Tableau Agent に関する FAQ
Tableau Agent を Tableau Desktop、Tableau Cloud および Tableau Server の Web 作成で使用することについて、よくある質問とその回答をご紹介します。Tableau Prep または Tableau Catalog の Tableau Agent の詳細については、「Tableau Agent で計算フィールドを作成する」(新しいウィンドウでリンクが開く)または「プロジェクト、ワークブック、またはデータソースを説明する」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。
一般情報
Tableau Agent とは?
Tableau Agent は Tableau の生成 AI 機能であり、会話型アシスタントを使用してデータの探索、ビジュアライゼーションの作成、インサイトの発見を支援するものです。これにより、Web 作成環境で自然言語を使用してデータを操作できるようになります。
無料トライアルはありますか?
はい。Tableau Agent 機能が含まれるようになった Tableau Cloud の無料トライアルにサインアップできます。単にこのフォームに記入するか、営業担当者にお問い合わせください。現在、限定トライアルとして Tableau Agent を、Tableau Desktop (2025.1 以降)、Tableau Cloud Web 作成、Tableau Prep Builder (2025.2 以降)、および Web 上の Tableau Prep でお試しいただけます。
トライアルでは Tableau Agent の機能に完全にアクセスできますが、全体的なエクスペリエンスを体験するにはいくつかの制限があります。
新しいサイトでのみトライアルを行うことができ、既存の運用サイトに Tableau Agent のトライアル版を追加することはできません。
Tableau Catalog の Tableau Agent はトライアル版には含まれていません。
Tableau Agent はトライアル期間中は無料で使用できますが、1 時間あたりに実行できるリクエストの数に制限が適用される場合があります。
Tableau Agent にアクセスするには?
Tableau Agent は、Tableau Cloud サイト、Tableau Server サイト (バージョン 2025.3 以降)、または Tableau Desktop (バージョン 2025.1 以降) の Web 作成環境にあります。[表示形式] の横にあるツールバーで [Tableau Agent] のアイコンを見つけてください。
このアイコンは、次の条件が満たされる場合にのみ使用できます。
Tableau Desktop: Tableau+ と Tableau の AI が Web 作成用に有効になっている Tableau Cloud サイト、または、Web 作成が有効になっている Tableau Server サイトにサインインしている場合。
Tableau Web 作成: Web 作成用に Tableau の AI がオンになっていて、Creator または Explorer のロールが割り当てられている場合。
また、ワークシート タブを開いてデータ ソースに接続している必要があります。Tableau Cloud サイトで Tableau Agent を設定する方法の詳細については、「サイトで Tableau の AI を有効にする(新しいウィンドウでリンクが開く)」を参照してください。Tableau Server で Tableau Agent を設定する方法の詳細については、「Tableau Server サイトで AI を有効にする(新しいウィンドウでリンクが開く)」を参照してください。
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Tableau Agent へのユーザーのアクセスを制限できますか?
はい。Tableau の AI 機能は、単一のユーザー グループに対して有効にすることも、サイト上のすべてのユーザーに対して有効にすることもできます。現在、このオプションは、Viz 作成と Tableau Prep 用に Tableau Cloud で Tableau の AI を設定する場合にのみ使用できます。現在、Tableau Server で Tableau の AI を有効にする場合、このオプションは使用できません。詳細については、「Tableau の AI の設定(新しいウィンドウでリンクが開く)」を参照してください。
Tableau Agent のボタンを利用できないのはなぜですか?
注: Salesforce Government Cloud 組織を使用している場合、Tableau Agent はサポートされません。
Tableau Agent を使用するには、次の条件を満たしている必要があります。
Tableau+ と Tableau の AI が有効になっている Tableau Cloud サイト、または Tableau の AI が有効になっている Tableau Server サイト (バージョン 2025.3 以降) に接続している必要があります。
Tableau Desktop を使用している場合は、Tableau Cloud または Tableau Server のサイトにサインインする必要があります。
ワークシート上にいる
データ ソースに接続している
サイトで Tableau の AI を有効にし、Tableau Web 作成のオプションをオンにする必要があります。
使用方法と機能
Tableau Agent はどのようなタイプのデータにも使用できますか?
