ステップ 7: プレゼンテーション用ストーリーの構築
結果をより大きなチームと共有します。同時に、ノース カロライナ州での機械類の販売について再評価できるかもしれません。
チームが関心を持っている主要なインサイトを推し測ってプレゼンテーションに取り入れるのではなく、Tableau でストーリーを作成することにします。この方法では、ビューアーにデータ検出プロセスを実行してもらうことができます。また、プレゼンテーション中に発生した質問に回答するため、データをインタラクティブに探索できます。
最初のストーリー ポイントの作成
プレゼンテーションについては、概要から開始します。
[新しいストーリー] をクリックします。
左の [ストーリー] ペインから "Sales in the South (南部の売上高)" ワークシートをビューにドラッグします。
「Sales and profit by year (年別の売上高と収益)」などのキャプションを追加します (ワークシート上の灰色のボックスでテキストを編集)。
プレゼンテーションの空白ワークスペースには、「シートをここにドラッグ」と書かれています。ここで、最初のストーリー ポイントを作成します。
空白のストーリーは、空白のダッシュボードによく似ています。また、ダッシュボードの場合と同じように、ワークシートをドラッグして表示できます。また、ダッシュボードをドラッグして、ストーリーのプレゼンテーションに使用できます。
ストーリー ポイントは、ビューアーにデータを紹介するのに便利です。
今回は、ノースカロライナ州での機械類の販売についてのストーリーを伝えるため、そのデータに焦点を当てます。
機械類の売上高をハイライトする
機械類を登場させるため、"南部 (South)" 棒グラフの "Sales (売上高)" に含まれるサブカテゴリー フィルターを活用します。
[ストーリー] ペインで、[複製] をクリックして 1 番目のキャプションを複製します。
前回中止したところから作業を継続します。ただし、最初のストーリー ポイントは中止したもの全く同じとなることに注意してください。
ストーリーが機械類についてのものだとわかっているため、サブカテゴリー フィルターで [すべて] のセクションをオフにしてから、"Machines (機械類)" を選択します。
これで、ビューアーは機械類の売上高と収益を年ごとに素早く識別できるようになりました。
キャプションを追加して、ビューアーに強調します (例:「Machine sales and profit by year (機械類の年別の売上高と収益)」)。
無事に焦点を機械類へと切り替えましたが、何かがおかしいことに気づきます。このビューでは、どの州が損失に関与しているか特定できません。
これについては、次のストーリー ポイントでマップを導入することで解決します。
詳細:ストーリー ポイントのキャプションの下にあるこのミニ ツールバーは何でしょうか。ストーリー ツールバー は、1 番目のストーリー ポイントのキャプションをキャンバスにドラッグし、ナビゲーター エリアをポイントすると、ストーリー ポイントのキャプションの下または上に表示されます。このツールバーを使用して変更を元に戻したり、ストーリーポイントへの更新の適用やストーリーポイントの削除を行ったり、現在のカスタマイズされたストーリーポイントから新しいストーリーポイントを作成したりすることができます。ストーリー ポイントに変更を加えた後は、すべてのオプションを使用できます。それ以外の場合は、削除オプションのみを使用できます。
作業を確認します。「最初のストーリー ポイントの作成」および "機械類の売上高をハイライトする」の実施を視聴してください。
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説得する
要するに、ノースカロライナでの機械類の販売は会社の損失につながるということです。作成したダッシュボード内でそのことがわかります。年別の全体的な売上高と収益だけを見てこのポイントを示すことはできませんが、地域の収益を見れば示すことができます。
[ストーリー] ペインで、[空白] を選択します。ダッシュボード [地域の売上と利益] をキャンバスにドラッグします。
これにより、ビューアーにデータの新しい観点を提供します。赤字収益は目を引きます。
キャプションを追加します (例:「Underperforming items in the South (南部の非採算項目)」)
結果をノースカロライナ州のみに絞り込むため、まずストーリー ポイントを複製します。
[複製] をクリックし、"Regional Profit (地域の収益)" ダッシュボードで別のストーリー ポイントを作成します。
マップ上で "North Carolina (ノース カロライナ州)" を選択すると、棒グラフが自動的に更新されることがわかります。
"Year of Order Date (発注日の年)" フィルター カードで [すべて] を選択します。
