単体の Tableau Server を Microsoft Azure に自己展開

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Tableau Server の展開の最新コンテンツについては、「Tableau Server 導入ガイド(新しいウィンドウでリンクが開く)」および Tableau Server ヘルプの「」「展開(新しいウィンドウでリンクが開く)」セクションを参照してください。

アクセスが可能な場合は、Tableau Cloud を使用することをお勧めします。詳細については、以下を参照してください。

概要

Microsoft Azure 仮想マシン (VM) には、Tableau Server をインストールして実行できます。Tableau Server は、Tableau で作成されたコンテンツを共有、分配、および連携するオンライン ソリューションです。

Microsoft Azure 仮想マシン (VM) に Tableau Server をインストールして実行するには、次のタスクを実行します。

ステップ 1: Azure VM を設定する

Tableau Server をインストールする Microsoft Azure 仮想マシン (VM) を作成します。

  1. Microsoft Azure ポータル(新しいウィンドウでリンクが開く) (https://portal.azure.com) にサインインします。

  2. Microsoft Azure ダッシュボードで、[リソースの作成] をクリックします。

  3. [Azure Marketplace][Compute] を選択し、[新規] ブレードで [すべて表示] をクリックします。

  4. [Compute] ブレードで [Windows Server] を選択し、[Windows Server] ブレードで [Windows Server 2016 Datacenter] を選択します。

  5. [Windows Server 2016 Datacenter] ブレード内の情報を確認します。[展開モデルの選択] ドロップダウン リストで [Resource Manager] を選択し、[作成] をクリックします。

  6. [仮想マシンの作成] - [基本] ブレードで、以下の情報を指定します。

    1. 名前: 仮想マシン (VM) の名前を入力します。この名前は半角 15 文字以内である必要があります。

    2. VM ディスクの種類: SSD を選択します。

    3. ユーザー名: ユーザー名を入力します。リモート デスクトップ プロトコル (RDP) を使用して VM にログインする際はこのユーザー名を使用します。

    4. パスワード: パスワードを入力します。RDP を使用して VM にログインする際はこのパスワードを使用します。

    5. サブスクリプション: この VM を関連付ける Azure サブスクリプションです。

    6. リソース グループ: [新規作成] を選択し、この VM のリソースをホストする新規リソース グループの名前を入力します。

    7. 場所: 新規リソース グループの場所です。

  7. [基本] ブレードの下にある [OK] をクリックします。

  8. [仮想マシンの作成] - [サイズの選択] ブレードで、[すべて表示] をクリックして使用可能な仮想マシンのサイズをすべて表示します。

  9. Tableau Server のシステム要件を満たす VM を選択します。たとえば [DS13_V2] サイズを選択し、[選択] をクリックします。

  10. [仮想マシンの作成] - [設定] ブレードで、[ネットワーク] にある [ネットワーク セキュリティ グループ (ファイアウォール)] をクリックします。

  11. [ネットワーク セキュリティ グループの作成] ブレードで、[受信規則の追加] をクリックします。

  12. 次に、特定のタイプの内部トラフィックが VM に到達することを許可する受信規則を作成します。[受信セキュリティ規則の追加] ブレードの [サービス] ドロップダウン リスト ボックスで、[HTTP] を選択します。

  13. [優先度] ボックスで、規則の優先度 (たとえば 100) を指定します。この数字が小さいほど、先に処理されます。たとえば、優先度 100 の規則は優先度 110 の規則の前に処理されます。

  14. [名前] ボックスに受信規則の名前 (たとえば "HTTP Port-80") を入力し、[OK] をクリックします。

  15. ステップ 11 ~ 14 を繰り返し、HTTPS サービス用に 2 番目の規則を優先度 101 で作成します。

  16. 完了した後、[ネットワーク セキュリティ グループの作成] ダイアログには RDP、HTTP、および HTTPS アクセスを許可する 3 つの規則が含まれているはずです。[OK] をクリックします。

  17. [仮想マシンの作成] - [作成] ブレードで、[概要] にある設定を確認して [作成].をクリックします。

    VM の展開プロセスが完了して VM が実行されたら、Azure ダッシュボードでこの VM のタイルをクリックします。

  18. [設定] にある [ディスク] をクリックします。

    注: この VM は 1 台だけのディスクでプロビジョニングされています。2 番目のディスクを追加し、そのディスクに Tableau Server をインストールすることをお勧めします。

  19. [ディスク] ブレードで、[データ ディスク] の下にある [データ ディスクの追加] をクリックします。[名前] 列にある [使用可能なマネージド ディスクがありません。] ドロップダウン リストで、[ディスクの作成] をクリックします。

