分析拡張機能を使用した式の受け渡し
Tableau は、R、MATLAB、および Python との統合用の外部サービスに式を渡すために使用できる関数セットをサポートしています。以前は、この機能は「外部サービス」と呼ばれていました。バージョン 2020.1 以降、この機能は分析拡張機能と呼ばれます。
Tableau は、次のサービスとの統合をサポートしています。
-
R
R とはオープン ソース ソフトウェア プログラミング言語のことで、統計的計算およびグラフィックに適したソフトウェア環境です。
ビデオを視聴する: Tableau での関連する概念について説明した無料トレーニング ビデオ「R と Tableau の統合方法 (英語)」(Link opens in a new window)(4 分 40 秒) および「Tableau での R の使用 (英語)」(Link opens in a new window)(4 分 44 秒) をご覧ください。.お使いの tableau.com(Link opens in a new window) アカウントを使用してサインインします。
-
MATLAB
MATLAB は、C、C++、Fortran などの従来のプログラミング言語より高速に計算集約型タスクを実行できる高水準の言語です。信号および画像処理、通信、制御設計、テストと測定、財務モデリングと分析、計算生物学などの広範な用途で MATLAB を使用できます。Tableau と連携するように MATLAB サーバーを構成する方法については、MATLAB サポートにお問い合わせください。
Tableau での MATLAB の可能性の詳細については、「Put your MATLAB models and algorithms to work in Tableau (MATLAB モデルおよびアルゴリズムを Tableau で使用する)」(Link opens in a new window)を参照してください。
-
Python
Python は幅広く使用される高水準のプログラミング言語で、汎用プログラミングに最適です。Python コマンドを分析拡張機能に送信することで、顧客離れの予測やセンチメント分析などを実行できます。
Tableau Python Server (TabPy) は、Tableau の拡張性オプションの範囲を拡張するのに不可欠です。TabPy をインストールするには、こちらの GitHub ページ(Link opens in a new window)にアクセスします。Tableau での Python の可能性の詳細については、「TabPy を使用した高度な分析アプリケーションの構築」(Link opens in a new window)を参照してください。
式用の SCRIPT 関数
Tableau Desktop では、分析拡張機能に式を渡して結果を取得するために 4 種類の SCRIPT 関数を使用できます。関数は次のとおりです。
SCRIPT_BOOL
SCRIPT_INT
SCRIPT_REAL
SCRIPT_STR
詳細と例についてはSCRIPT_BOOLを参照してください。これらの SCRIPT_ 関数は表計算関数であるため、アドレシングと区分の概念が適用されます。(これらの概念の説明については、基本: 方向の指定と区分の指定を参照してください。)Tableau は区分ごとに分析拡張機能へ 1 つの呼び出しを行います。
分析拡張機能への接続にはオーバーヘッドが関係するため、可能な場合には、個別の値ではなく、ベクターとして値を渡します。たとえば、方向の指定を [セル] に設定 (たとえば、ビューのフィールドをクリックし、[次に沿って計算] > [セル] を選択) した場合、Tableau は分析拡張機能に対して行ごとに個別の呼び出しを行います。データのサイズによっては、外部サービスへの個別の呼び出しがかなりの数になる場合があります。代わりに詳細レベルで使用する各行を特定する列を使用する場合、Tableau が 1 つのセルでそれらの値を渡すことができるよう、その列に沿って計算できます。
分析拡張機能接続の構成
Tableau では、一連の SCRIPT 関数による分析拡張機能への接続が許可されています。これらの分析拡張機能を使用するには、外部サーバーへの接続を確立する必要があります。現在 Rserve、MATLAB Server、および Python Server への接続がサポートされています。
R の場合は、アプリケーションが R 機能へアクセスできるサーバーへの接続が必要です。詳細については、「Rserve」(Link opens in a new window)を参照してください。Rserve のインストール、実行、構成、および R スクリプトや R セキュリティの最適化の詳細については、Tableau コミュニティの投稿「R 実装ノート」(Link opens in a new window)を参照してください。Tableau での R の使用の詳細については、ブログ記事「Tableau 8.1 および R」(Link opens in a new window)を参照してください。
