Web インターフェイスを使用したエージェントのインストール

エージェントは、最小のサーバー リソースを消費して Resource Monitoring Tool サーバー (RMT サーバー) にデータを送信する軽量なプロセスです。Tableau Server の各ノードに Resource Monitoring Tool エージェントをインストールします。エージェントをインストールして登録するには、エージェントの bootstrap 構成ファイルをダウンロードして、Resource Monitoring Tool エージェント ノードがアクセスできる場所に保存します。

現在、Web インターフェイスを使用したインストールは、Windows インストールのみでサポートされています。Linux でインストールする場合は、コマンド ラインを使用してエージェントをインストールするを参照してください。

インストールの前に

  • bootstrap ファイルをダウンロードします。bootstrap ファイルは、ダウンロードしてから 24 時間のみ有効です。bootstrap ファイルを 24 時間を超えて使用している場合は、bootstrap ファイルを再生成する必要があります。
  • バージョン 2021.3 以降では、エージェント登録を完了するには、https エンドポイントと RabbitMQ の両方を介して通信する必要があります。これらの通信のために、ポート 443 とポート 5672 の両方が開いていることを確認してください。

エージェントの bootstrap ファイルをダウンロードするステップ

RMT サーバーから bootstrap ファイルをまだダウンロードしていない場合は、次の手順を実行します。

  1. RMT サーバーの Web インターフェイス (https://<hostname>) を使用し、[Admin] メニューから [Environments] を選択します。
  2. bootstrap ファイルは、ホーム ページの [環境の概要] タブから直接ダウンロードできます。

    注: RMT サーバーのセットアップの一部として環境を作成していない場合は、Web インターフェイスを使用した RMT サーバーのインストールトピックで説明されている手順 12 ~ 15 に従ってください。

  3. bootstrap 構成ファイルを、Resource Monitoring Tool エージェントをインストールしている Tableau Server ノードからアクセス可能な場所に保存します。

エージェントをインストールするステップ

エージェントをインストールするには、各 Tableau Server ノードで以下の手順を実行します。

  1. エージェントのセットアップ プログラムを実行します。
  2. EULA を読んだ後、[I agree to the license terms and conditions] を選択し、[Next] をクリックします。

  3. このページには、インストール場所を変更して、エージェントの実行ユーザー アカウントを指定するオプションがあります。

    既定以外の場所にインストールする場合は、「既定以外の場所へのインストール」に記載されているガイドラインに従ってください。既定の場所は、C:\Program Files\Tableau\Tableau Resource Monitoring Tool\agent です。

    2021.4 以降では、エージェントの実行ユーザー アカウントを指定する必要があります。このアカウントは、Tableau Server にアクセスして、Tableau Server ノードから監視情報を収集するために使用されます。

    実行ユーザー アカウントには、現在 Tableau Server 実行ユーザー アカウントに使用しているものと同じアカウントを指定する必要があります。指定したアカウント情報が Tableau Server のアカウント情報と異なる場合、エージェントはそのノードの監視データを収集できません。

  4. [ユーザー アカウント制御] ダイアログが開く場合は、[Yes] をクリックし、インストーラーによる変更を許可します。
  5. インストーラーが完了すると、[Agent Registration] Web ページが開きます。

    ヒント: Web ページを開くのにしばらく時間がかかる場合があります。Web ページを何らかの理由で開くことができない場合は、インストールするマシンで次の URL を使用してください。

    http://localhost:9002/setup/register

  6. このページで Tableau Server ログ ファイルのサイズ、履歴データ、影響についての情報を確認してください。次の手順に進むと、この情報は表示されなくなります。

    エージェントをインストールして登録すると、Resource Monitoring Tool は Tableau Server ログの関連する履歴データを処理し、データを表示します。履歴ログ データが大量の場合は、情報処理にしばらく時間がかかる場合があるため、Server で新しいイベントを処理するのに遅延が発生する場合があります。

    遅延が懸念となり、履歴情報がなくても問題ない場合には、以下の手順で既存の Tableau ログ ファイルをクリーン アップできます。

    不必要なファイルの削除 を選択し、ログ ファイルを削除する前に ログ ファイルのスナップショット (ログのアーカイブ) を検討します。

    注: CPU 使用率やメモリ使用量などのパフォーマンス データは履歴ログ データを使用して収集されず、エージェントのインストールと構成が完了した後に収集されるため、履歴データをクリーン アップしてもパフォーマンス データへの影響はありません。

  7. RMT サーバーからダウンロードした bootstrap ファイルの場所を参照します。[Import Bootstrap File] をクリックします。bootstrap ファイルは、ダウンロードしてから 24 時間のみ有効です。bootstrap ファイルを 24 時間を超えて使用している場合は、bootstrap ファイルを再生成する必要があります。
  8. インポートが正常に完了すると、サーバー情報を入力する Web ページが表示されます。[Tableau Server gateway URL] フィールドに、Tableau Server へのアクセスに使用する URL を入力します。

