追加のノードのインストールと構成

1台のコンピューター (またはノード) に Tableau Server をインストールした後、サーバーは機能していて仕様の準備が完了していますが、冗長性がありません。プロセスまたはコンピューター自体に問題が発生した場合、Tableau Server が利用できなくなる可能性があります。さらに、すべてのプロセスが1台のコンピューター上で実行されているため、そのコンピューター上でリソースの輻輳が発生するかもしれません。

追加のノードに Tableau を追加することで、分散インストールの状態を作り、Tableau Serverのインストールを拡張できます。この記事は、最初のノードに既に Tableau をインストールしてあるという前提で、追加のノードに Tableau Server をインストールする一般的な手順を説明します。最初のノードに Tableau をインストールすることについての詳細は、TSM のインストールを参照してください。

複数のノードに Tableau Server をインストールしている場合は、ノードを一度に 1 つずつインストールおよび構成する必要があります。このようにした方が、問題が発生したときに解決しやすくなります。

重要: 保留中の変更を適用することによりプロセスをすべて完了する場合、追加ノードを追加して構成する必要があります。保留中の変更を適用して終了せずにノードを追加すると、ユーザーが Tableau Server にログインできない可能性があります。

インストール場所

Tableau Server をインストールする場所は、クラスタ内のすべてのノードで同じである必要があります。これは、インストールしている場所がデフォルトの場所か、デフォルト以外の場所かによりません。

ノード bootstrap ファイルの生成

  1. ブラウザーで TSM を開きます。

    https://<tsm-computer-name>:8850

    詳細については、「Tableau サービス マネージャーの Web UI へのサインイン」を参照してください。

  2. [構成] タブをクリックし、[ノードの追加] ボックスで [Bootstrap ファイルをダウンロード] をクリックします。

    bootstrap ファイルが作成され、ローカル コンピューターにコピーされます。

    既定では埋め込みの認証資格情報は bootstrap ファイルに含まれています。認証資格情報を bootstrap ファイルに埋め込まない場合は、[ファイルに一時的な認証資格情報を含める] オプションをオフにします。埋め込み認証資格情報をノードの bootstrap ファイルに含める機能を完全に無効にする場合は、サーバーの構成オプションを設定できます。詳細については、features.PasswordlessBootstrapInitを参照してください。

追加ノードのインストールと初期化

開始前に、ノード bootstrap ファイルが最新であることを確認してください。たとえば、bootstrap ファイルの生成後に tsm security regenerate-internal-tokens を実行した場合は初期化に失敗します。

  1. 1 番目のコンピューターで使用した元のインストーラーと、生成した bootstrap ファイルをコピーして、Tableau Server を追加する新しいコンピューターからアクセスできる場所に貼り付けます。この場所とは、据え付けられたネットワーク共有ディスクや、直接新しいコンピューター上である可能性があります。

  2. ローカル ファイアウォールを実行している場合は、クラスタに含まれるすべてのノードに対してファイアウォールのルールを構成する必要があります。詳細については、ローカル ファイアウォール構成を参照してください。

  3. 新しいノードで、Tableau Server セットアップ プログラムを実行します。このプログラムは Tableau Server をインストールするために最初のノードで実行したインストーラー プログラムと同じです。使用許諾契約書の条項に同意し、[次へ] をクリックします。

  4. インストール場所は、クラスター内の各ノードで同じである必要があります。

    インストール場所を入力するか、[参照] をクリックしてインストール場所に移動します。[次へ] をクリックして続行します。

  5. インストール中に、インストール タイプを選択するように求められます。

    [既存の Tableau Server クラスタに追加ノードを追加する] を選択し、[次へ] をクリックして続行します。

  6. ノード 1 に設定された [Use ATR for product activation (製品のアクティブ化に ATR を使用する)] オプションが自動的に選択されます。

    [インストール] をクリックして続行します。

    Windows Defender ファイアウォールによるメッセージが表示される場合は、[アクセスを許可] をクリックします。インストールを完了するためにこの手順を複数回実行する必要が生じる場合があります。

