機密度ラベル
データによっては、より慎重に扱わなければならないものがあります。信頼とセキュリティを確保するには、それがどのデータなのかをユーザーが認識できることが重要です。2023 年 6 月の Tableau Cloud および Tableau Server 2023.3 以降、データ管理 ライセンスがあれば Tableau の新しいデータ ラベルのカテゴリ「機密度ラベル」を利用できます。機密度ラベルを使用すると、ビューの作成時や情報の共有時に注意すべき取り扱いのレベルを示すことができます。さらに、機密度ラベルは、同じアセット上で、認定やデータ品質警告などの他のラベルと共存できます。管理者は、[データ ラベル] ページのラベル マネージャーまたは REST API を使用して、新たな機密度ラベルを組織のニーズに合わせて作成することができます。
注: 2023 年 3 月の Tableau Cloud および Tableau Server 2023.1 以前では、データの機密度はデータ品質に関する警告「機密データ」を使用して表現されていました。2023 年 6 月の Tableau Cloud および Tableau Server 2023.3 へのアップグレードにより、データ品質に関する警告「機密データ」は機密度ラベルに移行されました。
機密度ラベルを設定できるアセットの種類は、他のデータ ラベルを付加できるアセットの種類と同じです。
アセットへの機密度ラベルの設定
アセットに機密度ラベルを設定するには、次の操作を行います。
注: 2024 年 2 月の Tableau Cloud、および Tableau Server 2024.2 以降、ラベルのタイプごとに個別のダイアログを使用するのではなく、統合されたデータ ラベル ダイアログを使用して機密度ラベルの追加と削除を行うようになりました。データ ラベル ダイアログの詳細については、「データ ラベル ダイアログ」を参照してください。
- アセットを検索するか、アセットに移動します。移動するステップは、機密度ラベルを追加するアセットのタイプによって異なります。
- データ ソースまたは仮想接続 - [探索] ページで、[すべてのデータ ソース] または [すべての仮想接続] を選択します。
- 仮想接続テーブル - [探索] ページで、[すべての仮想接続] を選択し、認証する仮想接続テーブルを含む仮想接続を選択します。次に、仮想接続テーブルを選択します。
- データベースまたはテーブル - [探索] ページで、データベースまたはテーブルに移動します。または [外部アセット] ページで、[データベースとファイル] または [テーブルとオブジェクト] を選択します。
- 列 - [探索] ページで、テーブルに移動します。または [外部アセット] ページで [テーブルとオブジェクト] を選択して、テーブルに移動します。次に、リスト内で列を見つけます。
- アセットの横にある [アクション メニュー(...) を選択し、[データ ラベル]、[機密度ラベル] の順に選択します。
- アセットにアタッチする機密度ラベルの横にあるチェックボックスを選択します。機密度ラベルの名前がわかっている場合は、ダイアログの上部で名前を検索し、その横にあるチェックボックスを選択できます。(Tableau Server 2023.3 以前では、各アセットにアタッチできる機密度ラベルは 1 つだけです。[ラベルを表示] 切り替えを使用してそのアセットの機密度ラベルをオンにし、ドロップダウン リストから目的の機密度ラベルを選択します)。
- 必要に応じて、ユーザーに表示するメッセージを入力します。メッセージのテキストの書式を太字、下線、斜体に設定したり、リンクや画像を含めたりすることもできます。テキストの書式設定のヒントを表示するには、[保存] ボタンの上にある情報 (i) アイコンにカーソルを合わせます。
- [保存] を選択します。
アセットからの機密度ラベルの削除
アセットから機密度ラベルを削除するには、次の操作を行います。
注: 2024 年 2 月の Tableau Cloud、および Tableau Server 2024.2 以降、ラベルのタイプごとに個別のダイアログを使用するのではなく、統合されたデータ ラベル ダイアログを使用して機密度ラベルの追加と削除を行うようになりました。データ ラベル ダイアログの詳細については、「データ ラベル ダイアログ」を参照してください
- アセットの横にある [アクション メニュー(...) を選択し、[データ ラベル]、[機密度ラベル] の順に選択します。
- アセットから削除する機密度ラベルの横にあるボックスのチェックボックスをオフにします。(Tableau Server 2023.3 以前では、[ラベルを表示] 切り替えを使用してラベルをオフにします。)
