ビジュアライゼーションでの合計の表示
この記事では、ビジュアライゼーションでの総計および小計の表示方法のほか、これらの合計の計算方法やビジュアライゼーションでの表示場所をカスタマイズする方法を示します。
総計の表示
ビジュアライゼーションで総計を表示するには:
- [アナリティクス] ペインをクリックします。
- [アナリティクス] ペインの [要約] で、[合計] を [合計の追加] ダイアログにドラッグし、[行の総計を表示] または [列の総計を表示] オプションの上でドロップします。
行の総計がビジュアライゼーションの右側に自動的に表示されます。列の総計がビジュアライゼーションの下部に自動的に表示されます。合計を表示する場所の移動方法の詳細については、合計の移動を参照してください。
総計をオンにするには:
- ビューに少なくとも 1 つのヘッダーがあること – ヘッダーはディメンションを [列] シェルフまたは [行] シェルフに配置すると表示されます。列ヘッダーが表示されている場合、列の総計を計算できます。行ヘッダーが表示されている場合、行の総計を計算できます。
- メジャーが集計されていること – 総計で表示される値は集計によって決まります。詳細については、総計と集計を参照してください。
- 連続ディメンションには総計を適用できません。
データのグラフィック ビューについても総計を表示できます。下の図では、表に列ヘッダーしか含まれていないので、列の総計のみが計算されています。
注: 既定では、Microsoft Analysis Services データ ソースに接続されている場合、合計はサーバーで計算されます。Essbase データ ソースに接続されている場合は、キューブ内で指定されている集計を使用してローカルで計算されます。詳細については、合計の集計の構成 を参照してください。
総計計算のオプション
はじめて総計をオンにすると、合計は参照元データ ソースの非集計データを使用して計算されます。次のビューを考えてみましょう。
総計の下の最初の行の右にある平均は、$339 です。しかし、行の 4 つの値 ($329、$306、$390、$348) の平均を計算すると、結果は $339 ではなく $343.25 セントになります。この矛盾は、Tableau が参照元データ ソースのデータの平均値を求めるため生じます。この場合、平均値を求める数値が 4 つ以上あり、おそらくそれ以上あります。結果は、地域に関係なく、"Ship Mode = First Class (出荷モード = ファースト クラス)"、"Category = Furniture (カテゴリ = 家具)" というプロパティを持つすべての値の平均から得られます。
ビュー内の数値に対応する合計を表示するには、Tableau で 2 つの平均計算を必要とします。たとえば、"Ship Mode = First Class (出荷モード = ファースト クラス)"、"Category = Furniture (カテゴリ = 家具)"、そして "Region = Central (地域 = 中部)" というプロパティを持つ全ての値を平均することで、はじめにビュー内の個々のマーク (またはセル) の値を得なければなりません。その後、個々のマークの結果を平均することで、それぞれの地域の結果を得なければなりません。幸いにも、2つの処理を行う必要はありません。この種類の結果を表示するには、[分析] メニューから [合計] > [使用する全ての合計] > [平均] を選択します。これで、データ ソース内の非集計データではなく、表示されている値が平均されます。
この種類の合計は、時々ツーパス合計として参照されます。その理由として、総計列に表示される平均が2回集計されることが挙げられます。1回は列または行の値を得るために、その後総計を得るために再度列または行が集計されます。
総計と集計
総計をオンにすると、初期値はビューにあるフィールドの現在の総計を使用して計算されます。この場合、合計はビュー内のデータではなく参照元データに基づいています。
たとえば、複数の製品について SUM(Profit)を合計している場合、総計は収益の合計の合計になります。SUM などの集計では、複数の合計を合計しても依然として合計なので、総計を確認するのは簡単です。ただし、他の集計方法を使用している場合、特にカスタム集計を使用している場合は、予期しない結果になることがあるので注意が必要です。詳細については、「合計の集計の構成」を参照してください。集計や総計などの計算を確認するには、元になっている非集計のデータを表示することができます。
次の表では、標準の集計と、[分析] メニューの [合計] > [次を使用して総計] が既定値の [自動] に設定されている場合に既定で計算される総計について説明します。
注: [自動] の合計は、表計算およびセカンダリ データ ソースからのフィールドのみに使用可能です。合計の集計は、表計算やセカンダリ データ ソースからのフィールドには適用できません。
詳細については、Tableau ナレッジ ベースの「総計をブレンドされたデータと共に表示する」(新しいウィンドウでリンクが開く)および「総計および小計に表計算で予想された数が表示されない」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。
集計 | 計算の説明 |
---|---|
合計 | 行または列に表示される値の合計を示します。 |
平均 | 行または列に表示される値の平均を示します。 |
中央値 | 行または列に表示される値の中央値を示します。 |
カウント; カウント 個別 | ビュー内の行と列に値または個別の値をいくつ表示するかを示します。 |
最小 | 行または列に表示される最小値を示します。 |
最大 | 行または列に表示される最大値を示します。 |
百分位 | 行または列に表示される全ての値の平均の百分位を示します。 |
標準偏差 | 標準偏差を使用した総計は、行または列に表示される値の標準偏差です。 |
分散 | 分散を使用した総計は、それが属する行と列の分散ではなく、行または列の背後にある参照元データです。 |
小計の表示
ビジュアライゼーションで小計を表示するには:
[アナリティクス] ペインをクリックします。
[アナリティクス] ペインの [要約] で、[合計] を [合計の追加] ダイアログにドラッグし、[小計] の上でドロップします。
合計の移動
既定では、行の総計と小計はビューの右側、列の総計と小計はビューの一番下に表示されます。
Tableau Desktop では、合計をビューの左または一番上に表示するよう選択することもできます。
行の合計をビューの左に移動するには:
- [分析] > [合計] を選択し、[行の合計を左へ] を選択します。
列の合計をビューの一番上へ移動するには:
- [分析] > [合計] を選択し、[列の合計を一番上へ] を選択します。
合計の集計の構成
ビジュアライゼーションで合計をオンにした場合 (総計または総計、あるいは両方)、合計の計算方法を指定できます。たとえば、合計を計算するときは、合計、平均、最小、最大のいずれかから選択できます。
すべての合計を構成するには:
- [分析] > [合計] > [次を使用して総計] を選択し、リストから集計を選択します。
特定のフィールドの合計を構成するには:
- ビュー内のフィールドを右クリック (Mac では Control を押しながらクリック) し、[次を使用して合計(自動)] を選択してから、リストより集計を選択します。
[自動] を選択すると、非集計でビュー内のデータではない参照元データに基づいて合計されます。総計計算のオプションを参照してください。Tableau の現在の集計を使用した合計の計算方法に関する詳細については、総計と集計を参照してください。
他の値のいずれかを選択すると ("合計"、"平均"、"最小"、または "最大")、全ての合計は選択された集計を使用して計算されます。計算は、ビュー内に表示されている集計データで実行されます。
追加の値である [サーバー] を利用できる場合があります。サーバーでの計算が必ずしも可能であるとは限りません。ビュー内の特定のメンバーで合計が空になる場合があります。サーバーでの計算を使用する場合は、次の情報に留意してください。
- サーバーでの計算は ASO キューブでのみ使用できます。
- サーバーでの計算は動的階層では使用できません。つまり、ビュー内のメンバーが、動的であることを示すタグが付いているディメンションまたは階層の一部になっている場合、それらのメンバーを合計の計算に使用する値のセットに含めることができません。そのため、そのメンバーはビューの中では空白になります。
- 集計の対象が、階層の別のレベルでの計算メンバーについての仮定に依存する式で定義された計算フィールドである場合、その集計はビューに空白で表示されます。