アップグレード

このコンテンツは、Tableau Blueprint の一部です。Tableau Blueprint は、組織がデータの活用方法を拡大および改善して、影響力を強化できるよう支援する成熟したフレームワークです。使用を開始する前に、まず評価(新しいウィンドウでリンクが開く)を受けてください。

部門の枠を超えたプロジェクトチームは組織の分析戦略策定の一環として、Tableau のアップグレード計画とプロセスチェックリストを使い、アップグレードの指針を規定しました。アップグレードの頻度、バージョンの選択、およびバージョンの互換性について最初に決定し、アップグレードをいつ、どのように実行するかを定義します。早い段階でこうした部分に対応しておくと、管理者はユーザーの期待をうまく管理できるようになり、新機能を求める社内の声に応えなくてもよくなります。プロジェクトチームはまた、このトピックで取り上げられているソフトウェアアップグレードプロセスに備えて、周知や教育、サポートの計画も策定しておく必要があります。

バージョンの互換性

Tableau Server、Tableau Cloud、Tableau Desktop、Tableau Prep Builder は定期的にアップデートされています。新しいリリースでは、プラットフォームのアーキテクチャの変更を伴う可能性がある新機能も登場することがあります。そのような変更があるため、アップグレードはまずテスト環境で総合的なテストを行って、アップグレード後の問題を低減する必要があります。毎回のアップグレードで、以下のリンク先のトピックを確認し、バージョンの互換性を評価してください。

アップグレードの周知

Tableau Server 管理者は行われるアップグレードをユーザーに通知するために、Tableau Server のサインインメッセージや、ウェルカムバナーのメッセージを使って、ダウンタイムのスケジュールを周知する必要があります。サインインメッセージは、[サーバー設定] > [全般] から設定できます (下図参照)。

ウェルカムバナーは、[サーバー設定] > [カスタマイズ] から設定できます (下図参照)。

Tableau Cloud は完全ホスティング型ソリューションなので、Tableau がメンテナンスします。Tableau Cloud のメンテナンス日時は、サインイン後のポップアップ メッセージで事前に以下のように通知されます。

ソフトウェアのアップグレードプロセス

Tableau Server の場合、システム管理者と Tableau Server 管理者がソフトウェアのアップグレードを行い、まずテスト環境からサーバー環境のアップグレードを始めます。テスト環境で検証が終わり次第、本番環境と、該当する場合はディザスタリカバリ環境でも、アップグレードのスケジュールを設定します。また、Resource Monitoring Tool が導入されている場合は、そのマスターサーバーとエージェントもアップグレードする必要があります。

2018.2 以降のバージョンでは、Windows 版 Tableau Server で Tableau Services Manager (TSM) を使用することができます。Windows 版 Tableau Server ではバージョン 2018.2 以降、Linux 版 Tableau Server では 2018.1 以降で利用可能です。TSM の導入にともない Tableau Server アップグレード プロセスが変わりました。TSM は Web ベースのサーバー構成と管理のユーティリティで、サーバー構成と tabadmin コマンド ラインのユーティリティに代わるものです。TSM は、Tableau Server のインストールおよび構成の管理に使用されます。

TSM 以前のバージョンの Tableau Server (2018.1 以前) から TSM で実行するバージョンにアップグレードする際は、特殊なアップグレード ステップを行う必要があります。この手順は、Tableau サービスマネージャー導入以前から、Tableau サービスマネージャー導入以降へのアップグレードでのみ必要です。TSM 以前のバージョンの Tableau Server on Windows は 2018.2 よりも古いバージョンです。TSM 以前のバージョンの例は 9.3、10.5、および 2018.1、です。Tableau Server のバージョンを決定する方法の詳細については、「サーバーのバージョン表示」を参照してください。

デスクトップ管理者とモバイル管理者は、Tableau Server と Tableau Cloud のどちらの導入環境でも、Tableau Desktop、Tableau Prep Builder、Tableau Mobile のパッケージ化と更新に責任を負います。導入環境に応じて、tabcmd、Tableau Cloud で使う Tableau Bridge、Content Migration Tool などの他のアプリケーションも見直し、アップグレードしてください。

毎回のアップグレードで、以下の点を評価する必要があります。

  • Tableau の使用状況の理解: アップグレードにより、既存のユースケースにどのような影響があり得るか、どのような新しいユースケースが実現可能になり得るか

  • データの監視と測定による現導入環境の評価: トポロジ、コンテンツ、ユーザー数

  • 将来像との比較: データソース、構成の変更、キャパシティと予定されているユーザーオンボーディングのスケジュールの比較

  • 既存のソフトウェアバージョンのリストアップ: クライアントマシン、ドライバー、モバイルデバイス

  • プログラムの依存関係の特定:埋め込み分析、API 関連、マルチインスタンス展開、クライアント ソフトウェアのバージョンと互換性

  • 改善するべき点の把握など、成果を挙げたものと挙げなかったものを理解するために、事後評価の予定を立てる

 

