ディメンションとメジャー、青と緑

新しいデータ ソースに接続すると、Tableau は含まれるフィールドのデータ型に応じて、データ ソースの各フィールドを、[データ] ペインの [ディメンション] や [メジャー] エリアに割り当てます。これらのフィールドを使ってデータのビューを構築します。

データ フィールドの役割とタイプについて

データ フィールドはデータ ソースの列で構成されます。各フィールドは、自動的にデータ タイプ (整数、文字列、日付) および役割 (不連続ディメンションまたは連続メジャー (比較的一般的)、または連続ディメンションまたは不連続メジャー (比較的一般的でない)) に割り当てられます。

  • ディメンションには、定性的値 (名前、日付、理的データなど) が含まれます。ディメンションは、データの分類、区分、詳細の表示に利用できます。ディメンションはビューの詳細レベルに影響します。

  • メジャーには、測定可能な数値と定量的な値が含まれます。メジャーは集計できます。メジャーをビューにドラッグすると、Tableau はそのメジャーに (既定で) 集計を適用します。

青と緑のフィールド

Tableau は、フィールドが不連続 (青) か連続 (緑) かによって、ビューでのデータ表示方法が異なります。連続不連続は数学用語です。連続とは「中断されることなく、つながった全体を形成する」、不連続は「それぞれが別々かつ個別であること」を意味します。

  • 緑色のメジャー およびディメンション は連続です。連続フィールドの値は、無限の範囲として扱われます。一般的に、連続フィールドはビューに軸を追加します。

  • 青色のメジャー およびディメンション は不連続です。不連続の値は、有限として扱われます。一般的に、不連続フィールドはビューにヘッダーを追加します。

Tableau 内で可能なフィールドの組み合わせ

この表は、ビュー内で異なるフィールドがどのように表示されるかの例を示しています。これらのフィールドは「pills (ピル)」と呼ばれることがありますが、当社は Tableau ヘルプ ドキュメントで「フィールド」と読んでいます。

不連続ディメンション
連続ディメンション (文字列またはブール値データタイプのディメンションは連続にはなりません)
不連続メジャー
連続メジャー

注: キューブ (多次元) データソースでは、データの役割の変更オプションは制限されています。Tableau Desktop では、Windows のみでキューブをサポートしています。一部のメジャーは連続から非連続に変更できますが、一般的に、キューブ データ ソースのフィールドに対するデータの役割を変更することはできません。関連する詳細については、キューブ データ ソースを参照してください。

フィールドがメジャーであることを知るのに役立つ視覚キューは、フィールドが関数を使用して集計されていることです。これは、 など、フィールド名で集計の略語によって示されます。集計の詳細については、Tableau の事前定義済み集計のリストおよびTableau 内の集計関数を参照してください。

ただし、例外もあります。

  • ビュー全体が細分類されている場合、定義によりビュー内のフィールドは集計されません。詳細については、データの非集計方法を参照してください。

  • 多次元データ ソースを使用している場合、フィールドはデータ ソースで集計され、ビューのメジャー フィールドにはその集計は表示されません。

: 既定の集計およびフィールドの他のプロパティを設定し、設定を行うことができます。[データ] ペインでフィールドをカスタマイズするさまざまな方法の詳細については、データ ペイン内のフィールドの整理とカスタマイズフィールドの既定の設定の編集、および[データ] ペイン内のデータ フィールドの操作を参照してください。

ビューで使用される連続および不連続フィールドの例

左 (下) の例では、[Quantity (数量)] フィールドが [連続] に設定されているため、ビューの下部に沿って横軸が作成されます。緑色の背景と軸から、連続フィールドであることがわかります。

右の例では、"Quantity (数量)" フィールドが [不連続] に設定されています。軸ではなく横方向のヘッダーが作成されます。青色の背景と横方向のヘッダーから、不連続であることがわかります。

連続 不連続
 

どちらの例でも、"Sales (売上高)" フィールドは [連続] に設定されています。連続であり、[行] シェルフに追加されているため、縦軸が作成されます。これが [列] シェルフにあれば、横軸が作成されます。緑色の背景と集計関数 (この場合は SUM) は、メジャーであることを示します。

"Quantity (数量)" フィールド名に集計関数がないことは、ディメンションであることを示します。

ビューのディメンション フィールド

[不連続] ディメンション フィールドを [行][列] にドラッグすると、列や行ヘッダーが作成されます。

多くの場合、[ディメンション] エリアからドラッグされたフィールドは、ビューに追加すると最初不連続 (背景色が青) になります。日付ディメンションと数値ディメンションは不連続または連続のいずれかにでき、すべてのメジャーは不連続または連続にすることができます。

