仮想デスクトップサポートの構成

仮想デスクトップ サポートは Tableau Desktop 10.5 以降および Tableau Prep Builder 2018.2.1 以降のオプトイン機能であり、持続しない仮想デスクトップまたは定期的にイメージの再適用が実行されるコンピューターで Tableau のインストールを最適化できるようにします。仮想デスクトップサポートが有効になっていると、Tableau Desktop あるいは Tableau Prep Builder がライセンスの有効性を確認する Tableau にホストされたサービスに接続できない場合、Tableau ライセンス認証は事前定義した時間が経つと自動的に解除されます。つまり、プロダクト キーを手動で更新またはライセンス認証解除する必要はありません。Tableau がホストされたサービスと通信するという要件は、定期的にインターネットに接続しなければならないということを意味しています。

仮想デスクトップサポートがなければ、明示的にライセンス認証を解除しない限り、認証された Tableau ライセンスは認証されたままになります。つまり、頻繁にリサイクルされる VM と定期的にイメージが再適用されるコンピュータがあるため、システムが再作成されるまで、ライセンス認証を解除する機会がなく、ライセンス認証が有効であり続けるかもしれません。ライセンスのために有効な認証が残っていなければ、Tableau のライセンス再認証が失敗する可能性があります。

仮想デスクトップサポートの仕組み

仮想デスクトップ サポートが有効になっているとき、Tableau Desktop や Tableau Prep Builder は定期的に Tableau にホストされた実行の承認 (Authorize to Run、ATR) サービスに連絡を取り、ライセンスに基づいて Tableau の実行が承認されていることを確認します。ATR サービスはライセンスと認証ウィンドウの長さを検証します。この通信が成功している限り、Tableau はユーザーに影響することなく実行されます。

既定では、Tableau Desktop や Tableau Prep Builder のインスタンスは 14 日間の認証期間を与えられ、その期間中は実行権限が付与されています。つまり、最初の認証からライセンス認証の有効期限が切れるまでに、Tableau をネットワーク接続なしで 14 日間使用できます。認証チェックは定期的に行われ、チェックに成功すると、認証ウィンドウが元の長さにリセットされます。これはユーザーに影響を与えることなく行われます。ただし、チェックがすべて失敗しウィンドウの有効期限が近づいている場合を除きます。その場合は、認証を確認できるように、ユーザーに Tableau をネットワークに接続する必要があることを知らせる警告メッセージが表示されます。

リクエストされた期間

認証ウィンドウの長さは、リクエストされた期間の値によって決まります。既定では、リクエストされた期間は 14 日間 (1,209,600 秒) になっていますが、ご使用の環境と Tableau の使用方法に合わせて構成することができます。

: Tableau Desktop と Tableau Prep Builder の両方を使用する場合、リクエストされた期間を Tableau Desktop で設定すると、同じ期間が Tableau Prep Builder にも適用されます。また、逆も同様です。

リクエスト期間を秒単位で設定します。設定可能な最小リクエスト期間は 4 時間 (14,400 秒) で、最大は 6 か月 (15,552,000 秒) です。次のガイドラインを使用して、ユーザーのリクエスト期間の設定方法を決定します。

  • 非共有で一度に数週間オフラインになることがあるようなコンピューターでは、多くの場合リクエスト期間を 3 ~ 6 か月 (7,776,000 ~ 15,552,000 秒) に設定します。期間を長くすると、ユーザーはインターネットに接続せずに延長された期間 Tableau を使用し続けることができます。

  • 1 か月に 1 回程度イメージの最適用が実行されるコンピューターでは、リクエスト期間を 30 日 (2,592,000 秒) に設定します。

  • 毎晩リサイクルを行う仮想デスクトップでは、リクエスト期間を最小の 4 時間 (14,400 秒) に設定します。これによりプロダクト キーを毎朝再利用できるため、毎晩仮想デスクトップがリサイクルされる前にキーを無効化する手間を省略できるようになります。

