Tableau Server リポジトリでデータを収集する

Tableau Server リポジトリは、すべてのユーザー インタラクション、抽出の更新などに関するデータを格納する PostgreSQL データベースです。リポジトリへのアクセスを有効にして、Tableau Server のパフォーマンスの分析および理解にリポジトリ内のデータを役立てることができます。

Tableau Server リポジトリへのアクセスを有効にした後、そのリポジトリのデータを使用してビューを作成できます。このデータを使用して作成したビューは、カスタム管理ビューと呼ばれる場合があります。カスタム管理ビューはパフォーマンス監視以外にも、ユーザー アクティビティ、ワークブック アクティビティなどの追跡に使用できます。これらのビューで使用できるデータ型についての詳細は、「カスタム管理ビューの作成」と「Tableau Server データ ディクショナリについて」を参照してください。または、パフォーマンス データのみに関心がある場合は、サンプル パフォーマンス ワークブックで事前に選択したデータベース テーブルを使用できます。

Tableau Server リポジトリへのアクセスを有効にする

Tableau Desktop を使用して Tableau Server リポジトリへの接続やクエリ実行を行うには、2 つのビルトイン ユーザーを使用します。tableau という名前のユーザーは、Tableau Server アクティビティに関する独自の分析の一環として使用できるいくつかのデータベース ビューにアクセスできます。readonly という名前のユーザーは、さらに詳細な分析用のビューの作成に使用可能な追加のデータベース表にアクセスできます。このユーザーを使用することをお勧めします。

リポジトリに接続するには、事前に readonly ユーザーのデータベースへのアクセスを有効にする必要があります。tsm data-access repository-access enable コマンドを使用して、リポジトリへのアクセスを有効にします。リポジトリへのアクセスを有効にする際に、readonly ユーザーのパスワードも作成します。このパスワードを使用してリポジトリにアクセスします。場合によっては、データベースに接続できるよう、リポジトリ ノードでポート 8060 を開いておく必要があります。

  1. リポジトリがインストールされているコンピューターでポート 8060 が開かされていることを確認します。これは、リモートで接続する場合の要件です。

  2. 以下のコマンドでリポジトリへのアクセスを有効にし、readonly ユーザーのパスワードを作成します。

    tsm data-access repository-access enable --repository-username readonly --repository-password <PASSWORD>

    パスワードに特殊文字が含まれている場合、文字をエスケープするかパスワードを引用符で囲む必要が生じることがあります。bash シェルで特殊文字を渡す方法については、実行している Linux distro のドキュメントを参照してください。

    このコマンドにより Tableau Server が再起動されます。

    注: 後で Tableau Server リポジトリへのリモート アクセスを無効にすることを決定した場合は、tsm data-access repository-access disable コマンドを使用します。このコマンドはリポジトリへの外部アクセスを無効にします。これにより localhost からのアクセスが無効になることはありません。詳細については、tsm data-access repository-access disableを参照してください

     

Tableau Server リポジトリへの接続

このセクションでは、Tableau Server リポジトリから表のカスタム セットに接続する方法について説明します。接続できるテーブルについての詳細は、「Tableau Server データ ディクショナリについて」を参照してください。

  1. Tableau Desktop で [データ] > [データに接続] を選択し、接続先のデータベースとして [PostgreSQL] を選択します。

    : PostgreSQL データベース ドライバーのインストールが必要になる場合があります。www.tableau.com/ja-jp/support/drivers(新しいウィンドウでリンクが開く) からドライバーをダウンロードできます。

  2. [PostgreSQL 接続] ダイアログボックスで、Tableau Server の名前または URL を [サーバー] ボックスに入力します。分散サーバー インストールの場合は、リポジトリをホストしているノードの名前または IP アドレスを入力します。

    pgsql.port で設定したポート (既定では 8060) を使用して接続します。

  3. 接続先のデータベースとして「workgroup」を指定します。

  4. 指定したユーザーとパスワードを使用して接続します。

  5. Tableau Server でリポジトリへの接続のために SSL を使用するように構成している場合は、[SSL が必須] オプションをクリックします。詳細については、クライアントからの直接接続を許可するよう Postgres SSL を構成するを参照してください。
  6. [接続] をクリックします。

  7. 接続する 1 つまたは複数の表を選択します。

    tableau ユーザーは、"_" (アンダーライン) または hist_ で始まるすべての表にアクセスできます。たとえば、"_background_tasks" や "_datasources" などに接続できます。の表にはhist_特定のユーザーによるアクション ビューに現在表示されていないサーバー ユーザーに関する情報が含まれます。readonly ユーザーは、サーバー使用状況に関する他の情報のクエリに使用できる追加の表にアクセスできます。

  8. [ワークシートに移動] をクリックします。

PostgreSQL のバージョン

Tableau Server で使用されている PostgreSQL のバージョンを確認するには、次の手順を使用します。

  1. sudo アクセス権を所有するユーザーとして Tableau Server にログインします。
  2. マシンにインストールされている PostgreSQL のバージョンを表示するには、次のコマンドを使用します。

    $ postgres --version psql --version

上記のコマンドでエラーが発生する場合は、ディレクトリを確認する必要があります。ディレクトリを確認するには、以下の手順を使用します。

  1. $ locate find /opt/tableau –name psql

  2. このパスに移動した後、version コマンドを発行して PostgreSQL のバージョンを確認します。

    $ postgres psql --version

ワークグループ データベースに接続し、次のクエリを発行してバージョンを取得することもできます。 select version()

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