Tableau のクラウド移行

このコンテンツは、Tableau Blueprint の一部です。Tableau Blueprint は、組織がデータの活用方法を拡大および改善して、影響力を強化できるよう支援する成熟したフレームワークです。使用を開始する前に、まず評価(新しいウィンドウでリンクが開く)を受けてください。

Tableau は誕生当初から、お客様がどのような選択肢をとってもデータを見て理解できるように支援してきました。この理念は、お客様の導入戦略にも当てはまります。そのため、オンプレミスで Tableau Server をホスティングすることも、パブリッククラウドプラットフォーム (AWS、Google Cloud Platform、Microsoft Azure、Alibaba) で Tableau Server をホスティングすることも、完全ホスティング型ソリューションの Tableau Cloud (旧称 Tableau Online) を選ぶこともできます。また、データ革新への道を進み始めた後でも選び直すことが可能です。お客様の組織のデータ戦略が変わっても、Tableau なら対応できます。

クラウドの普及が進むにつれて、多くのお客様が Tableau をクラウドに移行してきました。このセクションでは、移行のメリット、お客様の移行可能性を評価するための重要な要素、移行の完了を支援する指針と主なリソースについて説明します。Tableau Server をパブリッククラウドに移行する場合と、Tableau Server から Tableau Cloud に移行する場合で、考慮するべきポイントは異なります。

* このセクションは、既存の導入環境があり、導入方法の変更を検討しているお客様を対象にしています。新規のお客様はこのセクションをスキップして、「Tableau プラットフォームアーキテクチャ」をご覧ください。

 

ベスト プラクティスの推奨情報:

プラットフォームの移行は、環境を最適化するまたとない機会も生み出します。多くのお客様がその機会を使って、最善のユーザーエクスペリエンスを実現するために以下の面を評価しています。

Tableau Server から Tableau Cloud への移行で考慮するべきポイント

多くの組織が、アジリティの向上と同時に、インフラストラクチャの管理ではなくデータ分析に重点を置くことを目的にして、完全ホスティング型であるサービスとしてのソフトウェア (SaaS) ソリューションへ戦略的に移行しつつあります。オンプレミスやパブリッククラウド上の Tableau Server から、完全ホスティング型の Tableau Cloud に移行すると、次のようなさまざまなメリットが得られます。

  • ハードウェアとインフラストラクチャでの、複雑さやコストの大幅な削減

  • 管理にかかる間接費と経費の削減

  • ソフトウェアの自動更新。Tableau Cloud は常に最新バージョンの Tableau を実行しています。

  • 安定したパフォーマンスとスケーラビリティ – ユーザー負荷やワークブックの複雑さがどのようになっても、Tableau Cloud は自動的に対応してスケーリングするため、お客様が管理する必要はありません

  • データ分析とデータビジュアライゼーションの未来のための機能が、リリース直後に利用可能 (代表例として Tableau AI や Tableau Pulse が挙げられます)

Tableau Server から Tableau Cloud への移行を検討する際、考慮するべき大きな要素は次の 2 つです。

  • 移行するべきか

  • するべきなら、どのように移行するか

決定する前に、Tableau アカウントチームにご相談ください。お客様と連携して最適な選択肢を見極め、移行計画をサポートすることができます。

Tableau Server から Tableau Cloud に移行するべきか

Tableau Cloud は、Tableau のほとんどのお客様のニーズにお応えすることができます。お客様の組織にとって、Tableau Server から Tableau Cloud への移行が現時点で適切ではない場合を判断するための一助として、次の点について検討してください。

  • 情報セキュリティのコンプライアンス

  • データソースのタイプ/場所

  • ユーザー認証

  • リポジトリのカスタムビュー

  • Tableau ライセンス発行

  • Tableau Server 導入環境の複雑さ

情報セキュリティのコンプライアンス

Tableau Cloud は標準的な情報セキュリティ基準の大部分に準拠していますが、次の 2 つの特定の領域への準拠は現在サポートされていません。

  • Federal Risk and Authorization Management Program (FedRAMP)

  • Payment Card Industry (PCI)

