インストールの前に...
注: Tableau Web サイトの Tableau Server の技術仕様に関するその他の情報は、こちら(新しいウィンドウでリンクが開く)で見つけることができます。
このトピックでは、Tableau Server を稼働環境にインストールする前に考慮する必要のある要件および推奨事項について説明します。
- 初心者が組織に Tableau Server を展開する場合には、最初にテスト環境の単一サーバーとして Tableau Server を展開することをお勧めします。単一サーバーを最も簡単にインストールするには、「インストールのジャンプスタート」のステップに従います。
- エンタープライズ対応の 4 ノードのリファレンス アーキテクチャを階層型データ センターに導入する方法を説明するエンドツーエンドの手順については、「企業環境への Tableau Server 導入ガイド(新しいウィンドウでリンクが開く)」を参照してください。
- 分散クラスターに Tableau Server を展開している場合は、このトピックに記載された要件および推奨事項に加えて分散環境の要件も確認してください。
- Tableau Server on Windows から Tableau Server on Linux に移行しようとしている場合には、Tableau Server の Windows から Linux への移行を参照してください。
サーバー展開計画の検証
組織に新しい Tableau Server 展開をインストールする前に、オプションを注意深く評価する必要があります。ほとんどの組織の場合、Tableau Cloud は、セルフホストしている Tableau Server よりも信頼性、パフォーマンス、コスト効率が高い分析ソリューションを提供します。組織に対する Tableau Cloud の有効性に関する詳細については、ブログ投稿「分析を Cloud に移行する必要がありますか (英語)(新しいウィンドウでリンクが開く)」を参照してください。
すでに Tableau Server を実行していて、Tableau Cloud への移行を検討している場合は、「Tableau Cloud 手動移行ガイド(新しいウィンドウでリンクが開く)」を参照してください。
Tableau Server をセルフホストする必要があると判断した場合は、「企業環境への Tableau Server 導入ガイド (EDG)(新しいウィンドウでリンクが開く)」で規定されている Tableau 展開に従うことをお勧めします。EDG は、階層型データ ネットワークに基づいた参照アーキテクチャを示しています。このアーキテクチャは完全にテストされていて、サポート対象であるほか、パフォーマンスが高く、スケーラブルかつ安全です。私たちは今後も EDG 参照アーキテクチャへの取り組みを続け、機能のロールアウトを簡単にし、アップグレード シナリオを改善していきます。
本番環境インストールに関するハードウェアの推奨事項
次のリストは、本番環境で使用するために Tableau Server を単一ノードにインストールする場合の最小ハードウェア推奨事項です。
重要: これらの推奨事項は最低限のものであり、ご利用のインストールおよび組織の要件を反映していない場合があります。たとえば、抽出やフローをパブリッシュするかどうか、Tableau Server にパブリッシュするワークブックの数など、ディスク領域の要件に影響を及ぼす要因がいくつかあります。空きディスク領域の要件に影響を与える可能性のあるものの詳細については、ディスク容量の要件を参照してください。
インストールの種類 | プロセッサー | CPU | RAM | 空きディスク領域 |
---|---|---|---|---|
シングル ノード |
| 8 コア (16vCPU)、2.0 GHz 以上 | バージョン 2022.3 以降:
バージョン 2021.4.0 から バージョン 2022.1.x:
バージョン 2021.3.x 以前:
| 50 GB |
Tableau Server インストールに Tableau Prep Conductor を追加する場合、2 番目のノードを追加し、これを Tableau Server Prep Conductor の実行専用にすることをお勧めします。このノードには最低 4 コア (8 vCPU)、RAM 16 GB が必要です。 | ||||
マルチノードおよびエンタープライズ展開 | 技術的ガイダンスについては Tableau にお問い合わせください。 ノードは最小ハードウェア推奨事項を満たしているか、それを超える必要があります。ただし、次の場合は除きます。
|
重要:ディスク領域の要件は TSM を初期化するまでは確認できません。
50 GB のディスク空き領域。少なくとも 15GB が /opt
ディレクトリに割り当てられ、残りがデータ ストレージ用として /var
ディレクトリに割り当てられます。
空きディスク容量は、Tableau Server セットアップ プログラムの解凍後に計算されます。セットアップ プログラムでは約 1 GB の容量を使用します。抽出を使用するかどうかなどさまざまな要因に応じて、追加ディスク領域の割り当てが必要になる場合があります。
