ファイル ストアのプロセスの移動
このトピックでは、Tableau Server でローカルに実行されるようにファイル ストア プロセスを構成した場合について説明します。ただし、ファイル ストアはローカルだけでなく Tableau Server の外部でも実行できます。Tableau Server 外部ファイル ストアの詳細については、Tableau Server 外部ファイル ストアを参照してください。
ファイル ストアのインスタンスがサーバーの唯一のインスタンスの場合は、これを削除できません。ファイル ストアの少なくとも 1 つのインスタンスがないと Tableau Server を実行できません。つまり、ファイル ストアを移動する必要がある場合、またはファイル ストアの唯一のインスタンスをホストするサーバー ノードを削除する場合は、最初にファイル ストアを別のノードに移動させる必要があります。
ファイル ストアの移動は、次の 2 部プロセスで行います。
ファイル ストアの 2 番目のインスタンスを追加する (2 番目のインスタンスがまだない場合)。
ファイル ストアのオリジナル インスタンスをコミッション解除および削除する
この記事では Tableau Server が初期ノードおよび少なくとも一つの追加ノードにインストールされていることを前提としています。ノードの Tableau Server に追加する方法の詳細については、追加のノードのインストールと構成を参照してください。
ファイル ストアの 2 番目のインスタンスを追加する
この手順は追加のノードを追加済であることを前提としています。ノードの Tableau Server に追加する方法の詳細については、追加のノードのインストールと構成を参照してください。
ブラウザーで TSM を開きます。
https://<tsm-computer-name>:8850
詳細については、「Tableau サービス マネージャーの Web UI へのサインイン」を参照してください。
[構成] タブをクリックします。
ファイル ストアを追加したいノードで、ファイル ストアを選択します。
ファイル ストアをノードに追加すると、まだノードにない場合、データエンジンのインスタンスも追加されます。
ページ上部の [変更を保留中] をクリックします。
[変更を保留中] のリストが表示されます。
3 ノード クラスタを構成しているので、調整サービス アンサンブル警告が表示されます。続行できます。次のステップで、調整サービス アンサンブルを展開します。
- [変更を適用して再起動]、[確認] をクリックし、Tableau Server の再起動を確認します。
ファイル ストアのインスタンスをコミッション解除および削除する
TSM の ステータス タブで、すべてのプロセスが有効であることを検証します。
[構成] タブをクリックします。
ファイル ストアを削除しようとしているノードで、ファイル ストア ボックスをクリアします。
これにより、削除する前に、ファイル ストアのコミッション解除についての警告が生成されます。ファイル ストアのインスタンスは、コミッション解除されていない限り、削除できません。OK をクリックして使用停止し、ファイル ストアを削除します。これらのプロセスのうちいずれかのインスタンスがノード (VizQL Server、アプリケーション サーバー (Vizportal)、データ サーバー、バックグラウンダー) にインストールされていない場合は、データ エンジンも削除されます。
TSM 管理コントローラー (通常は初期ノード) もあるノードからファイル ストアを削除する場合、サーバーのバックアップ パフォーマンスに対する影響について警告が表示されます。
[続行] をクリックし、ファイル ストアをコミッション解除します。
ステータス タブをクリックして、コミッション解除のステータスを確認します。ファイル ストアのインスタンスが「削除準備完了」とマークされていれば、続行できます。
ページの上部にある変更を保留中をクリックします。
注:3 または 5 ノードのクラスタを構成している場合、調整サービス アンサンブル警告が表示されます。保留中の変更の適用を継続して、調整サービス アンサンブルを別のステップで展開します。新しい調整サービス アンサンブルを展開する方法についての詳細は、調整サービス アンサンブルの展開を参照してください。
[変更を適用して再起動]、[確認] をクリックし、Tableau Server の再起動を確認します。
ファイル ストアの 2 番目のインスタンスを追加する
Tableau Server の完全なバックアップを作成します。詳細については、Tableau Server データのバックアップを参照してください。
2 番目のノードにファイル ストアを追加します。
tsm topology set-process -n <nodeID> -pr filestore -c 1
ファイル ストアが自動的に追加されます。データ エンジンがノードにまだない場合は、一緒に追加されます。
構成の変更を次のように適用します。
tsm pending-changes apply
保留中の変更にサーバーの再起動が必要な場合は、
pending-changes apply
コマンドの実行時に、再起動が行われることを知らせるメッセージが表示されます。このメッセージはサーバーが停止していても表示されますが、その場合には再起動は行われません。--ignore-prompt
オプションを使用してメッセージが表示されないようにできますが、そのようにしても再起動に関する動作が変わることはありません。変更に再起動が必要ない場合は、メッセージなしで変更が適用されます。詳細については、tsm pending-changes applyを参照してください。新しいファイル ストア インスタンスの状態を確認します。
tsm status -v
最初のファイル ストアと新しいノードのファイル ストアが同期するまで待機します。同期が完了すると、新しいファイル ストアのステータスが [同期中] ではなく [実行中] になります。
ファイル ストアのインスタンスをコミッション解除および削除する
ファイル ストアの 2 番目のインスタンスをインストールおよび同期したら、元のインスタンスをコミッション解除および削除できます。元のインスタンスは削除前にコミッション解除する必要があります。これにより、ファイル ストア ノード上の一意のファイルが別のファイル ストア ノードに複製されます。
元のファイル ストアを使用停止にします。
tsm topology filestore decommission -n <nodeID> --override
decommission コマンドが完了したら、保留中の構成変更を適用してノードからファイル ストアを削除します。ファイル ストアが自動的に削除されます。これらのプロセスのうちいずれかのインスタンスがノード (VizQL Server、アプリケーション サーバー (Vizportal)、データ サーバー、バックグラウンダー) にインストールされていない場合は、データ エンジンも削除されます。
tsm pending-changes apply
保留中の変更にサーバーの再起動が必要な場合は、
pending-changes apply
コマンドの実行時に、再起動が行われることを知らせるメッセージが表示されます。このメッセージはサーバーが停止していても表示されますが、その場合には再起動は行われません。--ignore-prompt
オプションを使用してメッセージが表示されないようにできますが、そのようにしても再起動に関する動作が変わることはありません。変更に再起動が必要ない場合は、メッセージなしで変更が適用されます。詳細については、tsm pending-changes applyを参照してください。