  7. インストーラーでは Tableau Server ファイルをコピー後、bootstrap ファイルを TSM 管理者の名前およびパスワードと共に提供するよう求められます。

    bootstrap ファイルの場所を入力するか、[参照] をクリックしてその場所に移動します。bootstrap ファイルに埋め込み認証資格情報が含まれていない場合、または認証資格情報が期限切れの場合は、TSM 管理者のユーザー名とパスワードを入力します。これらの認証資格情報は、最初のノードでインストール処理を行った際に使用したユーザーの認証資格情報にする必要があります。

    [次へ] をクリックして続行します。

  8. ブラウザーのウィンドウが開き、TSM にサインインするよう求められます。TSM 管理者のユーザー名とパスワードを入力します。

    ブラウザーのウィンドウが自動的に開かない場合は、ウィンドウを開いて TSM に移動してください。

    https://<tsm-computer-name>:8850

  9. TSM で [構成] をクリックします。

    メッセージが表示され、ノードが追加されたことが知らされます。

  10. [続行] をクリックします。

クラスタ コントローラーを使用した追加ノードの構成

  1. ブラウザーで TSM を開きます。

    https://<tsm-computer-name>:8850

    詳細については、「Tableau サービス マネージャーの Web UI へのサインイン」を参照してください。

  2. [構成] タブをクリックします。新しいノードが追加されたことがメッセージで知らされます。

    [続行] をクリックしてメッセージを閉じます。

  3. クラスター コントローラーは最小トポロジの一部であり、既に選択されています。各ノードはクラスター コントローラーを実行する必要があります。

    ノードの最小トポロジを設定する必要しかない場合は、以下のステップ 4 に進んでください。これを行う可能性があるのは、追加ノードを追加しようとしており、このノードを最小以上に構成する準備が整っていない場合です。

    追加プロセスを最小トポロジに追加する必要がある場合、ノードで実行する必要があるプロセスを指定してください。これを行うには、必要なプロセスを選択するか、ノードで実行する必要があるプロセスの数を指定します。

    たとえば、ゲートウェイ 1 つとバックグラウンダーのインスタンス 2 つをノードに追加するには、以下を実行します。

    1. [ゲートウェイ] を選択します。

    2. [バックグラウンダー] のカウントを 2 に設定します。

      バックグラウンダーをノードに追加すると、まだノードにない場合、データエンジンのインスタンスも追加します。

    設定する特定のプロセスおよびプロセス カウントは、組織の環境やニーズによって異なります。一部のプロセスは、別のプロセスを追加すると自動的に追加されます。詳細については、ノードの構成Tableau Server プロセスを参照してください。

    注: TSM の Web UI はインスタンス数の選択を許可するプロセスを最大 8 インスタンスに制限します。これより多くのインスタンスを構成するには、コマンド ラインと TSM topology set-process コマンドを使用してください。詳細については、tsm topology set-processを参照してください。

  4. ページ上部の [変更を保留中] をクリックします。

    3 ノード以上のクラスタを構成している場合、調整サービス アンサンブルの警告が表示されます。続行できます。別のステップで、調整サービス アンサンブルを展開します。

  5. [変更を適用して再起動][確認] をクリックし、Tableau Server の再起動を確認します。

    Tableau Server の再起動後、ノードは必要な最小トポロジおよび構成した追加プロセスに含まれています。

ドライバーのインストール

Tableau Serverがデータに接続して、抽出を実行できるようにドライバーをインストールする必要があります。次のプロセスのいずれかを実行しているすべてのノードにこれらのドライバーをインストールします。

  • VizQL Server (vizqlserver)
  • アプリケーション サーバー (vizportal)
  • データ サーバー (dataserver)
  • バックグラウンダー (backgrounder)

ドライバーと管理ビュー

Tableau Serverで内蔵の管理ビューを使用したい場合は、上記のプロセスのいずれかを実行しているすべてのノードに PostgreSQL ドライバーもインストールする必要があります。

詳細については、データベース ドライバーを参照してください。

Tableau Resource Monitoring Tool エージェントのインストール

Tableau Server パフォーマンスの監視に Resource Monitoring Tool を使用している場合は、新しいノードを追加するときにも、Resource Monitoring Tool をインストールする必要があります。詳細については、Tableau Server のトポロジの変更を参照してください。