ディメンションを [行] または [列] にドラッグした後で、フィールドをクリックして [メジャー] を選択し、フィールドをメジャーに変更できます。すると、ビューに列ヘッダーや行ヘッダーの代わりに連続軸が含まれ、フィールドの背景色は緑色になります。

日付ディメンションは、不連続または連続になる場合があります。文字列またはブール値を含むディメンションは、連続にはなりません。

Tableau はディメンションを集計しません。Tableau が実行できるさまざまな種類の集計の詳細については、Tableau の事前定義済み集計のリストを参照してください。

Tableau クエリでは、ビューにあるディメンションは SQL で「グループ化]条件で表されます。

連続と不連続の間のフィールドの変換の詳細については、不連続フィールドと連続フィールドの変換を参照してください。

ディメンションのビューの詳細レベルへの影響

ビューの詳細レベルは、ビューのディメンションとメジャーデータから、データの粒度を参照します。

ディメンションを [行] または [列] に追加すると、ビュー内のマークの数が増加します。

ディメンションを追加するとビュー内のマークの数が増える理由を理解するには、次の手順を実行します。

  1. [列]"Segment (区分)" をドラッグします。

    Tableau ウィンドウの一番下にあるステータス バーは、ビュー内に 3 つのマークがあることを表示されるようになりました。

    この時点では、ビューの構造を構築しているだけなので、これらのマークにはプレースホルダー テキスト、Abc のみが含まれます。

  2. [列]"Region (地域)" をドラッグします。

    これで、マークが 12 つになりました。"Segment (区分)" の 3 つの値に、"Region (地域)" の 4 つの値を乗算すると 12 になります。

  3. [行]"Ship Date (発送日)" をドラッグします。

    これでマークの合計数は 57 になりました (3 区分 x 4 地域 x 5 年 = 60 ですが、ビューのディメンションの組み合わせでデータ ソースにデータがないものがあります)。

    引き続き [行] および [列] にディメンションを追加し、マークの合計数がさらに増加するのを観察します。マーク カードの [色] や [サイズ] などの場所にディメンションをドラッグしてもマークの数は増えますが、ビュー内の見出し数は増加しません。ディメンションをビューに追加してマークの数を増やすプロセスを、詳細レベルの設定と言います。

    Tableau 内の次の場所のいずれかにディメンションを追加すると、詳細レベルに影響を与えます。

  4. これで、ビューに 57 の個別の Abc インスタンス (すべてが構造で内容が含まれないビュー) の 57 のインスタンスが含まれるようになりました。"Sales (売上高)" を [テキスト] にドラッグしてこれを修正します。これで、ビューが完全になりました。

  • メジャーをビューに追加すると、ビューのマークの数が増える場合があります。たとえば、上記のビューで [行]"Sales (売上高)" をドロップすると、マークの数は 57 になります。ところが、[行]"Profit (収益)" をドロップした場合、マークの数は 114 に増加しますがビューの詳細レベルの変更とは異なります。

  • ビュー内のマークの数は、詳細レベルを構成する各ディメンションのディメンション値の数を乗算して算出される数と必ずしも一致するとは限りません。マークの数が少なくなる理由は複数あります。上記のビューのマークの数を 57 から 60 に増やすには、ビューの [日付] ヘッダー、[日付] または [ビン] ヘッダーのいずれかで [日付] のデータ シートを右クリック (Mac では Control を押しながらクリック) し、[欠落した値を表示] を選択します。欠落値の表示方法の詳細については、欠落した値や空の行と列の表示または非表示を参照してください。

ビューのメジャー フィールド

ビューにメジャーをドラッグすると、既定で集計されます。集計の種類は、ビューの種類によって変わります。集計を必ずチェックして、必要があれば変更してください。詳細は、フィールドの既定の設定の編集の「既定の集計の変更」を参照してください。集計の詳細については、Tableau でのデータ集計を参照してください。

[データ] ペインから連続フィールドを [行][列] にドラッグすると、そのフィールドの連続軸が作成されます。

フィールドをクリックして不連続に変更すると、値が列のヘッダーになります。

フィールドは不連続に変わったにもかかわらず、まだメジャーのままであり、Tableau は既定でメジャーを集計するため、フィールドの値を集計します。

Tableau が、データの種類などが原因でフィールドをディメンションまたはメジャーとして誤って分類した場合は、変換してその役割を変更することができます。メジャーが (日付値など) 集計する必要のない数値を含む場合は、ディメンションに変更することができます。