Tableau Agent は、パフォーマンス向上のため、データ抽出またはファイルベースのデータに使用することを推奨しますが、ライブ接続や、ファイルタイプが .hyper、.csv、.txt、.xlsx のアップロードされたファイルでも機能します。キューブはサポートしていません。また、データ ブレンディングを使用している場合、Tableau Agent はプライマリ データ ソースでのみ使用できます。
Tableau Agent を自分の言語で使用できますか?
バージョン 2025.1 以降、Tableau Agent は英語 (en_US) とその他の言語の一部をサポートします。Tableau Cloud サイト、Tableau Server サイト、または Tableau Desktop アプリケーションが非サポート言語に設定されている場合、Tableau Agent の応答は英語 (en_US) になります。サポートしている言語の詳細については、「Tableau の AI がサポートする言語とロケール」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。
注: データ ソースのフィールド名と値がユーザーの言語設定と同じ言語ではない場合、または Agent と対話する言語と同じでない場合は、リクエストで正確なフィールド名と値を使用します。
使用したい大規模言語モデル (LLM) を選択できますか?
いいえ。現在 Tableau Agent では、Salesforce が管理する Large Language Model (LLM) の選択はサポートされていません。代わりに、Tableau の開発チームは、パフォーマンス、精度、コストに基づいて、使用する最適なモデルをテストして選択します。詳細については、「地理情報を考慮した LLM リクエスト ルーティング」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。
Tableau Server で使用する大規模言語モデル (LLM) を選択できますか?
いいえ。現在、Tableau Server は OpenAI のみをサポートしています。
Tableau Agent に何をリクエストできますか?
Tableau Agent には、Viz の生成と計算の操作という 2 つのトップ レベルの機能があります。
Tableau Agent は、ビジュアライゼーションの作成、データに最適なチャート タイプの選択、日付ベースの分析の実行、データのフィルタリングと並べ替えを支援します。たとえば、「ある地域の売上データを表示して」、「売上と利益を比較して」とリクエストできます。詳細については、Viz の作成と変更(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。
Tableau Agent は自然言語から計算を作成することもできます。Viz の生成に使用するのと同じ会話ペインを使用して、Tableau Agent に計算の作成、更新、または説明をリクエストできます。詳細については、計算の作成(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。
Tableau Agent の機能に制限はありますか?
はい、Tableau Agent にはいくつかの制限があります。できないことの例は、データ ソースを選択したり、データ モデリングを行ったり、ダッシュボードを構築したり、関連コンテンツを提案したり、データの系統に関する質問に答えたり、コンサルティング的な質問 (「どのようにデータを分析すればよいですか?」など) に答えたり、フィルタリングの制御やパラメーターなどの要素を使用してインタラクティブ性を作成したりすることなどです。Einstein Copilot は主に、初心者ユーザーや、アドホックなデータに関する質問を検討しているユーザーを支援することを目的としています。詳細については、Tableau Agent の制限(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。
Tableau Agent を効果的に使用する最善の方法は?
クリーンなデータで作業を開始してください。
フィールド名が説明的で一意であることを確認してください。
Tableau Agent セッションを開始するときに、データ ソース内に同様の名前のフィールドが表示される場合は、関連のないフィールドの方を非表示にしてください。Tableau Agent は、非表示のフィールドに基づいて回答を導き出しません。
メジャーの集計関数は、必要な関数がわかっている場合は指定してください。
フィールドに正しいフィールド ロール (メジャーまたはディメンション) とデータ型 (場所、文字列、ブール値など) があることを確認してください。
従来の Tableau と同様に、Tableau Agent は抽出を使用するとパフォーマンスが向上します。ライブ データソースを使用する場合、Tableau Agent セッションの開始にかかる時間が長くなり、Viz の読み込み時間が遅くなる可能性があります。
データの分析についてのみ質問してください。Tableau Agent は汎用チャットボットではありません。質問をするときは、Tableau Agent がビジュアライゼーションの現在の状態のみを認識しているかのように各リクエストを始めてください。表示したいものについての質問してください。たとえば、「カリフォルニアでの売上は時間の経過とともにどうなっていますか?」などです。
Tableau Agent がデータ分析のニーズをよりよく理解して対応できるように、リクエストを具体的かつ詳細に記述してください。リクエストを個別のタスクに分割します。たとえば、Viz と新しい計算フィールドを同時にリクエストするのではなく、最初に計算をリクエストし、次にその新しいフィールドを使用する Viz をリクエストします。詳細については、Tableau Agent から最良の結果を得るためのヒント(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。
Tableau Agent をダッシュボードやストーリーに使用できますか?
