社内の Tableau アクティビティ

このコンテンツは、Tableau Blueprint の一部です。Tableau Blueprint は、組織がデータの活用方法を拡大および改善して、影響力を強化できるよう支援する成熟したフレームワークです。使用を開始する前に、まず評価(新しいウィンドウでリンクが開く)を受けてください。

会社の中で開催される社内エンゲージメント活動は、定期的なスケジュールやイベントカレンダーに従って、コミュニティリーダーが主催します。またイベントカレンダーは、イネーブルメントイントラネットまたは Wiki に掲載し、他のコミュニケーションチャネルを通じて周知します。このセクションでは、次のアクティビティについて説明します。

  • ユーザーグループ – チーム間のコラボレーションと共有を推進するための、全 Tableau ユーザーを対象としたグループ
  • チャンピオングループ – アイデアを交換するための、指名されたすべてのチャンピオンを対象としたグループ
  • 管理者グループ – サーバーやコンテンツの使用状況を検証し、管理上のアイデアを交換するための、すべての Tableau Server 管理者およびサイト管理者を対象としたグループ
  • ランチ勉強会 – 新しいスキルの習得に重点が置かれている、ランチ時間を使ったミーティング
  • Viz ゲーム – データ分析のコンテスト
  • Tableau Day – Tableau による成功を共有するために 1 日または半日かけて開催されるイベント
  • Analytics Day – Tableau Day に似ているものの、他のテクノロジーも含めたより広い範囲を対象としたイベント

Tableau ユーザーグループ

社内ユーザーグループは、組織の規模と所在地の分散状況に応じてさまざまな形態を取ることができますが、必ず行わなければならないのは、すべての Tableau ユーザーに参加を呼びかけることです。また、Server 管理者とサイト管理者も対象です。わずか数人からスタートすることもあるかもしれませんし、組織全体の数百人になる可能性もあります。ユーザーグループのミーティングでは、異なるチームや部門の間で自由に情報を共有することができます。スキルレベルにかかわらず、参加する全員が学び、他のユーザーとネットワーキングし、ビジネス上の問題をデータで解決するための新しい視点を交換できるまたとない場です。

しっかりとした社内ユーザーグループは、しっかりとしたリーダーから始まります。リーダーの熱意と配慮こそが、グループの他のメンバーを刺激し触発します。コミュニティリーダーは、毎月定期的に開くミーティングの時間を設定し、イネーブルメントイントラネットで周知する必要があります。最初は参加者が少なくても落胆しないでください。関わりのあるトピックがアジェンダに挙がれば、役立つ情報が共有されると知って人々は参加するでしょう。可能であれば、ミーティングを録画して、イネーブルメントイントラネットにプレゼンテーションをアーカイブし、新しいユーザーがオンデマンドで視聴できるようにします。以下に、ユーザーグループのアジェンダ例を示します。

トピック

説明

期間

歓迎/お知らせ

参加者を歓迎し、イントラネット上の新しいヘルプトピックやトレーニングセッションなどのお知らせを行います。

 

10 分

スキル育成

参加者が製品スキルなどの新しいスキルを学べるようにするトピックを選ぶか、社内や Tableau Public のコンテンツを使ってデザインのベストプラクティスを示します。

 

15 分

サクセスストーリー

データを活用して達成された成果を紹介します。

 

10 分

新しい認証済みデータソース

ある部門のデータが他の部門のデータに背景情報を加えられることがあるため、利用できるようになった新しい認証済みデータソースを紹介します。

 

5 分

トップコンテンツの紹介

社内でトップ 10 のダッシュボードを紹介します。

 

5 分

自由なフィードバック

自由なフィードバックや質疑応答の時間を設けます。

 

15 分

Total

 

60 分

ミーティングのトピックは、ユーザーのニーズに合わせる必要があります。すでにあるスキルとユーザーコミュニティで育成する必要があるスキルについては、『Tableau Blueprint プランナー』の「データと分析の調査」タブと「Tableau ユーザー」タブで収集した情報が最初の指針になります。