「ノース カロライナ州における損益 (2018 - 2021)」などのキャプションを追加します。
これで、ノースカロライナ州の収益の変化を、年ごとにビューアーで確認できるようになりました。これを行うため、4 つのストーリー ポイントを作成します。
[複製] をクリックし、"North Carolina (ノース カロライナ州)" に焦点を当てた "Regional Profit (地域別収益)" ダッシュボードを開始します。
[オーダー日の年] フィルターで右矢印ボタンをクリックすると、2018 が表示されます。
「ノース カロライナ州における損益 (2018)」などのキャプションを追加し、[複製] をクリックします。
2019、2020、2021 の各年について、ステップ 2 と 3 を繰り返します。
これで、ビューアーに対し、ノースカロライナ市場にどの商品がいつ導入され、その業績がいかに低いかを伝えることができます。
作業を確認します。「説得する」の実施を視聴してください。
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仕上げ
2021 年のデータにフォーカスしたこのストーリー ポイントで、結果について説明します。キャプションだけでなく、詳細を追加します。
左側のペインで [ドラッグしてテキストを追加] を選択し、ビューにドラッグします。
ノース カロライナ州における機械類の業績の低さを強調する説明をダッシュボードに入力します。たとえば、「2021 年度にノースカロライナ市場に導入した機械類は、大きな損失となった」などです。
劇的な効果を出すには、プレゼンテーション中に [南部の売上] 棒グラフで機械類にカーソルを合わせ、損失が約 4,000 ドルであることを示すツールヒントを表示させます。
[ストーリー] ペインで、[空白] をクリックします。
[ストーリー] ペインから "Negative Profit Bar Chart (赤字収益棒グラフ)" をビューにドラッグします。
[オーダー日の年] フィルター カードで、表示を 2021 のみに絞り込みます。
これで、機械類の損失がノース カロライナ州バーリントンのみから生じていることが容易にわかります。
ビューで "Burlington (バーリントン)" マーク (棒) を右クリックし、[注釈をつける] > [マーク] を選択します。
- 表示された [注釈の編集] ダイアログ ボックスで、ダミー テキストを削除し、「2021 年のバーリントンにおける機械類の損失は約 $4,000」と入力します。
[OK] をクリックします。
ビューで、注釈をクリックしてドラッグし、表示場所を調整します。
このストーリー ポイントに「機械類の損失を招いているのはノース カロライナ州のどこか」というキャプションを付けます。
"Story 1 (ストーリー 1)" タブをダブルクリックして、ストーリーの名前を "Improve Profits in the South (南部の収益向上)" に変更します。
[ウィンドウ] > [プレゼンテーション モード] を選択してストーリーを確認します。
さらに、最終スライドで、詳細にドリルダウンします。
プレゼンテーション モードでは、ダッシュボードのストーリー ポイントの右側と下側にあるスクロール バーは何を行っているのでしょうか。
ダッシュボードがプレゼンテーションに対して大きすぎるようです。気になるものです。[Esc] キーを押してプレゼンテーションを終了し、ワークブックの下にある "Regional Profit" シートを選択します。
ダッシュボードの下にある左側のペインで、[サイズ] ドロップダウン選択肢を [デスクトップ] から [南部の利益改善に合わせる] に変更します。これで最適なストーリー閲覧のために、ダッシュボードのサイズが自動的に合わせられます。
Fit to Improve Profits in the South (南の収益向上に合わせる) を選択してから、再びプレゼンテーション モードに入ります。ダッシュボードがきれいに収まります。
作業を確認します。「仕上げ」の実施を視聴してください。
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発表後
プレゼンテーションはうまくいきました。チームはノースカロライナ州バーリントンで収益を改善するためにやるべきことがあると確信します。さらに、そもそもなぜ機械類の販売がうまくいかなかったのか、知りたいと考えます。あなたの上司は驚きます。損失に対処する道を示しただけでなく、自分たちの実績に疑問を投げかけるようチームを動かしたからです。
この教訓を記憶に鮮明に残すため、結果が書かれた文書をメールでチームに送るように上司から指示されました。Tableau Server や Tableau Public を使って自分のビジュアライゼーションを共有する方法を知っていてよかったです。