Bridge を使用した接続

Tableau Cloud が直接接続できないプライベート ネットワーク データにデータ ソースまたは仮想接続を接続する場合、Tableau Bridge を使用すると簡単に接続できます。

接続タイプ

Tableau Bridge は、ファイアウォールの背後にあるオンプレミス データや仮想クラウド内のデータをサポートしています。接続できるデータは、プライベート ネットワーク上の CSV ファイルから、データ ウェアハウスに格納されたデータまで、多岐にわたります。

Tableau Cloud が直接アクセスできるクラウド データについては、ほとんどの場合、Tableau Cloud で更新スケジュールを直接設定する方がより良い選択となります。たとえば、クラウド プラットフォームでホストされる MySQL データベースに接続できる場合があります。このようなシナリオでは、Tableau Cloud で直接この種類のデータに接続する抽出の更新スケジュールを設定できます。

抽出更新

データ ソースや仮想接続がプライベート ネットワークのデータに接続して抽出を使用する場合、Bridge を使用するとスケジュールされた抽出更新を実行できます。更新のスケジュールは、ほとんどの場合、パブリッシュ プロセスの一部としてコンテンツの所有者が設定できます。抽出更新の要件については、「抽出接続の追加要件」を参照してください。

ライブ接続

Bridge では、ライブ クエリと呼ばれる機能を使用して、プライベート ネットワーク データへのライブ接続を使用したデータ ソースまたは仮想接続をサポートしています。Tableau Cloud が直接アクセスできないデータへのライブ接続を使用するデータ ソースまたは仮想接続をコンテンツ所有者がパブリッシュすると、ライブ クエリが自動的に使用されます。ライブ クエリの要件については、「ライブ接続の追加要件」を参照してください。

  • Bridge では、一部のクラウド データ ソースのライブ接続はサポートされていません。これらには、Google Cloud SQL、OData、Progress OpenEdge が含まれます。データを最新の状態に保つには、抽出接続を使用します。
  • Bridge では、一部のプライベート クラウドベースのデータ ソースのライブ接続はサポートしていません。これには、Google ドライブ、Box、OneDrive、Dropbox、Azure Data Lake Storage Gen2 が含まれます。データを最新の状態に保つには、抽出接続を使用します。
  • CSV、テキスト、Excel、統計 (.sas7bdat) などのファイルベースのデータへのライブ接続はサポートしていません。

仮想接続

Bridge では、共有可能なデータへの中央アクセス ポイントを提供する仮想接続をサポートしています。

  • 仮想接続で使用する場合の Snowflake はサポートしていません。
  • 仮想接続の OAuth はコネクタ ベースでサポートしています。次のナレッジベースの記事「OAuth 接続」を参照してください。

ファイル データ

最新バージョンの Windows クライアントと Bridge for Linux for Containers は、CSV ファイル、Excell ファイル、テキスト ファイル、統計 (.sas7bdat) ファイル、PDF ファイル、空間ファイルなどのファイル データをサポートしています。

  • パブリッシュされたデータ ソース ファイルの抽出更新をサポートしています。ローカル ファイル パスに接続する場合は、既定のプールを使用する必要があります。

  • 埋め込みデータ ソース ファイルの抽出更新をサポートしています。埋め込みデータ ソースには設定したプールを使用し、ファイル パスには UNC 形式を使用する必要があります。

  • ファイル共有上の Hyper ファイルの抽出更新とライブ クエリはサポートされていません。

  • ファイルベースのデータへのライブ接続はサポートしていません。

Cube ベースのデータへの接続

Cube ベースのデータはサポートしていません。

埋め込みデータ ソース

Tableau Bridge は、ワークブックに埋め込まれたデータ ソースをサポートしています。

  • CSV、テキスト、Excel、統計 (.sas7bdat) などのファイル データのライブ接続はサポートしていません。
  • 既定のプールは埋め込みデータ ソースをサポートしていません。設定したプールを使用する必要があります。詳細については、「Bridge クライアント プールの構成」を参照してください。

パブリッシュされたデータ ソース

パブリッシュされたデータ ソースのスケジュールされた抽出は、複数のプールをサポートしていません。

Tableau Prep Builder

Tableau Bridge を介した Tableau Prep のプライベート ネットワーク接続はサポートしていません。

コネクタとデータ型

Bridge は、Tableau DesktopTableau Cloud(新しいウィンドウでリンクが開く) がサポートしているコネクタの組み合わせをサポートしています。サポートされていないコネクタと、コネクタとデータ型の制限事項を以下に示します。