すでにご利用の Tableau Server 導入環境で、現在これらの標準に従っている場合、現時点では Tableau Cloud への移行に向いていません。また現在、Tableau Cloud はアマゾン ウェブ サービス上でホスティングされています。Tableau Cloud のステージング、パフォーマンス、インフラストラクチャには Tableau がすべての責任を負っていますが、お客様が導入しているポリシーのために、Amazon がホスティングするプロダクトを利用できない場合もあるかもしれません。その場合も、現時点では Tableau Cloud への移行に向いていません。

Tableau Cloud でこうした制約を軽減する選択肢が新たに発表された際にお知らせすることもできますので、詳しくは Tableau アカウントチームまでお問い合わせください。

データソースのタイプ/場所

Tableau Cloud は完全にインターネットをベースにした SaaS プロダクトであるため、データソースへの接続で特に考慮を必要とする場合があります。まず、インターネットをベースにしたデータソース (Snowflake や Databricks など) にアクセスする場合、Tableau Cloud は直接接続することができます。一方、Tableau Cloud からオンプレミスのデータソースに接続する場合 (Tableau Server で行うときと同様)、通常はお客様のネットワーク内に Tableau Bridge をインストールして、インターネット経由でセキュア接続を確立する必要があります。また、Tableau Cloud は一般的なデータソースのほとんどをサポートしていますが、制限がいくつかあります。移行の検討の一環として、サポートされているデータソースとデータソースに関する制限を調べ、Tableau Cloud がご利用のデータソースに対応していることを確認してください。さらに、オンプレミスのデータソースに接続するサーバーベースの Tableau Prep フローが数多く使用されている場合、Tableau Bridge は現時点で Prep フローをサポートしていないため、移行が可能かどうかを検討する必要があります。回避策が利用できることもありますが、Tableau Cloud に移行するとした場合に、それがどれほどの影響をもたらす可能性があるかを評価してください。

ユーザー認証

ユーザーは Tableau Cloud でも、Tableau Server ユーザーとまったく同じように個別に認証する必要があります (Tableau Cloud は認証なしの「ゲスト」ユーザーをサポートしていません)。Tableau Server はプライベートネットワーク内でホスティングされているため、移行時に認証オプションを変更する必要があるかもしれません。たとえば、オンプレミスの Microsoft Active Directory で Tableau Server ユーザーを認証している場合、クラウドベースの別の認証方法 (SAML を利用した Azure AD など) を検討する必要があります。

Tableau Cloud の多要素認証の要件

Tableau は、お客様のデータセキュリティを極めて重視しています。そのため、Tableau Cloud では多要素認証 (MFA) が必須になっています。MFA をサポートしている外部のシングルサインオン ID プロバイダーを利用しない場合は、MFA 認証を備えた Tableau という選択肢もあります。

リポジトリのカスタムビュー

Tableau Server では、PostgreSQL リポジトリデータベースのコネクタを使用して、カスタム管理ビジュアライゼーションを作成することができます。この機能をすでに使用している場合、Tableau Cloud リポジトリデータベースに直接アクセスすることはできないため、Tableau Cloud でそのまま同じ機能は使えません。

Tableau Cloud では代わりに、管理者インサイト (Tableau Cloud のみにあるプロジェクト) に、きめ細かく整備されたデータソースとサイト関連データのワークブックがあらかじめ用意されています。Tableau Server リポジトリとまったく同じように、そのデータを使ってカスタムワークブックを作成し、Tableau のユーザーエンゲージメントとユーザー利用を効率的に評価することができます。

Advanced Management を導入すると、アクティビティログにもアクセスして、サイトで発生した特定のイベントについて詳しい情報が得られます。Tableau Cloud で何が起こっているかについて深いインサイトを得て、サイトでアクセス権が適切に付与されていることを確認するためのパーミッション関連の変更などが把握できます。

Tableau ライセンス発行

Tableau Server をしばらくお使いになっている場合、CPU コアライセンスやゲストユーザーアクセスなど、旧来のライセンスモデルと価格モデルをご利用になっているかもしれません。しかし Tableau Cloud で使われているのは、ユーザーベースのサブスクリプションライセンスのみです。旧来のライセンスモデルを利用している場合は、ユーザーベースのサブスクリプション方式へのライセンス切り替えについて、Tableau アカウントチームにお問い合わせください。詳しくは、「Tableau ライセンス管理」をご覧ください。

