Tableau Pulse 用にサイトをセットアップする

Tableau Pulse は、ユーザーにとって重要なメトリクスに関するパーソナライズされたインサイトを、仕事の流れの中で直接提供します。Creator、サイト管理者 Explorer、または Explorer (パブリッシュ可能) のサイト ロールを持つユーザーはメトリクス定義を追加できます。また、すべてのユーザーがメトリクスをフォローしてインサイトを見つけ、データの変更を把握できます。定義、メトリクス、およびそれらの作成方法の詳細については、Tableau Pulse でメトリクスを作成するを参照してください。Viewer がメトリクスを操作する方法については、Tableau Pulse でメトリクスを探索するを参照してください。

Pulse ホーム ページ

メトリクスをフォローしているユーザーは、データに関するインサイトを含むダイジェストをメールまたは Slack で定期的に受け取ります。Tableau Pulse を使用すると、Tableau に定期的にアクセスしないユーザーでも、通常作業している環境から離れることなくデータを理解できます。これらのユーザーがさらに詳しく知りたい場合は、Tableau Cloud 上のメトリクスにアクセスして、ガイド付きのセルフサービスのデータ分析に参加し、さまざまな要因がデータにどのような影響を与えているかを確認できます。

Tableau Pulse をサイトに展開する

Tableau Pulse を展開するためのサイト設定は、既定でオフになっています。Tableau Pulse を展開するとき、単一のユーザー グループに対して有効にするか、サイト上のすべてのユーザーに対して有効にするかを選択できます。組織全体が Tableau Pulse を利用できるようにする前に、Tableau Pulse のロールアウトを制御して、単一のグループに対して Tableau Pulse 有効にし、ユーザーのサブセットが Tableau Pulse を探索および評価できるようにすることもできます。Tableau Pulse のユーザー グループを作成する方法については、「グループを作成してユーザーを追加する」を参照してください。

Tableau Pulse を展開するには、サイトの設定ページにアクセスしてください。

  1. Tableau Cloud のメイン ナビゲーション メニューから、[設定] を選択します。
  2. [Tableau Pulse Deployment (Tableau Pulse の展開)] で、[Tableau Pulse をオンにする] を選択します。
  3. Tableau Pulse をすべてのユーザーに対して有効にするか、指定したグループに対して有効にするかを選択します。
  4. Tableau Pulse をグループに制限することを選択した場合は、[グループ] を選択します。
  5. [保存] を選択します。

アクセス権のないユーザーが Tableau Pulse URL にアクセスすると、それを通知するメッセージを受け取ります。また、Tableau Pulse をグループに制限すると、検索してフォロワーを追加するときに使用できるのはそのグループだけになります。これは、それらの同じユーザーが別のグループに属している場合でも当てはまります。

Tableau Pulse の API の利用可能性

Tableau Pulse を指定したグループに制限することは、外部 API レベルではサポートされていません。サイト設定が完全にオフになっている場合、API はユーザーに Tableau Pulse へのアクセスを許可しません。Tableau Pulse のサイト設定がオンになっている場合、埋め込みシナリオなど、API を介して Tableau Pulse が呼び出される状況では、Tableau Pulse が設定で指定されたグループに制限されているかどうかに関係なく、すべてのユーザーが Tableau Pulse にアクセスできます。Tableau Pulse の API の使用に関する詳細については、「Tableau Pulse の埋め込み」とTableau Pulse REST API メソッドに関するページを参照してください。

アクセス権のないユーザーに対して持続するダイジェストを停止する

Tableau Pulse を最初に展開すると、データ ソースをクエリして、メトリクス ダイジェストを送信するサービスは引き続き実行されます。これは、サイト設定がオンかオフかに関係ありません。サイト設定は、Tableau Pulse をナビゲーション メニューに表示するかどうかに加えて、ユーザーが Tableau Pulse ホームページと個々のメトリクス ページにアクセスできるかどうかを制御します。

Tableau Pulse のサービスは引き続き実行されるため、以前にアクセス権があり、メトリクスをフォローしていたユーザーは、それらのメトリクスのダイジェストを受け取ります。これは、それらのユーザーが属していないグループへのアクセスを制限したり、Tableau Pulse へのアクセス権があるグループからそれらのユーザーを削除したりした場合でも当てはまります。これらのユーザーがダイジェストで送信されたメトリクスへのリンクを開こうとすると、Tableau Pulse へのアクセス権がないという通知を受け取り、これらのメトリクスのフォローを解除できなくなります。

Tableau Pulse にアクセスできないユーザーがダイジェストを受信しないようにするには、ユーザーがフォローしているメトリクスからそれらのユーザーを削除します。これは、Tableau Pulse をオフにする前に行います。または、Tableau Pulse を少数のユーザーに限定して、これらのユーザーがアクセスできないメトリクスへのリンクを含むダイジェストを受信しないようにします。

サイトのセットアップ

Tableau 管理者は、ユーザーが Tableau Pulse を最大限に活用できるように支援できます。ユーザーが利用し始める前に、メトリクスに必要なデータがあることを確認し、オプション機能をオンにします。

  • ユーザーがメトリクスを作成できるように、サイト上にパブリッシュされたデータ ソースがあることを確認します。メトリクスに求められる具体的なデータ要件については、メトリクス定義のデータ ソース要件を参照してください。ユーザーがデータにアクセスできることを確認するには、メトリクスのパーミッションを参照してください。
  • ユーザーが Slack で Tableau Pulse ダイジェストを受信できるようにするには、Tableau サイトを Slack に接続します。詳細については、「Tableau と Slack ワークスペースの統合」を参照してください。
  • ユーザーにパーソナライズされたインサイトの概要を表示したい場合は、Tableau AI をオンにします。詳細については、Tableau AI の有効化を参照してください。