Tableau Server の中核部分は、15 GB 以上の空きディスク領域があるディレクトリにインストールする必要があります。十分なスペースがないコンピューターに Tableau Server をインストールしようとすると、Tableau Server パッケージはインストールされますが、設定を続行することができません。既定のインストール場所は
/opt
ディレクトリです。RHEL ディストリビューションで Tableau Server のインストール パスを変更することができます。抽出を頻繁に使用する予定がある場合は、追加ディスク領域の割り当てが必要になる場合があります。インストール時に、データ (抽出) を保存するための別のディレクトリを指定することができます。
外部ファイル ストアに対するネットワーク接続ストレージ領域の要件: 外部ファイル ストアを使用した Tableau Server を構成する場合は、ネットワーク接続ストレージ専用のストレージ領域の容量を見積もる必要があります。
ストレージ サイズの見積もり: パブリッシュと抽出更新に必要なストレージの容量を考慮する必要があります。さらに、トピックオプション 2: リポジトリを個別にバックアップするで説明されているように、リポジトリのバックアップを個別に実行するオプションを特に選択しない限り、リポジトリのバックアップ サイズも考慮する必要があります。
- 抽出:
- Tableau Server にパブリッシュする抽出の数、および各抽出のサイズを考慮に入れます。いくつかの抽出を Tableau Server にパブリッシュし、使用されたディスク容量を確認することで、必要なサイズを調べることができます。このディスク容量を確認すると、今後 Tableau Server にパブリッシュする抽出の数や、既存の各抽出のサイズが増える程度を把握できます。
抽出更新の際に一時ディレクトリで必要となる容量を考慮に入れます。一時ディレクトリは、更新時に抽出を保存する場所です。最終的な抽出ファイルのサイズに対して、最大 3 倍の容量が必要となる場合があります。
- リポジトリのバックアップ:
リポジトリ データのサイズは、
<data directory>/pgsql/data/base
ディレクトリのサイズを確認することで見積もることができます。- リポジトリ データの正確なサイズを取得するには、バックアップ ファイルを開き、
workgroup.pg_dump
ファイルのサイズを確認します。
- 抽出:
コア数は "物理" コアに基づいています。物理コアは実際のサーバー ハードウェアまたは仮想マシン (VM) 上のコアを表す場合があります。コア数のカウントの目的でのハイパー スレッドは無視されます。
表示されている RAM はシングルノード インストールでの最小限の推奨です。たとえば、アクティビティ、ユーザー数、バックグラウンド ジョブなどに応じて、RAM が増えるとインストールの機能が向上する場合があります。
推奨事項の全リストと最小要件を確認するには、Tableau Server の最小ハードウェア要件と推奨事項を参照してください。Tableau がスケーラビリティのテストのために内部で使用するハードウェア仕様については、「本番環境インストールに関するハードウェアの推奨事項」を参照してください。
アマゾン ウェブ サービスおよび Google Cloud Platform でのパブリック クラウド展開の場合、その "vCPU" は完全な CPU コアではなく、実際には CPU ハイパースレッドである場合があります。クラウドのインスタンスのサイズを変更する場合、Tableau Server の CPU コア要件として指定されるサイズの 2 倍の vCPU が必要になります (トライアルの最小インストールで 8 vCPU、単一ノードの推奨インストールでは 16 vCPU)。
オペレーティング システム要件
次の Linux ディストリビューションがサポートされています。
2021.4.x | 2022.1.0 以前 2022.1.11 | 2022.1.12 以降 | 2022.3.0 以前 2022.3.3 | 2022.3.4 以降 | 2023.1.0 以前 2023.1.7 | 2023.1.8 以降 | 2023.3.0 | 2023.3.1 - 2024.2.x | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
AlmaLinux 8.x | |||||||||
AlmaLinux 9.x | |||||||||
Amazon Linux 2 | |||||||||
Amazon Linux 2023 | |||||||||
CentOS 7.9 以降 (8.x を除く) | |||||||||
CentOS Stream 8.x | |||||||||
CentOS Stream 9.x | |||||||||
Debian 9 | 注: 2022 年 7 月より、Debian ディストリビューションはサポートされなくなりました。詳細については、Tableau コミュニティのこの投稿(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。 | ||||||||
RHEL 7.3 以降 | |||||||||
RHEL 8.3 以降 | |||||||||
RHEL 9.x | |||||||||