Tableau Desktop は、プレーンテキストまたは SSL 暗号化トラフィックのいずれかを経由して R に接続できます。使用するタイプについては、システム管理者にお問い合わせください。
注: R 統合用に、Tableau は R のバージョン 3.4.4 ~ 3.5.1、および Rserver のバージョン 0.6-8 ~ 1.7.3 でテストされています。
分析拡張機能接続を構成するには:
-
Tableau Desktop で、[ヘルプ] メニューをクリックし、[設定とパフォーマンス] > [分析拡張機能の接続の管理] の順に選択します。
-
接続する分析拡張機能のタイプを [RServe] または [TabPy/External API] のいずれかから指定します。[TabPy/External API] オプションは、TabPy および MATLAB への接続に対応します。
-
ドメイン名または IP アドレスを使用してサーバーを入力または選択します。ドロップダウン リストには、最近接続した localhost とサーバー、および [無効] オプションが含まれています。
-
ドメインまたは IP アドレスを使用してサーバー名を入力または選択します。ドロップダウン リストには最近接続した localhost とサーバーが含まれています。
-
ポートを指定します。
-
ポート 6311 は プレーンテキスト Rserve サーバーの既定のポートです。
-
ポート 4912 は SSL 暗号化 Rserve サーバーの既定のポートです。
-
ポート 9004 は TabPy の既定のポートです。
-
-
サーバーで認証資格情報が必要な場合は、[ユーザー名およびパスワードを指定してサインイン] を選択して [ユーザー名] および [パスワード] フィールドを有効にします。これらのフィールドに認証資格情報を追加します。
サーバーで SSL 暗号化を使用している場合は、[SSL が必須] オプションを選択します。Tableau Server は、オペレーティング システムのキー ストアにインストールされている証明書を読み取り、セキュリティで保護された接続を確立します。
注: TabPy または RServe への接続時に、Tableau は PEM 暗号化証明書のみをサポートします。
-
[テスト接続] をクリックします。
-
[OK] をクリックします。
接続を確立できない場合はエラー メッセージが表示されます。メッセージ内の [詳細を表示] をクリックして、サーバーによって返される診断情報を参照します。
分析拡張機能接続が必要なワークブックの共有
分析拡張機能を含むワークブックを他のユーザーに送信する必要が生じる場合があります。このユーザーは他のコンピューター上で Tableau Desktop の異なるコピーを使用している可能性があります。または、ユーザーが分析拡張機能を含む Tableau Server からワークブックをダウンロードする可能性があります。ワークブックを他のユーザーと共有する場合は、そのユーザーのコンピューターで分析拡張機能接続を構成する必要があります。
分析拡張機能接続が必要なワークブックのパブリッシュ
分析拡張機能接続に依存するワークブックを Tableau Server または Tableau Online にパブリッシュする前に、Tableau Server または Tableau Online を構成して独自の分析拡張機能接続を確立する必要があります。
- Tableau Server については、「分析拡張機能を使用した接続の構成」(Windows(Link opens in a new window) | Linux(Link opens in a new window)) を参照してください。
- Tableau Online については、「分析拡張機能を使用した接続の構成」(Link opens in a new window)を参照してください。
Rserve 分析拡張機能の中間証明書チェーン
Tableau Server バージョン 2020.1 では、Tableau Server 経由で Rserve 外部接続に接続している Tableau Desktop コンピューター (Windows と Mac) に完全な証明書チェーンをインストールする必要があります。この要件は、Rserve がセキュア接続でハンドシェイクを管理する方法が原因です。
Tableau Desktop にルート証明書をインポートするだけでは不十分であり、証明書チェーン全体をクライアント コンピューターにインポートする必要があります。