Resource Monitoring Tool のアップグレード

次の手順を実行して、Tableau Resource Monitoring Tool の既存のインストールをアップグレードします。

当社の企業価値である「平等」に合致させるため、包括的ではない用語を可能な限り変更しました。場面に応じて用語を変更すると重大な影響につながる可能性があるため、既存の用語を維持します。そのため、CLI コマンドとオプション、インストール フォルダー、構成ファイル、その他のインスタンスには、これらの用語が引き続き使用されます。詳細については、Tableau ヘルプについてを参照してください。

注: Resource Monitoring Tool は、インプレース アップグレードを実行し、現在のインストールを新しいバージョンにアップグレードします。アップグレードの前に既存のインストールをアンインストールしないでください。

アップグレードに関する注意

アップグレード プロセスを開始する前に、次の点を考慮してください。

  1. 外部リポジトリ (PostgreSQL) または外部メッセージ キュー サービス (RabbitMQ) の使用に移行する場合は、以下のトピックにあるアップグレードに関するベスト プラクティスのセクションを必ず確認してください。
  2. バージョン 2022.3 より、Tableau Resource Monitoring Tool には、RMT サーバーとエージェント間の暗号化通信が組み込まれています。ただし、TLS を有効にするには、すべてのエージェントで rmtadmin rotate-mq-certificates を実行する必要があります。RMT サーバーと同じマシンでローカルに構成されている RabbitMQ が対象となります。この方法の詳細については、「RabbitMQ の TLS を有効にするアップグレードのステップ」を参照してください。

  3. アップグレード中にマシンの再起動が必要になる場合があります。これは通常、ファイルがロックされていて、インストーラーによって更新できない場合に発生します。必要に応じて、インストーラーからプロンプトが表示されます。そのため、アップグレードは勤務時間外に行うことを検討してください。

  4. Resource Monitoring Tool (サーバーとエージェント) のアップグレード時に、元のインストールを実行したユーザーとは異なる Windows ユーザーとしてインストーラーを実行すると、最初に使用したカスタム インストール ディレクトリがアップグレードによって検出されず、アップグレードが別のディレクトリにインストールされる可能性があります。

  5. 場合によっては、Resource Monitoring Tool でデータベースが変更されます。そのような場合は、アップグレード プロセスにデータベースの移行が含まれる可能性があります。データベースの移行を行う場合、RMT サーバーの Web ページの上部に、プロセスを完了するための時間の見積もりと共にメッセージ バナーが表示されます。スクリーン ショットの例を次に示します。

    バナーを展開すると、アップグレードの影響の詳細を確認できます。変更は各リリースに固有のものであり、表示される詳細はリリースに固有のものです。

  6. Resource Monitoring Tool は、Tableau Server バージョンと下位互換性がありますが、上位互換性はありません。つまり Resource Monitoring Tool のバージョンは、監視している Tableau Server のバージョン以降である必要があります。

    互換性の理由から、最初に Resource Monitoring Tool をアップグレードしてから、Tableau Server のアップグレードを行うことをお勧めします。詳細については、Tableau Server との製品互換性を参照してください。

Resource Monitoring Tool のアップグレード方法

Resource Monitoring Tool のインプレース アップグレードを行うことをお勧めします。Resource Monitoring Tool をアンインストールして新しいバージョンのデータベースをインストールすると、データが破損する可能性があるため、前のバージョンを再インストールしてアップグレード プロセスをもう一度行うよう促されます。

  1. アップグレードを開始する前に、ブラウザーで Resource Monitoring Tool にログインし、動作していることを確認します。

  2. 新しいバージョンの RMT サーバー セットアップ プログラムを RMT サーバー マシンにコピーします。

  3. 新しいバージョンの RMT エージェント セットアップ プログラムを、RMT エージェントがインストールされているマシンにコピーします。RMT エージェントは、監視している Tableau Server ノードにインストールされます。

