Tableau のガバナンス

モダン分析環境の導入でおそらく何より重要な原則は、セルフサービスとガバナンスは相反するものではないということです。セルフサービスは、信頼できるデータを利用して誰もが自分の質問に自分で答えを出し、情報に基づいてビジネス上の意思決定を行えるようにすることを目的にしています。そして、セルフサービスを実現するものこそがガバナンスであり、そのため Tableau Blueprint (データドリブンな組織を実現するためのガイドライン) の中心には、ガバナンスが据えられています。プロジェクトチームが組織全体でアジャイル性、スキル、コミュニティを育成していくにつれて、基盤としてのガバナンスはあらゆる意思決定を支えるようになっていきます。

ガバナンスとは、コントロール、役割、そしてデータと分析への信頼や信用を生み出す繰り返し可能なプロセスを組み合わせたものです。プロジェクトチームにいる IT 部門とビジネス部門の担当者は協力して、データとコンテンツのガバナンスを規定することに責任を持ちます。成功に結びつくセルフサービス分析環境では、適切なレベルのガバナンスがアカウンタビリティを実現し、組織内のユーザーに対して、信頼できるコンテンツへのアクセスを制限するのではなく可能にします。ガバナンスは幅を持つものであり、異なる種類のデータやコンテンツには異なる種類のガバナンスが必要です。また、スキルや要求は変化し続けるため、1 回限りの取り組みではありません。ガバナンスのプロセスを定期的に評価することにより、新しい分析スキルやユースケースが現れるにつれて、責任をさらに発展させ委任していけるようになるでしょう。

Tableau では、データとコンテンツの 2 つのガバナンスを行います。データガバナンスにより、ユーザーの意思決定を導くデータの正確性が確保されます。また、コンテンツガバナンスによって、ビジネスユーザーは適切なワークブックやデータソースを短時間で確実に見つけ、共有し、使用できるようになります。Tableau 利用のための柔軟なガイドラインから確固とした限度まで、組織は社内のポリシーや手順、そしてビジネスニーズ全体に従った独自のガバナンスモデルを設計する必要があります。組織のガバナンスモデルは、データやコンテンツの管理プロセスと、確立された管理を理解し従う人々をどちらも包含するものでなければなりません。Tableau プラットフォームの他の管理作業と同様に、組織全体でユーザーの利用とエンゲージメントの拡大に従って新たなビジネス要件に合わせるには、アジャイルで反復的なアプローチが必要です。

自由と管理の適切なバランスを見極めれば、セルフサービスとガバナンス両方の次のようなメリットを得ることができます。

  • 安全で管理された運用モデルで、適切なデータを適切なオーディエンスに提供する
  • あらゆるデータドリブンな意思決定の基盤を構築する
  • 信頼と信用を確立してビジネス価値を引き出す
  • 透明性を持ち、わかりやすく、簡単に参照できる形式でプロセスを文書化する
  • プラットフォームの安定性に寄与するとともに、管理されたワークフローにより、重複したデータとコンテンツの拡散を抑える

このガイドでは、モダン分析ワークフローとその中でガバナンスが担う役割、考慮に入れるべきガバナンスの範囲、そしてガバナンスモデルの定義を説明しています。あわせて、『Tableau Blueprint プランナー』で、ガバナンスの各部分で考慮するべき主なポイントも示された「データとコンテンツのガバナンス」タブを利用して、データとコンテンツを安全に管理するための組織の標準、プロセス、ポリシーの確立に役立ててください。

 

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