Tableau Agent のベストプラクティス
Tableau Agent は、ユーザーの質問の意図や、データとビジネスのコンテキストを最大限に理解しようとします。ただし、AI 用に最適化されたデータがなければ、Tableau Agent が誤った回答をすることがあります。
この記事では、Tableau Agent から最良の結果を得るために実行できるいくつかの手順について説明します。
一般情報
クリーンで適切にモデル化されたデータを使用する
データが整理されていないと分析は困難です。また、Tableau Agent はデータのクリーニングや準備ではなく、分析に重点を置いています。
- 推奨: 分析する前に、未整理のデータをクリーンアップして準備する。Tableau Prep の Tableau Agent(新しいウィンドウでリンクが開く) を使用して、データをクリーニングします。
- 避ける: 分析エージェントにデータの準備を任せてしまう。
- 推奨: データ モデリングで関係を使用する。
- 避ける: 結合をハードコーディングしてしまう
- 避ける: データ ブレンドを使用してしまう
- 推奨: 認証済みのデータ ソースを使用し、AI で利用できるように更新する。
- 推奨: 不要なフィールドを非表示にする。ユーザーが Viz の作成に使用すべきでないものは、エージェントに表示すべきではありません。
明確なフィールド名と説明を使用する
Tableau Agent は、人間と同じようにはデータを理解しません。適切な名前と説明がなければ、Tableau Agent はフィールドを誤って解釈したり、どのフィールドに対してクエリを実行すべきかの判断を迷ったりする可能性があります。データが分析にどのように適合するかについての憶測を排除します。
- 推奨: 一意でわかりやすく、完全なフィールド名を使用する。
- 避ける: フィールド名が「年齢」で「クローズ時の案件の経過年数」を意味するような場合に、「年齢」のままにしてしまう
- 避ける: 「P_ID」や「名」などの省略形やあいまいなフィールドをそのままにしてしまう
- 避ける: 重複するフィールド名や類似しすぎている名前を使用する。たとえば、「Region1」、「Region1_copy」などです。各フィールドに個別の名前を使用するか、分析で必要ない場合は重複を非表示にします。
- 推奨: フィールドを定義する説明を入力する。
- 推奨: ビジネス上のコンテキストと想定される類義語を含める。
- 避ける: すべてのユーザーが常にフィールドを正式な名前で参照するだろうと想定してしまう
- 推奨: フィールドが分析で通常どのように使用されるか、また類似のフィールドとどのように異なるかを説明する。
- 避ける: よく似たフィールド間で説明をコピー&ペーストしてしまう
- 推奨: Salesforce の標準フィールドの説明を維持する。
- 推奨: 固有のビジネス ロジックやデータの異常 (Null の解釈方法、「購入日」ではなく「請求日」を使用する条件など) を文書化する。
ビジネス環境設定の作成
ダッシュボードの Tableau Agent のダッシュボード Q&A 機能にのみ適用されます。
Tableau Agent を組織のビジネス知識にグラウンディングするには、ビジネス環境設定ファイルを作成してアップロードします。ビジネス環境設定には、組織全体のルール、用語、ビジネス ロジック (会計年度や在庫のしきい値の定義など) などが含まれます。詳細については、「ダッシュボード Q&A の応答品質の向上(新しいウィンドウでリンクが開く)」を参照してください。
ビジネス環境設定ファイルを作成するときは、次のガイドラインに従ってください。
-
推奨: 環境設定の各項目の先頭に「#」を付け、明確で簡潔な個別の環境設定を作成する。Tableau Agent は、この行エントリを環境設定間の区切りとして読み取ります。これらの区切り文字の間に 1 行以上の追加行を含めて、ビジネス環境設定についてさらに詳しく説明することができます。
例:
# 収益は米ドルです
$ を使用するよう書式設定し、桁区切りカンマを使用します。セントは含めないでください。
-
避ける: 50 を超える環境設定、または 8,000 文字を超える文字を含める。
-
避ける: 複雑な指示を含める。代わりに、シンプルで明確な設定に細分化してください。
-
-
推奨: データ ソース内の正確なフィールド名または計算フィールドを直接参照して、ビジネス環境設定がどのフィールドに適用されるかを明確にする。
-
避ける: Tableau Agent にどのフィールドやメトリクスを参照しているかを推測させるような、あいまいまたは不明確なフィールド参照を使用する。
-
-
推奨: 環境設定を記述する前に、データ ソースで計算フィールドを直接作成し、それらの計算フィールドを説明文の中で参照する。
-
避ける: Tableau Agent に未加工の計算処理を実行させたり、その場で複数ステップの計算式を定義させたりするようなルールをビジネス環境設定に記述する。たとえば、「パーセンテージに 100 を掛ける」などの記述です。
-
-
推奨: ドメイン固有のガイドラインや組織独自の用語を含める。たとえば、「商談について言及する場合、製品売上合計の略として TPS を使用する」や、セマンティック モデルのスキーマに含まれていない情報などです。
-
避ける: 一般的なビジネス情報を含める。Tableau Agent には、データの解釈または表示方法に関する具体的な情報が必要です。
-
次のタイプのビジネス環境設定は、現在サポートされていません。
-
AI の活用に適していない: トピックや質問をブロックします。たとえば、「給与に関する質問には回答しない」などです。
-
ビジュアルの書式設定: たとえば、「時間の経過に伴う売上を表示する場合は、折れ線グラフを使用する」などです。
-
LLM 応答の構造: たとえば、「応答時にビジュアライゼーションを表示しない」、または「応答ごとに、まずユーザーに『ありがとうございます』と伝え、次に回答を表示し、最後に『さようなら』で終わる」などです。
計算フィールドの事前定義
Tableau Agent は自然言語による計算の作成を支援できますが、ユーザーが不正確またはあいまいな方法で計算を要求した場合、誤った計算結果が生じる可能性があります。
- 推奨: 一貫性と正確性を確保できるように、一般的な計算は事前に作成しておく。
フィールド プロパティの指定
エージェントは、フィールドのプロパティを分析のガードレールとして利用します。既定のプロパティや誤って構成されたプロパティは、分析結果の低下につながる可能性があります。
- 推奨: フィールドの役割 (ディメンションとメジャー) やデータ型 (日付、数値、ブール値など) を検証する。
- 避ける: [郵便番号] などのフィールドを、属性 (ディメンション) と見なすべきところ、数値フィールド (メジャー) のままにしてしまう。
- 避ける: 日付をテキストのままにしてしまう。
- 推奨: 既定の集計を設定する。
- 避ける: 平均は合計でなく「単価」で使用することを、ユーザーやエージェントが知っているだろうと想定してしまう
AI 対応チェックリスト
このチェックリストを使用して、AI で利用するパブリッシュされたデータソースとワークブックを準備する際のベスト プラクティスを実践してください。
モデルの構造
データのクリーニング
ビジネス環境設定 (.md または .txt) は、独自のドメイン ロジックを説明する明確なルールとともにアップロードされます。
注: この機能は現在、ダッシュボード Q&A におけるダッシュボードの Tableau Agent でのみ使用されています。
結合ではなく関係
データ ブレンドなし
フィールド
フィールド名は具体的かつ文脈に沿っている
すべてのフィールドに便利で分かりやすい説明が付いている
不要なフィールドは非表示にしてある
一般的な計算や予測される計算はすでにある
フィールドに役割、データ型、既定の集計などの正しいプロパティが設定されている