  4. RMT エージェント サービスを実行している各 Tableau Server ノードで、次のコマンドを実行して各 RMT エージェントを停止します。

    rmtadmin stop

  5. RMT サーバー サービスを実行しているマシンで、次のコマンドを実行して RMT サーバーを停止します。

    rmtadmin stop

  6. RMT サーバーおよびエージェント マシンのタスク マネージャーで、名前に Resource Monitoring Tool、tabrmt-master、または tabrmt-agent が含まれる実行中のプロセスがなくなるまで待機してから、次のステップに進みます。

  7. RMT サーバーがインストールされているマシンで RMT サーバー セットアップ プログラムを実行します。これにより、必要な前提条件のインストールやアップグレードを実行し、RMT サーバーをアップグレードします。

    Resource Monitoring Tool がすでに既定の場所にインストールされている場合、アップグレード中にインストール場所をカスタム ディレクトリに変更することはできません。

  8. RMT エージェントがインストールされているマシンで RMT エージェント セットアップ プログラムを実行します。

    重要: 2021.4 以降では、RMT エージェントの実行ユーザー アカウントを指定する必要があります。このアカウントは、Tableau Server にアクセスして、監視情報を収集するために使用されます。実行ユーザー アカウントには、現在 Tableau Server の実行ユーザーアカウントに使用しているものと同じアカウントを指定します。このアカウントが以前に既定のアカウント (NT AUTHORITY/ネットワーク サービス) ではなくカスタム ユーザー アカウントに設定されていた場合は、アップグレード プロセス中に、既定のアカウントを使用する設定に戻ります。インストール後に、rmtadminservice-setup コマンドを使用して、元のカスタム ユーザー アカウントに変更できます。

  9. RMT サーバーとエージェントが実行中であることを確認します。アップグレードの完了後に RMT サーバーとエージェントが自動的に再起動しない場合は、再起動してください。

  10. ブラウザーで Resource Monitoring Tool にログインし、動作していることを確認します。インストールが機能しない場合は、アップグレードの実行に使用するユーザー アカウントに問題がある可能性があります。アップグレードに使用するユーザーア カウントについては、トピックの冒頭の「アップグレードに関する注意」を参照してください。

    RMT エージェントがアップグレードされたことを確認するには、Admin メニューに移動して、Environments を選択し、Edit Environment アイコンをクリックして、環境の詳細を表示します。[サーバー] タブに、RMT エージェントのバージョンが表示されます。これは、複数ノードの Tableau Server クラスターを使用している場合に、どの RMT エージェントがアップグレードされているかを特定する場合に役立ちます。

RabbitMQ の TLS を有効にするアップグレード ステップ

2022.3 より前のバージョンのエージェントは、RabbitMQ メッセージ キュー サービスへの暗号化されていない接続を使用して通信していたため、バージョン 2022.3 以降にアップグレードする場合は、それらのエージェントを更新して、新しい安全な接続の詳細を使用する必要があります。これを行うには、次のステップに従います。

  1. 上記のセクションで説明したアップグレード ステップを完了したら、次のコマンドを実行してすべてのエージェントを停止させます。

    rmtadmin stop --agent

  2. 次のコマンドを実行して、使用する環境のブートストラップ ファイルをダウンロードします。

    rmtadmin bootstrap-file --env<myenvironment> --filename <The absolute or relative path including the file name>

  3. エージェントがインストールされている各マシンで、次のコマンドを実行します。

    rmtadmin rotate-mq-certificate <BOOTSTRAP_FILE> --username=<RMT Server Username> --password-file=<RMT Server Password file name>

  4. rmtadmin rotate-mq-certificate コマンドを正常に実行したら、各エージェント マシンを再起動します。

実行可能なユーザー

Resource Monitoring Tool をアップグレードするには、次のパーミッションが必要です。

  • Resource Monitoring Tool をインストールするマシンの管理者
  • Tableau Server 管理者。
  • Resource Monitoring Tool 管理者。
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