その他のデータベース (JDBC)

Tableau の起動時に、[接続] を確認すると、Tableau Desktop でサポートされているファイルやデータベースのタイプを把握できます。詳細なリストを確認するには、[詳細] を選択します。サポートされるファイルまたはデータベースの場合、Tableau はそれらのデータ ソース用に構築および最適化されたビルトイン コネクターを提供します。

重要: ファイルまたはデータベースの種類が [接続] の下に表示されている場合は、この名前付きコネクタを使用してデータに接続します。

お使いのファイルまたはデータベースのタイプが [接続] にリストされていない場合、その他のデータベース (JDBC) コネクタを使用して接続できることがあります。JDBC (Java Database Connectivity) は、データベースに接続するための標準の方法です。接続に使用するデータベース ドライバーが JDBC 標準を満たしている場合、お使いのデータベースの JDBC ドライバーおよび Tableau の その他のデータベース (JDBC) コネクタを使用して Tableau に接続できます。

その他のデータベース (JDBC) コネクタを使用すると、「一般的な」コネクターと Tableau という名前が付いたコネクターとの大きなパフォーマンスの差に気づくことでしょう。これは、一般的な JDBC 接続が、Tableau のコネクターで使用されているような接続固有の多くの機能を活用してパフォーマンスを最適化していないことが原因です。

はじめる前に

適切な JDBC ドライバーを指定する

JDBC ドライバーは、.jar ファイルに組み込まれています。お使いのオペレーティング システムのフォルダーに .jar ファイルを配置します(まだ存在しない場合は、このフォルダーを作成する必要があります)。

  • Windows: C:\Program Files\Tableau\Drivers
  • Mac: ~/Library/Tableau/Drivers
  • Linux: /opt/tableau/tableau_driver/jdbc

注: ドライバーに含まれる .jar ファイルが 1 つだけの場合は、それを C:\Program Files\Tableau/Drivers にコピーします。ドライバーに複数のファイルが含まれている場合は、C:\Program Files\Tableau/Drivers の下にサブフォルダー "A" を作成し、すべてのファイルをフォルダー "A" にコピーします。

また、次の要件にも注意してください。

  • .jar ファイルに対する読み取りパーミッションが必要です。
  • JDBC 4.0 以降のドライバーが必要です。
  • Type 4 の JDBC ドライバーが必要です。

 

注: シークレットがログに記録されないようにするには、ダイアログのパスワード フィールドまたはドライバーのプロパティのいずれかに JDBC コネクタのシークレットを入力する必要があります。

ダイアレクトのサポート

その他のデータベース (JDBC) コネクタでは、データベースに送信される SQL クエリを Tableau で変換する方法を確立する際に使用される、以下のダイアレクトがサポートされています。

  • MySQL
  • PostgreSQL
  • 一般的な SQL-92

接続情報を収集する

以下の接続情報を収集します。

  • 接続時に URL フィールドに入力する JDBC 接続文字列。JDBC ドライバーに対して適切な形式を使用していることを確認するには、ドライバーのドキュメントを参照してください。例は次のとおりです。

    jdbc:postgresql://www.exampledatabase.com:5432/databasename

    • jdbc - 常に jdbc プレフィックスを使用します。これ以外の場合は、サインイン ボタンが無効になります。
    • postgresql - 使用している JDBC ドライバーのクラスを定義します。Tableau では、Tableau ドライバー フォルダーでドライバーの一致を確認します。JDBC ドライバーには、関連するサブプロトコルがあります (PostgreSQL の postgresql や MySQL の mysql など)。
    • www.exampledatabase.com - お使いのデータベース サーバーに対するネットワーク アドレス。ホスト名または IP アドレスを使用できます。
    • 5432 – データベースが指定されたネットワーク アドレスで応答するポート。
    • databasename - お使いのデータベース サーバーのデータベース名またはスキーマ名。
  • 使用しているダイアレクト: MySQL、PostgreSQL、または SQL-92。
  • サーバーにサインインするための認証資格情報: ユーザー名およびパスワード。
  • (オプション) ドライバーの動作をカスタマイズするための JDBC プロパティ。詳細については、Tableau コミュニティの「プロパティ ファイルを使用して JDBC 接続をカスタマイズする (英語)」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。