既存の導入環境では、Tableau Server およびサイト管理者、またはそのどちらかが Tableau Server リポジトリから、ユーザー行動に関する追加情報を提供できます。Tableau Cloud サイト管理者は管理者インサイトを使用します。その例としては、「Tableau の監視」および「Tableau のユーザーエンゲージメントとユーザー利用の評価」に記載してあるとおり、コンテンツ使用率、可用性、パブリッシュおよび認証されたデータソースの使用状況、サブスクリプション、データドリブンなアラートなどが含まれます。たとえば、使用できる認証済みデータソースがごく少ない場合、データソースのパブリッシュと認証の方法に関するセッションを開き、整備され管理されたデータモデルの価値についてディスカッションすることができます。同様に、ユーザーがダッシュボードの購読やデータドリブン アラートの設定を行っていない場合は、購読やアラートの設定方法を説明することで、ユーザーにこれらの機能を利用するよう促すことができます。詳しくは、「Tableau コミュニティツールキット」をご覧ください。

Tableau チャンピオングループ

チャンピオンは、社内の分析コミュニティで人々を評価するプログラムに不可欠な要素です。対象になるのは、他のユーザーがデータを見て理解できるように支援することの価値を認識しており、そのため他のユーザーとの交流、コラボレーション、共有に大きく貢献している人々です。チャンピオンは次のような特徴を持ちます。

  • リーダーシップと普及活動
  • 受容と配慮という、コミュニティの精神や声を代表する
  • 自らの行動で範を示し、コミュニティで好ましい言動を促す
  • 知識とアドボカシー
  • Tableau 製品、会社、コミュニティを深く理解している
  • コミュニティで活発に活動している
  • コミュニティの他ユーザーに対する迅速な反応と連絡の取りやすさ
  • Tableau に関して頻繁に回答し、他のユーザーと関わりを持つ
  • 可能な場合はコラボレーションし貢献する

チャンピオンはグループミーティングを行って、見聞きしているユーザーの声や行動を共有し、組織の Tableau コミュニティを代表して全社規模のイネーブルメント活動に生かす必要があります。

Tableau 管理者グループ

管理者グループはユーザーグループの一部であり、Tableau Server/サイト管理者および Tableau Cloud サイト管理者、またはそのどちらかで構成されます。管理者グループのミーティングは毎月開き、アイデアの交換、課題の共有、変更を周知する方法の確認を行ってください。Tableau Server のインスタンスおよび Tableau Cloud サイト、またはそのどちらかが複数ある組織では、管理者グループを設けると、標準やプロセスの調整、そして共通の課題への取り組みに役立ちます。以下に、管理者グループのアジェンダ例を示します。

トピック

説明

期間

歓迎/お知らせ

管理者を歓迎し、お知らせを共有します。

 

10 分

システム使用状況の確認

システムの使用状況、バックグラウンドタスク、ユーザーオンボーディングのスケジュールを確認します。

 

15 分

コンテンツ使用状況の確認

コンテンツの使用状況、読み込みの遅いダッシュボード、実行に時間のかかる抽出、古いコンテンツを確認します。

 

20 分

自由なフィードバック

自由なフィードバックや質疑応答の時間を設けます。

 

15 分

Total

 

60 分

Tableau ランチ勉強会

多忙な勤務時間中に時間を確保するのはたいてい難しいものですが、誰であっても食事をする必要はあります。ランチ勉強会は、ユーザーがお互いから学べる気軽なイベントです。ランチ時間のミーティングを毎月設定してください。参加者は昼食を持参して耳を傾けることもできますが、可能であればデリバリーを手配してもいいでしょう。すると出席数は確実に増えます。

Tableau Viz ゲーム

Viz ゲームはビジュアライゼーションのコンテストであり、主催者がビジュアライゼーションの課題、分析のための準備を行ったデータセット、応募作品のパブリッシュ期限 (通常は 1 週間以上後) を発表します。コンテスト参加者が所定の時間内にビジュアライゼーションを作成して、レース形式で競うライブコンテストも楽しいですが、運営は複雑になります。Tableau はどちらの形式のコンテストも行っており、オンラインのコンテストにより決勝のステージ上で競う参加者が決まります。

最初にテーマを選ぶと、コンテストの他の部分が決めやすくなります。Viz コンテストのテーマには、特定のトピック、データセット、チャートやダッシュボードのタイプ、機能などを取り上げるのが一般的です。楽しさと魅力を感じられるようにしながら、クリエイティビティを発揮して参加者に課題を出しましょう。

