キューブ データ ソース

キューブ データ ソース (多次元 OLAP データ ソースとも呼ばれる) には、Tableau で作業する際、リレーショナル データ ソースと差別化される特定の特長があります。このトピックではそれらの違いについて説明し、キューブ データ ソースへの接続時に使用できない一部の Tableau 機能を特定します。多くの場合、これらの機能をキューブ データ ソースで使用できないことを補完するための代替アプローチがありますが、キューブ データ ソースのソースとして使用されたリレーショナル データベースに直接接続するというオプションもあります。このオプションを使用できるかどうかについては、データベース管理者に確認してください。

:Tableau Desktop では、Windows のみでキューブ データ ソースをサポートしています (Mac ではサポートされません)。

キューブ データ ソースとは

キューブ データ ソースは、階層や集計がキューブの設計者によって事前に作成されたデータ ソースです。

キューブは非常に強力で、情報を迅速に返します。多くの場合、リレーショナル データ ソースよりもはるかに早くなります。ただし、キューブの速度に理由は、集計や階層が事前に構築されているためです。キューブが再構築されるまで、これらの定義は静的なままとなります。尋ねる必要がある質問のタイプが、元のデザイナーによって予測されたものではない場合や、キューブが作成された後に変更された場合、キューブ データ ソースはリレーショナル データ ベースほど柔軟ではありません。

Tableau でサポートされるキューブ データ ソース:

  • Oracle Essbase
  • Teradata OLAP
  • Microsoft Analysis Services (MSAS)
  • SAP NetWeaver Business Warehouse
  • Microsoft PowerPivot

ビデオを視聴する: Tableau での関連する概念について説明した、5 分間の無料トレーニング ビデオ「キューブおよび MDX を使用した分析」(Link opens in a new window)をご覧ください。お使いの tableau.com(Link opens in a new window) アカウントを使用してサインインします。

MDX 式を使用して計算メンバーを作成する

キューブ データ ソースで作業する場合は、Tableau の式を使用する代わりに MDX 式を使用して計算されたメンバーを作成することができます。MDX (Multidimensional Expressions:多次元式) は、OLAP データベースのクエリ言語です。MDX で計算されたメンバーを使用すると、メジャーとディメンションの両方が存在するさらに複雑な計算や参照を作成できます。計算されたメンバーは、計算されたメジャー (計算フィールドと同様のデータ ソース内の新しいフィールド) または計算されたディメンション メンバー (既存の階層内の新しいメンバー) です。詳細については、計算されたメンバーの作成方法を参照してください。

キューブ データ ソースの使用時に影響を受ける Tableau の機能

キューブ データ ソースを使用する場合、すべての Tableau 機能がリレーショナル データ ソースと同じように動作するわけではありません。また、中には使用できない機能もあります。次の表は、相違点の詳細を示しています。

機能

キューブ データ ソースの状態

アクション Microsoft Analysis Services 接続を使用する場合、キューブで定義されるドリル ダウン アクションは Tableau で使用できません。

キューブ データ ソースは、リレーショナル キューブ データ ソースまたは他のキューブ データ ソースのアクションを受け入れません。

たとえば、MySQL データ ソースを使用するビュー、キューブ データ ソース A を使用する 2 つ目のビュー、キューブ データ ソース B を使用する 3 つ目のビューを含むワークブックがあるとします。MySQL データ ソースを使用するビュー内のアクションは、キューブ データ ソースを使用するビューに影響を与えることはなく、キューブ データ ソースのビュー内のアクションも他のビューに影響を与えることはありません。ただし、キューブ データ ソースを使用するビュー内のアクションは、MySQL データ ソースを使用するビューに影響を与える可能性があります。

高度な分析機能 詳細レベルの式、傾向線、予測、およびクラスタリングは、キューブ データ ソースではサポートされません。
集計計算関数 キューブ データ ソースは事前集計されているため、SUM()AVG()CNT() などの集計機能をサポートしていません。