関連する詳細については、メジャーのディメンションへの変換を参照してください。

連続と不連続の間のフィールドの変換の詳細については、不連続フィールドと連続フィールドの変換を参照してください。

連続および不連続フィールドによるビューの変化

連続不連続は数学用語です。連続とは「中断されることなく、つながった全体を形成する」、不連続は「それぞれが別々かつ個別であること」を意味します。

Tableau では、フィールドは連続か不連続のいずれかに設定できます。[データ] ペインからフィールドを [行][列] にドラッグすると、既定で値は連続となり、軸が作成されます。[データ] ペインからフィールドを [列][行] にドラッグすると、値は既定で不連続となり、列ヘッダーや行ヘッダーが作成されます。

連続フィールドは軸を生成する

フィールドに追加、平均、その他の集計可能な数値がある場合、ユーザーがデータ ソースに最初に接続したときにそのフィールドが [データ] ペインに [メジャー] フィールドとして追加されます。Tableau は、値が連続していると推測します。

このため、[行] または [列] に連続フィールドをドラッグすると、軸が表示されます。軸は、最小と最大の間の値を示す計測線です。ルーラーとアナログ温度計は、軸を表示する物理的オブジェクトの例です。

Tableau では、データ ソース内の初期値に加え、ビューで連続フィールドを操作しながら常に新しい値を使用できるため、 実際の値と潜在的な値の範囲を表示できます。

連続軸には値ラベル (次の画像では 0、0.5 ...3.0) がありますが、列ヘッダーと同じようにこれらのラベルに実際のマークを揃える必要はありません。たとえば、次の画像では、青い棒は実際には横軸で厳密に 7.0 ではなく 6.940 の値まで伸びています。

 

連続フィールドの潜在的な値の数を予測することはできません。たとえば、"Ratings (評価)" という名前のフィールドがあり、初期値が 1、3、3.5、3.6 および 4 の場合、それらは 5 つの個別の値です。ところが、"Rating (評価)"[行] にドロップすると、Tableau は自動的に値を SUM (等級は追加よりも平均の方がより論理的なため、ユーザーは直ちにこれを AVG に変更します) として集計し、フィールドをビューに追加するまで存在していなかった 6 番目の値 (3.02) が作成されます。次に、初期値の 2 つを除外したフィルターを適用すると、平均も変化し、さらに別の値になります。そして集計を変更すると、...お分かりだと思います。潜在的な値の数は、無限でないとしても、間違いなく膨大です。

数字を含むフィールドは、これらの値が連続であることを自動的には示しません。よく使われる例として郵便番号があります。郵便番号はすべて数字のみで構成されますが、実際には追加または平均されることない文字列の値です。Tableau でこのようなフィールドをメジャーとして [データ] ペインに割り当てる場合は、フィールドを [ディメンション] エリアにドラッグして [ディメンション] フィールドに変更する必要があります。

不連続フィールドはヘッダーを作成する

フィールドに数字以外の値 (名前、日付、地理的な場所) が含まれる場合、ユーザーがデータ ソースに最初に接続したときにそのフィールドが [データ] ペインで [ディメンション] フィールドとして追加されます。Tableau は、値を不連続として処理します。

[列] または [行] に不連続フィールドをドラッグすると、ヘッダーが作成されます。不連続フィールドの個別の値は行ヘッダーまたは列ヘッダーになります。これらの値は集計されないため、ビューで作業を行っても新しいフィールド値が作成されることはありません。そのため、軸は必要ありません。

フィルター上の不連続フィールドと連続フィールド

  • 不連続ディメンション フィールドを [フィルター] シェルフにドロップすると、ビューに含める必要がある不連続フィールドの「メンバー」を選択するよう求めるプロンプトが表示されます。

  • [フィルター] に日付フィールドをドロップすると、結果は不連続フィルターまたは連続フィルターになります。詳細については、日付のフィルター(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。

  • [フィルター] に連続メジャーをドロップすると、最初にフィルターの集計を選択するよう求めるプロンプト、次に値の連続的な範囲のフィルター方法を指定するよう求めるプロンプトが表示されます。

  • [フィルター] に連続ディメンション (日付以外) をドロップすると、値の連続的な範囲のフィルター方法を指定するよう求めるプロンプトが表示されます。

さまざまなタイプのフィールドのフィルターリングの詳細については、ディメンション、メジャー、および日付フィールドを [フィルター] シェルフまでドラッグする(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。

色の不連続フィールドと連続フィールド

[マーク] カード内で [色] に不連続フィールドをドロップすると、カテゴリー別のパレットが表示され、フィールドの各値に色が割り当てられます。

[色] で連続フィールドをドロップすると、定量的凡例と連続した色の範囲が表示されます。

カラー パレットの詳細については、カラー パレットと色効果を参照してください。

ありがとうございます!