テーブル拡張機能

テーブル拡張機能を使用すると、分析拡張スクリプトを使用してデータ テーブルを作成できます。カスタムの TabPy または Rserve スクリプトを記述したり、オプションで 1 つまたは複数の入力表を追加したりできます。

注: テーブル拡張機能は、ワークブックを開いたり、データ ソースを更新したりするたびに更新されます。

利点

テーブル拡張機能は、新規のユーザーと経験豊富なユーザーのどちらにも次のような利点を提供します。

  • スクリプトや高度な機能を Tableau に簡単に統合
  • Tableau データ接続からデータを簡単にドラッグしてスクリプトへ入力
  • ロー コード エディターにより、コードをデータ ソースへ容易に追加
  • データ ガイドおよび「データの説明を見る」と統合
  • TabPy、Rserve、その他の分析拡張機能と統合
  • 結果を使用して、ダッシュボードやビジュアライゼーションを構築

前提条件

テーブル拡張機能を使用する前に、次の操作を行う必要があります。

テーブル拡張機能の作成

テーブル拡張機能を作成するには、次の手順を実行します。

  1. ワークブックを開きます。
  2. データ ソースを開くか作成します。
  3. [接続] で、[新しいテーブル拡張機能] を選択します。
  4. シートをデータ モデルにドラッグします。
  5. (オプション) テーブルをデータ接続からテーブル拡張ペインにドラッグして、分析拡張機能のスクリプトまたは関数への入力として使用します。

    デフォルトでは、Tableau からのデータは分析拡張機能に渡され、variable _arg1 として定義されます。これは、{‘column_name’: [1,2,3], ‘column_name_2’: [3,4,5] のように、辞書のような構造です。

    • Python 入力データ: 入力データは、次のコードを使用して pandas データフレームに変換できます。import pandas as pddf = (pd.DataFrame(_arg1))
    • Rserve 入力データ: 入力データは variable.arg1 として定義され、データ型はリストの名前付きリストです。
    • カスタム SQL 入力データ: サポートされているリレーショナル データ ソースの場合、カスタム SQL をテーブル拡張機能への入力として使用できます。パラメーターがカスタム SQL クエリで使用されている場合、パラメーターを変更すると、クエリが再実行され、スクリプトが再計算されます。これにより、ダッシュボードでパラメーターを動的に更新してフィルター処理するか、値をテーブル拡張機能のスクリプトに渡すためのパスが作成されます。

      注: パラメーターがテーブル拡張機能で使用されている場合、そのパラメーターは拡張機能から削除されるまで削除できません。テーブル拡張機能で呼び出されるパラメーターを削除すると、致命的なエラーが発生する可能性があります。

      リレーショナル データ ソース

  1. [スクリプト] に、スクリプトまたは関数呼び出しを入力します。スクリプトは、辞書またはリストのリスト (JSON オブジェクトなど) を返す必要があります。RServe のスクリプトは、data.frame または名前付きリストのリストを返す必要があります。Python のスクリプトは辞書を返す必要があります。
    • Python の例: 次の明示的な return コマンドを使用します。return df.to_dict(orient='list')
    • 注: TabPy で TABPY_EVALUATE_ENABLE が無効になっている場合、テーブル拡張機能は TabPy エンドポイントの直接呼び出しをサポートしません。

  2. [適用] を選択してスクリプトを実行します。

    スクリプト ダイアログ

  3. (オプション) テーブル拡張機能をデータ モデル内の別のテーブルに関連付ける場合は、各テーブルの少なくとも 1 つのフィールド間の関係を定義します。
  4. [出力テーブル] のデータ グリッドで [今すぐ更新] を選択します。結果は [出力テーブル] タブに表示されます。

    出力結果を示す表

注: データ モデル内のテーブルとの関係を定義していない場合、[入力テーブル] タブは空であり、「データ プレビューは利用できません」というメッセージが表示されます。

  1. (オプション) [名前] フィールドに、新しいテーブル拡張機能の一意の名前を入力します。
  2. [シート] タブに移動して、データの探索と視覚化を開始します。
  3. ワークブックをパブリッシュして共有します。パブリッシュ先では、適切なタイプの分析拡張機能を有効にして設定する必要があります。

トラブルシューティングのヒント: テーブル拡張機能でエラーが発生した場合は、まずすべてのコードと書式が正しいことを確認してください。次に、ツールバーにある円形の [データ ソースの更新] ボタンを使用するか、もう一度 [適用] をクリックしてみてください。

拡張機能のタイプの比較

以下の製品の一部は関連していませんが、テーブル拡張機能と分析拡張機能はいくつかの機能を共有しています。テーブル拡張機能は、分析拡張機能との接続に依存して機能します。それぞれの機能を詳しく見てみましょう。

ダッシュボード拡張機能

ダッシュボード拡張機能を使用すると、Dashboard Extension SDK を使用してカスタム Web アプリケーションをダッシュボードに追加できます。

テーブル拡張機能

テーブル拡張機能を使用すると、データ ソース内にテーブルを作成して、データとスクリプトを分析拡張機能に送信し、結果として完全なテーブルを返すことができます。返された結果は、データ モデルのテーブルとして、およびワークブックのメジャーとディメンションとして表示されます。

分析拡張機能

分析拡張機能を使用すると、Python などのプログラミング言語、外部ツール、外部プラットフォームを使用して Tableau の計算を拡張できます。

分析拡張機能への接続を作成したら、SCRIPT_X または MODEL_EXTERNAL_X と呼ばれる計算フィールドを介して外部サーバーと通信できます。ここで、X は予期される戻り値のデータ型です。詳細については、「分析拡張機能を使用した式の受け渡し」を参照してください。

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