Tableau の監視

このコンテンツは、Tableau Blueprint の一部です。Tableau Blueprint は、組織がデータの活用方法を拡大および改善して、影響力を強化できるよう支援する成熟したフレームワークです。使用を開始する前に、まず評価(新しいウィンドウでリンクが開く)を受けてください。

オンボーディングするユーザーが増え、組織全体で分析の活用が進むにつれて、Tableau はデータに基づいた意思決定を行う上でミッションクリティカルなものになります。監視を行わず、「一度設定したまま」の導入環境ではリソースが不足し、熱心なユーザーのワークロードをサポートできない可能性があります。導入環境を大規模に運用してサポートし、ユーザー コミュニティの期待に応えるには、継続的で予防的な監視が必要です。

Tableau は、ハードウェアやネットワーク、データベース、アプリケーションを含めたエンタープライズアーキテクチャに統合されるため、パフォーマンスからトラブルシューティングまで日常的に監視するには、すべてがどのように関わり合いながら動作するかを理解することが鍵になります。監視機能はこれらのシステムと、Tableau Server または Tableau Cloud との統合に焦点を当てています。これは主に技術的な性質のものであり、IT 部門が担当します。Tableau Server 管理者または Tableau Cloud サイト管理者は連携して、進化するビジネスニーズをプラットフォームが確実に満たすようにする必要があります。

ベスト プラクティスの推奨情報:

Tableau のユーザーエンゲージメントとユーザー利用の評価データと Tableau の監視データを組み合わせて新しい振る舞いを把握し、それらのインサイトを社内の Tableau アクティビティ (管理者、ユーザー、およびチャンピオングループのミーティングなど) に取り入れることで、さらにデータドリブンな組織になるという目標に向けて進めていきます。

たとえば、更新をスケジュールしているデータソースや、180 日間アクセスされていないワークブックがが多数あることが分かった場合は、コンテンツ管理ポリシーに関するセッションを開いて、古いコンテンツのアーカイブや削除を検討します。

Tableau Server の場合は、ハードウェア使用状況の監視、Tableau Server リポジトリのデータ、外部ツールを組み合わせて使用し、Tableau Server の健全性と分析の利用状況を理解および監視することもできます。Tableau Advanced Management の一部としてライセンスされるリソース監視ツールは、エージェントベースの監視アプリケーションです。Resource Monitoring Tool は、全体的な Server 使用量を通して生成されたログを解析および分析し、それを物理的なシステム使用量 (CPU 使用量、RAM、ディスク I/O など) の監視と組み合わせることで、Tableau Server クラスターの健全性とパフォーマンスに対する深いインサイトを提供します。さらに、Splunk、New Relic、その他のエージェントベースのユーティリティなどの標準のエンタープライズ監視プラットフォームを監視に使うことができます。Tableau とこれらのソリューションが収集するすべてのデータを使用して、Tableau Desktop で Tableau Server でのアクティビティを分析します。

問題の発生を監視するのと同様に、問題のないものを監視することも重要です。組織で Tableau の普及が急速に進むと、増加したワークロードにすぐ対応し、リソースの制約を避けるために事前予防的に拡張する必要が出てきます。その一方で、たとえば当初の導入では適切にサイジングされたハードウェア構成があるとしましょう。その場合でも、ハードウェア使用状況やユーザーワークロードの監視の欠如、非効率的なワークブック、最適とは言えない抽出の構造、利用のピーク時に設定されたデータ更新スケジュールにより、サーバーのパフォーマンスやユーザーエクスペリエンスに大きな影響が出て、複数のインシデントによる結果が積み重なりパフォーマンスが低下することがあります。

Tableau Server の監視および運用については、システム管理者と Tableau Server 管理者が以下のタスクを実行する必要があります。

  • ツールをセットアップしてハードウェアの使用状況を監視し、将来的な成長やピーク時の使用の急増に対応できる能力を維持する
  • 組み込まれているアラート機能やインシデント機能を構成して、イベントとしきい値を通知させる
  • 既定の管理ビューを使って、バックグラウンドタスクの成功/失敗、ジョブのキュー、処理が遅いワークブック、ディスクの使用状況、ライセンスの割り当てを確認する
  • 導入環境を掘り下げて分析するためにリポジトリのデータでカスタム管理ビューを作成するとともに、組織のポリシーや目標に合わせてカスタムのデータドリブンアラートも設定する
  • Tableau Server のログを使用して問題のトラブルシューティングを行う

Tableau Cloud は SaaS 分析プラットフォームであるため、Tableau がインフラストラクチャと運用を監視しますが、Tableau Cloud 導入環境でもやはり監視タスクが必要です。

  • Tableau がインシデントを作成、更新、解決した場合にメール、テキスト、Atom フィードまたは RSS フィードの通知を受け取れるよう、Tableau トラスト のアップデートに登録することが推奨されます。システムのステータスは、Tableau トラストページにアクセスすることでいつでも確認できます。
  • Tableau Cloud に統合されているその他のシステム (認証、データベース、ネットワーク接続など) を監視する
  • 既定の管理ビューを使って、バックグラウンドタスクの成功/失敗、ジョブのキュー、処理が遅いワークブック、ディスクの使用状況、ライセンスの割り当てを確認する
  • 導入環境を掘り下げて分析するために Tableau Cloud の管理者インサイトでカスタム管理ビューを作成するとともに、組織のポリシーや目標に合わせてカスタムのデータドリブンアラートも設定する
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