外部向けの分析環境では、Tableau の使用ベースのライセンスモデルを使って、よりスケーラブルでアジャイル、かつ費用対効果に優れた形で組織外にインサイトを提供することもできます。

複雑な Tableau Server 環境

Tableau Server の拡張性を活用して複雑な環境を維持している場合 (サーバーサイトの数が多い、プロジェクト/コンテンツ/パーミッションのモデルが複雑、Tableau Server ノードの数が多い、他のアプリケーションに大量の Tableau Server コンテンツを埋め込んでいるなど)、Tableau Cloud が向いているかどうかについて Tableau アカウントチームにご相談ください。完全ホスティング型の Tableau Cloud 環境で得られるメリットにより、既存のインフラストラクチャの維持に必要な複雑性を排除して、お客様が期待するようになった規模とパフォーマンスが得られると判明するかもしれません。あるいは、現在の Tableau Server 環境の維持が最善だと明らかになるかもしれません。アカウントチームは、お客様の環境を綿密に評価して Tableau Cloud への最善の移行方法をご提案するために、Tableau コンサルティングサービスのご利用をお勧めすることがあります。

 

Tableau Server から Tableau Cloud への移行方法

上記の考慮するべき点を評価し、Tableau Server から Tableau Cloud への移行を決定したとしましょう。すばらしいですね。どのように移行すればいいのでしょうか。一般的に、Tableau Server 環境の規模と複雑さに応じて、移行には次の 2 つの方法があります。

  • お客様による Tableau Cloud 移行

  • Tableau コンサルティングサービスや移行パートナーの利用

お客様による Tableau Cloud 移行

お客様自身で移行できるかどうかを左右するのは、Tableau Server 環境の規模と複雑さです。Tableau Server 導入環境はどれ 1 つとして同じものはなく、お客様による移行が妥当かどうかは、最終的にお客様が判断する必要があります (Tableau アカウントチームは判断のサポートが可能です)。

お客様による移行に向いている可能性があるのは、次のような場合です。

  • ご利用の Tableau Server で対応しているユーザー数が 100 ~ 150 人以下である

  • プロジェクト/パーミッションの構造がシンプルである (一般的に、プロジェクト/ネストされたプロジェクトの数は 20 ~ 25 個以下、シンプルなパーミッション、少数のユーザーグループ)

  • データソースには Tableau Cloud から簡単にアクセスできる (直接のアクセスまたは Tableau Bridge を利用)

  • 維持しているコンテンツの量が比較的少ない (通常、ワークブック、データ ソース、その他のコンテンツ アイテムは 50 個以下)

  • 複数のサイトを使用していない

  • 移行プロセスを実施できる専門的な人員がいる

ご利用の Tableau Server 導入環境が上記に当てはまらない場合は、下記の「Tableau コンサルティングサービスや移行パートナーの利用」に進むことをお勧めします。

Tableau Server から Tableau Cloud への移行は、Tableau Server のバックアップファイルを作成して他のサーバーに復元する作業ほど簡単ではないため、まずは移行プロセスをしっかり理解するところから始める必要があります。最初のステップは、どのコンテンツを移行するかを決めることです。最適な出発点: 「古いコンテンツの特定」。利用されていないワークブックやデータソースを移行する必要はおそらくないでしょう。

お客様自身で移行する場合は、ロードマップとして「Tableau Cloud 手動移行ガイド」をご覧ください。これは移行プロセスの手順を示したガイドであり、お客様による移行では検討の当初の段階から参考にすることをお勧めします。お客様独自の Tableau Server 環境の移行に必要な範囲と作業を、すぐに把握することができます。このガイドでは、移行プロセスが理にかなった効率の良い手順で示されています。

