バージョン 2021.3 以降、Tableau Server と Tableau Cloud は Slack と統合することができ、ライセンスを持つ Tableau ユーザーであれば Slack ワークスペースで Tableau 通知を利用できるようになりました。
Tableau と Slack を統合すると、Tableau サイトを Slack ワークスペースに接続できます。この統合を有効にすると、Tableau ユーザーは、チームメートがコンテンツを共有したとき、コメントでメンションされたとき、またはデータがデータドリブン ラートで指定されたしきい値に達したときなどに、Slack で通知を表示できます。Tableau Cloud のサイト管理者または Tableau Server のサーバー管理者がサイトで通知を有効にしていれば、ユーザーはアカウント設定(新しいウィンドウでリンクが開く)を構成することで、どの通知を Slack で受信するかを制御できます。詳細については、「Slack での Tableau 通知」を参照してください。
使用するサイトで機能がオフになっている場合、一部の通知設定が利用できないことがあります。例えば、[ユーザーの表示状態] が [制限付き] に設定されている場合、通知はオフになります。詳細については、「サイト設定リファレンス」および「サイト ユーザーの表示状態の管理」を参照してください。
Tableau サイトと Slack を統合するには、いくつかの設定手順を実施する必要があります。手順のいくつかは Tableau サイト側で必要であり、いくつかは接続先の Slack ワークスペース側で必要です。この概要では、Tableau Cloud のサイト管理者または Tableau Server のサーバー管理者と、Slack ワークスペースの管理者の両方の手順を説明します。
要件
Slack で Tableau を有効にするには、Slack ワークスペースの管理者と、Tableau Cloud のサイト管理者または Tableau Server のサーバー管理者の両方が必要です。
Tableau Server サイトを Slack ワークスペースと統合する
Tableau Server の管理者は、Slack ワークスペースを 1 つの Tableau Server サイトに接続できます。Tableau サイトを Slack ワークスペースに接続するには 3 つタスクを実施します。
- Slack ワークスペース管理者: Slack API プラットフォームでプライベートの Slack アプリケーションを作成します。
- Tableau server 管理者: アプリ情報を使用して OAuth クライアントを追加します。
- Tableau Server 管理者: Tableau サイトを Slack に接続します。
Tableau サイトごとに、1 つの Slack ワークスペースに接続することができます。Slack アプリの作成については、Slack の「Slack プラットフォームに関するベスト プラクティスとガイドライン」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。
注: プロキシ サーバーを使用している場合は、開始する前に「Tableau Server プロキシの設定」のガイダンスに従っていることを確認してください。
Windows の場合:
- Windows 環境変数に
http_proxy
とhttps_proxy
がすでに指定されていることを確認してください。環境変数を指定する手順については、「Tableau Server プロキシの設定」を参照してください。 - このリストの Slack ドメインを許可リストに追加します。詳細については、「インターネットとの通信」を参照してください。
ステップ 1: Tableau Slack アプリを作成する
Slack ワークスペース管理者
- Slack の「API ドキュメント」(新しいウィンドウでリンクが開く)に移動し、[新しいアプリの作成] を選択します
- [最初から] を選択し、アプリ名とアプリが存在するワークスペースを追加します。[新しいアプリの作成] を選択します。
- アプリに名前を付けて、Slack ワークスペースを選択します。
- アプリの基本情報設定が表示されます。ここで、アプリの権限や説明などを変更できます。
- [機能の追加] セクションで [ボット] を選択し、[追加するスコープの確認] を選択します。
- [ボット トークン スコープ] で、次のスコープを追加します。
chat:write
files:write
users:read
users:read.email
- ナビゲーション メニューで [OAuth とパーミッション] を選択します。
重要: Tableau Slack アプリのトークン ローテーションをオプトインすると、Slack での通知機能が停止します。トークン ローテーションを追加した後は削除できません。 - [新しいリダイレクト URL の追加] を選択します。
- 完全修飾 URL
https://<Tableau Server URL>/auth/add_oauth_token
を追加します。 - ナビゲーション メニューで [基本情報] を選択します。
- クライアント ID、クライアント シークレット、およびリダイレクト URL を Tableau Server 管理者に伝えます。
- [設定] メニューから [基本情報] を選択して [インストール] を選択し、Tableau アプリを Slack ワークスペースに追加します。
注: 管理者は、配布オプションを有効にすることで、他の Slack ワークスペースとアプリを共有できます。詳細については、Slack のドキュメントの「配布の管理」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。
ステップ 2: Tableau サイトに OAuth クライアントを追加する
Tableau Server 管理者:
Tableau Server 管理者は、Slack ワークスペース管理者から入手した Oauth クライアントを追加し、Tableau サイトを Slack に接続します。
- Slack に接続しようとしているサイトにサインインします。サイトの [設定] ページで、[統合] タブを選択します。
- [Slack 接続] で、[OAuth クライアントの追加] を選択します。
- Slack ワークスペース管理者から入手したクライアントID、クライアント シークレット、リダイレクト URL を追加し、ダイアログで [OAuth クライアントの追加] を選択します。
- 接続タイプとクライアント ID がテーブルに表示されます。
ステップ 3: 接続を完了する
Tableau Server 管理者:
OAuth クライアントが [Slack 接続] に追加されたら、以下を実施します。
- [Slack に接続] を選択します。
- プロンプトに従って、Slack ワークスペースにサインインします。
- [許可] を選択して、Tableau サイトが Slack ワークスペースにアクセスできるようにします。
これで、Tableau サイトと Slack ワークスペースが接続されました。Slack ワークスペースで、誰かが Tableau コンテンツを共有したとき、データ駆動型アラートがトリガーされたとき、ビューやワークブックのコメントで誰かに @ メンションされたときなどに、ライセンスのある Tableau ユーザーは Slack 通知を受け取ることができます。
Tableau Server サイトを Slack から切断する
サイト設定の [統合] タブで [Slack から切断] を選択すると、Tableau サイトを Slack ワークスペースから切断できます。ユーザーはしばらくの間、通知を受け取り続けます。ステップ 2 で追加した OAuth クライアントの情報は保持され、必要に応じて新しいワークスペースに接続するために使用できます。
Tableau Slack アプリケーションを更新する
Tableau Slack アプリケーションの新しいバージョンが利用可能になった場合、アプリのパフォーマンスを維持し、新しい機能を使用するために、アプリケーションを再インストールすることをお勧めします。
Tableau for Slack アプリを再インストールするには、サイト設定の [統合] タブで Slack からの [切断] を選択し、Tableau と Slack ワークスペースの統合 の接続手順を実行します。