外部ファイルを含める

外部ファイルを含める機能は、パブリッシュされたデータ ソースではサポートしていません。パブリッシュされたフラット ファイルを更新するには、データ ソースがフル UNC パスを参照するように接続情報を変更します。たとえば、 D:\datasource.xls ではなく、\\filesrv\datasource.xls に接続するように変更します。

プライベート クラウド データ

ほとんどの場合、Tableau Cloud は Bridge クライアントを自動的に検出します。場合によっては、Bridge を使用するために、接続を手動で構成する必要があります。詳細については、プライベート クラウド データに Bridge を使用するを参照してください。

サポートされていないコネクタ

  • サード パーティによって構築された、Tableau Exchange に存在しないコネクタはサポートされていません。
  • 一部の Exchange コネクタはサポートされていません。以下のセクションを参照してください。
  • Microsoft Analysis Services
  • Microsoft PowerPivot
  • Oracle Essbase
  • SAP NetWeaver Business Warehouse

Exchange コネクタ

Tableau Bridge では、利用可能なコネクタを「Tableau Exchange コネクタ ページ」(新しいウィンドウでリンクが開く)で選択して、データをクエリするために使用できます。サポートされている Exchange コネクタは、Actian JDBC、Altinity Connector for ClickHouse、Guidanz BI Connector、Couchbase Analytics、Stratio Crossdata、Data Virtuality JDBC、Jethro ODBC、Oracle NetSuite、SAP SuccessFactors、ServiceNow、および SingleStoreDB JDBC です。

Tableau Bridge で Exchange コネクタを使用するには、ターゲットのデータ ソースにアクセスするプール内の各 Exchange コネクタと各 Bridge クライアントに対して、次の手順を実行します。

  1. .taco ファイルを「Tableau Exchange コネクタ ページ」(新しいウィンドウでリンクが開く)からダウンロードします。

  2. .taco ファイルを Tableau リポジトリのコネクタ ディレクトリに追加します。

    • Windows の場合: C:\Users[Windows User]\Documents\My Tableau Bridge Repository\Connectors

    • Linux の場合: /root/Documents/My_Tableau_Bridge_Repository/Connectors

    • Data Connect の場合は、次のコマンドを実行して、ベース イメージにコネクタ ディレクトリを作成します。mkdir -p /home/tableau/Documents/My_Tableau_Bridge_Repository/Connectors

  3. ご利用のコネクタの Tableau Exchange の指示に従って、必要なドライバーをダウンロードします。

  4. Bridge クライアントにドライバーをインストールします。

  5. Bridge クライアントを再起動します。

ライブ接続をサポートしていないコネクタ

  • Google Cloud SQL
  • OData
  • Progress OpenEdge
  • フラット ファイル

 

SAP HANA

ライブ接続を使用して SAP HANA に接続するには、パラメーターと変数を無効にする必要があります。

Snowflake

仮想接続で使用する場合の Snowflake はサポートしていません。

マルチ接続データソースで使用されるデータ

Tableau Bridge を使用すると、データベース間で結合されたデータ ソースを更新できます。ワークブックまたはデータ ソースで定義されたデータベース接続によって、Tableau Cloud でデータの更新をパブリッシュまたは最新に維持する方法が決まります。すべての個々のデータ接続が Tableau Bridge で更新できるタイプである限り、データベース間結合されたデータ ソースを更新できます。

その他のデータベース

Web データ コネクタ

Bridge for Linux

Tableau Bridge は、コンテナ ワークロード用に設計された Linux ベースのオペレーティング システムをサポートしています。制限と相違点は次のとおりです。

  • Bridge for Linux はレガシー スケジュールをサポートしていません。
  • Bridge for Linux はバックグラウンドで実行されます。これは、Windows 上の Tableau Bridge のサービス モードに相当します。
  • ログ ファイルを保存するには、Docker コンテナとローカル ファイル システムの間でファイルまたはフォルダーをコピーします。
  • 現在、Bridge for Linux は、Docker 実行可能ファイルを使用して実行中のコンテナでコマンドを実行することによってインストールされます。
  • Bridge for Linux は Windows 統合認証をサポートしていません