  • 移行計画

  • Tableau Cloud サイトの作成と設定

  • データ ソースとワークブックの Tableau Cloud への移行

  • Tableau Cloud の更新スケジュールの再作成

  • 移行済みユーザーのパーミッションとコンテンツ アクセスの設定

  • Tableau Cloud への残りのユーザーの追加

  • エンドユーザーの移行チェックリスト

お客様による移行で作業を行うのに最もふさわしいのは、現在ご利用の Tableau Server 環境に誰よりも精通している人員でしょう。おそらくは、Tableau Server 管理者や、Tableau Server 環境のインストールと保守で当初依頼したサードパーティーのコンサルタントです。作業を行う人は上記の手動移行ガイドを参照し、それに従って移行プロセスを計画する必要があります。

Tableau コンサルティングサービスや移行パートナーの利用

Tableau Server 環境が比較的複雑な場合や、ふさわしい専門的な人員がすぐに得られない場合は、Tableau コンサルティングサービス、あるいは豊富な経験を持つ Tableau パートナーのご利用を強くお勧めします。

移行は専門知識を要する 1 回限りの作業であるため、比較的複雑な導入環境を持つお客様の大半は、Tableau のエキスパートや信頼できる Tableau パートナーを利用して価値実現までの時間を最大限に短縮する方法を選んでいます。Tableau は移行プロセスに関する経験が豊富であり、明確に設定されたスケジュールで確実に移行できるようにお客様を支援してきました。Tableau コンサルティングサービスの詳しい情報や、信頼できる移行パートナーのご紹介については、Tableau アカウントチームまでお問い合わせください。

 

Tableau Server のパブリッククラウド移行で考慮するべきポイント

Tableau Server はそもそもオンプレミスの製品として開発され、そのように呼ばれることも多く、企業のファイアウォールの内側にあるネットワーク上にインストールするためのものでした。しかしクラウドコンピューティングの登場により、Tableau Server のお客様の選択肢は増えました。Tableau Cloud の SaaS (Software-as-a-Service) モデルとは対照的に、IaaS (Infrastructure-as-a-Service、パブリック クラウドとも呼ばれる) モデル (おそらく Amazon Web Services がパイオニアであった) があります。これは、従来のオンプレミスのオプションと、完全ホスティング型の SaaS オプションの中間にあるハイブリッドモデルです。ハードウェアとインフラストラクチャに関するオンプレミスの要件が不要になると同時に、オンプレミスの Tableau Server によりお客様から期待されるようになった、この上ない柔軟性とカスタマイズ性も備えています。

オンプレミスの Tableau Server をサポートされているパブリッククラウドに移行することを検討している場合は、このセクションをお読みください。また、Tableau を利用し始めたばかりの新しいお客様で、現在 Tableau Server を自社環境で稼働していない場合は、新しい Tableau 環境の導入場所の検討時に、Tableau プラットフォームのアーキテクチャTableau Cloud についてご覧ください。

Tableau Server をオンプレミスの導入環境から、パブリッククラウドでホスティングされた導入環境に移行する場合、考慮するべきカテゴリーは次の 5 つです。

  • 移行プロセス

  • アーキテクチャ

  • ネットワーク

  • データ接続

  • Tableau ライセンス発行

サービスや検討するべきポイントはパブリッククラウドのプロバイダーによって異なるため、サービスとプロセスの以下の説明では一般的な言葉が使われています。サービスの最適な管理方法に関しては、プロバイダーのドキュメントを参照してください。

移行では、Tableau アカウントチームがいつでも支援いたします。アカウントチームは、お客様の環境を綿密に評価してパブリッククラウドプロバイダーへの最善の移行方法をご提案するために、Tableau コンサルティングサービスのご利用をお勧めすることがあります。

移行プロセス

コンテンツの移行プロセスは、比較的定型化されています。主な移行の方法は 2 つあります。最もシンプルな方法は、既存の Tableau Server 環境をバックアップし、新しい場所に Tableau Server をインストールした後、バックアップファイルを復元することです。

しかし、移行プロセスの一環として、既存のサーバーで頻繁には使用されなくなっているコンテンツを把握することを検討してもいいでしょう。そして、希望するコンテンツのみを新しい環境に手作業で移行するという方法です。この方法は、アセットが少ない小規模な導入環境や、移行と同時に管理面でも大きな変更を加える場合 (アイデンティティストアの変更など) に最も一般的に使われています。Tableau Advanced Management が購入済みの場合は、Content Migration Tool を使うと、選択したアセットを新しい環境に移行する作業を大幅にスピードアップすることができます。