接続する

JDBC ドライバーを使用してデータに接続するには、次の手順を行います。

  1. Tableau を起動し、[接続] の下で [その他のデータベース (JDBC)] を選択します。データ接続の完全なリストについては、[サーバーへ][詳細] を選択します。
  2. [URL] フィールドで JDBC 接続文字列を入力します。
  3. ドロップダウン リストから [ダイアレクト] を選択します。
  4. サーバーにサインインするためのユーザー名とパスワードを入力します。
  5. (オプション) JDBC プロパティ ファイルを参照します。プロパティ ファイルを使用すると、クラスレベルのプロパティを上書きします。
  6. [サインイン] を選択します。

重要: データベースへの接続に [その他のデータベース (JDBC)] を使用する場合、結果は異なる場合があり、Tableau Desktop 機能との互換性は保証されません。

必要としているとおりに接続が機能する場合は、分析を開始できます。ただし、機能やパフォーマンスを改善するために JDBC 接続をカスタマイズする必要がある場合は、関連項目から記事をご覧ください。

パブリッシュとプラットフォーム間の移植性を構成する

汎用 JDBC 接続で作業する場合、作成したワークブックやデータ ソースを異なるコンピューターやプラットフォームで使用できるようにするには、追加の構成が必要です。

パブリッシュとプラットフォーム間の移植性のために、ドライバーをインストールしてワークブックまたはデータ ソース接続を照合する必要があります。

その例として、Ashley Garcia が作成する その他のデータベース (JDBC) データ ソースを取り上げます。このデータ ソースは、Windows コンピューターにインストールされている関連 JDBC ドライバーを使用して接続します。

Ashley は、他のユーザーがデータ ソースを使用できるようにするために、データ ソースで次ができます。

  • Ashley はデータ ソースを Tableau Server にパブリッシュできます。このとき Ashley は、Tableau Server の管理者に依頼して、Tableau Server コンピューターに関連付けられた JDBC ドライバーをインストールしてもらう必要があります。こうすると、Ashley と他のユーザーはデータ ソースにアクセスできるようになります。
  • Ashley はメールでデータ ソースを同僚に提供できます。Ashley は同僚に、関連付けられている JDBC ドライバーを各自のコンピューターにインストールするように依頼する必要があります。こうすることで同僚のユーザーは Tableau Desktop でデータ ソースを開くことができるようになります。

JDBC ドライバーをインストールせずにその他のデータベース (JDBC) コネクタを使用して作成されたワークブックやデータ ソースを開こうとすると、「No suitable driver」というメッセージが含まれたエラーが表示されます。このエラーを解決するには、ワークブックやデータ ソースのパブリッシャーか、Tableau Server 管理者に問い合わせて、ワークブックやデータ ソースを照合する JDBC ドライバーを取得します。次に、コンピューターにドライバーをインストールします。

データの確認

Tableau では、その他のデータベース (JDBC) コネクタを使用して接続しているデータベースをまだテストしていない可能性があります。したがって、期待していた内容が反映されているか、時間をかけてデータを確認することが重要です。

メタデータをチェックするには、データ ソース ページのデータ タブとデータ グリッドで、適切な表および列が表示されること、データ型が正しいことを確認します。

データベースを変更する

[その他のデータベース (JDBC)] を使用してデータに接続する場合は、接続するデータベースを [URL] フィールド内の JDBC 接続文字列で指定します。接続後に別のデータベースに変更する場合は、接続文字列を編集するか、新しい文字列によって新しい接続を追加する必要があります。そうしないと、エラーが返され、次の例のような結果が表示されます。

Tableau DesktopTableau Prep Builder

その他のデータベース (JDBC) 接続に対する Tableau サポート

Tableau が提供するその他のデータベース (JDBC) を使用した接続向けのカスタマー サポートには制限があります。たとえばサポートは、Tableau Desktop で接続できても Tableau Server では接続できない場合にお手伝いします。ただし、Tableau では JDBC プロパティ ファイルの作成やデバッグはサポートしていません。ヘルプ情報は関連項目以下のマニュアルのリストを参照してください。さらに、Tableau 開発者コミュニティ フォーラム(新しいウィンドウでリンクが開く)に質問を送信してアドバイスを求めることもできます。

 

関連項目

Tableau と JDBC – パフォーマンスの向上と一般的な問題の解決に役立つヒントが記載されています。

Tableau コミュニティの「プロパティ ファイルを使用して JDBC 接続をカスタマイズする (英語)」(新しいウィンドウでリンクが開く)

Tableau ナレッジ ベースの 「JDBC 接続のカスタマイズ (英語)」(新しいウィンドウでリンクが開く)

 

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