ライセンス モデルとプロダクト キーを理解する
このトピックでは、さまざまなライセンス モデルと、それらに関連する可能性のあるプロダクト キーまたはサブスクリプションについて説明します。Tableau Server でのプロダクト キーの表示について、視覚的にわかりやすい内容が tsm licenses list にあります。また、Tableau カスタマー ポータル(新しいウィンドウでリンクが開く)には、タイプやシート数などのプロダクト キー情報も示されています。
プロダクト キーを tsm licenses list (Tableau Server) を使用して表示する場合、または Tableau カスタマー ポータル (Tableau Desktop および Tableau Prep Builder) で表示する場合は、製品固有のプレフィックスに注意してください。
| プロダクト キー プレフィックス | 説明 |
| TC | Tableau Creator のプロダクト キー。Tableau Desktop および Tableau Prep Builder のアクティブ化または非アクティブ化に使用できます。 |
| TD | Tableau Desktop のプロダクトキー。Tableau Desktop のアクティブ化または非アクティブ化にのみ使用できます。これは従来のプロダクト キーであり、もう販売も提供もされていません。 |
| TS | Tableau Server のプロダクト キー。Tableau Server のアクティブ化または非アクティブ化に使用できます。Tableau Server のプロダクト キーは、ロール ベース、コア ベース、または機能ベースに設定できます。 |
期間ライセンス モデル
Tableau の期間ライセンス モデルは、
サブスクリプション ライセンスには、ロール ベースのサブスクリプションとコア ベースのサブスクリプションがあります。すべてのロールと機能を備えた 1 つのライセンス キーを購入することもできます。このライセンスは、更新可能なサブスクリプション ライセンス (Updatable Subscription License、USL) と呼ばれます。
以前の (USL 以外の) サブスクリプション ライセンスでは、キーごとに 1 つのロール タイプが提供されていたため、購入したものを取得して Tableau Server で構成するには、「積み重ね」られたライセンスを一緒にアクティブ化する必要がありました。
ロール ベースのライセンスでは、Tableau Server を 1 台のコンピューターまたはクラスタ内の複数のコンピューターに展開できます。Tableau Server にアクセスする各ユーザーにはライセンスがあり、ロールが割り当てられている必要があります。管理者は、使用可能な各タイプのライセンス数に基づいてユーザーを追加できます。
コア ベースのライセンスでは、Tableau Server 内のユーザー アカウント数には制限がありません。代わりに、Tableau Server を実行できる PC コアの最大数がライセンスによって指定されます。このライセンスを使用することで、PC 内のコアの合計数が許容されているライセンスの合計数を超えない限り、1 台の PC またはマルチノード クラスタとして複数の PC に Tableau Server をインストールできます。
Tableau Server にインストールされているすべてのプロセスが、使用するコアの合計数の計算に影響するわけではありません。プロセスのサブセットは "ライセンス プロセス" と見なされます。コア ライセンス発行は、ライセンス プロセスを実行する PC でのみ計算されます。PC に 1 つまたは複数のライセンス プロセスがインストールされている場合、その PC のコア数は使用されている合計コア数に対してカウントされます。ライセンス プロセスについての詳細情報は、ライセンス プロセスを参照してください。
実行可能なサブスクリプション ライセンスにより、1 つプロダクト キーでライセンスを統合し、Tableau Server を更新できます。既存の 1 つの Tableau Server ライセンスに対して、新機能の追加、容量の調整、ライセンス更新の適用が可能です。新しいライセンスを追加したり、既存のライセンスを置き換えたりする必要はなくなりました。USL:
管理しなければならないプロダクト キーの数を減らし、保守を容易にすることで、キー管理を簡素化します。
ライセンスの更新、容量の調整、または新機能の追加後に Tableau Server を再起動する必要がないため、サービスの中断を最小限に抑えることができます。
更新可能なサブスクリプション ライセンス (USL) では、新機能やロール数の変更によりプロダクト キーが更新されても、Tableau カスタマー ポータルのプロダクト キーが変更されることはありません。USL 以外のサブスクリプション ライセンス モデルでは、ライセンスを更新するたびに、カスタマー ポータルで新しいキーを取得します。非 USL サブスクリプションのプロダクト キーを表示していると、前のプロダクト キーの有効期限が切れると、新しいプロダクト キーが TSM Web UI に表示されます。更新可能なサブスクリプション ライセンス (USL) の場合、ご利用の製品キーが UI や Tableau カスタマー ポータルで変更されることはありません。Tableau カスタマー ポータルでは、USL ライセンスにより、[ライセンスの詳細] ページで [Is USL Key (USL キー)] チェックボックスがオンになっていること、または [ライセンス] タブの [Is USL Key (USL キー)] 列が true になっていることが表示されます。