仮想マシンとプロダクト キー

Tableau の仮想デスクトップ サポートを使用する利点は、VM を定期的にリサイクルする環境では、デスクトップが再利用される前にライセンス認証が期限切れになるくらい短く期間を設定することが可能です。つまり、ライセンス認証をすべて使いきることがなくなります。デスクトップがリサイクルされた後に Tableau を実行するために、プロダクトキーを入力する必要はあります。

仮想デスクトップサポートの使用方法

仮想デスクトップ サポートはオプトイン機能ですので、使用するには機能を有効化する必要があります (既定では無効になっています)。これを実行する方法は、Tableau を Windows または Mac のどちらで実行しているかにより異なります。

Windows では、次のタイミングで仮想デスクトップサポートを有効にし構成できます。

  • Tableau Desktop および Tableau Prep Builder のインストール時に、コマンド ライン インストール スイッチを使って仮想デスクトップサポートを有効にし、リクエスト期間を指定します。

  • インストール後、Windows レジストリを編集して仮想デスクトップサポートを有効にし、リクエスト期間を指定します。

Mac では、次のように仮想デスクトップサポートを有効にし構成できます。

  • Tableau Desktop および Tableau Prep Builder のインストール時に sudo defaults write コマンドを使用する

Windows 上の Tableau Desktop および Tableau Prep Builder

インストール時に仮想デスクトップ サポートを有効にする

コンピューターのコマンドラインから ATRENABLED スイッチを含めてインストーラーの .exe ファイルを管理者として実行します。既定の 14 日以外の期間を使用するには、ATRREQUESTEDDURATIONSECONDS スイッチを含めます。msi ファイルを抽出する必要がある場合は、Windows (MSI) インストーラーの抽出および実行の手順を実行します。

ファイルが格納されているディレクトリからコマンドを実行するか、コンピューターの .exe ファイルへの完全パスを指定する必要があります.exe。ネットワーク上の共有ディレクトリからセットアップ プログラムを実行しないでください。代わりに、インストールしようとしているコンピューターのディレクトリに .exe ファイルをダウンロードします。

ATRREQUESTEDDURATIONSECONDS の最小設定期間は、4 時間 (14,400 秒) です。次の例は、自動的なライセンス認証の解除を有効化し、期間を 12 時間 (43,200 秒) に設定する Windows インストーラー コマンドを示します。

tableauDesktop-64bit-2019-1-0.exe /quiet /norestart ACCEPTEULA=1 ATRENABLED=1 ATRREQUESTEDDURATIONSECONDS=43200

または

tableauPrepBuilder-64bit-2019-1-2.exe /quiet /norestart ACCEPTEULA=1 ATRENABLED=1 ATRREQUESTEDDURATIONSECONDS=43200

レジストリを編集して仮想デスクトップ サポートを有効にする

Tableau Desktop あるいは Tableau Prep Builder が既にインストールされている場合でも、Windows レジストリを編集し、ATREnabled にエントリを追加することで仮想デスクトップ サポートを有効化できます。ATRREQUESTEDDURATIONSECONDS にエントリを追加して、ライセンス認証が承認される既定の期間を変更する事ができます。

  1. Tableau Desktop あるいは Tableau Prep Builder を実行しているコンピューターの管理者として、変更を加える前にレジストリ ファイルのバックアップを作成してください。

  2. レジストリを編集し、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Tableau で、これらの値を使用して ATR という名前の新しいハイブを作成します。

    • 名前:ATREnabled」という名前の文字列値を追加します。

    • データ: 1 を追加します。

    • 名前:ATRRequestedDurationSeconds」という名前の文字列値を追加します。

    • データ: 期間が持続すべき秒数を追加します。たとえば、43200 を追加して 12 時間の期間を設定します。

    以下の図は、レジストリ エディターで ATR ハイブがどのように表示されるかを示します。

  3. Tableau を再起動して変更を有効にします。

atrdiag.exe を使用して仮想デスクトップ サポートを有効にする

Tableau Desktop あるいは Tableau Prep Builder が既にインストールされている場合でも、Windows コマンド プロンプトから仮想デスクトップ サポートを有効化できます。

