Tableau Server のオンプレミスのコンピューターからクラウド内の VM への移行
Tableau Server をデータ センター内のコンピューターからクラウド内の仮想マシン (VM) に移行できます。この移行の一環として、Tableau Server のさまざまなデータや構成設定をオンプレミスのコンピューターから、Tableau Server がインストールされているクラウド内の VM に移動する必要があります。
注: この操作には、TSM コマンド ラインを使用して実行する必要のある手順が含まれています。
前提条件
Tableau Server をオンプレミスのコンピューターからクラウド内の VM に移行する前に、以下の前提条件を確認してください。
- アカウントがあり、クラウド プロバイダーで環境が設定されていること。詳細については、以下を参照してください。
- 移行の準備を行うには、アップグレードの準備および「Tableau Server データのバックアップ」をお読みください。
Tableau Server を Cloud 内の VM に移行するには
- 抽出更新やワークブックのパブリッシュなど、実行中のバックグラウンド タスクがないことを確認します。Tableau Server がアイドル状態の場合、使用されているすべてのデータ ソース接続タイプに注意することで、クラウド内の VM の新しい Tableau Server に適切なドライバーをインストールできます。
- Tableau Server を停止します。コマンド プロンプトで、次のように入力します。
- Tableau Server が停止したら、「アップグレードの準備」および「Tableau Server データのバックアップ」のステップに従い、完全なバックアップを実行します。バックアップは、Tableau Server データの復元に使用します。クラウド内の VM に Tableau Server データを復元するには、このバックアップを使用します。
- バックアップをサーバー外に移動し、安全に保管します。たとえば、Amazon S3、Google ドライブなどのクラウド ストレージにバックアップを保存できます。
- オンプレミス サーバーで SSL を使用している場合は、SSL フォルダーのコピーを作成します。インフラストラクチャのさまざまな要素とクラウド内の VM 上にある新しい Tableau Server との間に通信の問題が発生しないように、ファイアウォール ルールやポートなどのセキュリティ ルールに注意するようにしてください。
- オンプレミスの Tableau Server の IP アドレスを使用して DNS エントリをすべて削除し、クラウド内の VM 上にある Tableau Server に再割り当てできるようにします。
- Tableau Server の推奨事項を満たすクラウドに VM を起動します。
- Tableau Server をクラウド内の VM にインストールします。詳細については、以下を参照してください。
- インストールが完了したら、SSL ファイルをクラウド内の VM 上にある Tableau Server にコピーし、新しいサーバーでバックアップを復元します。
- クラウド内の VM 上で Tableau Server を構成し、SSH やポートに関連するものすべてをインストールします。
注: データベースの IP アドレス/ポートを変更する場合、接続情報をすべて更新することが必要な場合があります。
バックアップ ファイル .tsbak を
basefilepath.backuprestore
変数で指定したフォルダーの場所にコピーします。既定の場所は、C:\ProgramData\Tableau\Tableau Server\data\tabsvc\files\backups\
です。注: バックアップ ファイルの場所は変更することができます。詳細については、tsm ファイル パスを参照してください。
- 次に、Tableau Server を停止します。コマンド プロンプトで、次のように入力します。
- 構成情報のない稼働中のデータを、新しい Tableau Server インストールに復元します。コマンド プロンプトで、次のように入力します。
tsm maintenance restore -f <filename>
ここで、
<filename>
はステップ 11 でコピーした .tsbak ファイルの名前です。Tableau Server データの復元の詳細については、バックアップからの復元を参照してください。
- サーバーを起動します。コマンド プロンプトで、次のように入力します。
- 分散インストールのみ: Tableau Server は、クラウド内の新しい Tableau Server クラスタに追加する新しい VM にインストールします。詳細については、以下を参照してください。
- クラウド内の VM 上にある Tableau Server をテストし、期待通りに動作することを確認します。Tableau Server がクラウドで正常に動作している場合は、オンプレミスの Tableau Server のプロダクト キーを非アクティブ化し、同じプロダクト キーを使用してクラウド内の VM 上にある Tableau Server をアクティブ化できます。
注: インターネットに接続していない場合、ライセンス認証解除プロセスを完了するために、オフラインでのライセンス認証ファイルを作成するよう求めるプロンプトが表示されます。詳細については、オフラインでの Tableau Server のライセンス認証解除(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。
- 同じ Tableau Server プロダクト キーをアクティブ化できるのは 3 回までです。稼働環境、テスト環境、および QA 環境でそれぞれ 1 回ずつです。Tableau Server の新規インストールをテストし、稼働準備が整ったことを確認したら、Tableau Server の以前の稼働バージョンを非アクティブ化し、アンインストールする必要があります。以前のバージョンを非アクティブにするには、tsm licenses deactivateを参照してください。
注: インターネットに接続していない場合、ライセンス認証解除プロセスを完了するために、オフラインでのライセンス認証ファイルを作成するよう求めるプロンプトが表示されます。手順については、オフラインでの Tableau Server のライセンス認証解除を参照してください。