Tableau Server をアップグレード (Windows| Linux) する前に、以下に示したアップグレードプロセスのチェックリストを確認して記入する必要があります。これは Tableau Blueprint Planner に含まれているため、要件に合わせてカスタマイズできます。また、Tableau Cloud を利用している場合は、「アップグレードに関する調査」の最初の 2 項目に記入した後、「クライアントアップグレードの実行」の項目までスキップしてください。該当する専門分野で変更が必要な場合は、エンタープライズアーキテクト、データベース管理者、セキュリティ管理者、ネットワーク管理者からも意見を聞く必要があるかもしれません。

 

注: TSM 以前のバージョンから TSM バージョンへのアップグレードに関連する特定のタスクは、以下の表でアスタリスクが付けられています。

Tableau Server | Tableau Cloud のリリース ノートを確認してください。

 

 

 

Tableau Server の新機能と変更点 | Tableau Cloud の新機能

 

 

 

Tableau Server 2018.1 以前から TSM へのアップグレード Linux | Windows | Tableau コミュニティフォーラムの投稿

 

 

 

tabadmin と TSM の機能比較*

 

 

 

ワークロードへの対応に十分なキャパシティの確認

 

 

 

既存ハードウェアへのインストール

 

 

 

新しいハードウェアへの移行

 

 

 

Desktop と Server の互換性

 

 

 

 

Tableau Server のアーキテクチャや構成の設計に関するドキュメントで、記載されている設定を見直し検証する

 

 

 

カスタマイズ

 

 

 

SMTP 構成

 

 

 

SSL の構成と証明書

 

 

 

SAML の構成、証明書、IdP メタデータファイル

 

 

 

Kerberos 構成

 

 

 

OpenID 構成

 

 

 

追加ノードの構成

 

 

 

プロジェクト、ワークブック、ビュー、データソースの数の確認

 

 

 

ユーザーとグループの数の確認

 

 

 

新しい Tableau Server バージョンのセットアップファイルのダウンロード

 

 

 

Tableau Server データのバックアップ

 

 

 

製品のメンテナンス ステータスのチェック

 

 

 

 

テスト環境の準備

 

 

 

テスト環境のアップグレード

 

 

 

Tableau Server の機能の確認

 

 

 

サーバープロセス

 

 

 

ユーザー アクセス

 

 

 

ワークブックとデータ ソースのパブリッシュ

 

 

 

パブリッシュされたワークブックの表示

 

 

 

サブスクリプションと抽出更新

 

 

 

パーミッション

 

 

 

コマンドラインユーティリティと API

 

 

 

パフォーマンスおよびユーザー受け入れテスト

 

 

 

パフォーマンス リソース

 

 

 

ワークブックのパフォーマンスのテスト

 

 

 

新機能のテスト

 

 

 

アップグレード予定期間の周知

 

 

 

 

注: TSM 以前のバージョンから TSM バージョンへのアップグレードに関連する特定のタスクは、以下の表でアスタリスクが付けられています。

アップグレード実施中の周知

 

 

 

サブスクリプションとスケジュール設定の無効化

 

 

 

アップグレード前の Tableau Server データのバックアップ。「Tableau Server データのバックアップ」を参照してください。

 

 

 

すでにインストールされている、Tableau サービスマネージャー導入以前のバージョンの Tableau Server をアンインストールし、tsbak ファイルを別の場所に保存する*

 

 

 

Tableau Server のアップグレード

 

 

 

最初のノードのインストール

 

 

 

クラスターへの別のノードのインストール

 

 

 

アップグレードスクリプトの実行とインストールの完了

 

 

 

Tableau サービスマネージャーへのログインと Tableau Server の起動

 

 

 

収集したファイルの復元*

 

 

 

アップグレードの検証

 

 

 

Tableau Server プロセスのステータスの検証

 

 

 

Tableau Server の設定の検証

 

 

 

サブスクリプションとスケジュールの有効化

 

 

 

Tableau Server プロセスの変更 (必要な場合)

 

 

 

ユーザーアクセスの再検証

 

 

 

ワークブックとデータ ソースのパブリッシュの確認

 

 

 

パブリッシュされたワークブックの表示

 

 

 

パーミッションの再検証

 

 

 

コマンドラインユーティリティと API の検証

 

 

 

Tableau Server へのログイン

 

 

 

プロジェクト、ワークブック、ビュー、データ ソースの数を確認します

 

 

 

ユーザーとグループの数を確認します

 

 

 

データベース接続の検証

 

 

 

バックアップスクリプトの実行

 

 

 

Resource Monitoring Tool のマスターサーバーとエージェントのアップグレード

 

 

 

アップグレード完了の周知

 

 

 

 

クライアントソフトウェアのアップグレードの周知 (Tableau Desktop、Tableau Prep Builder、tabcmd、Content Migration Tool、Tableau Mobile、Tableau Bridge)

 

 

 

Tableau Desktop および Tableau Prep Builder のアップグレード

 

 

 

tabcmd のアップグレード

 

 

 

Content Migration Tool のアップグレード

 

 

 

Tableau Mobile のアップグレード (自動更新、MDM へのパブリッシュ)

 

 

 

Tableau Bridge のアップグレード (Tableau Cloud 用)

 

 

 

 

 

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