数字と NULL 値の書式設定
viz に表示される、メジャー、ディメンション、パラメーター、計算フィールド、軸ラベルなどの数値の形式を指定できます。数値形式を指定する場合、数値、通貨、科学、パーセンテージなどの一連の標準形式から選択できます。特殊文字を含めるオプションでカスタム数値形式を定義することもできます。
メジャーに null 値が含まれている場合は、null 値をゼロに置き換えたり非表示にしたりすることなど、書式設定を使用して null 値を別の方法で処理できます。
Tableau Desktop の場合
数値形式を指定する
- ビュー内の数値を右クリック (Mac では Control を押しながらクリック) し、[書式設定] を選択します。
- [書式設定] ペインで、[数値] ドロップダウン メニューをクリックします。
- 数値形式を選択します。
形式によっては追加の設定が必要です。たとえば、[指数] を選択した場合、小数点の位置も指定する必要があります。
Tableau で利用可能な数値の形式および関連オプションを、以下に示します。
数値形式 | 形式のオプション |
自動: データ ソースによって指定された形式、またはフィールドに含まれるデータのいずれかに基づいて、形式が自動的に選択されます。 | なし。 |
数値 (標準): 形式は選択されたロケールに基づきます。 | ロケール: 数値形式は、選択された地理的位置に応じて変わります。 |
数値 (カスタム): 必要に応じて希望どおりに書式設定をカスタマイズします。 | 小数点: 表示する小数点以下の桁数。 負の値: 負の値の表示方法。 単位: 指定された単位で数値を表示します。たとえば、数値が 20,000、単位が千の場合、数値は 20K と表示されます。 プレフィックス/サフィックス: 表示される各数値の先頭に付ける文字と末尾に付ける文字。 千の桁区切りを含める: 数値に千の桁区切りを表示するかどうかを指定します (例: 100,000 または 100000)。 |
通貨 (標準): 形式および通貨記号は選択されたロケールに基づきます。 | ロケール: 通貨形式は、選択された地理的位置に基づきます。 |
通貨 (カスタム): 必要に応じて形式および通貨記号をカスタマイズします。 | 小数点: 表示する小数点以下の桁数。 負の値: 負の値の表示方法。 単位: 指定された単位で数値を表示します。たとえば、数値が 20,000、単位が千の場合、数値は 20K と表示されます。 プレフィックス/サフィックス: 表示される各数値の先頭に付ける文字と末尾に付ける文字。 千の桁区切りを含める: 数値に千の桁区切りを表示するかどうかを指定します (例: 100,000 または 100000)。 |
指数: 科学的表記法で数値を表示します。 | 小数点: 表示する小数点以下の桁数。 |
パーセンテージ: 数値をパーセンテージとしてパーセント記号付きで表示します。値 1 は 100%、値 0 は 0% と解釈されます。 | 小数点: 表示する小数点以下の桁数。 |
カスタム: 形式は、形式のオプションで指定したものに完全に基づきます。 | カスタム: 使用する形式を入力します。オプションで特殊文字を含めます。詳細については、このトピックの「カスタム数値形式を定義する」を参照してください。 |
カスタム数値形式を定義する
viz にカスタム数値形式を適用するには、次の操作を行います。
- ビュー内の数値を右クリック (Mac では Control を押しながらクリック) し、[書式設定] を選択します。
- [書式設定] ペインで [数値] ドロップダウン メニューをクリックし、[カスタム] を選択します。
- [書式] フィールドで、次の構文
Positive number format;Negative number format;Zero values
を使用して書式設定を定義します。
数値形式のコードを定義するときは、次の点に注意してください。
- 数値形式は、正の数、負の数、ゼロの順序に最大 3 タイプを指定できます。
- 数値の各タイプはセミコロン (;) で区切る必要があります。
- 数値タイプを 1 つだけ指定すると、そのタイプの形式がすべての数値に適用されます。
- 数値タイプを 2 つ指定すると、最初のタイプの形式が正の数とゼロに適用され、2 番目のタイプの形式が負の数に適用されます。
- 数値形式のコードでタイプをスキップするときは、欠落するタイプごとにセミコロン (;) を含める必要があります。
カスタム数値形式の例
viz で使用できる一般的なカスタム数値形式のコードの例については、次の表を参照してください。
