ディスク容量の要件

一般的に、Tableau Server で日常的な使用量を割り当てるための追加ディスク容量を推定するときには、抽出を Tableau Server にパブリッシュするかどうか、および Tableau Server へのパブリッシュを想定しているワークブック数を考慮に入れる必要があります。抽出の使用を想定している場合、Tableau では数百ギガバイト (GB) を開始容量とすることを推奨しています。抽出の使用を想定していない場合、使用量ニーズを満たすのに 50 GB 程度しか必要ないと考えられます。ドライブの空き領域アラートを設定する方法については、「サーバー イベント通知の構成」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。

Tableau Server では十分なディスク空き容量を確保することが重要です。Tableau Server のインストール中にノードのディスク空き容量が不足すると、Tableau Server または TSM Web UI にアクセスできないなど、パフォーマンスが不安定になる可能性があります。トラブルシューティングの手順については、を参照してください。

ディスク空き容量の要件に影響を与える要因と、Tableau Server のインストール先として選択できる場所を以下に示します。

Tableau Server への抽出のパブリッシュ

Tableau Server にパブリッシュする抽出の数、および各抽出のサイズを考慮に入れます。いくつかの抽出を Tableau Server にパブリッシュし、使用されたディスク容量を確認することで、必要なサイズを調べることができます。このディスク容量を確認すると、今後 Tableau Server にパブリッシュする抽出の数や、既存の各抽出のサイズが増える程度を把握できます。

抽出の更新

抽出更新の際に一時ディレクトリで必要となる容量を考慮に入れます。一時ディレクトリは、更新時に抽出を保存する場所です。最終的な抽出ファイルのサイズに対して、最大 3 倍の容量が必要となる場合があります。

多数のワークブックの作成

ワークブックを使用している場合、Tableau Server にパブリッシュするワークブックの数を考慮に入れます。個々のワークブックが専有するディスク容量は少量の傾向があります。とはいえ、数千ものワークブックのパブリッシュを想定している場合には、これらのワークブックに対応できるよう追加のディスク容量を割り当てる必要があるかもしれません。

ロギング

日々の管理とトラブルシューティングをサポートするため、Tableau Server は通常動作の一環としてログ ファイルを作成しています。ロギングの構成レベルによって異なりますが、Tableau Server コンピューターで必要なディスク容量に大きく影響する可能性があります。

バックアップと復元のプロセス

バックアップの作成に必要な空きディスク領域は、Tableau Server リポジトリやファイル ストア サービス内のデータの量、tabadmincontroller サービスとの併置によって異なります。バックアップ中は、古い抽出をクリーンアップするためのバックグラウンド タスクが一時的に一時停止されます。つまり、バックアップの期間中は抽出を更新しても抽出ファイルがそのまま残るため、ディスク領域の使用率が増えます。バックアップに長い時間がかったり、組織で定期的に更新される抽出が多数使用されていたりする場合は、一時ディスク領域の使用率が大幅に増加します。これらの一時ファイルは、バックアップが完了すると削除されます。

次の表に、ノードがリポジトリ、ファイル ストア、コントローラー、またはそれらを組み合わせてホストするかどうかに基づいた、バックアップに必要なディスク領域を示します。マルチノードの Tableau Server 環境では、各ノードで必要なディスク空き容量を見積もる必要があります。

リポジトリファイル ストアコントローラー必要なディスク領域
  

リポジトリ データ x 3 + 250 MB

リポジトリ データのサイズは、<data directory>/pgsql/data/base ディレクトリのサイズを確認することで見積もることができます。

リポジトリ データの正確なサイズを取得するには、バックアップ ファイルを開き、workgroup.pg_dump ファイルのサイズを使用します。

  

ファイル ストア データ x 1.5

ファイル ストア データ (抽出、フローなど) の推量を取得するには、<data directory>/dataengine ディレクトリのサイズを確認します。

  リポジトリ データ x 3 + 250 MB + ファイル ストア データ x 2.5
 リポジトリ データ x 3 + 250 MB + ファイル ストア データ x 1.5
 リポジトリ データ x 3 + 250 MB + ファイル ストア データ x 1.5
 リポジトリ データ x 3 + 250 MB + ファイル ストア データ x 2.5
リポジトリ データ x 3 + 250 MB + ファイル ストア データ x 1.5

復元のディスク空き容量の要件

データベースの復元プロセスを正常に実行するには、十分なディスク空き容量が必要です。

Tableau Server を復元するには:

  • コントローラー ノードでは、バックアップ アーカイブのサイズ以上の空き領域が必要です。

  • リポジトリ ノードでは、バックアップ アーカイブ内にリポジトリ データのサイズの少なくとも 3 倍 + 250 MB + pgsql データ ディレクトリに相当する空き領域が必要です。

  • ファイル ストア ノードでは、バックアップ アーカイブ内にある dataengine フォルダーのサイズの少なくとも 2 倍の空き領域が必要です。

サイトのエクスポートとインポート

サイトのエクスポートとインポートには、バックアップと復元のプロセスと同様に、十分なディスク空き容量が必要です。少なくとも、エクスポートされるファイル用に十分な空き容量が必要です。サイトのエクスポートとインポートを行うときに必要なディスク容量のガイドラインとして、バックアップと復元の要件を使用できます。

このファイルは TSM の basefilepath.site_export.exports 変数に定義されているディレクトリに生成されます。詳細については、「tsm sites export」を参照してください。

ファイル パスとその変更方法の詳細については、「tsm ファイル パス」を参照してください。

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