データ品質に関する警告は、Tableau Catalog の一機能です。2019.3 以降、Tableau Catalog は、Tableau Server と Tableau Cloud に対する データ管理 の一部として使用できます。Tableau Catalog がお使いの環境で有効になっている場合は、データ品質に関する警告を設定できます。詳細については、Tableau Server(新しいウィンドウでリンクが開く) または Tableau Cloud(新しいウィンドウでリンクが開く) のヘルプの「Tableau Catalog について」を参照してください。
データ アセットで警告メッセージを設定すると、そのデータ アセットのユーザーが特定の問題を認識できるようになります。たとえば、データ ソースが廃止されていること、または抽出データ ソースの更新が失敗したこと、あるいはテーブルに機密データが含まれていることをユーザーに知らせる必要があるとします。
Tableau Server 2019.3 および Tableau Cloud 2019.3 以降では、データ ソース、データベース、テーブルに対してデータ品質に関する警告を設定できます。
Tableau Server 2022.1 および Tableau Cloud 2022 年 3 月以降では、仮想接続と仮想接続テーブルに対してデータ品質に関する警告を設定できます。
Tableau Server 2022.3 および Tableau Cloud 2022 年 10 月以降では、列に対してデータ品質に関する警告を設定できます。
データ品質に関する警告について
データ品質に関する警告には 2 つのタイプを設定できます。1 つ目のタイプは、削除するまでユーザーに表示されます。2 つ目のタイプは、抽出データ ソースの更新失敗やフロー実行の失敗を監視するように Tableau を設定すると生成されます。
抽出とフローに対しては、アセットごとに 各タイプのデータ品質に関する警告を 1 つ設定できます。
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データベース、テーブル、列、仮想接続、仮想接続テーブル、およびライブ データ ソースに対しては、データ品質に関する警告を 1 つだけ設定できます。
1 つ目のタイプを設定すると、データ品質に関する警告のダイアログ ボックスを使用して警告を削除するまでユーザーに表示されます。また、このダイアログ ボックスを使用して、設定したデータ品質に関する警告を更新することもできます。
抽出データ ソースの更新失敗やフロー実行の失敗を監視するように Tableau を設定する場合、警告が生成されると、警告は抽出更新またはフロー実行が成功するまでユーザーに表示されます。警告を更新または削除するには、ダイアログ ボックスの内容を開いて編集します。
注: REST API を使用して、両方のタイプのデータ品質に関する警告を設定し、高い可視性を有効にすることができます。詳細については、Tableau REST API ヘルプの「データ品質に関する警告の追加」を参照してください。
データ品質に関する警告を表示できるユーザー
Tableau Server および Tableau Cloud では、データ ソース、データベース、テーブル、列、仮想接続、または仮想接続テーブルに警告を設定すると、アセットとダウンストリームのアセットのユーザーに警告が表示されます。たとえば、テーブルに対する警告セットは、ダッシュボードにそのテーブルに対するアップストリームの依存関係を表示しているユーザーに表示されます。警告は、データ品質に関する警告の可視性を高めるで説明されているように、Tableau の他の場所にも表示されます。
Tableau Desktop ユーザーには、ワークブックで使用しているデータ ソースに警告が設定されている場合、または
- ワークブックで使用しているデータ ソースのアップストリームに警告がある場合に、
- ワークブック シートの [データ] タブに警告アイコン (青色の円または感嘆符付きの黄色い三角形) が表示されます。
注: Tableau Desktop で使用している仮想接続では、データ品質の警告は表示されません。
警告の詳細を表示するには、警告アイコンの上にカーソルを合わせます。
サブスクリプションのデータ品質に関する警告
管理者は、メール サブスクリプションのデータ品質に関する警告をオンにして、ユーザーがビューをサブスクライブしたときに、たとえば、そのビューに関連付けられたデータ品質に関する警告などを受信するメールに含めるようにすることができます。データ品質に関する警告が記載されたメールには、以下が含まれます。
- [データの詳細] ペインが開いている状態の関連するビューまたはワークブックへのリンク
- データ ソース、テーブル、データベースなど、関連するアップストリーム アセットへのリンク
管理者は、Tableau Server または Tableau Cloud サイトの設定ページで [サブスクリプションのデータ品質に関する警告] オプションを選択することにより、メール サブスクリプションのデータ品質に関する警告をオンにできます。詳細については、サイト設定リファレンス ヘルプの[サブスクリプションのデータ品質に関する警告]を参照してください。
データ品質に関する警告の設定方法
