Tableau Prep Conductor
概要
Tableau Prep でフローを構築する場合、Tableau Prep Builder を開いて個々のフローを手動で実行しなくても、Tableau Server を使用し、スケジュールに従ってフローの入力データと出力データを更新するためにフローの実行を自動化することができます。
Tableau Prep Conductor は Tableau Server でのプロセスの 1 つです。フローの実行、接続の認証資格情報の確認、フローが失敗した場合のアラート送信を行います。Tableau Prep Conductor は Tableau Server のスケジュール調整機能および追跡機能を活用しているため、データが変更になる際に、Tableau Prep Builder にログインして個々のフローを手動で実行するのではなく、フロー実行を自動化してフロー出力を更新することができます。
Tableau Prep Conductor は Data Management アドオンによりライセンスされています。Tableau Prep Conductor を使用するには、サーバー上で Data Management プロダクト キーがライセンス認証されている必要があります。詳細については、「Tableau Prep Conductor のライセンス発行」を参照してください。
Tableau Prep Conductor はフローの実行に以下の構成要素を使用します。
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バックグラウンダー: Tableau Prep Conductor はフローの実行にバックグラウンダー プロセスを使用します。バックグラウンダーはシングル スレッドのため、ノード上のバックグラウンダー プロセスの各インスタンスは一度に 1 つのフローを実行可能です。ノードにさらにバックグラウンダーを追加すると、そのノードで並列で実行可能なフローの数を増やすことができます。バックグラウンダー プロセスの最大数は、そのノードの物理コア数の半数です。
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コネクタ: Prep Conductor は、データへの接続に、サポートされている Tableau データ コネクタを使用します。サポートされているコネクタのリストについては、「サポートされるコネクタ」を参照してください。
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データ エンジン: 参照元データ ソースにプッシュできないフロー内のデータや変換ステップに対する変更は、データ エンジン プロセスを使用して処理されます。たとえば、SQL Server は正規表現をネイティブにサポートしていません。SQL Server に接続する際、Tableau Prep を使用すると正規表現計算を記述できます。Tableau Prep Conductor はデータ エンジンを使用してデータを一時的に読み込み、その後、正規表現を実行します。
パフォーマンスと規模に関する推奨事項
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別のノードへのフローの分離: 別のノードで Tableau Prep Conductor を実行すると、他の Tableau ワークロードからフローのワークフローが分離されます。Prep のフローは CPU と RAM を大量に使用するため、これが強く推奨されます。
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フローのスケジュールの管理: フローのスケジュールを作成することにより、フローの実行を制御できます。これらのスケジュールにより、フローの実行タイミング、実行頻度、そのスケジュールの優先度、そのスケジュールでアイテムを順番に実行するか、並列で実行するかが決まります。
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リソースの追加: Tableau Prep Conductor の環境を拡張する場合、ノードあたり最大 8 つの物理コア ボックスにまで拡張し、各ノードで 4 つのバックグラウンダーを実行することをお勧めします。リソースがさらに必要な場合は、サーバー環境にさらにノードを追加することをお勧めします。
管理ビューを使用し、ユーザー アクティビティとフローのパフォーマンスを監視できます。詳細については、「フローの状態およびパフォーマンスの監視」を参照してください。
トポロジと構成
既定ではインストーラーにより、バックグラウンダーが既に有効で次の条件が該当するすべてのノードで Tableau Prep Conductor が有効になります。
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Tableau Server に有効な Data Management プロダクト キーがある。
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ノードの役割がすべてのタスクを許可する、またはフローのみを許可するように設定されている。ノードの役割の詳細については、「Server でのノードの役割」トピックを参照してください。
フロー実行の専用ノードで Tableau Prep Conductor を有効にすることをお勧めします。詳細については、次のトピックを参照してください。
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新しい Tableau Server インストールについては、「Tableau Server を Tableau Prep Conductor と一緒にインストール」を参照してください。
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Tableau Prep Conductor を既存の Tableau Server インストールで有効にするには、「Tableau Server インストールでの Tableau Prep Conductor の有効化」に関するトピックを参照してください。
Tableau Server での Tableau Prep Conductor の有効化
Tableau Prep Conductor を有効にするには、Tableau Data Management プロダクト キーを使用します。Tableau Prep Conductor はサーバー レベルでライセンスされ、有効化されるようになりました。
Tableau Server へのフローのパブリッシュを開始できるようになる前に、サーバーレベルおよびサイトレベルの設定を構成または確認し、Tableau Server でフローのパブリッシュ、スケジュール、およびモニタリングを行えるよう準備する必要があります。
以下のトピックを確認して、Tableau Prep Conductor のライセンス発行を理解し、Tableau Prep Conductor を有効にする方法をご覧ください。
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Tableau Server での Tableau Prep Conductor の有効化および構成 : このトピックでは Tableau Prep Conductor を有効化および構成する方法について順を追って説明し、Tableau Server でフローのパブリッシュ、スケジュール、管理、および維持を許可する準備をします。
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ライセンスの概要: このトピックではライセンス発効について説明します。