Oracle Linux 7.3 以降 (8.x を除く) | |||||||||
Oracle Linux 8.x | |||||||||
Oracle Linux 9.x | |||||||||
Rocky Linux 8.x | |||||||||
Rocky Linux 9.x | |||||||||
Ubuntu 16.04 LTS | |||||||||
Ubuntu 18.04 LTS | |||||||||
Ubuntu 20.04 LTS | |||||||||
Ubuntu 22.04 LTS |
Tableau Server in a Container の Linux ディストリビューションの要件については、「構築でサポートされているディストリビューション」を参照してください。
重要: 最新のセキュリティおよび機能パッチを確実に入手できるように、サポートされている最新バージョンの Linux ディストリビューションを使用して Tableau を展開することを強くお勧めします。Tableau は通常、サポートされているディストリビューションのメジャー バージョンの最新マイナー バージョンでテストおよび検証します。
Linux ディストリビューションに関するその他の注意事項:
Red Hat Enterprise Linux (RHEL)、CentOS、Oracle Linux、Amazon Linux ディストリビューションは、このドキュメントでは総称して RHEL ライクと呼ばれます。
2022 年 7 月の時点で、Debian ディストリビューションはサポートされなくなりました。詳細については、Tableau コミュニティのこの投稿(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。
Ubuntu の LTS 以外のリリースはサポートされていません。
Ubuntu バージョン 17.04 はサポートされていません。
- Ubuntu バージョン 20.04 のサポートは、Tableau Server バージョン 2023.1.0 および Server メンテナンス リリース 2022.1.12 および 2022.3.4 で追加されました。それ以前のバージョンではサポートされていません。
Tableau Server ではプロセス管理に
systemd
が必要となるため、以前のバージョンの CentOS と Ubuntu はサポートされていません。ファイルの接尾辞に「.
deb
」が付いたインストーラーのバージョンは、Ubuntu および Debian ディストリビューションの両方でインストールされます。カスタム カーネルはサポートされていません。
Tableau Server のマルチノード インストールでは、Tableau をインストールしているすべてのコンピューター ノードが Linux と同じディストリビューションの Linux を稼働している必要があります。
インストール ディレクトリ
Tableau Server の中核部分は、既定では /opt
ディレクトリにインストールされます。
- Tableau Server のインストール先ディレクトリには、それに割り当てられている最低 15 GB の空きディスク領域が必要です。十分なスペースがないコンピューターに Tableau Server をインストールしようとすると、Tableau Server パッケージはインストールされますが、設定を続行することができません。
- RHEL ライク システムでは規定以外のインストール ディレクトリを指定できますが、Ubuntu では場所を変更できません。
- RHEL ライク システム上で規定以外のインストール場所を指定する場合は、シンボリック リンクまたはネットワーク ファイル システム (NFS) ボリューム上のディレクトリ位置を指定しないでください。
データ ディレクトリ
Tableau Server は既定で、Tableau が管理するすべてのコンテンツおよび抽出用のデータ ディレクトリを作成します。ディレクトリは /var/opt/tableau/tableau_server
に作成されます。
インストール時にデータ (抽出) を保存するための別のディレクトリを指定することができます。別のディレクトリを使用する計画がある場合は、ディレクトリを作成しないでください。代わりに、Tableau Server のセットアップによりディレクトリを作成してください。データ ディレクトリには、インストール プロセスの際に設定される特定のパーミッションが必要です。
データ ディレクトリを変更するには、initialize-tsm
スクリプトを実行するときに、データ ディレクトリ パスと共にフラグを渡す必要があります。initialize-tsm スクリプトの出力ヒントを参照してください。
既定のデータ ディレクトリを変更する場合:
- ネットワーク ファイル システム (NFS) ボリューム上でシンボリック リンクやデータ ディレクトリの場所を指定することはしないでください。
- パスにピリオドやスペースが含まれているデータ ディレクトリの場所を指定することはしないでください。パスにピリオドやスペースが含まれていると、初期化が失敗します。
- データ ディレクトリは、インストール ディレクトリとは別のディレクトリにインストールする必要があります。
重要: initialize-tsm
