Tableau での割合の計算
Tableau でのすべての分析は、割合で表すことができます。たとえば、製品ごとの売上高を見るのではなく、各製品の売上高をすべての製品の総売上高に対する割合として見ることができます。
割合について
割合の計算に関与する 2 つの要因があります。
1.すべての割合計算の比較先であるデータ
割合とは数字の比率です。分子は特定のマークの値です。分母は目的の割合の種類によって異なり、すべての計算の比較対象となる値です。比較は、表全体、行、ペインなどに基づいて行うことができます。既定では、表全体が使用されます。その他の割合計算は、[割合] メニュー項目から使用できます。割合のオプションを参照してください。
下の図は、割合をテキスト テーブルで表示した例です。割合は、合計として集計された "Sales (売上高)" メジャーを使用して計算されており、表全体に基づいています。
2.集計
割合は、各メジャーの集計に基づいて計算されます。標準的な集計には、合計、平均。その他いくつかあります。詳細については、Tableau でのデータ集計 を参照してください。
たとえば、"Sales (売上高)" メジャーに適用された集計が合計である場合、既定の割合計算 (表に対する割合) では、そのマークの SUM(Sales)を表全体の SUM(Sales)で除算した値が表示されます。
事前定義済みの集計に加えて、割合の計算ではカスタム集計も使用できます。独自の集計を定義するには、計算フィールドを作成します。新しいフィールドが作成されたら、他のフィールドと同じ方法でそのフィールドに割合を適用できます。詳細については、Tableau 内の集計関数(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。
割合の計算は、非集計のデータにも適用できます。この場合、すべての値が合計に対する割合として表記されます。他の集計はいずれも使用できません。
例
下のビューには、2 つのディメンションと最大値として集計した 1 つのメジャーを使用して作成した、ネストされた棒グラフが表示されています。さらに、データはディメンション別に色エンコードされ、既定の割合計算が適用されています。軸ラベルが変更され、割合の計算を反映します。
ツールヒントには、東部における 2001年度の家具の最大売上高は、表全体の最大値の 17.70% であることが示されています。表全体の最大値は、南部での 2005 年度の売上高です。ビューを再作成すると、最大値は "South (南部)"、"Technology (テクノロジー)" カテゴリー、"2011 (2011 年)" に発生したことがわかります。この部分のツールヒントには、100% の最大売上高が示されます。
次のビューには、2 つの非集計のメジャーが散布図として表示されています。ここでも、既定の割合計算が適用され、それが軸ラベルに反映されています。
ツールヒントには、選択したデータ ポイントが、総利益の -0.475%、総売上高の 0.3552% を構成していることが表示されます。この割合計算は、データ ソース全体に基づいます。
割合の計算方法
ビジュアライゼーションで割合を計算するには:
- [分析] > [次のパーセンテージ] を選択し、割合のオプションを選択します。
割合のオプション
割合の計算では、その元になる合計を指定する必要があります。既定の割合計算は表全体に基づいて行われます。別のオプションから選択することもできます。
選択したオプションは、ワークシートに表示されるすべてのメジャーに適用されます。あるメジャーに [列の割合] を選択し、別のメジャーに [行の割合] を選択することはできません。
[分析] メニューの割合オプションは、表計算の割合に対応します。割合オプションを選択すると、実際には表計算の [合計に対する割合] が追加されます。詳細については、表計算での値の変換を参照してください。
現在の割合計算の意味がわからない場合は、総計を表示します。これによって、より詳細な行および列の情報が得られます。たとえば、総計を表示して [行の割合] を選択すると、各行の合計は 100% であることがわかります。総計の詳細については、ビジュアライゼーションでの合計の表示を参照してください。
割合計算のオプションについては、次のセクションで説明しています。それぞれのケースで、総計も表示されます。
表の割合
[分析] メニューから [パーセンテージ] > [表] を選択すると、ワークシート上の各メジャーがワークシート全体 (表) の合計に対する割合として表示されます。たとえば、"East (東部)" 地域の "Technology (テクノロジー)" は、2014 年度の合計売上高の 3.79% を占めています。行の総計は、2014 年には総売上高の 31.95% を占めていることを示しています。行の総計を合計しても、列の総計を合計しても、合計は 100% になります。
列の割合
[分析] メニューから [パーセンテージ] > [列] を選択すると、ワークシート上の各メジャーがペイン内の特定の列の合計に対する割合として表示されます。赤色の各ボックス内の数値は、合計 100% になります。
行の割合
[行の割合] を選択すると、ワークシート上の各メジャーが行の合計に対する割合で表示されます。赤色の各ボックス内の数値は、合計 100% になります。
ペインの割合
[分析] メニューから [パーセンテージ] > [ペイン] を選択すると、ワークシート上の各メジャーがビュー内のペインの合計に対する割合で表示されます。このオプションは、表が 1 つのペインのみで構成されている場合は [表の割合] と同等です。
次のビューで、赤いボックスは単一のペインを構成します。赤いボックス内の値を合計すると、100% になります。
ペイン内の行の割合
[分析] メニューから [パーセンテージ] > [ペイン内の行の割合] を選択すると、ワークシート上の各メジャーがペイン内の特定の行の合計に対する割合として表示されます。このオプションは、表の幅が 1 ペイン分しかない場合は [行の割合] と同等です。
次のビューで、赤いボックスはペイン内の行を構成します。赤いボックス内の値を合計すると、100% になります。
注: [メジャー ネーム] を [列] シェルフの内部ディメンションとして配置すると (つまり右端にあるディメンションです)、複数のメジャー ネームの値を合計できないので、各マークに対して 100% が返されます。たとえば、SUM(Sales) と SUM(Profit)の値を合計することはできません。
ペイン内の列の割合
[分析] メニューから [パーセンテージ] > [ペイン内の列の割合] を選択すると、ワークシート上の各メジャーがペイン内の特定の列の合計に対する割合として表示されます。このオプションは、表の高さが 1 ペイン分しかない場合は [列の割合] と同等です。
次のビューで、赤いボックスはペイン内の列を構成します。赤いボックス内の値を合計すると、100% になります。
[メジャーネーム] を [行] シェルフの内部ディメンションとして配置すると (つまり、シェルフの右端にあるディメンションです)、複数のメジャーネームの値を合計できないので、各マークに対して 100% が返されます。たとえば、SUM(Sales) と SUM(Profit)の値を合計することはできません。
セルの割合
[分析] メニューから [パーセンテージ] > [セル] を選択すると、ワークシート上の各メジャーがビュー内の各セルの合計に対する割合で表示されます。ほとんどのビューでは、1 つのセルにつき 1 つの値しか表示されません。この場合、すべてのセルが 100% のパーセンテージを示します。しかし場合によって、たとえばデータを非集計する場合は、1 つのセルに複数の値を含めることができます。