注: Tableau Prep Builder で atrdiag.exe を使用するには、Tableau Desktop を使用しているコンピューターに Tableau Prep Builder をインストールする必要があります。

  1. Tableau Desktop を実行しているコンピューターに、管理者としてサインインします。

  2. コマンド プロンプトで、Tableau Desktop がインストールされているディレクトリに移動します。

    cd C:\Program Files\Tableau\<version>\bin

  3. コマンド プロンプトで、ATR サービスを有効にします。

    atrdiag.exe -enableATRFeature

  4. ライセンス認証の承認期間を秒単位で設定します。たとえば、43200 と指定して 12 時間の期間を設定します。

    atrdiag.exe -setDuration 43200

  5. Tableau を再起動して変更を有効にします。

atrdiag.exe を使用して仮想デスクトップ サポートを無効にする

仮想デスクトップ サポート機能を使用しなくなった場合は、無効にできます。

  1. 仮想デスクトップ サポートを無効にするコンピューターで、Tableau Desktop をシャットダウンします。

  2. 管理者として Windows コマンド プロンプトを開き、Tableau Desktop がインストールされているディレクトリに移動します。

    cd C:\Program Files\Tableau\<version>\bin

  3. コマンド プロンプトで次のコマンドを実行し、ATR サービスをオフにします。

    atrdiag.exe -disableATRFeature

  4. コマンド プロンプトで次のコマンドを実行します。

    atrdiag.exe -deleteAllATRs

  5. Tableau Desktop を起動します。

  6. [ライセンスが変更されました] ダイアログが表示されたら、[終了] をクリックします。

  7. Tableau を再起動して変更を有効にします。

  8. [ヘルプ] メニューで [プロダクト キーの管理] をクリックし、プロダクト キーを非アクティブ化できるかどうか確認します。

Mac 上の Tableau Desktop および Tableau Prep Builder

設定ファイルの更新で有効化

Mac 上で仮想デスクトップ サポートを有効化するには、ターミナル ウィンドウで次のコマンドを実行した後に Tableau Desktop や Tableau Prep Builder をインストールまたは再起動します。

sudo defaults write /Library/Preferences/com.tableau.ATR ATREnabled "1"

sudo defaults write /Library/Preferences/com.tableau.ATR ATRRequestedDurationSeconds -string "43200"

仮想デスクトップ サポートのトラブルシューティング

仮想デスクトップ サポートを使用しているときに問題が発生する場合は、Tableau サポート チームより、仮想デスクトップサポートの診断ツール (atrdiag) を使用し、Tableau Prep Builder または Tableau Desktop を実行中のコンピューターに関して診断情報を収集するように依頼する場合があります。この診断情報の収集後、それを Tableau サポートにメールで送信します。以下に示すコマンドは、Tableau Desktop か Tableau Prep Builder のどちらがインストールされている場合でも、仮想デスクトップ サポートのインストール状態をキャプチャします。

: 仮想デスクトップ サポートの診断ツールは、Tableau サポート チームが依頼したときにだけ実行してください。

Windows での仮想デスクトップ サポートによる診断の収集

  1. 管理者としてコマンド プロンプトを開きます。
  2. 以下のコマンドを使用し、Tableau バイナリ (\bin) ディレクトリに移動します。

    cd Program Files\Tableau\Tableau <version>\bin

  3. 次のコマンドを実行します。

    atrdiag.exe > AtrOutput.txt

Mac での仮想デスクトップ サポートによる診断の収集

  1. ターミナル アプリを開きます。
  2. 以下のコマンドを使用し、atrdiag ツールを含むディレクトリに移動します。

    cd /Applications/Tableau Desktop <version>.app/Contents/MacOS

  3. 次のコマンドを実行します。

    ./atrdiag.exe > AtrOutput.txt

Tableau Desktop のインストールに関する問題の解決の詳細については、Tableau Desktop または Tableau Prep Builder のインストールのトラブルシューティングを参照してください。

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