エグゼクティブスポンサーはコンテストを戦略的な取り組みに結び付けて、参加者に共通の目標やビジネス上の問題に取り組む意欲を起こさせることができます。また、Tableau チャンピオンやデータエキスパート、ビジネス分野のエキスパートを集めて、部門の枠を超えたチームを作り問題の解決に当たれるようにしましょう。たとえば、4,500 万ドルの節約を目標にした企業があるとします。その場合、財務部門に買掛金データを提供してもらい、節約できる可能性のある部分を見出すためのダッシュボードを作成するコンテストを実施するといいでしょう。

公平な評価が行えるように、審査員はさまざまな経験や考え方を持つ複数の人に務めてもらいます。審査員は、次の点から応募作品を評価してください。

  • 分析 – Viz の中で問われている質問と、Viz から得られたインサイトを評価します。具体的に言うと、使用されているデータ型やチャートタイプ、集計タイプ、統計分析を見てください。ストーリーや答えを出している質問に対して、どれほど洗練され適切な分析になっていますか?
  • ストーリーテリング – 提示されているトピックと質問のコンテキストが明確かどうかを見ます。ユーザーが Viz の中でどのように移動し、質問から答えにどのようにたどり着くかが明確ですか? 何が関心を引くか、なぜそれが重要なのかが明らかにされていますか? 実現する手法はいくつもあり、色/形状/サイズ、テキスト、画像、注釈、ストーリーポイントなどが使えます。
  • デザイン – 視覚的な魅力、レイアウトとフロー、空白部分の使い方 (または埋め方)、色と画像を評価します。どれほど洗練されていますか? 語られているストーリーにふさわしいデザインですか?

 

次のようなスコアシートを使って、点数とフィードバックを記録してください。

Viz とリンク

分析 (0 ~ 10)

ストーリーテリング (0 ~ 10)

デザイン (0 ~ 10)

フィードバック

 

 

 

 

 

 

どれほどささいなものでも、良い評価は刺激になります。シンプルさ、誘導形式の分析、クリエイティビティ、さらにはあいまいなインサイトにも賞を出しましょう。詳しくは、「Tableau コミュニティツールキット」をご覧ください。

Tableau Day

社内でデータと分析の認知度を高めるために、Tableau Day を年に 1 ~ 2 回開催しましょう。このイベントは、社内で行う小規模な Tableau Conference のようにして、プレゼンターが作成物やインサイトを共有する場にすることができます。エグゼクティブスポンサーと連携して、戦略的な取り組みで達成された成果について話してもらうと、データと分析が持つ変革的な力を前面に押し出せます。

ほかにも、Tableau Day で行うことをお勧めするアクティビティとして Data Doctor があります。Data Doctor は、自発的に参加する組織内の Tableau エキスパートに依頼して行うものであり、データを毎日操作するユーザー同士が障壁を取り除きベストプラクティスを学ぶのに役立ちます。

Tableau は、参加者にデモやハンズオントレーニング、質疑応答を行うスピーカーを派遣することができます。Tableau の人間が 1 人でも複数でも参加すると、ユーザーは確実に集まります。また、組織全体で関心を高めて勢いを生み出すには、Tableau Day の準備で担当の Tableau アカウントマネージャーに協力させるのも良い方法です。

Analytics Day

Analytics Day は Tableau Day に似ていますが、その範囲はさらに広く Tableau 以外のテーマも含みます。システムのモダナイゼーションやデータベースプラットフォームなどの広いトピックを、Tableau コンテンツと組み合わせて、分析の活用方法とデータがもたらしている進歩を幅広く示す場にすることができます。

Tableau Blitz

ディスカッションフォーラムで、支援を行える適切な知識を持った回答者が足りないために質問が山積していくことは決して珍しくありません。

スピーディに片づけるために、チャンピオンが時間を割き、ディスカッションフォーラムの未回答の質問に集中して回答する「Tableau Blitz」の日や週を設定しましょう。このとき、自発的に時間を割いて参加するチャンピオンに感謝の意を示すように、エグゼクティブスポンサーに働きかけてください。

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