データリテラシー
このコンテンツは、Tableau Blueprint の一部です。Tableau Blueprint は、組織がデータの活用方法を拡大および改善して、影響力を強化できるよう支援する成熟したフレームワークです。使用を開始する前に、まず評価(新しいウィンドウでリンクが開く)を受けてください。
日々誰もが、出かけるときに使う道、ダイエットと運動のチェック、金銭の管理など、日常生活でデータを使って質の高い意思決定を行っています。考えてみてください。ほとんどの人が、何らかのデータドリブン ツールを使用して、自分の進捗状況を測定したり、結果を改善するために行動を修正したりしています。それならば、職場で同じようにしない理由はありません。収集されるデータの量がかつてないほど多い今ならなおさらです。
すぐ明らかになることですが、よりデータに基づいた組織になるには、ソフトウェアを導入しただけでは不十分です。たとえ適切なデータと分析テクノロジーがあっても、組織全体の誰もが習慣的にデータに基づいた意思決定を行うようにするのは簡単なことではありません。
人々に必要な基礎スキルはデータリテラシーです。これは、データの探索と理解、操作の能力を意味します。基礎としてデータリテラシーを重視すると、人類が歴史を通じて記号や言葉、言語を使ってきたのとまったく同じように、人々はビジネスの新しい「言語」の力を利用できるようになります。
データリテラシーは、データサイエンティストやアナリストのためだけのスキルではありません。成長の過程で身につける新たな必須スキルとして捉えるべきものです。ポストや部門にかかわらず、誰もがデータという言語を知って活用し、難しい問題 (新しい市場トレンドや広がりつつある市場トレンド、顧客の行動とニーズ、想定外の危機など) への取り組みで組織を支援する必要があります。これはつまり、実際に利用される場所にツールとプロセスを導入し、新しいスキルを教え、新しい行動や継続的な学びを促し、データに関係して成功が得られたときにそれを評価するということです。
ユーザーが持つデータスキルも、身につける必要があるスキルも幅が広く、人によってさまざまです。データリテラシーを基礎スキルとして確立できるように組織を支援するために、Tableau の無料 eLearning「すべての人のためのデータリテラシー」には、5 時間の実践的なトレーニングとあらゆる人に役立つリソースが用意されています。オンデマンドの eLearning モジュールが 7 つあり、以下のトピックが取り上げられています。
- データリテラシーの基本的な概念
- 適切に構造化されたデータ
- 変数とフィールドタイプ
- 集計と粒度
- 分布
- 適切な比較のためのばらつき
- 相関と回帰を使用して関係性を調べる
モジュールはどのような順序でも学べますが、組織は従業員の修了証明書の提出をもって、全モジュールを修了したことを確認してください。従業員は、7 つ目のモジュールを修了した後すぐに PDF 形式の修了証明書をダウンロードして、組織に提出することができます。また組織は、参加やトレーニング修了を促すために、証明書の取得をチームや個人で競い合うコンテストの開催を検討してもいいでしょう。データスキルのレベルが多岐にわたる組織の場合、このようなコンテストは基礎的なデータリテラシーも試せるシンプルで簡単な方法であり、まず基盤を固めるのに役立ちます。
データリテラシーの高い従業員の育成にもう 1 つ大きく役立つのは、コミュニティを構築し拡大することです。正式なユーザーグループや社内のディスカッションフォーラムなどのコミュニティスペースは、従業員が実際のシナリオや会社独自のデータ上の課題を利用して、データを探索しデータを使ったコミュニケーションを取ることができる場になります。こうした場では、進化を続けるデータスキルを実践しやすいほか、個人や集団の進歩を妨げることもある知識格差や組織文化に根ざす行動、つまりトレーニングを修了させるだけで乗り越えられるとは限らないハードルも見出しやすくなります。
ユーザーが Tableau の無料 eLearning「すべての人のためのデータリテラシー」を修了して、基礎スキルを身につけたら、役割に合わせた Tableau 学習過程での学びを促し続けましょう。詳しくは、「Tableau 教育の役割別のスキル」をご覧ください。また、導入環境が小規模な場合は「Tableau のライセンスタイプ別のスキル」をご覧ください。