Tableau のキューブからのセル レベルの結果で集計操作を実行するために、表計算を使用することもできます。

別名 キューブ データベースの別名はキューブの設計者によって作成され、Tableau で [データ] メニューからデータ ソース、[別名ファイル] の順で選択することで有効化されます。お使いのデータベースで利用可能な別名があるかどうかを確認するには、データベース管理者にご相談ください。別名は、Microsoft Analysis Services データベースではサポートされていません。

既定では、すべてのディメンションの全メンバーの別名は、元のメンバー名に定義されます。たとえば下の図では、Essbase データベースから作成した棒グラフを表示しています。既定では、元のメンバー名が表示されます (左側の例を参照)。ご覧のとおり、これらの名前はあまり直感的ではありません。[データ] > [別名ファイル] を選択して、データベース管理者が設定した適切な別名ファイルを選択すると、わかりやすい名前がヘッダーに表示されます。

ビン キューブ データ ソースの場合、メジャーで [ビンの作成] コマンドはメジャーでは使用できません。

ただし、キューブ セルの結果を取り込んでそこからビンを作成する簡単な計算を記述できます。例は次のとおりです。

str((INT([Internet Sales Amount]/1000)) * 1000)

キューブ KPI データ型 Microsoft Analysis Services への接続時、キューブ内に定義されたすべての KPI 計算は使用できません。

ただし、独自の KPI 計算を Tableau 内で記述できます。また、Tableau パラメーターを使用して非常に柔軟な "What-if" の KPI 分析を作成することもできます。詳細については、キー プログレス インジケーターの視覚化を参照してください。

キューブの Lag 関数 キューブ データ ソースの場合、Tableau 計算エディターのキューブの lag 関数を使用できません。代わりに、Tableau の表計算を使用して、特定の割合と合計を計算できます。詳細については、表計算での値の変換を参照してください。

または、計算されたメンバーを使って、Tableau で直接 MDX Lag 関数を使用できます。例は次のとおりです。

Avg ( { [Date].[Calendar].CurrentMember.Lag(4) : [Date].[Calendar].CurrentMember } , [Measures].[Internet Sales Amount] )

カスタム多次元セッション式 (MDX) ステートメント キューブに接続する場合、カスタム MDX ステートメントに接続することはできません。キューブの必要なパースペクティブ、区分、ディメンション、またはセル セキュリティまたはそのいずれかを実装して、サブ キューブの定義すべてをサーバーに作成する必要があります。
データ ブレンド キューブ データ ソースは、Tableau でデータをブレンドするためのプライマリ データ ソースとしてのみ使用できます。それらをセカンダリ データ ソースとして使用することはできません。詳細については、データ ブレンドのトラブルシューティングを参照してください。
日付ディメンション キューブ データ ソースの場合、日付ディメンションは通常、年、四半期、月などのレベルを含む階層に整理されます。さらに一部の多次元データ ソースでは、タイム インテリジェンスが有効になっており、年別月、四半期別月などのデータ レベルをさまざまな方法で表示することができます。これらのレベルは階層の属性として表されます。詳細については、日付と時刻を参照してください。
データ ソース フィルター キューブ データ ソースではデータ ソース フィルターを使用できません。Tableau での分析の前に、すべてのフィールド値をキューブ内で定義する必要があります。
抽出 ほとんどの場合、キューブ データ ソースから抽出を作成することはできません。キューブとリレーショナル データ ソースのデータ構造には互換性がありません。このため、ほとんどの場合、キューブからデータを抽出し、それをデータ エンジンなどのリレーショナル データ ソースに保存することはできません。

10.4 以降では、Tableau から特別なプロダクト キーを取得せずに SAP BW 抽出を作成できます。SAP BW 抽出のサポートおよび制限の詳細については、SAP NetWeaver Business Warehouseを参照してください。

