認証資格情報が埋め込まれたワークブックとデータ ソースの移行

バージョン 2023.1 以降、承認されたユーザーは、認証資格情報が埋め込まれたワークブックとパブリッシュされたデータ ソースを Tableau Server から Tableau Cloud または 別の Tableau Server.に移行することができます。Content Migration Tool で移行する前に、追加の設定が必要です。

注: Content Migration Tool は、OAuth 接続の埋め込み認証資格情報の移行をサポートしていません。詳細については、「移行に関する制限事項」を参照してください。

概要

Content Migration Tool (CMT) を使用した埋め込み認証資格情報の移行は、Tableau Server を移行元サイトとして接続するとき、および Tableau Cloud または Tableau Server を移行先サイトとして接続するときに利用できます。どちらのサイトも、Advanced Management のライセンスが必要です。

注: ワークブックとパブリッシュされたデータ ソースを Tableau Server 間で移行することはできますが、このトピックではこれらのリソースを Tableau Server から Tableau Cloud に移行することに焦点を当てます。

要件について確認したので、移行のしくみについて説明します。Tableau Cloud のサイト管理者と TSM 管理者 (場合によっては同じ人) と緊密に連携し、機能の許可と、サイト ユーザーの承認を行う必要があります。機能がアクティブ化された後、許可されたサイト ユーザーは移行計画を作成し、パブリッシュのオプション (「ワークブックの埋め込み認証資格情報の移行」と「データ ソースの埋め込み認証資格情報の移行」) を選択します。

移行計画を実行すると、必要なすべてのコンテンツの認証資格情報が暗号化されたコンテンツ マニフェストで Tableau Server から Tableau Cloud に送信されます。CMT がコンテンツをパブリッシュするとき、宛先の Tableau Cloud サイトは、一致した認証資格情報をマニフェストからコンテンツ (ワークブックまたはパブリッシュされたデータ ソース) に安全に埋め込みます。移行中に発生した問題は、CMT の [エラーと警告] タブに表示されます。詳細については、「移行計画の概要」を参照してください。

埋め込み認証資格情報の移行を許可する

Tableau Server から Tableau Cloud への埋め込み認証資格情報の移行を許可するには、次の手順を使用します。

Tableau Cloud

  1. ブラウザー ウィンドウを開き、サイト管理者として Tableau Cloud にサインインします。

  2. [設定]、[一般] の順に選択し、[コンテンツ移行の管理] まで下にスクロールします。

  3. [新しいキーを作成] をクリックし、暗号鍵ペアを生成します。

    注: 公開鍵は一度だけ表示されます。設定を完了する前にキーを紛失した場合は、新しいキーを生成する必要があります。

  4. 結果のウィンドウで [クリップボードにコピー] をクリックし、ウィンドウを閉じます。

  5. 公開鍵をファイルに貼り付けて、安全な場所に保管します。TSM 管理者は、公開鍵を使用して移行を許可します。公開鍵の有効期限は [設定] ページで確認できます。

TSM コマンド ライン インターフェイス

  1. クラスター内のノード上で、管理者グループのメンバー アカウントを使用して Windows コマンド プロンプトを開きます。

  2. tsm security authorize-credential-migration を使用して、Tableau Cloud サイトへの埋め込み認証資格情報の移行を許可します。詳細については、「tsm security」を参照してください。

    tsm security authorize-credential-migration --source-site-url-namespace <Tableau Server site ID> --destination-site-url-namespace <Tableau Cloud site ID> --destination-server-url <Tableau Cloud site url> --authorized-migration-runner <username> --destination-public-encryption-key <public key>

    注: リモート ノードから TSM コマンドを実行する場合は、tsm security authorize-credential-migration を実行する前に tsm login を使用して、Tableau Server Administration Controller サービスでセッションを認証します。

  3. (オプション) 付与した権限を取り消すには、tsm security cancel-credential-migrations を使用します。デフォルトでは、移行の承認は 7 日または --expiration-time-in-days オプションで指定された日数で有効期限が切れます。

Content Migration Tool

  1. Content Migration Tool を開き、[新しいプランを作成] または [プランを参照] を選択します。

  2. [サイト] ページで [Tableau にサインイン] をクリックし、[Tableau Server] をソース、[Tableau Cloud] を宛先として接続します。埋め込み認証資格情報の移行は、Tableau Server から Tableau Cloud へ移行する場合にのみ実施できます。

  3. 移行計画を作成し、次のパブリッシュ オプションを選択します。

    • [ワークブックのパブリッシュ オプション] ページで、[ワークブックの埋め込み認証資格情報の移行] を選択します。詳細については、「移行計画: ワークブック」を参照してください。

    • [データ ソースのパブリッシュ オプション] ページで、[データ ソースの埋め込み認証資格情報の移行] を選択します。詳細については、「移行計画: パブリッシュ済みデータ ソース」を参照してください。
  4. 準備ができたら、[検証と実行] をクリックして、移行を開始します。

選択したワークブックとパブリッシュされたデータ ソースは Tableau Cloud サイトに移行され、認証を求められることはありません。埋め込まれた認証資格情報の移行中に問題が発生した場合は、「トラブルシューティング」を参照してください。

トラブルシューティング

このセクションでは、発生する可能性のある一般的な移行の問題と、それらを解決するための提案を記載しています。

埋め込み認証資格情報を移行するオプションがない

埋め込み認証資格情報のみを、Tableau Server から Tableau Cloud サイトへ移行できます。Tableau ServerContent Migration Tool は、バージョン 2023.1 以降を実行している必要があります。詳細については、「Tableau Content Migration Tool のインストール」を参照してください。

埋め込み認証資格情報の移行に失敗した

CMT の [エラーと警告] タブに、埋め込み認証資格情報の移行に失敗したことを示すエラーが表示される場合があります。これは、移行の承認に使用された公開鍵の有効期限が切れた場合に発生する可能性があります。

Tableau Cloud のサイト管理者は、[設定] ページに移動して、公開キーが有効であることを確認してください。公開鍵の有効期限が切れている場合は、新しい暗号化ペアを作成して移行を承認する必要があります。詳細については、「埋め込み認証資格情報の許可」を参照してください。

実行可能なユーザー

  • Tableau Cloud のサイト管理者と TSM 管理者は、埋め込まれた認証資格情報の移行を許可する必要があります。

  • 許可されたサイト ユーザーには、Explorer 以上の役割が必要です。また、ソース サイトのワークブックに対する表示権限およびコピーのダウンロード/保存権限と、宛先サイトのターゲット プロジェクトに対する表示権限およびパブリッシュ権限が必要です。

詳細については、パーミッションを参照してください。

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