- [保存] を選択します。
機密度ラベルが表示される場所
機密度ラベルは、Tableau Server を操作するときにアセット上に表示されます。データ品質警告と同様に、機密度ラベルは、ラベルが設定されているアセットの下流のアセットにも表示されます。たとえば、列の機密度ラベルは、テーブル ページの列の各行、テーブル ページの上部、およびデータベース ページに表示されます。
Web 作成では、次の場合に [データ] ペインのデータ ソースの横にアイコンが表示されます。
- ワークブックで使用しているデータ ソースに機密度ラベルがアタッチされている
- ワークブックで使用しているデータ ソースのアップストリームに警告がある
警告の詳細を表示するには、警告アイコンの上にカーソルを合わせます。または、Tableau Cloud の Web 作成では、データ ソースまたは列を選択してから、[カタログの詳細] を選択すると、そのラベルをすべて表示できます。
視認性
視認性の高い機密度ラベルは、より緊急性が高く、より多くの場所に表示されます。たとえば、テーブル上の視認性の高い機密度ラベルは、誰かがビューを作成するか、そのビューに依存するパブリッシュされたビューを開いたときに通知を生成します。
視認性の高い機密度ラベルのアイコンとバッジは紫色ですが、標準的な視認性のラベルの場合は灰色です。既定では、「機密データ」という名前の組み込み機密度ラベルは高視認性です。
複数の機密度ラベルがアセットに適用される場合 (アセットに複数の機密度ラベルがある、またはアップストリームのアセットに継承される)、バッジには番号が含まれ、色は最も視認性の高いラベルの色になります。たとえば、2 つの機密度ラベルがアセットに適用され、1 つが標準的な視認性のラベルで、もう 1 つが視認性の高いラベルの場合、バッジは紫色になります。
メール サブスクリプションの機密度ラベル
管理者は、メール サブスクリプションの機密度ラベルをオンにして、ユーザーがビューをサブスクライブしたときに、そのビューに関連付けられた視認性の高い機密度ラベルを受信するメールに含めるようにすることができます。視認性の高い機密度ラベルが付いているメールには、次の内容が含まれます。
- [データの詳細] ペインが開いている状態の関連するビューまたはワークブックへのリンク
- データ ソース、テーブル、データベースなど、関連するアップストリーム アセットへのリンク
管理者は、Tableau Server または Tableau Cloud サイトの設定ページで [ビューとワークブックのサブスクリプションにおける視認性の高いデータ ラベル] オプション (以前は [サブスクリプションのデータ品質に関する警告] オプションと呼ばれていました) を選択することにより、メール サブスクリプションの機密度ラベルをオンにできます。詳細については、サイト設定リファレンスのビューとワークブックのサブスクリプションにおける視認性の高いデータ ラベルを参照してください。
秘密度ラベルを設定できる人
機密度ラベルを設定するには、以下のいずれかである必要があります。
- サーバー管理者またはサイト管理者
- アセットに上書きできる権限がある。
機密度ラベルのカスタマイズ
組み込みの機密度ラベルは、機密データのみです。2023 年 6 月の Tableau Cloud および Tableau Server 2023 以降、管理者は、[データ ラベル] ページのラベル マネージャーまたは REST API を使用して、機密度ラベル値を作成したり、既存の機密度ラベルの名前や説明を変更したりできるようになりました。一般的には、次のような名前と説明を追加します。
- 公開: 一般に公開されます。
- 社外秘: 社員と契約社員に限定されます。このデータは社外に公開してはいけませんが、機密保持契約 (NDA) に基づいて顧客やパートナーと共有できます。
- 機密: 認められた一部の社員と契約社員が利用できます。このデータは、法律、規制、または会社のマスター サービス契約 (MSA) による制約はありません。NDA に基づいて顧客、パートナーと共有できます。
- 制限付き: 認められた一部の社員と契約社員のみが利用できます。このデータは、法律、規制、NDA、または会社の MSA による制約を受ける可能性があります。
- 極秘: 認められたごく一部の社員と契約社員のみが利用できます。第三者にアクセスを許可する場合、より厳しい契約要件を課す可能性があります。このデータは、ほとんどの場合、法律、規制、NDA、または会社の MSA による制約を受けます。
詳細については、「データ ラベルの管理」を参照してください。