tsm licenses list が返す出力では、[タイプ] フィールドにユーザー ライセンスのメトリックが記述されています。Tableau Services Manager Web UI で、[タイプ] フィールド (または列) にカーソルを合わせると、そのキーが更新可能なサブスクリプション ライセンス (USL) のプロダクト キーであるかどうかを確認できます。
ロールベースのライセンス モデル
Tableau ではロールベース期間ライセンスを提供しており、一連の機能をさまざまな価格で利用できます。ロールベースの期間ライセンスには、Display、Viewer, Explorer、Creator の 4 種類があります。
- Display ライセンスを使用すると、広い範囲の内部ユーザーに Tableau コンテンツを共有して表示することができ、対話形式ではない共用の画面を使用したダッシュボードを提供できます。Display ライセンスには、個別のサイト ロールはありません。Display ライセンスを使用する場合、管理者は、ライセンスを取得したディスプレイの場所ごとに専用のログイン アカウントを作成します。これは、個々のユーザーのログイン アカウントとは異なり、最大のサイト ロールである Viewer を割り当てます。
- Viewer ライセンスでは、
- Explorer ライセンスでは、以前の
- Creator ライセンスでは、
- 新しいデータ ソースから新しいワークブックを作成したりパブリッシュしたりする。
- [データ] ペインの埋め込みデータ ソースを編集する。
- 新しいデータ接続を作成したりパブリッシュしたりする。
- Tableau Desktop と Tableau Prep Builder では、ログインベースのライセンス管理 アクティベーションを使用します。
注: Tableau Server 管理者は、使用可能な最高のロールを常に使用します。Creator ロールを含むプロダクト キーをアクティブ化すると、Tableau Server 管理者がこのロールを取得します。Tableau Server で使用可能な最高のロールが Explorer の場合、サーバー管理者は Explorer ロールを担います。現在アクティベートされている Creator がいないサーバーに Creator ロールを追加すると、Explorer ライセンスを使用している既存のサーバー管理者のアカウントは、Creator ライセンスを使用するように自動的に変換されます。
TSM 管理者アカウントにはライセンスは必要ありません。
USL 以外のライセンスの場合、プロダクト キーを使用してライセンスをアクティブ化し、Tableau Server に追加します。USL 以外のプロダクト キーで容量または機能の更新を購入した場合、Tableau Server 管理者はこれらの追加のプロダクト キーをアクティブ化します。USL プロダクト キーの場合、すべてのロールと機能を含む 1 つのプロダクト キーがアクティブ化されます。USL ライセンスが更新され、機能、特長、ロール数が変更された場合、追加のプロダクト キーは発行されず、アクティブ化する必要もありません。
更新可能なサブスクリプション ライセンス (USL) プロダクト キーの場合、新しいサブスクリプション期間、機能、ロール数の変更によりキーが更新されても、Server ATR サービスが自動的にこれらの更新を取得するため、追加のキーをアクティブ化する必要はありません。USL ライセンスと Server ATR のアクティブ化は、これらの変更を取得するために更新する必要はありません。すべて Server ATR サービスによって処理されます。サーバー ATR 以外のアクティブ化の方法をとる USL プロダクト キーの場合、更新を行って USL プロダクト キーへの更新を取得する必要があります。USL 以外のプロダクト キーの場合、容量または機能の更新を購入すると、Tableau Server でアクティブ化する必要がある追加のプロダクト キーが Tableau カスタマー ポータルで提供されます。
USL 以外のプロダクト キーを使用している場合は、Tableau カスタマー ポータルから Tableau Server Creator のプロダクト キーを選択し、Tableau サーバー管理者を作成できるようにします。その後、Explorer と Viewer のプロダクト キーを認証し、別のライセンスを追加できます。プロダクト キーが認証されると、管理者はユーザーを追加してサイト ロールを割り当てることができ、これにより利用可能なライセンスが自動的に使用されます。
tsm licenses list によって返される出力の CREATOR、EXPLORER、VIEWER フィールドでは、各ロールのライセンス タイプのライセンス数が表示されます。USL 以外のプロダクト キーの場合、各ロールは自身のプロダクト キーによって管理されます。このため、組織が 3 種類すべてのロールのライセンスを購入した場合は、3 種類のプロダクト キーを認証する必要があります。USL プロダクト キーの場合、TSM に反映されるすべてのロールと機能が 1 つのキーに含まれています。
コアベースのライセンス モデル