を実行した後でデータ ディレクトリの場所を変更することはできません。データ ディレクトリの場所は、以降のアップグレードを含め、展開の寿命が終わるまで保持されます。
Tableau Prep Conductor
Tableau Prep Conductor は Tableau Server でのプロセスの 1 つです。フローの実行、接続の認証資格情報の確認、フローが失敗した場合のアラート送信を行います。Tableau Prep Conductor は Tableau Server のスケジュール調整機能および追跡機能を活用しているため、データが変更になる際に、Tableau Prep Builder にログインして個々のフローを手動で実行するのではなく、フロー実行を自動化してフロー出力を更新することができます。
Tableau Prep Conductor は個別にライセンスされ、データ管理 ライセンスを通じて利用できます。Tableau Prep Conductor のライセンス発行の詳細については、データ管理 のライセンスを参照してください。
専用ノードで Tableau Prep Conductor を有効にすることをお勧めします。詳細情報:
新しい Tableau Server をインストールする場合は、「手順 1 (新規インストール): Tableau Server を Tableau Prep Conductor と一緒にインストール」を参照してください。
Tableau Prep Conductor を既存の Tableau Server インストールに追加する場合は、「手順 1 (既存インストール): Tableau Prep Conductor の有効化」を参照してください。
その他の要件
ご使用の環境が次の追加の要件も満たしていることを確認してください。
ホスト名
- Tableau Server は、ドメイン名サーバー (DNS) または Tableau Server を実行しているコンピューター上のローカル ホスト ファイルを使用し、IP アドレスに対するホスト名を解決できる必要があります。既定では、ホスト ファイルは
/etc/hosts
に保存されています。 - セットアップ プロセスの際に Tableau サービス マネージャーを起動した後はサーバーのホスト名を変更しないでください。たとえば、cloud-init パッケージを使用して仮想マシンを初期化し、その仮想マシンに Tableau Server をインストールする場合にこのようになる可能性があります。
- アンダースコア (_) を含むホスト名は、Tableau Server でサポートしていません。
静的 IP アドレス
Tableau Server をインストールするコンピューターには静的な IPv4 または IPv6 アドレスが必要です。
データベース ドライバー
特定のデータ ソースに接続するには、Tableau Server をインストールするコンピューターに正しいデータベース ドライバーがインストールされている必要があります。詳細については、データベース ドライバーを参照してください。
利用可能なポート
TSM と Tableau Server はいずれもアクセスするために利用可能な TCP ポートが必要です。TSM は 8850 番ポートが既定で、Tableau Server ゲートウェイ サービスは 80 番ポートが既定です。Tableau Server をインストールする前に、8850 番ポートと 80 番ポートをお使いのシステムで使用しないことを強くお勧めします。これらのポートが利用できないと、TSM とゲートウェイのポートは別のポート番号に動的に再マッピングされる場合がありますが、どのポートに再マッピングされたかを表示するインターフェイスは現時点で存在しません。
Tableau サービス マネージャーのポートを参照してください。
Tableau Server をインストールするコンピューターでファイアウォールを実行している場合は、Tableau Server トラフィック用に次の既定のポートを開く必要があります。443 を除くすべてのポート番号を変更できます。
ポート | TCP/UDP | 使用... | インストールのタイプ | |
---|---|---|---|---|
すべて | 分散/高可用性 | |||
80 | TCP | ゲートウェイ | X | |
443 | TCP | SSL。Tableau Server で SSL を構成している場合、アプリケーション サーバーはこのポートに要求をリダイレクトします。このポートは変更しないでください。 | X | |
8850 | TCP | Tableau Services Manager。 | X | |
8060 | TCP | PostgreSQL データベース。 | X | |
8061 | TCP | PostgreSQL バックアップ検証ポート | X | |
8000-9000 | TCP | Tableau プロセスの動的マッピング用に既定で予約されているポートの範囲 | X | |
27000-27009 | TCP | Tableau Server がライセンス サービスで使用するポートの範囲。この範囲は、ライセンス サービスを実行しているノードで開いている必要があり、また他のノードからアクセス可能である必要があります。既定では、最初のノードはライセンス サービスを実行します。 | X |