    いくつかの例として、URL は以下のようになります。

    • https://MarketingServer/ (サーバー名がわかっている場合)

    • https://10.0.0.2/ (サーバーの IP アドレスがわかっている場合)

    • http://10.0.0.4/ (Tableau Server で SSL の使用が有効になっていない場合)
  9. ユーザー名およびパスワードを入力します。RMT サーバーのインストール時に作成した管理者ユーザー認証資格情報を使用できます。このユーザー名とパスワードは、RMT サーバーとエージェント間の通信に使用されます。
  10. [Test Tableau Server Connection] をクリックして、エージェントが Tableau Server に到達できることを確認します。

    エージェントが Tableau に接続できることが確認されると、[Success ] メッセージが表示されます。

  11. [ RMT Server URL] フィールドは、bootstrap ファイルの情報を既に入力済みである必要があります。これは、管理タスクの実行やパフォーマンスの監視などのタスクに使用する Web ページの URL です。

    URL の例を次に示します。

    • https://<hostname>
  12. [Test RMT Server Connection] をクリックして、エージェントが Resource Monitoring Tool RMT サーバーに到達できることを確認します。

    RMT サーバーへの接続が確認されると、[Success ] メッセージが表示されます。

  13. [RMT Server certificate thumbprint] フィールドは、bootstrap ファイルの情報を使用して既に入力済みである必要があります。保存した bootstrap ファイルには、この情報と RMT サーバーの URL 情報が含まれていることが必要です。RMT サーバーのユーザー名とパスワードを入力します。このユーザーには、Server/Environment Management (サーバー/環境管理) の役割が必要です。

    [ Get Registration Options] をクリックします。

    これにより、[Agent Registration - Message Queue] ページに移動します。

  14. [Test Message Queue Connection] をクリックして、メッセージ キュー接続が動作していることを確認します。

    接続が動作する場合は、[Success ] メッセージが表示されます。

    注: [Message Queue (メッセージ キュー)] セクションの [Enable TLS (TLS の有効化)] 設定では、RMT サーバーとエージェントとの間のデータ送信時の暗号化を有効にできます。これには追加の RabbitMQ セットアップが必要です。詳細については、暗号化されたデータの収集を参照してください。

  15. 最後の [Agent Registration (エージェントの登録)] ページで、環境セクションがすでに記入されている必要があります。情報を確認し、Tableau Server ノードの詳細を追加します。
  16. [ Connect to Message Queue] をクリックします。
  17. [Register Agent ] をクリックして、エージェントのインストールと構成を完了します。

    Web インターフェイスを無効にするオプションが表示されます。登録後、Web インターフェイスはエージェントで必要ないため、オプションで無効にすることができます。Web インターフェイスをもう一度有効にする必要がある場合は、次のコマンドを使用します。

    rmtadmin set server.web.run true

    Resource Monitoring Tool コマンドの詳細については、rmtadmin コマンド ライン ユーティリティを参照してください。

  18. RMT サーバーの Web インターフェイスに移動して、エージェントが接続されていることを確認できます。[Admin] メニューで [Environments] を選択し、環境の詳細で現在接続されているエージェントの数を確認できます。

マルチノード Tableau Server インストールでのエージェントのインストール

  1. 上記の手順に従って、エージェントを Tableau Server の最初のノードにインストールし、Resource Monitoring Tool に接続します。
  2. 最終登録ページの [Server] セクションで、[Primary Server] オプションにチェックを入れます。
  3. Tableau Server の追加ノードで、最初のノードでエージェントをインストールする際に使用したのと同じ bootstrap ファイルを使用してエージェントをインストールし、上記の手順に従います。
  4. 最終登録ページの [環境] セクションで、最初のノードにエージェントをインストールするときに作成した環境を選択します。
  5. [Server] セクションで [New Environment Server] オプションを選択します。[Primary Server (プライマリ サーバー)] オプションは選択しないままにしておく必要があります。
  6. エージェントの登録プロセスにより、このノードが既存の環境に自動的に追加されます。

既定以外の場所へのインストール

Tableau は、前提条件の場所として \Tableau\Tableau Resource Monitoring Tool\agent を使用することをお勧めします。既定以外の場所の例: D:\Tableau\Tableau Resource Monitoring Tool\agent

インストール中に既定以外の場所を選択するには、次の手順に従います。

  1. エージェントのインストーラーを実行します。
  2. [EULA] ページで、[Customize (カスタマイズ)] を選択します。
  3. [セットアップ オプション] の [インストール場所] フィールドに場所を入力します。
  4. Web インターフェイスを使用したエージェントのインストール の説明に従って、インストールのステップ 2 に進みます。

実行可能なユーザー

Resource Monitoring Tool をインストールするには、次のものがすべて必要です。

  • Resource Monitoring Tool をインストールするマシンでの管理者パーミッション。
  • Tableau Server の管理者サイト ロール

次のステップ

Resource Monitoring Tool サーバー構成

 

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