コア ライセンス モデルでは、ライセンスは、追加できるユーザー数ではなく、サーバーが実行できる PC の合計コア数を定義します。つまり、サーバーは事実上無制限のユーザー(Explorer または Viewer。これらのタイプのロールは以前「インタラクター」と呼ばれていました) をサポートできます。コアベースのライセンスではゲスト ユーザー アカウントも許可されますが、ロールベース ライセンスではできません。
ただし、コア ライセンスにはサーバー上の Creator シートは含まれません (これらのサイト ロールはユーザーを追加するとグレー表示されます)。
新しいデータ ソースをサーバーに追加するには、サーバー上で Creator サイト ロールを持つユーザーが、Tableau Desktop から、またはブラウザー経由でパブリッシュする必要があります。したがって、(a) サーバー上に Creator サイト ロールを持つユーザーが存在するか、(b) ライセンスが設定されている Tableau Desktop と Explorer (パブリッシュ可能) サイト ロールを持つユーザーが存在する必要があります。(B) の場合、コアベースのサーバー組織で Tableau Desktop のライセンスを設定するには 2 つの方法があります。
- ロールベースの Creator ライセンスが少なくとも 1 つ (Tableau Desktop と Tableau Prep Builder を含む) ある、または
- 従来の Tableau Desktop プロダクト キーを使用する、ライセンス設定された Tableau Desktop が少なくとも 1 つある。
Creator ライセンスが、コアベース ライセンスが設定されているサーバーにスタックされている場合、そのロールベースの Creator ライセンスは管理者が使用することになります。Creator サイトロールを管理者以外のユーザーに付与する唯一の方法として、まず、すべての管理者が Creator ライセンスを持っていることを確認します。次に、追加の Creator ライセンスを使用して、管理者以外のユーザーに Creator サイト ロールを割り当てます。
tsm licenses list によって返される出力の TYPE フィールドでは、ライセンスされているコア数が表示されます。さらに、GUEST ACCESS フィールドに true が表示されます。
組み込み分析の使用量ベースのモデル
Tableau の埋め込み分析サービスは Tableau Server の使用量ベースのライセンスであり、Tableau Server の機能を外部向けソリューションに組み込んで、組織外のクライアントに Tableau コンテンツとインサイトを提供したいと考えているお客様が利用できます。
注: 埋め込み分析ライセンスは、フル活用のライセンスと同じ環境では使用できません。埋め込み分析ライセンスに変更するには、まず既存のフル利用ライセンスを非アクティブ化してから、埋め込み分析ライセンスをアクティブ化します。
たとえば、ある組織が、消費者データを分析し、さまざまな消費者の人口統計に関する行動パターンのレポートを生成するサービスを実行しているところを考えてください。このシナリオでは、
埋め込み分析のライセンスは、tsm licenses list によって返される出力に表示されません。ライセンスを確認するには、カスタマー サクセス(新しいウィンドウでリンクが開く)にお問い合わせください。
永続ライセンス モデル (従来)
以前 Tableau では、永続ライセンスを使用した Tableau Server へのアクセスを販売していました。これらのライセンスは利用できなくなりましたが、一部のお客様はこのライセンス制度を使用しています。
永続ライセンス モデルでは、お客様は毎年更新されるメンテナンス サブスクリプションを支払っていました。メンテナンスの有効期限が切れると、ソフトウェアは動作し続けますが、お客様はテクニカル サポートとソフトウェアのアップグレードにアクセスできなくなります。現在、永久ライセンスの年間メンテナンスを購入することはできません。
永続ライセンスは、インタラクターと呼ばれる特定の数のユーザーに対して販売されたか、特定の数のコアに対して販売されました。
インタラクター ライセンスは、現在のロールベース ライセンスと同様に、お客様がシートごとにライセンスを購入した名前付きユーザー モデルです。ただし、ロールベース ライセンスで別々のアクセス ロールにはそれに応じ価格が設定されているのとは異なり、インタラクター ライセンスではライセンスはロールと結び付けられていませんでした。ライセンス ユーザーは、サーバー管理者、サイト管理者、パブリッシャー、インタラクター、または Viewer でした。ユーザー ロールは、管理者がコンテンツおよびサーバー構成へのアクセスを管理するための手段としてのみ設定されました。
バージョン 2020.4 以降で有効な Server Interactor キーをアクティブ化すると、Interactor カウントが Explorer ロールにマッピングされます。
Interactor 永久コア ライセンスは、ログインベースのライセンス管理を使用できません。Tableau Desktop または Tableau Prep Builder で ログインベースのライセンス管理 を使用するには、Creator 期間ライセンス (Creator サブスクリプション ライセンスとも呼ばれます) を購入する必要があります。
永続コア ライセンスにはサブスクリプション コア ライセンスと同様のモデルがあり、ソフトウェアが実行可能な PC のコア数を指定し、無制限のユーザーとゲスト アカウントをサポートします。
tsm licenses list によって返される出力の TYPE フィールドには Perpetual が表示されます。また、MAINT EXP の日付も表示されることにも注意してください。