いいえ、現在、Tableau Agent はワークシートでのみ使用できます。
技術詳細
Tableau Agent はデータのプライバシーとセキュリティをどのように扱いますか?
Tableau Cloud
Tableau Cloud の Tableau Agent は、サードパーティの LLM プロバイダーとのゼロ データ保持ポリシーを遵守することで、データのプライバシーとセキュリティを確保します。Tableau Cloud 内のすべての既存のパーミッションとデータ ポリシーを尊重し、承認されたユーザーのみがアクセスできるようにします。さらに、個人識別情報 (PII) を保護するために、PII が LLM によって処理される前にパターンベースのデータ マスキング技術を取り入れています。
詳細については、Salesforce ヘルプの「Tableau AI と Einstein Trust Layer」(新しいウィンドウでリンクが開く)および「マスキングするデータを選択する」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。
Tableau Server (バージョン 2025.3 以降)
Tableau Server で Tableau Agent を使用する場合は、OpenAI プロバイダーに接続します。ユーザーのリクエストは、Einstein Trust Layer および関連するデータ ガバナンス機能 (組み込みの PII マスキングなど) を使用しません。代わりに、機密データを保護するために LLM プロバイダーのセキュリティ対策に頼ることになります。
自分の OpenAI アカウントに接続するときに、Tableau Server の Tableau Agent は Einstein Trust Layer を使用しますか?
いいえ。Tableau Server で OpenAI に接続すると、Tableau Agent からのすべてのリクエストが LLM プロバイダーに直接送信されます。このプロセスでは、Einstein Trust Layer のセキュリティ機能と PII マスキング機能は使用しません。機密データを保護するために、LLM プロバイダーのセキュリティ対策に依存することになります。詳細については、「Tableau の AI と信頼(新しいウィンドウでリンクが開く)」を参照してください。
Tableau Agent はどのようにデータの内容を認識しますか?
Tableau Agent は、各セッションの開始時にデータ ソースのインデックスを作成し、存在するデータを把握します。インデックス作成では、フィールドのデータ型、フィールド名、および 1000 個の一意のサンプル値が使用されます。これにより、回答がデータに基づいたものになります。Tableau Agent は、データのマスキングが有効になっている場合はそれを尊重し、マスキングされたデータを含むリクエストには回答できない場合があります。
カーディナリティの高いフィールド (多数の異なる値がある単一のフィールド) がある場合、Tableau Agent はすべての値をインデックス化しない可能性があります。カーディナリティの高いフィールドでフィルタリングしようとすると、Tableau Agent はそのフィールドのフィルターを作成しますが、含める値または除外する値を選択するように求める場合があります。
Tableau Agent が作成した Viz が正しくない場合はどうなりますか?
すべての AI と同様に、Tableau Agent を使用して得られた結果は検証することが'重要です。Tableau Agent はデータ ソースをスキャンしてフィールド名とフィールド内のデータを検索できますが、人間のようにデータを実際に理解することはできません。常に Tableau Agent の結果を確認してください。Viz が期待どおりでない場合は、リクエストを明確にするか、もう一度作成するように Tableau Agent にリクエストしてください。Viz を直接操作して、ニーズに合わせて分析を調整することもできます。Tableau Agent が作成した Viz は、分析を開始するための出発点として考えてください。
また、会話ペインの親指を立てたアイコンと親指を下げたアイコンを使用して、いつでもフィードバックを提供することもできます。
Tableau Agent は以前のやり取りを記憶しますか?
Tableau Agent はシートごとのエクスペリエンスであるため、会話履歴は異なるシート間で維持されません。現在のシートの会話ペインの情報に基づく記憶に制限されます。同じセッション中に会話ペインを閉じてもう一度開いても、会話履歴は保持されます。ワークブックを閉じると、Tableau Agent との会話がクリアされます。会話履歴は保存されず、パブリッシュ済みまたは保存済みのワークブックを次回開いたときに表示されません。