従来のメトリクス機能は、2024 年 2 月に Tableau Cloud で廃止されました。サイト上の従来のメトリクスは Tableau Pulse に引き継がれません。従来のメトリクスがある場合は、データ ソース、メジャー、時間ディメンションをメモし、Tableau Pulse でもう一度作成します。従来のメトリクスの詳細については、メトリクスの作成とトラブルシューティング (廃止)を参照してください。

メトリクスのパーミッション

Tableau Pulse で設定する必要のあるパーミッションはありません。ユーザーは Tableau Cloud ナビゲーション メニューから Tableau Pulse にアクセスしますが、Tableau Pulse のメトリクスは Tableau Cloud のプロジェクト コンテンツ階層の一部ではなく、プロジェクトベースのパーミッションによって管理されません。メトリクスを作成または表示する機能は、データ ソース内のデータに接続してアクセスできるパーミッションに基づいています。ユーザーがメトリクスを表示するときに表示されるデータは、データ ソースに適用されている行レベルのセキュリティを考慮しています。

メトリクス定義を作成するためのパーミッション

Creator、サイト管理者 Explorer、または Explorer (パブリッシュ可能) のサイト ロールを持つユーザーは、Tableau Pulse でメトリクス定義を作成できます。パブリッシュされたデータ ソースからメトリクス定義を作成するには、ユーザーはデータ ソースに接続できるパーミッションを持っている必要があります。詳細については、パーミッションの機能とテンプレートを参照してください。

メトリクスを表示するためのパーミッション

メトリクスのデータを表示できるかどうかは、メトリクスが接続されているデータ ソース内のデータへのアクセス権に依存します。Tableau Pulse では、データ ソースのデータベースまたはデータ接続へのサインインを求めるメッセージはユーザーに表示されません。代わりに、ユーザーがメトリクスのデータを表示するには、次のいずれかに該当する必要があります。

Tableau Pulse の Tableau AI

Tableau Pulse は、Tableau の生成型人工知能技術である Tableau AI を使用して、ユーザーがフォローするメトリクスに関するパーソナライズされたインサイトの概要をユーザーに提供します。これらの概要の言語の生成には Tableau AI が使用されますが、Tableau AI はデータ インサイトの特定には関与しておらず、インサイトの概要の数値が変更されていないことを確認するチェックも行われます。Tableau Pulse が見いだすインサイトは、従来の Tableau viz オーサリングのエクスペリエンスでデータ分析に使用されるのと同じ種類の統計モデリングに基づいています。

Tableau Pulse は、ご利用のサイトのデータを使用して Tableau AI をトレーニングしません。Tableau AI はインサイトの概要を生成するプロンプト文を処理すると、プロンプト文と応答をすぐに忘れます。ご利用のデータは Tableau の外部には保存されず、Tableau AI が収集する唯一のデータは、ユーザーがインサイトの概要に関して自発的に送信するフィードバックのみです。Tableau AI の詳細については、Tableau の Einstein 生成 AIを参照してください。

Tableau AI の有効化

Tableau AI は Tableau サイトで既定でオフになっています。Tableau AI を有効にすると、ユーザーはパーソナライズされたインサイトの概要を確認することができ、メトリクスの重要な変化の概要を簡単に把握できるようになります。Tableau AI の設定は、Tableau Pulse を展開する設定とは無関係です。つまり、Tableau Pulse をオンにしても、Tableau Pulse のインサイト サマリーはオンになりません。

  1. Tableau Cloud のメイン ナビゲーション メニューから、[設定] を選択します。
  2. Tableau AI の [可用性] で、[Tableau Pulse インサイト概要を有効にして、主要なメトリクスのインサイトを生成 AI を使用して自然言語で要約する] を選択します。
  3. [保存] を選択します。

Tableau AI を有効にすると、生成 AI が不正確または有害な応答を生成する可能性があることを知らせる通知がユーザーに表示されます。ユーザーは、表示されたインサイト概要の品質に関するフィードバックを、高評価または低評価を選択して残すことができます。

メトリクスのトラブルシューティング

サイト上のユーザーがメトリクス定義を作成したり、メトリクスを表示したりしてもデータが表示されない場合は、データ ソースに問題がある可能性があります。今日の日付が時系列の現在の期間の始まりである場合 (その月の初日であるなど)、グラフにはその時点しか表示されません。これはデータ ソースの問題ではありません。期間が進むにつれて、時系列に新しいポイントが追加されます。

ユーザーはメトリクス定義を作成しているが、プレビューにデータがない場合: Tableau Pulse は、現在の期間の最初から現在までのプレビュー データを表示します。選択したメジャーに最近のデータがない場合、グラフ上にプレビューは表示されません。データ ソースをチェックして、データが更新されていることを確認します。

ユーザーは以前はデータがあったメトリクスを表示しているが、現在はデータがない場合:メトリクスで使用されているフィールドがデータ ソース内で削除または変更されていないか確認します。その変更を考慮してメトリクス定義を編集すると、その定義に基づいてすべてのメトリクスに変更が反映されます。詳細については、メトリクス定義の編集を参照してください。

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