ノードの構成
Tableau サービス マネージャー (TSM) の Web UI または CLI コマンドを使用してノードのトポロジを構成します。最初のノードは既定どおりに構成され、この構成には TSM と Tableau Server で使用されるすべてのプロセスが含まれます。ノードを追加する場合は、これらのノードで実行するプロセスを指定する必要があり、プロセスのインスタンスを何種類実行するかも指定する必要があります。また、最初のノードのトポロジを変更する場合もあります。既存のプロセスのインスタンスを追加したり、これらのプロセスのいくつかを追加のノードに移動したりできます (Tableau Server の分散インストールを設定する場合に一般的)。
注: クラスタにそのプロセスのインスタンスがこれしかない場合、ファイル ストアまたはリポジトリ (pgsql) を削除できません。Tableau Server のインストールの各プロセスで、少なくとも 1 つのインスタンスが必要です。さらに、元のノード上のプロセスを削除するには、事前に 2 番目のインスタンスを追加して、そのインスタンスと最初のインスタンスとの同期を許可する必要があります。詳細については、リポジトリ プロセスの移動およびファイル ストアのプロセスの移動を参照してください。
ほとんどの場合、複数の変更をサーバー構成に加えることが可能です。ファイル ストア インスタンスまたはリポジトリを移動または削除する場合は例外です。
Tableau Server ノードを TSM web インターフェイスを使用して構成するには、以下を行います。
ブラウザーで TSM を開きます。
https://<tsm-computer-name>:8850
詳細については、「Tableau サービス マネージャーの Web UI へのサインイン」を参照してください。
[構成] タブをクリックします。
次のステップは、行いたい構成の変更によります。
プロセスの追加—ノードに必要なインスタンスの数を指定するか、プロセスのボックスを選択してノードにプロセスを追加します。
例えば、バックグラウンダーの 4 つのインスタンスと、ゲートウェイをノードに追加します。
ゲートウェイ ボックスを選択します。
バックグラウンダーカウントを 4 に設定。
バックグラウンダーをノードに追加すると、まだノードにない場合、データエンジンのインスタンスも追加します。
注: TSM の Web UI はインスタンス数の選択を許可するプロセスを最大 8 インスタンスに制限します。これより多くのインスタンスを構成するには、コマンド ラインと
TSM topology set-process
コマンドを使用してください。詳細については、tsm topology set-processを参照してください。
プロセスカウントの変更—新しい数字を指定するか、またはプロセスのボックスを選択してノードでプロセス数を変更します。
プロセスを完全に削除する—プロセスのボックスをクリアするか、カウントをゼロに設定してノードからプロセスのインスタンスをすべて削除します。
ほとんどの場合、あるノードから別のノードにプロセスを移すには、最初のノード上のプロセス インスタンスのカウントを 0 に設定し、2 番目のノードのカウントにゼロ以外の値を設定します。
許容されていない構成を作成しようとすると(例えば、使用停止になっていないファイル ストアを削除しようとする)、それを知らせるメッセージが表示されます。
右上の [変更を保留中]、[変更を適用して再起動] をクリックし、変更を確定して Tableau Server を再起動します。
ノードを構成するには、最初のノードからコマンドを実行し、構成しているノードをノード ID で指定します。ノード ID を特定するには、tsm topology list-nodes
コマンドを使用します。ノードにプロセスを追加したり、プロセスを更新または削除するには、tsm topology set-process
コマンドを使用します。ここでは、構成するノード、追加、更新、または削除するプロセス、およびプロセスのインスタンスの数を指定する必要があります。ノードのトポロジの設定が終了したら、Tableau Server に変更を適用する必要があります。
tsm pending-changes apply
コマンドを使用して変更を適用します。変更の適用後、Tableau Server はコマンドを実行する前の状態に戻ります。つまり、稼働中であった場合は再起動され、停止中だった場合は、保留中の変更の適用後、停止した状態のままになります。ほとんどの場合、保留中の変更を適用するときに Tableau Server が稼働中の場合、変更を適用するためにサーバーがいったん停止され、再起動されます。ただし、既存のノード上のバックグラウンダー、、または VizQL Server のインスタンス数を変更する場合は例外です。既存のノード上でこれらのプロセスを変更する際は、Tableau Server が稼働中であっても停止する必要がありません。
ノードを構成するには、ノードのノード ID が必要です。ノード ID を特定するには次のコマンドを使用します。
tsm topology list-nodes -v
注: この例で示しているのは一部のプロセス名です。完全なリストについては、Tableau Server プロセスを参照してください。
ノードにプロセスを追加する
プロセスをノードに追加するには tsm topology set-process
コマンドを使用します。コマンドには構成するノード、追加するプロセス、プロセスのインスタンス数を指定する必要があります。
最初のノードで、ターミナル セッションを開きます。
変更しようとしているノードのノード ID を確認します。
tsm topology list-nodes -v
プロセスおよびインスタンス数を指定し、ノードにプロセスを追加します。
たとえば、次のコマンドは、バックグラウンダーの 2 つのインスタンスを node1 に追加します。
tsm topology set-process -n node1 -pr backgrounder -c 2
変更を適用します。
tsm pending-changes apply
ノードのプロセス数を変更する
ノードのプロセス数を変更するには、構成済みのプロセスを指定してから、インスタンス数の新しい値を指定します。
最初のノードで、ターミナル セッションを開きます。
変更しようとしているノードのノード ID を確認します。
tsm topology list-nodes -v
ノードのプロセス数を変更するには、構成済みのプロセスを指定してから、インスタンス数の新しい値を指定します。
たとえば、バッググラウンダーをすでに実行しているノード (node1) で、次のコマンドはインスタンスの数を 4 に変更します。
tsm topology set-process -n node1 -pr backgrounder -c 4
変更を適用します。
tsm pending-changes apply
ノードからプロセスのインスタンスをすべて削除する
最初のノードで、ターミナル セッションを開きます。
変更しようとしているノードのノード ID を確認します。
tsm topology list-nodes -v
ノードからプロセスを削除するには、対象となるノードのプロセスに対してカウント 0 のインスタンスを指定します。
たとえば、次のコマンドは node1 からバックグラウンダーのプロセスを削除します。
tsm topology set-process -n node1 -pr backgrounder -c 0
変更を適用します。
tsm pending-changes apply
あるノードから別のノードにプロセスのすべてのインスタンスを移す
ほとんどの場合、あるノードから別のノードにプロセスを移すには、最初のノード上のプロセス インスタンスのカウントを 0 に設定し、2 番目のノードのカウントにゼロ以外の値を設定します。
最初のノードで、ターミナル セッションを開きます。
変更しようとしているノードのノード ID を確認します。
tsm topology list-nodes -v
あるノードから別のノードにプロセスを移動するには、最初のノードでそのプロセスのインスタンス数に 0 を指定し、2 つ目のノードに 1 以上の数を指定します。
たとえば、次のコマンドは、node1 からバックグラウンダーを削除し、そのバックグラウンダーの 2 つのインスタンスを node2 に追加します。
tsm topology set-process -n node1 -pr backgrounder -c 0
tsm topology set-process -n node2 -pr backgrounder -c 2
変更を適用します。
tsm pending-changes apply