構文には、セミコロンで区切られた 3 つの部分 <positive number format>;<negative number format>;<zero format>
があります。
使用事例 | 数値コード構文 | 結果の例 |
正の値のみを表示 | #,##; ; (2、3 番目のセミコロンの後の空白に注意) | 正の値: 1,234 負の値: (空白部分のみ表示) ゼロ値: (空白部分のみ表示) |
負の値のみを表示 | ;-#,##; | 正の値: (何も表示されません) 負の値: -1,234 ゼロ値: (何も表示されません) |
ゼロ値のみを表示 | ;;0; | 正の値: (何も表示されません) 負の値: (何も表示されません) ゼロ値: 0 |
ゼロ値を非表示 | #,###;-#,###;; | 正の値: 1,234 負の値: -1,234 ゼロ値: (何も表示されません) |
負の値を括弧内に表示 | #,###;(#,###);; | 正の値: 1,234 負の値: (1,234) ゼロ値: (何も表示されません) |
値に文字のプレフィックスを追加 | $#,###.##;-$#,###.##;$0; | 正の値: $1,234.56 負の値: -$1,234.56 ゼロ値: $0 |
値に文字のサフィックスを追加 | #%;-#%;0%; | 正の値: 12% 負の値: -34% ゼロ値: 0% |
テキスト記述子を追加 | "$"#,#" Surplus";"$"-##" Shortage"; "$"0; | 正の値: $1,234 過剰 負の値: $-1,234 不足 ゼロ値: $0 |
ニーズに合わせて数値形式をカスタマイズする方法はいくつかあります。コードの説明と事例の詳細については、Microsoft ナレッジベースの「数値形式をカスタマイズするためのレビューガイドライン」を参照してください。
注: Microsoft が説明しているオプションと、Tableau で使用可能なオプションの間にはわずかな違いがあります。たとえば、列内のテキストを揃えるカスタム数値形式は、Tableau には関係ありません。また、マーク カードを使用してテキストに色を付けることができるため、テキストをカラー コード化するカスタム数値形式は適用できません。(色の適用については、「ビュー内のマークの表示を制限する」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。)Tableau で適用できるカスタム数値形式のみを使用してください。
カスタム数値形式に特殊文字を含める
カスタム数値形式の利点の 1 つは、特殊文字や記号を含めることができることです。記号を使用すると、メジャーと計算の比較を viz ですばやく理解しやすくなります。
たとえば、会社で最も売れている 3 つの製品の利益を月ごとに比較したいとします。標準ラベルを使用してこれらの製品の利益が先月から +5%、-2%、0% 変化したと表示するのではなく、カスタム数値形式を使用してこれらの変化を ▲5%、▼2%、►0 と表示することができます。
フィールドに既定の数値形式を設定する
[データ] ペインでフィールドを右クリック (Mac で Control を押しながらクリック) し、[既定のプロパティ] > [数値書式] を選択します。
次に表示されるダイアログ ボックスで、フィールドをビューに追加するときに常に使用される数値形式を指定します。既定の数値形式は、ワークブックと共に保存されます。接続情報をエクスポートするときは、既定の数値形式もエクスポートされます。
注: [書式設定] ペインを使用して数値を書式設定すると、別の箇所に適用した可能性がある任意の数値の書式がオーバーライドされます。
メジャーを通貨に書式設定する
次の画像のビューは、一定の期間における収益を示しています。縦軸の収益の数字は、通貨として書式設定されません。
数字を通貨として書式設定する方には:
- "Profit (収益)" 軸を右クリックして [書式設定] を選択します。
- [書式設定] ペインの [軸] タブで、[スケール] から [数字] ドロップダウン リストを選択した後、以下のいずれかを選択します。
通貨 (標準): ドル記号や小数点以下 2 桁を数字に追加します。
通貨 (カスタム): 小数点以下の桁数位、負の値の処理方法、単位、プレフィックスまたはサフィックスを含めるかどうか、千の桁区切りを含めるかどうかを指定します。
ロケールを使用して数値形式を指定する
既定では、Tableau はお使いのコンピューターのロケールと言語設定を使用して数字を書式設定します。ただし、[書式設定] ペインから明示的に別のロケールを設定することもできます。