フラット ファイルとファイルベースの抽出への接続

2025 年 2 月のリリース以降、Bridge for Linux を設定してリモート共有に接続できるようになりました。

  1. リモート共有にアクセス権限を作成して設定します。たとえば、SharedWB_1 です。このコンピューター host1 の UNC パスは //host1/SharedWB_1 になります。

  2. Bridge クライアントを実行しているホスト コンピューターで、ローカル ファイル システムにリモート共有をマウントします。たとえば、/mnt/remotes/H1_WB です。

  3. テキスト ファイルで、//<リモート UNC>:/<ローカル マウント> の書式を使用して UNC マップを作成します。たとえば、//host1/SharedWB_1:/mnt/remotes/H1_WB です。

  4. Docker ファイルに次のコンテンツを含めて、Docker コンテナのリモート共有を設定します。以下のリモート共有の設定例は、上の図に対応しています。

    apt-get install cifs-utils
    export CRED=/mnt/remotes/creds/
    mkdir -p $CRED && chmod 700 $CRED
    
    # Prepare credential files for host_1 ($CRED/.h1) and host_2 ($CRED/.h2)
    #    credential file format should be:
    #          username=...
    #          password=...
    chmod 600 $CRED/.h1
    chmod 600 $CRED/.h2
    
    # Add these CIFS entries to /etc/fstab (this will be automatically mounted on
    # reboot)
    cat >> /etc/fstab << EOE
    //host_1/SharedWB_1    /mnt/remotes/H1_WB    cifs    credentials=/mnt/remotes/creds/.h1    0    0
    //host_1/SharedDS_1    /mnt/remotes/H1_DS    cifs    credentials=/mnt/remotes/creds/.h1    0    0
    //host_2/SharedWB_1    /mnt/remotes/H2_WB    cifs    credentials=/mnt/remotes/creds/.h2    0    0
    //host_2/SharedDS_1    /mnt/remotes/H2_DS    cifs    credentials=/mnt/remotes/creds/.h2    0    0
    EOE
    
    # and mount fstab entries
    mount /mnt/remotes/H1_WB
    mount /mnt/remotes/H1_DS
    mount /mnt/remotes/H2_WB
    mount /mnt/remotes/H2_DS
    
    # Create the UNC map file
    cat > /mnt/remotes/uncmap << EOM
    //host_1/SharedWB_1:/mnt/remotes/H1_WB
    //host_1/SharedDS_1:/mnt/remotes/H1_DS
    //host_2/SharedWB_1:/mnt/remotes/H2_WB
    //host_2/SharedDS_1:/mnt/remotes/H2_DS
    EOM
    						

    Bridge クライアントは、UNC マップ ファイルを定期的に読み取り、変更を確認します。変更後に Bridge が再起動しないようにするには、マウントされたディレクトリと UNC マップ ファイルの場所を同じディレクトリに保ちます。

  5. 以下を実行して設定を終了します。

    docker container run \
    ...
    -e TABLEAU_BRIDGE_UNC_MAP_OVERRIDE='/mnt/remotes/uncmap' \
    --mount type=bind,source="/mnt/remotes",target=/mnt/remotes \
    ...

認証

Bridge クライアントを無人で実行できるようにするには、サイトで [接続されたクライアント] オプションを有効にする必要があります。有効にすると、Tableau 認証で多要素認証がサポートされます。接続されたクライアントがサイトで無効になっている場合、Bridge では、Tableau のユーザー名とパスワードの認証のみをサポートしています。

OAuth

  • Tableau Bridge for Windows と Tableau Bridge for Linux は、Azure SQL、Azure Synapse、Dremio の OAuth をサポートしていません。

  • Google Drive と OneDrive の埋め込みデータ ソースとパブリッシュされたデータ ソースを使用する OAuth はサポートしています。

  • Amazon Athena コネクタで独自の ID プロバイダー (IdP) を使用する場合は、OAuth クライアント設定ファイルを設定する必要があります。「Amazon Athena で独自の ID プロバイダーを使用する」を参照してください。

Windows 認証

クライアントをサービス モードで実行するには、Windows ユーザー アカウントがローカル管理者グループのメンバーである必要があります。ユーザーがローカル管理者でない場合、Bridge クライアントをアプリケーション モードで実行できますが、Windows マシンにログインしたままにする必要があります。

Kerberos

Windows 上の Bridge は、ファイルと一部のデータベースの両方に対して、「実行」アカウントを介した統合 Windows 認証をサポートしています。