Tableau Knowledge について
Tableau Knowledge は、AI エージェントが組織のデータとビジネス コンテキストを理解するのを支援するエンタープライズ ナレッジ管理ソリューションです。信頼できる Tableau Cloud コンテンツとビジネス知識をライブ ナレッジ グラフに接続し、エージェントにコンテキストを付与することで、正確で説明可能な回答を一貫して提供できるようにします。
この知識とアセットのインテリジェント ネットワークにより、エージェントはデータに含まれる内容だけでなく、それがビジネスにとって何を意味するかも理解できるようになります。
たとえば、Tableau Knowledge により、エージェントが推測するのではなく、組織が確立したビジネス ロジックに従って収入、利益、または地域の定義を解釈できるようになります。
注: Tableau Knowledge は現在英語でのみ利用できます。
ライセンスとロール
Tableau Knowledge は Tableau Cloud の Tableau+ ライセンスでご利用いただけます。
Tableau Cloud のサイト ロールにより、実行できるアクションが決まります。
| タスク | 必要な Tableau Cloud サイト ロール |
|---|---|
| ナレッジ グラフの作成、変更、削除 | Tableau Cloud サイト管理者 Creator、Tableau Cloud サイト管理者 Explorer、および Tableau Cloud Creator |
| ユーザーとして、またはエージェントを介してナレッジ グラフにクエリを実行 | Tableau Cloud Explorer または Tableau Cloud Viewer |
主要な概念
Tableau Knowledge をより深く理解するには、次の一般的な用語を把握しておいてください。
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| ナレッジ グラフ | Tableau Cloud アセット、ビジネス知識、およびそれらの関係を結び付けた表現。 |
| ノード | フィールド、テーブル、ワークブック、ダッシュボード、データ ソース、指標、ドキュメント、ビジネス設定など、グラフ内のアイテム。 |
| 関係 | データ ソースに属するフィールドやワークシートを含むワークブックなど、グラフ ノード間の接続。 |
| ビジネス設定 | 組織固有のビジネス ルール、用語、またはエージェント向けのガイダンスを提供する自然言語の指示。 |
| 既定のナレッジ グラフ | エージェントがグラフを指定しない場合にクエリを実行するナレッジ グラフ。 |
| グラフの健全性 | ナレッジ グラフの完全性と品質を示す指標。 |
Tableau Knowledge のメリット
Tableau Knowledge により組織全体のナレッジが可視化され、エージェントが利用できるように最適化できます。このナレッジを利用する AI エージェントにより、質問に対する詳細で正確な回答が提供されます。
Tableau Knowledge を使用すると、ユーザーや AI エージェントは次の操作を行うことができます。
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一貫したビジネス定義を使用します。ナレッジ グラフ全体の用語とビジネス ルールを定義するビジネス設定を追加します。接続されたエージェントは、この共有コンテキストを一貫して使用できます。
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信頼できるコンテンツに基づいて回答します。エージェントでは、生データのみに依存するのではなく、ナレッジ グラフのセマンティック モデル、メタデータ、関係、ビジネス設定からの信頼できるビジネス定義と計算が使用されます。
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回答の背景にあるコンテキストを理解します。Tableau Knowledge により、エージェントは質問に回答する際に関連するデータ アセットとビジネス定義を使用できます。
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グラフの品質を向上させます。Tableau ナレッジ グラフの品質スコアカードと関連する改善により、説明、所有者、データ認証の欠落やアセット間の接続など、ナレッジ グラフを改善できる点が特定されます。
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ガバナンスを維持します。Tableau Knowledge は Tableau Cloud のアクセス制御と連携して、Tableau コンテンツへのアクセスを保護します。
Tableau Knowledge ユーザー
Tableau Knowledge は、組織のナレッジを管理するユーザーと、それを使用する AI エージェントをサポートします。
Creator
Tableau Creator はナレッジ グラフを構築および管理します。Creator は、Tableau Cloud コンテンツを選択し、サポート ドキュメントをアップロードし、ビジネス設定を追加して、グラフを強化するための推奨情報を提供します。
たとえば、Creator は以下を実行できます。
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ナレッジ グラフを作成する。
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Tableau Cloud コンテンツをナレッジ グラフに追加する。
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用語集またはその他のサポート ドキュメントをアップロードする。
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グラフ全体に適用されるビジネス設定を追加する。
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グラフの健全性と最適化の提案を確認する。
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サイトの既定のナレッジ グラフを設定する。
ナレッジ グラフの管理者は、ナレッジの Tableau Agent を使用して、ナレッジ グラフに関する質問をしたり、その改善方法を特定したりすることもできます。
AI エージェントとそのユーザー
Tableau Cloud のナレッジの Tableau Agent や MCP 上で実行される任意のエージェントを含む AI エージェントは、Tableau Knowledge グラフにクエリを実行してユーザーの質問に回答します。