フィルター キューブ ディメンションにフィルターを表示する場合、そのディメンションに対するすべてのレベルの階層がフィルターに含まれます。例は次のとおりです。

キューブ属性をフィルターをして使用し、階層の代わりに 1 つのレベルのみを表示することができます。[データ] ペインで、属性は [ディメンション] セクションに表示され、このアイコンで表示されます。

フィルターのスライスの動作は、キューブ データ ソースとリレーショナル データ ソースとは少し異なります。詳細については、スライス フィルターの作成を参照してください。

一部のディメンション フィルター カード オプションは使用できません。これには、単一の値 (ドロップダウン) や複数の値 (カスタム リスト) などが含まれます。ビューに表示されたディメンション フィルターの階層の外観は保持されますが、特定のリスト タイプに変更することはできません。階層の特定の値を含む Tableau セットを作成し、このセットを、予期されるフィルター オプションが付いたフィルターとして使用できます ([データ] ペインでこのセットを右クリックし、[フィルターを表示] をクリックします)。

さらに、キューブ データ ソースからデータをフィルタリングする際のパフォーマンスに関する考慮事項の詳細については、データを慎重にフィルターするを参照してください。

グループ キューブ データ ソースでの作業時にグループを作成することはできません。グループ化の概念は、次元属性またはキューブのセットとしてキューブ内にあらかじめ定義されている必要があります。

ただし、グループを作成するため、計算されたメンバーを使用して多次元式 (MDX) を直接 Tableau 内に記述できます。例:

[Customer].[Customer Geography].[France] + [Customer].[Customer Geography].[Germany]

このプロセスのデモについては、Tableau オンデマンド ビデオの「Analysis with Cubes and MDX (キューブや MDX を使用した分析)」(Link opens in a new window)を参照してください。

階層 キューブ データ ソースの場合、分析の前にキューブ内で階層を定義する必要があります。
パラメーター キューブ データ ソースの場合、パラメーター値を使用して MDX 計算のディメンションをフィルターすることはできません。
パブリッシュ キューブ データ ソースを使用しているワークブックは Tableau Server にパブリッシュできますが、パススルー接続はサポートしていません。つまり、これらのデータ ソースを使用して Tableau Server からの接続を作成することはできません。また、Tableau Server でデータ ソースを使用してワークブックを作成することもできません。詳細については、Tableau Server ヘルプの「キューブ データ ソース」(Link opens in a new window)を参照してください。

キューブ データ ソースを Tableau Server にパブリッシュすると、サーバーにデータ ソースを保存することができます。ただし、データ ソースを使用するには、データ ソースを Tableau Desktop にダウンロードし、それをローカルで使用する必要があります。

キューブ データ ソースを使用するワークブックを Tableau Online にパブリッシュすることはできません。

セット キューブ データ ソースは、データを選択されたメンバーとそのすべての子孫にフィルターする階層セットをサポートします。詳細については、セットの例を参照してください。
Tableau 文字列関数

キューブ データ ソースの場合、計算エディターではディメンションを使用できません。

ただし、ディメンション値を処理するため、計算されたメンバーを使用して MDX を直接 Tableau 内に記述できます。例は次のとおりです。

LEFT([Product].[Product Categories].DataMember.MemberValue,LEN([Product].[Product Categories].DataMember.MemberValue)-5)

型変換 キューブ データ ソースの場合、一部の型変換関数は計算エディターで使用できません。規則として、データ型変換は分析前にキューブ内で定義する必要があります。

特に、Tableau でキューブ ディメンションのデータ型を日付に変更すると、誤った情報が出力される場合があります。この機能は、キューブ内で日付がどのように書式設定されているかに応じて、一部のキューブ ディメンションでサポートされます。

計算されたメンバーを使用して、多次元式 (MDX) を直接 Tableau 内で記述し、キューブ ディメンションのデータ型を日付に変更できます。例は次のとおりです。

CDATE([Date].[Date].CurrentMember.MemberValue)

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