システム ユーザーとグループ
Tableau Server on Linux では、1 人の権限なしユーザーと 2 つのグループを使用して適切な操作を行います。Tableau では設定中に既定のアカウントおよびグループが作成されます。または、既存のアカウントを指定することもできます。システム ユーザーとグループ
およびTSM 認可グループを参照してください。sudo および root アクセス
Tableau Server のすべてのインストール タスクおよび管理タスクは root として実行する必要があります。多くの場合は sudo コマンドを使用して実現できますが、root ユーザーとしてコマンドを直接実行することも可能です。
root アカウントを使用して Tableau Server をインストールするには、インストール時にユーザー アカウントを指定する必要があります。アカウントは TSM の管理に使用されます。-a
オプションを使用して initialize-tsm スクリプトを実行することによりアカウントを指定します。initialize-tsm スクリプトの出力ヒントを参照してください。
アカウントのパスワード
Tableau Server をインストールして管理するユーザー アカウントは、パスワードで認証できるアカウントである必要があります。これは、このユーザーが認証に別の方法 (パブリック キー認証など) を使用してはならないということを意味します。
Tableau Server のインストールと初期化に使用するアカウントにパスワードがない場合は、次のように passwd
コマンドで設定できます。
sudo passwd $USER
ポート アクセス要件
SSH などを使用して Tableau Server をリモートからインストールする場合は、次のポートが開かれていることを確認します。番ポート。
8850
。Tableau サービス マネージャー (TSM) の Web インターフェイスに使用するポートです。このインターフェイスを使用して Tableau Server を構成できます。80
。番ポート。主要な Tableau Server Web インターフェイスに使用するポートです。
Tableau Server インストーラーはインストール プロセス中にこれらのポートを開こうとしますが、firewalld
ファイアウォールに対してこれらのポートのみを開くことができます。コンピューターが別のファイアウォールを実行している場合は、インストール前にポートを開く必要があります。
仮想コンテナー環境
バージョン 2021.2 以降、Tableau Server on Linux の特定の構成をコンテナーで実行できるようになりました。サポートされる構成の詳細については、Tableau Server in a Containerを参照してください。
Tableau Server on Linux の以前のバージョンとサポートされていない構成はテストされておらず、Docker などの仮想コンテナー環境ではサポートされていません。このような環境で Tableau Server on Linux をインストールしても、期待どおりには機能しません。
パッケージ要件
Systemd
Tableau Server ではサービスを管理する systemd
が必要です。このパッケージは既定で CentOS 7 および Ubuntu 16 にインストールされます。これらの配布の修正バージョンで Tableau Server をテストすると決定した場合は、次のコマンドを実行して systemd
がインストールされていることを確認できます。
whereis systemd
systemd
がインストールされていると、インストールの場所が表示されます。たとえば、次のような出力が表示されます。
systemd: /usr/lib/systemd /etc/systemd /usr/share/systemd /usr/share/man/man1/systemd.1.gz
systemd をインストールしているものの、Tableau インストーラーで systemd の要件確認に失敗する場合には、systemd が実行中でない可能性があります。systemd が実行していることを確認するには、次のコマンドを実行します。
ls /run/systemd
ファイルとディレクトリの一覧が出力されます。systemd が実行中の場合には、出力に system
が含まれます。system
が出力に含まれていない場合には systemd は実行していません。
ウイルス対策ソフトウェア
Tableau Server で使用されるディレクトリをスキャンするウイルス対策ソフトウェアは、Tableau Server のインストールや現在の使用に干渉する可能性があります。場合によっては、これによってインストール エラーや Tableau Server の起動の問題が発生したり、パフォーマンスへの影響が生じたりすることがあります。Tableau Server を実行しているコンピュータでウイルス対策ソフトウェアを実行する予定がある場合は、ナレッジ ベース(新しいウィンドウでリンクが開く)の推奨事項に従ってください。
次の手順、Tableau Server のインストールと構成に進んでください。