分析アプリケーションやデータインフラストラクチャを AWS に移行する場合は、専門知識やリソースに加えて、ビジネスと IT 戦略の整合性が必要です。多くは、Tableau と AWS の両方で認定されているコンサルティングパートナーを利用すると、移行や価値実現までの時間を加速することができます。この専門サービスの詳細については、「最新のクラウド分析」をご覧ください。

アーキテクチャ

パブリッククラウドに移行すると、Tableau Server を稼働するためにお客様のネットワークで物理マシンや仮想マシンを導入、保守する責任を負う必要はなくなります。しかし、選定したクラウドプロバイダーに対して、仮想マシン (VM) の適切なリソースを指定、構成する必要はあります。お客様の環境で Tableau Server を最初にインストールしたときと同様に、パブリッククラウド環境の当初のサイジングを検討してください。

パブリッククラウド環境は完全に仮想化されているため、その主なメリットの 1 つとして、ニーズが生じるのに合わせてキャパシティを追加できる柔軟性が挙げられます。たとえば、別個の実稼働環境やテスト環境を構築しやすくするために、最初の設定を簡単に複製することができます。また、パブリッククラウド環境は Tableau Server のスケーリング、つまりスケールアップ (単一 VM のプロセッサ、メモリ、ディスク容量の拡張) や、スケールアウト (VM ノードの追加) に最適な柔軟性も備えています。お客様のネットワークでハードウェアやインフラストラクチャの要件を心配する必要がなくなるため、求める高可用性ディザスタリカバリのシナリオに役立つ、既存の VM の変更も新しい VM の「スピンアップ」も簡単に行えます。

ネットワーク

Tableau Server があるのは企業のファイアウォールの内側ではなくなることから、データソースへのアクセスとユーザーによるアクセスの両方で、接続について考慮することが極めて重要になります。計画時に、セキュリティとアクセスしやすさを両立させなければなりません。この Amazon Web サービスの例からわかるように、クラウド プロバイダーは、安全で柔軟な通信を可能にする堅牢なサービス セットを備えています。

具体的なサービスはクラウドプロバイダーによって異なりますが、ネットワークに関して考慮するべきポイントは同じです。ネットワーク接続のルールを確立するに当たって、確保する必要がある 3 つの主な通信経路を以下に示します。

  1. Tableau Server は、データソースに接続できる必要があります。

  2. Creator ユーザーは、(データソースがオンプレミスにあってもクラウドでホスティングされていても) Tableau Server と不可欠なデータソースの両方にアクセスできる必要があります。

  3. 組織のデータコミュニティは、Tableau Server にアクセスする必要があります。

これを実現するための方法は、選定するクラウドプロバイダーや組織のネットワークインフラストラクチャによって異なります。いずれにしても、Tableau Server のパブリッククラウド移行を成功させるには、これら各要件に対応しなければなりません。

データ接続

ネットワークに関して考慮するべき上記のポイントはいずれも重要ですが、移行計画の早い段階で考慮しなければならない何より不可欠なポイントは、おそらくデータ接続でしょう。重要なデータソースがある場所によっては、パブリッククラウドベースの Tableau Server からそのデータソースへの接続はシンプルになることも、複雑な要件が絡んでくることもあります。

データソースも同じパブリッククラウドプロバイダーに移行する場合は、Tableau Server のデータ接続名や IP アドレスを変更するだけで済むかもしれません。しかし、データソースがお客様の既存のネットワーク内、つまり企業のファイアウォールの内側に残されることもあります。この場合、ベンダー固有のサービスを利用してデータへの安全な経路を作成するか、ネットワーク チームにファイアウォールの変更を依頼して Tableau Server へのアクセスを許可するか、データ自体をクラウドベースのデータ プロバイダー (たとえば、Databricks または Snowflake) に移行する必要があります。

Tableau ライセンス発行

Tableau Server をオンプレミスで導入してもクラウドで導入しても、ライセンスに影響はありません。また新しい環境への移行時に、同じプロダクトキーを使うこともできます。

 

その他のリソース

Tableau 導入環境の Tableau Cloud 移行に関して、参考になる情報が次のリソースでも得られます。

 

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