次の手順では、以前のセクションと同じビューを使用してスイス (ドイツ語圏) の通貨を設定する方法を示します。
- "Profit (収益)" 軸を右クリックして [書式設定] を選択します。
- [軸] タブの [スケール] から [数字] ドロップダウン リストを選択した後、[通貨 (標準)] を選択します。
- [ロケール] ドロップダウン リストで、アイテムは [言語 (国)] 形式に表示されます。この例では、"German (Switzerland) (ドイツ (スイス))" を選択します。ビューが更新されて売上高をスイス フランで、ドイツ語用に書式設定して表示します。
ヒント: 既定の通貨設定を変更し、"Profit (収益)" メジャーをビューまでドラッグするたびに希望する設定を使用します。[データ] ペインで "Profit (収益)" (またはその他の通貨メジャー) を右クリックし、[既定のプロパティ] > [数値形式] を選択します。次に、フィールドを上記のように書式設定します。
NULL 値の書式設定
通常、メジャーに含まれている NULL 値は、ビュー内ではゼロとしてプロットされます。ただし、これによりビューが変わることがあるので、NULL 値を完全に非表示にする方が良い場合もあります。NULL 値を独自の方法で処理するように各メジャーを書式設定できます。
特定のフィールドの NULL 値を書式設定するには:
- NULL 値を含むビューでフィールドを右クリック (Mac では Control を押しながらクリック) し、[書式設定] を選択します。
- [ペイン] タブに移動します。
- [特殊な値] エリアでは、ビューの右下隅のインジケーターを使用して、NULL 値を表示するかどうかを必要に応じて指定し、既定値 (数値フィールドのゼロなど) でこれらの値をプロットします。また値を非表示にして行をつなぐか、NULL 値が存在することを示すために値を非表示にして改行するかを指定します。
- [テキスト] フィールドでテキストを指定すると、マーク ラベルがオンの場合に、NULL 値に対するテキストがビューに表示されます。「マーク ラベルの表示と非表示」を参照してください。
注: [特殊な値] エリアはディメンションや不連続メジャーには使用できません。
Tableau Server または Tableau Cloud の場合
数値形式を指定する
Web でビューを作成している場合は、ビューで使用されるフィールドの数値形式を指定できます。
- Web 編集モードで、ビュー内のメジャーを右クリックし、[数値の書式設定] を選択します。
- 表示されたダイアログ ボックスで、数値形式を選択します。
形式によっては追加の設定があります。たとえば、[通貨] を選択する場合は、小数点以下の桁数、単位、およびコンマなどの桁区切りを含めるかどうかも指定する必要があります。
この例では、"Sales (売上高)" は、小数点以下 0 桁の 1000 (k) 単位の通貨として書式設定されています。ビュー内の "Sales (売上高)"の数値は、これらの設定で更新されます。同様に、ラベルとツールヒントも更新されます。
Tableau で利用可能な数値の形式および関連オプションを、以下に示します。
数値形式 形式のオプション 自動: データ ソースによって指定された形式、またはフィールドに含まれるデータのいずれかに基づいて、形式が自動的に選択されます。 なし。 数値 (カスタム): 必要に応じて希望どおりに書式設定をカスタマイズします。 小数点: 表示する小数点以下の桁数。
単位: 指定された単位で数値を表示します。たとえば、数値が 20,000、単位が千の場合、数値は 20K と表示されます。
桁区切りを含める: 数値に千の桁区切りを表示するかどうかを指定します (例: 100,000 または 100000)。
通貨 (カスタム): 必要に応じて形式および通貨記号をカスタマイズします。 小数点: 表示する小数点以下の桁数。
単位: 指定された単位で数値を表示します。たとえば、数値が 20,000、単位が千の場合、数値は 20K と表示されます。
桁区切りを含める: 数値に千の桁区切りを表示するかどうかを指定します (例: 100,000 または 100000)。
パーセンテージ (カスタム): 数値をパーセンテージとしてパーセント記号付きで表示します。値 1 は 100%、値 0 は 0% と解釈されます。 小数点: 表示する小数点以下の桁数。 指数 (カスタム): 科学的表記法で数値を表示します。 小数点: 表示する小数点以下の桁数。