Dynamic Zone Visibility の使用

ダッシュボード スペースは、特にデータに関するインサイトを累進的に明らかにしたい場合に重要になります。Dynamic Zone Visibility を使用すると、フィールドやパラメーターの値に基づいてゾーン (ダッシュボードのタイル エレメントまたは浮動エレメント) を隠したり、見せたりできます。ダッシュボードの操作に伴って、ダッシュボード上のゾーンが表示または非表示になります。その結果、望ましいレイアウトが損なわれない動的なダッシュボードが実現します。

ダッシュボードでボタンをクリックすることで、オブジェクトを表示または非表示にすることもできますが、Dynamic Zone Visibility を使用すると、オブジェクトが自動的に表示または非表示になります。この動作は、さまざまなユーザー グループがダッシュボードを使用する場合に最適です。たとえば、ダッシュボードにアクセスしてきたユーザー グループに応じて、異なるゾーンを表示したい場合があるかもしれません。

その場合は、Dynamic Zone Visibility でパラメーター アクションを使用することもできます。たとえば、ユーザーが Viz のマークをクリックすると、それまで非表示になっていたゾーンが表示されます。この機能を使用すると、より深いレベルのデータを表示するタイミングを選択できるようになるため、複雑なダッシュボードに最適です。

サポートされているフィールド タイプ

Dynamic Zone Visibility でフィールドを使用するには、フィールド パラメーターは次の要件を満たす必要があります。

  • ブール値。
  • 1 つの値。
  • Viz と無関係。つまり、フィールドは、固定された詳細レベル (LOD) の計算など、Viz の構造とは関係がない定数値を返します。

動的なダッシュボード ゾーンを構成する

次の例には、Superstore (スーパーストア) データを使用する 2 つのシートがあります。最初のシートには、カテゴリ別の売上が示された棒グラフが、2 つ目のシートには、サブカテゴリ別の売上が示された棒グラフがあります。Dynamic Zone Visibility を使用すると、[Sales by Category (カテゴリ別の売上)] ゾーンのマークがクリックされた後にのみ、2 つ目のシートが表示されます。この例では、パラメーター アクションのソース フィールドとして使用されるブール型の計算フィールドを利用しています。パラメター アクションのソース フィールドとして計算を使用するには、計算を [マーク] カードに追加する必要があります。

  1. [Sales by Category (カテゴリ別の売上)] シートから、パラメーターを作成します。この例では、パラメーターのデータ型ブール値に設定する必要があります。
  2. [Sales by Category (カテゴリ別の売上)] シートから、計算フィールドを作成します。この例では、次の計算を使用します。True
  3. [Sales by Category (カテゴリ別の売上)] シートで、作成した計算を [マーク] カードの [Details (詳細)] にドラッグします。
  4. ダッシュボードを作成します。
  5. 常に表示するシートをダッシュボードにドラッグします。この例では、[Sales by Category (カテゴリ別の売上)] を常に表示します。
  6. ダッシュボードで、[Sales by Category (カテゴリ別の売上)] ゾーン (ダッシュボード オブジェクト) をクリックします。次に、ダッシュボードの [ワークシート] メニューから、パラメーター アクションを作成します。この例では、次の [Change Parameter (パラメーターの変更)] アクションを使用しています。
    ソース シートが、作成したダッシュボードと [Sales by Category (カテゴリ別の売上)] シートを使用するように設定されました。
    [ターゲット パラメーター] は、作成したパラメーターです。
    [ソース フィールド] は、作成した計算です。
    上記で説明しているように構成されたパラメーター アクション
  7. [Sales by Sub-Category (サブカテゴリ別の売上)] ワークシートをダッシュボードにドラッグします。
  8. [Sales by Category (カテゴリ別の売上)] ゾーンをクリックします。右上のドロップダウン矢印をクリックして、[フィルターとして使用] を選択します。
  9. [Sales by Sub-Category (サブカテゴリ別の売上)] ゾーンをクリックしてから、[レイアウト] タブをクリックします。
  10. [Control visibility using value (値を使用して表示を制御)] ボックスをオンにします。
  11. ドロップダウンから、ゾーンの表示を制御するために作成したパラメーターを選択します。

注: [Control visibility using value (値を使用して表示を制御)] のオプションに目的のフィールドが含まれていない場合は、フィールドが、サポートされているフィールド タイプであることを確認します。

[Control visibility using value (値を使用して表示を制御)] ボックスがオンになっていて、[Hide zone with parameter (パラメーターでゾーンを非表示にする)] というパラメーターが選択されている

これで、[Sales by Category (カテゴリ別の売上)] ゾーンのカテゴリ マークをクリックすると、ダッシュボードに [Sales by Sub-Category (サブカテゴリ別の売上)] ゾーンが表示されるようになりました。

Dynamic Zone Visibility を使用すると、ダッシュボードのマークをクリックしたときに別のグラフが表示されることを示したアニメーション

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