アセットに設定できるデータ品質に関する警告には、いくつかのタイプがあります。
- 警告
- 非推奨
- 古いデータ
- メンテナンス中
- 機密データ
データ品質に関する警告タイプに加えて、警告に関する詳細が記載されたオプションのメッセージを表示できます。
データ品質に関する警告を設定するには、次の手順を実行します。
- 警告を設定する対象のアセットの [データ品質に関する警告] ダイアログを開きます。このダイアログを開く方法は、アセットのタイプによって異なります。
- 列以外のすべてのアセット タイプの場合: アセットの横にある [その他のアクション] メニュー (...) を選択してから、[データ品質に関する警告] を選択します。
- 列の場合: [テーブル] ページで、列の横にあるチェック ボックスを選択します。[アクション] メニューをクリックしてから、[データ品質に関する警告] をクリックします。
- [警告の有効化] チェック ボックスをオンにします。
- ドロップダウン リストから [警告のタイプ] を選択します。
- (オプション) [Enable high visibility (高い可視性を有効にする)] チェック ボックスをオンにします。
- ユーザーに表示するメッセージを入力します。メッセージ内のテキストを太字、下線、斜体などに書式設定し、リンクまたは画像を含めることができます。テキストの書式設定のヒントを表示するには、[保存] ボタンの上にある情報 (i) アイコンをクリックします。
- [保存] をクリックします。
データ品質に関する警告を使用した監視の設定方法
抽出データ ソースの更新失敗とフロー実行の失敗の 2 つのイベントを監視するように Tableau を設定できます。イベントが発生すると、Tableau によってデータ品質に関する警告が生成され、手動で表示する場合と同じ場所に表示されます。
いずれかのイベントを監視するように Tableau を設定するには、次の手順に従います。
- 警告を作成する対象の抽出データ ソースまたはフローの横にある [その他のアクション] (...) メニューを選択してから、次の中から適切なオプションを選択します。
- [データ品質に関する警告] > [抽出更新の監視]
- [データ品質に関する警告] > [フロー実行の監視]
- ダイアログ ボックスで、監視のチェック ボックスをオンにします。
- (オプション) [Enable high visibility (高い可視性を有効にする)] チェック ボックスをオンにします。
- (オプション) ユーザーに表示するメッセージを入力します。メッセージ内のテキストを太字、下線、斜体などに書式設定し、リンクまたは画像を含めることができます。テキストの書式設定のヒントを表示するには、[保存] ボタンの上にある情報 (i) アイコンをクリックします。
- [保存] をクリックします。
データ品質に関する警告の可視性を高める
時として、表示されているデータに関する重要な情報 (データが古い、ソースが廃止になっている、またはフロー実行が失敗したなど) をビジュアライゼーションのユーザーに知らせたい場合があります。これを行うには、「データ品質に関する警告の設定方法」の手順 4 で説明されているように、[データ品質に関する警告] ダイアログ ボックスで [Enable high visibility (高い可視性を有効にする)] チェック ボックスをオンにします。
有効にした後は、ユーザーがこの警告の影響を受けるパブリッシュ済みビューを開くときに通知が表示されます。
可視性を高めた警告は黄色の警告記号で識別され、次の場所を含む Tableau 内の他の場所で気づきやすくなります。
[外部アセット] ページ内:
データベース ページ内:
[データの詳細] ペイン内:
メトリクス内警告は、以下に示すように、Tableau Mobile でメトリクスを開いたときと、Tableau Server および Tableau Cloud のグリッド ビューおよびメトリクスの詳細ページでメトリクスにカーソルを合わせたときに表示されます。
可視性を高めた警告を通常の可視性に変更するには、[データ品質に関する警告] ダイアログ ボックスで [Enable high visibility (高い可視性を有効にする)] チェック ボックスをオフにします。
データ品質に関する警告を削除する
警告が適用されなくなった場合は、その警告を使用しているデータ アセットに移動して削除できます。
- アセットの [データ品質に関する警告] ダイアログを開きます。このダイアログを開く方法は、アセットのタイプによって異なります。
- 列以外のすべてのアセット タイプの場合: アセットの横にある [その他のアクション] メニュー (...) を選択してから、[データ品質に関する警告] を選択します。
- 列の場合: [テーブル] ページで、列の横にあるチェック ボックスを選択します。[アクション] メニューをクリックしてから、[データ品質に関する警告] をクリックします。
- 警告を削除するには、[警告の有効化] チェック ボックスをオフにします。
- [保存] をクリックします。
実行可能なユーザー
データ品質に関する警告を設定するには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
- サーバー管理者またはサイト管理者である、または
- アセットに上書き機能がある。