型変換
この記事では、型変換関数と Tableau でのこの関数の使用について説明します。また、例を使用して型変換計算を作成する方法について説明します。
型変換関数を使用する理由
型変換関数によって、フィールドのデータ型を別のデータ型へと変換できます。たとえば、年齢値 (数値) から文字列値など数値を文字列に変換することで、Tableau で集計を行わないようにすることができます。
このようなタスクの計算は、次のようになります。
STR([Age])
Tableau で使用可能な型変換関数
計算で使われる式の結果は特定のデータ型に変換できます。型変換に使用できる関数は、STR()
、DATE()
、DATETIME()
、INT()
、および FLOAT()
です。たとえば、3.14 などの浮動小数点数を整数としてキャストする必要がある場合は、INT(3.14)
のように指定できます。この関数の結果は 3
、つまり整数になります。キャスト関数については以下で説明します。
ブール値は整数、浮動小数点数、または文字列にキャストできますが、日付にはキャストできません。True
は 1、1.0、または "1" であり、False は 0、0.0、または "0" です。Unknown
は Null
にマッピングされます。
関数 | 構文 | 説明 |
DATE |
| 指定された数値、文字列、または日付式の日付を返します。 例:
2 番目と 3 番目の例では引用符が必要です。 |
DATETIME |
| 指定された数値、文字列、または日付式の日付時刻を返します。 例:
|
| 文字列を指定した書式設定の日付時刻に変換します。一部の現地固有の書式設定向けサポートは、コンピューターのシステム設定によって決定されます。データに表示される文字で、解析される必要のないものは単一引用符 (' ') で囲む必要があります。値の間に区切り文字のない書式設定 (例: MMddyy) については、予測どおりに解析されていることを確認します。書式設定はフィールド値ではなく、定数文字列である必要があります。データが書式設定と一致しない場合、この関数は この関数は複数のコネクターで使用できます。詳細については、フィールドを日付フィールドに変換するを参照してください。 例:
| |
FLOAT |
| 引数を浮動小数点数としてキャストします。 例:
|
INT |
| 引数を整数としてキャストします。引数が式の場合、この関数は結果をゼロに最も近い整数に丸めます。 例:
文字列が整数に変換される場合、この文字列はまず浮動小数点数に変換されてから、丸められます。 |
STR |
| 引数を文字列としてキャストします。 例:
この式では |
型変換計算の作成
次の手順に従って、型変換計算を作成する方法について学習します。
Tableau Desktop で、Tableau に付属のサンプル - スーパーストア保存済みデータ ソースに接続します。
ワークシートに移動します。
[分析] > [計算フィールドの作成] を選択します。
開いた計算エディターで、次の操作を実行します。
計算フィールドに "Postal Code String (郵便番号文字列)" という名前を付けます。
次の式を入力します。
STR([Postal Code])
この計算により、"Postal Code (郵便番号)" フィールドが数値から文字列に変換されます。
終了したら、[OK] をクリックします。
新しい計算フィールドは、[データ] ペインの [ディメンション] に表示されます。他のフィールドと同様に、このフィールドを 1 つ以上のビジュアライゼーションで使用できます。
このフィールドを数値から文字列に変更することで、Tableau は数値ではなく文字列として処理します (集計を行いません)。