コンシューマーとして使用される場合、エージェントはナレッジ グラフから情報を読み取ります。アセット、メタデータ、関係、ビジネス設定などの関連するビジネス コンテキストを取得し、組織のデータや用語に基づいて回答を生成します。
Tableau Knowledge のしくみ
ナレッジ グラフは、ビジネス全体の知識のネットワークを表します。企業データ、ビジネス定義、コンテキストをつなぎ合わせて、互いにどのように関連しているかを示します。ナレッジ グラフを作成すると、選択したソースと推定された関係に基づいて自動的に生成されます。ナレッジ グラフは次の 2 つの方法で表示されます。
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グラフ ビュー — 各エンティティ タイプは、関連するすべてのノードに接続されたノードとして表されます。
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Explorer ビュー — 各エンティティ タイプは階層ツリーで表され、関連ノードはネストされたノードとして表されます。
これらのビューの機能は同じです。唯一の違いは表示方法です。ナレッジ グラフに表示されるノードは、表示が許可されているノードのみであることに注意してください。
Tableau Cloud コンテンツを Tableau Knowledge に接続すると、ナレッジ グラフには含まれるアセットとその関係が表示されます。含めるデータを選択すると、グラフがリアルタイムで生成されます。ナレッジ グラフを作成すると、Tableau Knowledge によりソース間の関係が自動的に推測され、グラフに含まれます。また、ワークブックやパブリッシュされたデータ ソース (PDS) などの任意の Tableau アセットやビジネス設定を追加して、組織がデータを定義および使用する方法に関するガイダンスをさらに提供することもできます。
たとえば、グラフでは、パブリッシュされたデータ ソース、関連するワークブック、および組織における収入の定義を説明するビジネス設定に収入フィールドを接続できます。
既定のナレッジ グラフ
グラフを指定せずにエージェントを使用して Tableau Knowledge にクエリを実行する場合、Tableau Knowledge は既定のナレッジ グラフを参照します。同じ概念がナレッジの Tableau Agent にも適用されます。質問でグラフを指定しない場合、既定のグラフに関する情報に基づいて質問に回答されます。ホームページ ダッシュボードには、指定されたグラフ (既定またはその他) が表示されます。すべてのメトリクスとレポート作成は、表示されたナレッジ グラフに基づいています。
エンティティ タイプ
Tableau Knowledge のグラフのノードは、次の Tableau Cloud エンティティ タイプのいずれかになります。
- パブリッシュされたデータ ソース
- ワークブック
- ダッシュボード
- シート
- ビジネス設定
- 埋め込みデータ ソース
ビジネス設定
ビジネス設定は、組織固有のロジックや用語、組織におけるデータの使用方法を説明する自然言語による指示です。エージェントが情報を一貫性のある方法で解釈するのに役立ちます。たとえば、ビジネス設定では、最もパフォーマンスの高いアカウントや最大のアカウントについて質問されたときの回答方法を定義できます。具体的には、環境設定を追加して、total_amount が最も高いアカウントを使用するように Tableau Agent に指示することができます。
ビジネス設定は、ナレッジ グラフ全体にグローバルに適用されます。ビジネス設定は、自然言語による簡単な指示にすることも、アップロードされたドキュメントの形式にすることもできます。ドキュメントを使用する場合は、1 つの段落につき 1 つのビジネス設定を含めて、各設定を個別の段落に記述する必要があります。
サポートされているドキュメント形式は次のとおりです。
- PDF (
.pdf) - Microsoft Word (
.docx) - プレーン テキスト (
.txt) - Markdown (
.md) - コンマ区切り値 (
.csv)
注: Tableau ナレッジ グラフの一部である Tableau コア ワークブックにビジネス設定を追加した場合、設定はビジネス設定として取り込まれ、ワークブック ノードに関連付けられます。これらの設定はグローバルなビジネス設定より優先され、ナレッジ グラフ内で編集することはできません。ビジネス設定の詳細については、「ダッシュボード Q&A の応答品質の向上」を参照してください。
ナレッジ グラフの品質スコアカードと提案
Tableau Knowledge では、ナレッジ グラフの評価と強化に役立つヘルス スコアと推奨アクションが提供されます。
提案により、次のような問題を特定できます。
- 説明のないアセット
- 所有者または証明書のないアセット
- 接続されていないアセット
- 不完全なビジネス コンテキスト
これらの提案を使用して、ドキュメント、コンテキスト、またはガバナンスを追加することによってエージェントの応答品質を向上させることができる箇所を判断します。スコアカードのスコアが高いほど、グラフのエージェント対応の準備が整っています。
ナレッジの Tableau Agent
ナレッジの Tableau Agent と会話を開始することで、ナレッジ グラフの品質に関するインサイトを取得したり、任意のナレッジ グラフについて質問したり、ナレッジ グラフの管理に関するサポートを受けたりできます。これは、任意の画面または専用のチャット メニューで実行できます。質問したいナレッジ グラフを忘れずに指定してください。指定しない場合、ナレッジの Tableau Agent は既定のナレッジ グラフを使用して回答を導き出します。開始するには、チャット画面で質問するか、提案された質問を選択します。
使用事例
Tableau データ アナリストのまゆ子さんは、営業部門の智也さんから「私の部署で獲得した NQL を教えて」という質問を受け取りました。まゆ子さんは [販売パイプラインの概要] ダッシュボードで作業して、Tableau Agent にクエリを実行します。
Tableau Agent は、既定のナレッジ グラフに対してクエリを実行し、関連する [リード顧客] のフィールド、地域の売上ダッシュボード、ビジネス コンテキストを特定します。また、NQL とは新規のリード顧客を指していることも、グラフで提供されているビジネス設定に基づいて特定できました。これにより、質問の一般的な解釈ではなく、組織の Tableau Cloud コンテンツや用語に基づいて、回答が提供されます。エージェントが正しい回答を提供し、まゆ子さんは智也さんに返事を送りました。