ライセンス エディション
ライセンス エディションには、ユーザーが利用できる一連の機能が含まれています。ライセンス エディションは展開内で混在させることはできません。つまり、1 つの展開上のすべてのユーザーは同じライセンス エディションを使用する必要があります。ライセンス エディションを選択するときは、展開全体のニーズを考慮してください。
Tableau ライセンス エディション
Tableau ライセンス エディションは、標準の
Tableau Enterprise ライセンス エディション
Enterprise エディションは、高度なビジネス環境向けに設計された
Tableau Enterprise に含まれる機能の一覧と詳細については、Tableau Enterprise についてを参照してください。
注: Tableau+ ライセンス エディションは、Tableau Cloud でのみ使用できます。Tableau+ に含まれる機能の一覧と詳細については、Tableau Cloud ヘルプの「Tableau+ について」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。
機能ライセンス
重要: 2024 年 9 月 16 日以降、Advanced Management と Data Management は独立したアドオン オプションとしては利用できなくなりました。Advanced Management 機能と Data Management 機能は、以前にこれらを購入した場合、または特定のライセンス エディション (Tableau Enterprise (Tableau Server または Tableau Cloud 用) または Tableau+ (Tableau Cloud 用)) を購入した場合にのみ利用できます。
機能ライセンスは、他のライセンスとは異なる方法で販売されます。独立ライセンスを含む機能は、展開内のすべてのユーザー
これらの機能は毎年ライセンスを取得するものであり、ライセンスという意味では、これらの機能をユーザーベースで使用できるかどうかについては「すべてか無しか」となります。
- データ管理
- Advanced Management
- ログインベースのライセンス管理
注: 更新可能なサブスクリプション ライセンスには、機能とロールの両方が 1 つのライセンスに含まれています。別の機能やそれに関連するロールのために、複数のライセンスやプロダクト キーをアクティブ化する必要はなくなりました。
データ管理
データ管理 ライセンスには単一の Tableau Server 展開用の Tableau Catalog と Tableau Prep Conductor が含まれており、これはロールベースまたはコアベースの場合があります。詳細については、データ管理 についてを参照してください。
データ管理 にはリソース コアが必要な場合があり、これは Prep Conductor のフローを実行するのに使用されるコンピューティング能力を指定します。コアベースのライセンスがあるサーバーでは、4 つ以上のリソース コアの購入が必要です。データ管理 のライセンスを参照してください。
tsm licenses list によって返される出力では、DATA MANAGEMENT フィールドに データ管理 のプロダクト キーが 1 つ表示され、適切なライセンスの下では true と表示されます。
Advanced Management
Tableau Server の Advanced Management は展開ごとにライセンスされ、これはロールベースまたはコアベースの場合があります。Advanced Management と含まれている機能の詳細については、Tableau Server 上の Tableau Advanced Management についてを参照してください。
tsm licenses list によって返される出力では、SERVER MANAGEMENT ADD-ON フィールドに Advanced Management のプロダクト キーが 1 つ表示され、適切なライセンスの下では true と表示されます。
ログインベースのライセンス管理
ログインベースのライセンス管理 (LBLM) により、Tableau Desktop と Tableau Prep Builder のライセンス発行が簡素化されます。これらの製品がは、プロダクト キーを使用するのではなく、Creator ライセンスを持つユーザーが Tableau Server で認証されるとアクティブ化されます。お客様が Tableau Server なしで Tableau Desktop または Tableau Prep Builder を使用している場合、LBLM は使用できません。
注: Tableau Server バージョン 2023.1 以降、LBLM はオフライン展開でサポートされています。LBLM を有効にして Tableau Server を展開するには、実行許可 (ATR) サービスを使用するように Tableau Server を構成する必要があります。詳細については、オフラインでの Tableau Server の有効化を参照してください。
詳細については、ログインベースのライセンス管理を参照してください。
tsm licenses list によって返される出力では、LBLM フィールドにログインベースのライセンス管理のプロダクト キーが 1 つ表示され、適切なライセンスの下では true と表示されます。