データ ブレンドとカスタム ジオコーディング
データ内に、Tableau 内に自動的にジオコードが付けられていない地理的な場所がある場合は、データ ブレンドとカスタム ジオコーディングの 2 つの方法でそれらをマップ ビュー上にプロットできます。データ ブレンドとカスタム ジオコーディングではいずれも地図上に独自の場所をプロットできます。データ ブレンドは簡単に設定でき、どのデータ ソースからでもデータを操作できます。カスタム ジオコーディングを使用すると、既存の役割へ追加、階層の作成ができます。カスタム ジオコーディングは、設定とインポートが完了すると簡単に使用できます。
このトピックでは、地理情報と別のデータ ソースをブレンドする処理と、カスタム ジオコーディング データを Tableau にインポートする処理の違いについて説明します。
次にデータ ブレンドとカスタム ジオコーディングの簡単な比較を示します。
機能 | データ ブレンド | カスタム ジオコーディング |
マップ ビューに独自のロケーションをプロットする | はい | はい |
任意のデータを使用する | はい | いいえ、テキスト ファイルのみ |
新しい地理的役割を追加する | いいえ | はい |
既存の地理的役割に追加する | いいえ | はい |
新しい地理的階層を作成する | いいえ | はい |
他のワークブックに再使用できる | いいえ | はい |
データ ブレンド
データ ブレンドは地図ビュー上にデータをプロットする最も簡単な方法です。データ ブレンドは緯度と経度がある単一レベルの地理情報を追加する場合に適しています。テキスト ファイルのみを使用できるカスタム ジオコーディングとは異なり、任意のデータ ソースを使用できます。Tableau Server 上の地理的データ ソースは他のワークブックと共有できます。ジオコーディング データのみを含む抽出を作成することで、マップのパフォーマンスを高速化することもできます。
次に地理的データをブレンドするための概要の手順を示します。詳細な例については、地理的データのブレンドを参照してください。
地理データをブレンドするには
- 地理的データを定義するデータ ソースを作成します。
- Tableau Desktop で、マップする元データに接続してから、地理的データを定義するデータ ソースに接続します。
- 2 つのデータ ソースをブレンドします。詳細については、データのブレンド(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。
- データをマップ ビュー上にプロットします。
カスタム ジオコーディング
カスタム ジオコーディングを使用すると、より柔軟にマップ上でデータをプロットできます。インポートが完了すると、カスタム ジオコーディング データはコンピューター上のすべてのワークブックで使用できるようになります。カスタム ジオコーディング データは、パッケージド ワークブック (.twbx)、あるいはカスタムの地理的役割を使用するパブリッシュされたワークブックにコピーされます。これにより、ワークブックの容量は約 40MB 大きくなります。
Tableau Desktop をアップグレードする場合、Tableau のジオコーディング データに対する修正を利用するには、カスタム ジオコーディングの更新が必要となる場合があります。
カスタム ジオコーディングでは、追加の列を使用してより大きな地理的場所を定義できます。たとえば、米国の人口調査地域セットを作成する場合、対象となる米国内の群を定義する必要が生じることがあります。インポート ファイルに追加の列を含めて、より大きな地理的場所を定義できます。
また、リレーションシップが一致する複数の地理的役割に対し、複数のファイルを使用することもできます。つまり、国または都道府県/州などのより大きな地理的データを共有します。カスタム ジオコーディング データがインポートされると、地理的データに割り当てることができる追加の地理的役割が表示されます。
さらに、カスタム ジオコーディングを使用すると、市区町村の役割に新しい市区町村を追加するなど、場所に対して既存の地理的役割に場所を追加することもできます。また、ビルドイン階層 (例: 国内の人口調査標準地域など) を拡張する地理的役割の階層を定義したり、新しい階層 (例: 領域内のサブ領域など) を定義することができます。
カスタム ジオコーディングの詳細については、Tableau が認識しない場所をジオコーディングし、マップ上にプロットする(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。