Web データ コネクタ 3.0 SDK を使用して構築されたコネクタ

Web データ コネクタ 3.0 は、Web データ コネクタの最新版であり、ODBC/JDBC ドライバーではなく API を介して公開される Web アプリケーションおよびサービスのデータに接続できるようにする Tableau ソリューションです。

Web データ コネクタ 3.0 SDK は、Web データに対する独自のカスタム コネクタを構築するために必要なツールを提供します。さらに、パートナーが作成したコネクタを Tableau Exchange から使用できます。

注: Web データ コネクタ 3.0 は、2022.3 Tableau リリースの一部です。

Web データ コネクタ 3.0 について

Web データ コネクタ (WDC) 3.0 では、これまでの Web データ コネクタとは異なり、Tableau コネクタ SDK と同様に、Web データへのカスタム コネクタを構築でき、コネクタを .taco ファイルとしてパッケージ化できます。WDC 3.0 コネクタは、Tableau コネクタ SDK を使用して構築されたドライバー ベースのコネクタと同じように使用でき、独自の Web サーバーでコネクタをホストする必要はありません。

WDC 3.0 コネクタは、他の .taco コネクタと同様に、XML および Javascript や TypeScript ファイルのセットを含む署名済みのパッケージ化された .jar ファイルです。これらのファイルでは、以下を含むコネクタの外観と動作を定義します。

  • Web ベースのコネクタ UI
  • アプリケーションまたはサービス エンドポイントからデータを取得するための API 呼び出し
  • 取得したデータを Tableau 抽出にマッピングする手順

注: Web データ コネクタ 3.0 は抽出専用ですが、それ以外は他のデータ ソースと同様に、データを視覚化して分析をパブリッシュできます。

重要: Tableau Server 上の WDC 3.0 ベースのコネクタには既知の問題があります。以下の 既知の問題 (Tableau Server のみ) を参照してください。

独自のコネクタを構築する

独自のカスタム コネクタの構築を開始するには、公式の「Web データ コネクタ 3.0 ドキュメント」を参照してください。

Web データ コネクタ 3.0 SDK を使用して構築されたコネクタを使用する

Web データ コネクタ 3.0 SDK を使用してコネクタを作成した後、次の手順に従って、Tableau でコネクタを使用します。

  1. コネクタ ファイル ([コネクタ名].taco) をダウンロードします。
  2. .taco ファイルを次のディレクトリ (既定の場所) に配置します。
    • 2021.2 以降の場合:
      Tableau Desktop の場合Tableau Prep Builder の場合Tableau Server の場合
      • Windows の場合: C:\Users\[Windows ユーザー]\Documents\マイ Tableau リポジトリ\Connectors
      • macOS の場合: /Users/[ユーザー]/Documents/マイ Tableau リポジトリ/Connectors
      • Windows の場合: C:\Users\[Windows ユーザー]\Documents\マイ Tableau Prep リポジトリ\Connectors
      • MacOS の場合: /Users//Documents/マイ Tableau Prep リポジトリ/Connectors
      • Windows: :\Program Files\Tableau\Connectors

      • Linux: /opt/tableau/connectors

    • 2021.1 以前の場合:
      Tableau Desktop の場合Tableau Prep Builder の場合Tableau Server、Tableau Prep Conductor、Tableau Prep Flow Authoring の場合
      • Windows の場合: C:\Users\[Windows ユーザー]\Documents\マイ Tableau リポジトリ\Connectors
      • macOS の場合: /Users/[ユーザー]/Documents/マイ Tableau リポジトリ/Connectors
      • Windows の場合: C:\Users\[Windows ユーザー]\Documents\マイ Tableau Prep リポジトリ\Connectors
      • MacOS の場合: /Users//Documents/マイ Tableau Prep リポジトリ/Connectors
      • Tableau Server:[Tableau_Server_Installation_Directory]/data/tabsvc/vizqlserver/Connectors

      Prep のコネクタを有効にするには、次の場所に taco を追加する必要もあります。

      • Tableau Prep Conductor: [Tableau_Server_Installation_Directory]/data/tabsvc/flowprocessor/Connectors
      • Tableau Prep Flow Authoring: [Tableau_Server_Installation_Directory]/data/tabsvc/flowqueryservice/Connectors

注: コネクタをインストールすると、Tableau のコネクタのリストに表示されます。

WDC ライブラリ、シミュレータ、または開発者サンプルで問題を発見した場合は、Github で問題を送信してください(新しいウィンドウでリンクが開く)

データへの Tableau の接続

  1. Tableau を起動し、[接続] でインストールしたばかりのコネクタの名前を選択します。データ コネクタの完全なリストについては、[サーバーへ] の下にある [詳細] を選択します。
  2. 要求された情報を入力して、[サインイン] を選択します。
  3. コネクタがデータを Tableau に取り込むまで待機します。
  4. シート タブを選択して分析を開始します。

コネクタの読み込み順序

コネクタのクラスが既に登録されているコネクタのクラスと同じである場合、新しいコネクタは拒否されます。2 つのコネクタがクラス名を共有している場合、最初に読み込まれたコネクタが優先されます。

Tableau は、次の順序でディレクトリごとにコネクタを読み込みます。

  1. Tableau のネイティブ コネクタ
  2. C:\Program Files\Tableau\Connectors (Windows) または/opt/tableau/connectors (Linux) にあるコネクタ
  3. My Tableau Repository/Connectors にあるコネクタ
  4. (オプション) -DConnectPluginsPath で指定された開発パス内のコネクタ

既知の問題 (Tableau Server のみ)

Tableau Server 上の WDC 3.0 ベースのコネクタに接続しようとすると、「Tableau Server (バージョン <バージョン番号>) でこのワークシートの操作中にエラーが発生しました」というエラー メッセージが表示される場合があります。

このエラーは、ワークブックの作成に使用された Web データ コネクタ 3.0 ベースのコネクタが、マルチノード Tableau Server と互換性がないために発生します。現時点では回避策や解決策はありません。詳細については、ナレッジ記事「WDC 3.0 ベースのコネクタを使用して Web 作成を行うと、HTTP 503 を受信し「エラーが発生しました」というエラーが表示される(新しいウィンドウでリンクが開く)」(英語) を参照してください。

関連項目

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