Tableau Blueprint の使い方
このコンテンツは、Tableau Blueprint の一部です。Tableau Blueprint は、組織がデータの活用方法を拡大および改善して、影響力を強化できるよう支援する成熟したフレームワークです。使用を開始する前に、まず評価(新しいウィンドウでリンクが開く)を受けてください。
人は私生活で日常的にデータを使って、ルート検索、ダイエットとエクササイズの確認、生活費の管理など、質の高い意思決定を行っています。それはつまり、意識しているかどうかにかかわらず、ほぼあらゆる人が何かのデータをすでに使って、効率の向上、進捗状況の評価、個人的な成果を得るための行動の修正を行っているということです。
しかし、組織やチーム内のどこでもデータを使えるようにするのは、そう簡単なことではありません。人々がどこでデータを必要としているか、どのように使うかを深く理解した後、必要なときに適切なデータを使用できるようにしなければならないからです。データに基づいた組織にしたいと誰もが言いますが、現実的にはほとんどの企業が、モダンなデータ分析環境の導入の初期段階に留まっています。
実証済みの処方的で繰り返し可能なプロセスを導入している Tableau Blueprint には、お客様、チーム、組織がさらにデータに基づいたものなるための支援として、数千のお客様から得られたベストプラクティスとノウハウがまとめられています。この手法の概要について、「Tableau Blueprint の概要」を精読することをお勧めします。
Tableau Blueprint では、対象範囲、規模、取り組みの成熟度に応じて、お客様独自の要件に合う部分が変わります。このトピックには、組織、チーム、個人にとって適切な出発点が示されています。
組織
ほとんどの組織の場合、白紙の状態から始めることはまずありません。おそらくは、すでにさまざまな方法でデータを配布、利用していることでしょう。たとえば、他者のためにレポートを作成する担当アナリストがいる、人々が異なる BI プラットフォームとツールを使っている、管理された記録システムから管理されていない手段にデータを移動して下流の分析を行っている、時間の経過に伴って別個に拡大したそれぞれのチームでばらばらに Tableau が利用されているなど、種々の状況が考えられます。
Tableau Blueprint に説明されている発見のプロセスは、組織全体から重要な意見を集めて、『Tableau Blueprint プランナー』を利用しながら分析戦略を策定するのに役立ちます。『Tableau Blueprint プランナー』はダウンロード可能なリソースであり、答えを出すべき問い、策定する計画、ステップが、順を追って説明されています。これを活用すると、試行錯誤のみでは陥りやすい落とし穴を避けながら、アジャイルな導入のスケジュールを加速させ、分析スキルを育成して、分析コミュニティを構築することができます。また、信頼できるデータにアクセスできるようにするための Tableau のガバナンスも規定します。
組織の要件を深く理解すればするほど、先を見越して、分析の規模拡大と、信頼できる管理されたデータの幅広い利用をうまく支援できるようになります。新しい導入環境でも既存の導入環境でも、広範な導入計画の策定では現状を理解することが重要な第一歩です。それによって組織内の調整が進むとともに、開始時から社内の全スキルレベルのユーザーへの計画的な規模拡大に至るまで取り組みを支援する、エグゼクティブアドボカシーとプロジェクトチームの役割や責任を見極められるようになります。
Tableau Blueprint アセスメントは、組織の現在の状況を測定し、今後の方向性に関するパーソナライズされた実行可能な推奨事項を提供し、データに基づいた組織になるための過程をナビゲートします。このアセスメントはデータ カルチャーと分析のベスト プラクティスを念頭に置いて設計されており、誰でも無料で受けることができます。複数の関係者にアセスメントを受けてもらうことをお勧めします。Tableau Blueprint ツールキットには、同僚に Tableau Blueprint アセスメントを受けてもらうように通知または招待するために使用できるテンプレートが用意されています。
モダン分析環境を初めて利用する組織でも、環境をすでに導入しており、データ利用を広げ、深めて、規模拡大する必要がある組織でも、Tableau Blueprint を活用すると、一歩下がって今後の全体像を見ることができるうえ、道のりのどの時点でも微調整し改善するべき具体的な部分を詳しく見ることができます。
チーム
全社規模の取り組みに含まれない規模の小さなチームやワークグループの場合、データ利用の現状と、メンバーが持っている分析スキルを理解することが重要です。最初に重点を置くのは、コンテンツの特定と優先順位付け、信頼され管理されたデータ ソースのキュレーション、インパクトのあるダッシュボードの作成、モデルの作成と予測の展開、新しいスキルの構築です。
『Tableau Blueprint プランナー』にある、「Tableau のデータと分析の調査」タブと「Tableau のユースケースとデータソース」タブは、開始に必要な情報の収集に便利です。また、価値を立証し、組織全体のより大きな取り組みのためにエグゼクティブスポンサーを得ようとしている場合も、出発点として活用できます。「Tableau のガバナンス」は、柔軟でありながら明確に定義されたガバナンスフレームワークを確立し、Tableau Server や Tableau Cloud で独自の要件に合わせて規模を適正化するのに役立ちます。
同時に、教育を通じたデータリテラシーの育成と分析スキルの拡大も必要になります。チームのスキル育成については、「Tableau 教育の役割別のスキル」、「Tableau のライセンスタイプ別のスキル」、「Tableau 教育計画の策定」のトピックをご覧ください。
規模にかかわらず、チームは知識とインサイトを共有するためのミーティングを始めましょう。これが、社内の Tableau アクティビティの出発点になります。また、Tableau コミュニティに参加して、データを毎日操作するユーザーが活発に活動している世界的なネットワークの一員になるように、チームを促してください。詳しくは、地域とバーチャルの Tableau ユーザーグループから毎年恒例の Tableau Conference まで取り上げた、「社外の Tableau アクティビティ」をご覧ください。
Tableau Blueprint アセスメントでは、データに基づいた組織になるまでの道のりのどの段階にいるかを測定し、実用的な推奨事項やドキュメントへのリンクが提供されるため、チームにとっても有益です。
個人
個人には、「Tableau 教育の役割別のスキル」で説明されている、デザイナー、アナリスト、データサイエンティストとビジネスサイエンティスト、開発者などの役割に合わせた学習過程が役立ちます。Tableau Blueprint では、Tableau のライセンスタイプ別のスキルのトピックでライセンス別のスキルも表示できます。
「Tableau の分析ベストプラクティス」のトピックには、データの発見、解釈、提示を行う際のガイドラインや標準、プロセスが示されています。ビジュアル分析のサイクルや、それをデータに適用する方法を理解するのに役立ちます。
また、Tableau コミュニティに参加して、データを毎日操作するユーザーが活発に活動している世界的なネットワークの一員になりましょう。詳しくは、地域とバーチャルのアクティビティから毎年恒例の Tableau Conference まで取り上げた、「社外の Tableau アクティビティ」をご覧ください。