データ主導アラートの設定
データがビジネスにとって重要なしきい値に達すると、データ主導アラートが自動的にユーザーが指定した主要な人々にメール通知を送信します。Tableau Server 管理者は、サブスクリプションの場合と同様にデータ主導アラートを設定します。ユーザーがこれらのアラートを作成および管理する方法の詳細については、Tableau ユーザー ヘルプの「データ主導アラートの送信」を参照してください。
注:データ主導アラートを作成および受信するには、関連するデータベースとビューへのアクセス権が必要です。詳細については、この要件のリストを参照してください。サイトに対してアラートが有効である場合、そのサイト上のユーザー (Viewer ロールのユーザー以外) はアラートを作成できます。
データ主導アラートのメールの設定
「SMTP セットアップの構成」のステップに従い、サーバーがメールを送信できるようにします。
サイトを表示した状態で、ブラウザー ウィンドウの最上部にある [設定] をクリックします。
[メール設定] の下に、サイト固有の "送信元" アドレスまたはメッセージ フッターを入力します。
サイトの "送信元" アドレスとメッセージ フッターは、サブスクリプション用のメールでも使用されます。
[保存] をクリックします。
1 つのサイトですべてのデータ主導アラートを管理する
ブラウザー ウィンドウの最上部で、[タスク]、[アラート] の順にクリックします。
更新するアラートを選択します。
[アクション] メニューから以下のいずれかを実行します。
自身を受信者として追加または削除する。
アラートを編集して、データしきい値、配信スケジュール、および受信者のフル リストを変更する。
アラートの所有権を別のユーザーに変更する、またはアラートを削除する。
サイトのデータ主導アラートの無効化
既定ではデータ主導アラートはすべてのサイトでサポートされていますが、管理者は特定のサイトでそれらを無効にすることができます。
サイトを表示した状態で、左側のナビゲーション ペインにある [設定] をクリックします。
[データ主導アラート] の下で、[ユーザーに警告の作成と警告メールの送信を許可する] をオフにします。
[保存] をクリックします。
データ主導アラートの一時停止
既定では、連続して 350 回アラートが失敗するとアラートが一時停止します。サーバー管理者は、アラートが一時停止する前のアラートの失敗回数のしきい値を設定することができます。アラートが一時停止する前に発生するアラートの失敗回数のしきい値を変更するには、Tableau サービスマネージャー構成セットオプションである、dataAlerts.SuspendFailureThreshold
tsm を使用します。
これにより、アラートを一時停止するために必要な連続した失敗アラート数のしきい値が設定されます。これはサーバー全体の設定です。しきい値は、サーバー上で設定されているすべてのデータドリブンアラートに適用されます。
一時停止したアラートの再開
アラートの失敗が何度も起こると、アラートが一時停止した旨の通知メールを受信します。管理者またはアラート所有者が一時停止アラートを再開する方法はいくつかあります。
Tableau Web ページの [タスク>アラート] エリアで、[前回タップ] 列に、アラートが一時停止になっていることを示すアイコンが表示されます。[...]> [アラートを再開] を選択し、アラートを再開します。
通知メールで [アラートを再開] をクリックし、アラートを再開します。通知を使用し、アラートを再開することも、ビューが変更されたためアラートを削除する必要があることを示すこともできます。
影響を受けるビューまたはブックのアラートパネルから。ビューまたはブックからアラートを再開するには、 アラート を選択してアラートパネルを開きます。一時停止したアラートの横にアイコンが表示されます。影響を受けるアラートの[ アクション > ]、[アラート再開 ]の順に選択します。
アラートが再び機能するとアラート所有者にアラート通知メールが送信されます。
サーバーのデータ主導アラートのチェック頻度を制御する
既定では、Tableau Server は 60 分ごとにアラートのデータ条件が true かどうかを確認します。パフォーマンスへの影響に気付いた場合は、この時間間隔を tsm configuration set オプションの dataAlerts.checkIntervalInMinutes
でカスタマイズできます。
dataAlerts.checkIntervalInMinute
の設定に関係なく、サーバーは関連するワークブック内の抽出が更新された場合も常にアラートをチェックします。設定で指定されているよりも頻繁にアラートをチェックするには、抽出更新スケジュールを変更します。
サーバーのアラートチェック プロセスの追跡
抽出以外のバックグラウンド タスク ビューで、次のタスクを検索することで、サーバーのアラートチェック プロセスを追跡できます。
チェックするデータ アラートの検索
データ アラート条件が真かどうかのチェック
"検索" タスクは "チェック" タスクを、現在関連するメールを送信できるアラートに制限します。たとえば、ユーザーがメールの頻度として "最大毎日" を選択している場合は、アラート条件が真になった後に、サーバーは 24 時間待機してから再度アラートをチェックします。
各 "チェック" タスクが 1 つのサーバー バックグラウンド プロセスを使用し、関連するビューを読み込んでアラート条件を評価します。すべてのユーザーが同じバージョンのビューを表示している場合は、1 回だけ読み込まれます。ただし、ユーザーがビューにフィルターを適用している場合、または表示されるデータがユーザーレベル セキュリティによって制限されている場合、ビューは受信者ごとに 1 回ずつ読み込まれます。
失敗したアラートの特定および修正
管理者は、ユーザーが気付いていない失敗したアラートをプロアクティブに識別できます。確認のため、以下を行ってください。
サイト メニューで [ステータス] を選択します。
[抽出以外のバックグラウンド タスク] を選択します。
[タスク] ドロップダウン メニューから、[Check if Data Alert is True (データ アラートが true かどうかをチェックする)] を選択します。
右端の [エラー] をクリックし、失敗したアラートのリストを表示します。
赤い障害アイコンをポイントすると、アラートの詳細を示すツールヒントが表示されます。
アラート所有者を判別するには、Tableau Server リポジトリの data_alerts テーブルのアラート ID 番号を探してください。でアラート ID 番号を検索します (サイトのアラート管理エリアで、番号に続くアラート名を検索できますが、複数の異なるアラートが同じ名前を使用している場合があることがわかります)。
注: アラートが 10 回失敗すると、アラート所有者に自動的に通知されます。管理者はアラート所有者が通知を受け取るタイミングをカスタマイズすることができます。
失敗したアラートは、多くの場合、Tableau Server でのコンテンツの変更によって引き起こされます。次のような変更が生じる場合は、アラートを作成し直すことをお勧めします。
- ワークブック、ビュー、またはデータ フィールドの削除または名前の変更を行う。
- ワークブックに埋め込まれたデータベース クレデンシャルが期限切れである
- データに基づくアラートには、ライブ接続で使用する埋め込みの認証資格情報が必要です。現在、アラートで OAuth を使用することはできません。
データソースにアクセスできなくなる。
ヒント: アラートが失敗したときに自動的にメールを取得するには、Tableau Server リポジトリでデータを収集するの手順に従い、"background_jobs" テーブルに接続します。そのテーブルから、"データ アラート条件が真かどうかのチェック" ジョブ名とその終了コードを含むカスタム ビューを作成します。その後、終了コードが 1 に等しい (失敗) 場合は常にメールを受信するようにデータ主導アラートをセットアップします。