  20. [マネージド ディスクの作成] ブレードで、[名前] フィールドにディスクの名前を入力します。

  21. [サイズ (GiB)] フィールドを [128][512]、または [1024] に設定し、[作成] をクリックします。

    注: [サイズ] フィールドでは任意の数を指定できますが、Azure でプロビジョンされるストレージのサイズは、Premium Storage ディスク サイズ用のオプションであるこれら 3 つの値のいずれかに繰り上げられます。少なくとも、許容できる最低限の IOPS 量とスループットが提供される 512 GiB を選択することをお勧めします。

  22. [ホスト キャッシュ] 列で、[なし] を選択して [保存] をクリックします。

ステップ 2: Azure VM に接続する

Microsoft Windows を実行している PC から、Remote Desktop Protocol (RDP) を使用して、Microsoft Windows を実行している Azure VM に接続します。Linux を実行しているコンピューターから接続している場合は、rdesktop(新しいウィンドウでリンクが開く) を使用して Microsoft Windows を実行している Azure VM に接続します。詳細については、Microsoft Azure Web サイトにある「Windows を実行している Azure 仮想マシンへの接続とログオン方法」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。

  1. VM 用の RDP ファイルをダウンロードして使用するには、Azure ダッシュボードで VM のタイルをクリックした後、[接続] をクリックします。

    注: いつでも必要なときに VM に接続できるよう、RDP ファイルを保存しておくことができます。

  2. RDP ファイルをダブルクリックします。リモート接続の発行元を識別できないという警告が表示された場合は、[接続] をクリックします。

  3. [Windows セキュリティ] ダイアログ ボックスで、インスタンスの作成時に指定した名前とパスワードを入力して [OK] をクリックします。

    注: Windows ドメインにサインイン済みである場合は、ドメイン ユーザーとして接続するオプションがこのダイアログ ボックスに表示されることもあります。その場合は、[その他のユーザー] の下で認証資格情報を入力する必要があります。パスワード フィールドの下で、ローカル PC をドメインとして選択します。

ステップ 3: Azure VM に 2 番目のディスクを追加する

追加したデータ ディスクを Windows Server で認識されるように構成する必要があります。単体の Tableau Server を Microsoft Azure に自己展開で、Tableau Serverをこのディスクにインストールします。

  1. Microsoft Windows が実行されている Azure VM で、[スタート] ボタンを右クリックして [ファイル名を指定して実行] を選択します。

  2. [ディスクの管理] を開きます。「diskmgmt.msc」と入力し、Enter を押します。

  3. [ディスクの初期化] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。

  4. ディスク 2 を右クリックして [新しいシンプル ボリューム] を選択します。

  5. [新しいシンプル ボリューム ウィザード] の各画面で [次へ] をクリックして既定値を受け入れ、最後の画面に到達したら [完了] をクリックします。

  6. ディスクをフォーマットするよう求めるメッセージが表示されたら [ディスクのフォーマット] をクリックし、[新しいボリュームのフォーマット] ダイアログ ボックスで [開始] をクリックします。

ステップ 4: Tableau Server を Azure VM にインストールする

Microsoft Azure 仮想マシン (VM) への Tableau Server のインストールは、その他のサーバーへのインストールと似ています。

注:

  1. 以下のいずれかの方法により、VM に追加したデータ ディスクに Tableau Server インストール プログラムをコピーします。

    • 以下のいずれかの方法により、VM に追加したデータ ディスクに Tableau Server インストール プログラムをコピーします。

      • インストーラーを直接ダウンロードする。VM にログインした状態でブラウザーを開き、Tableau Server ダウンロード ページ(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照し、64 ビット バージョンの Tableau Server をダウンロードします。

        注: Windows Server の強化されたセキュリティ構成が既定になっているため、インターネット ゾーンが常に高に設定され、そのゾーンを変更することはできません。このため、Internet Explorer を使用して公共のサイトを閲覧する際、それらのサイトを信頼できるサイトのリストに追加する必要があります。

      • インストーラーを VM にコピーする。PC にTableau Server インストーラーのコピーがすでにある場合は、それを VM に追加したディスクにコピーします。インストーラーを置く必要がある VM にフォルダーを作成します。PC から Tableau Server インストーラー ファイル (たとえば TableauServer-64bit-10.5.exe) を VM にアップロードします。

    • インストーラーを VM にコピーする。Tableau Server インストーラーのコピーがすでに PC にある場合は、それを VM にコピーします。インストーラーを置く必要がある VM にフォルダーを作成します。PC から Tableau Server インストーラー ファイル (たとえば TableauServer-64bit-10.5.exe) を VM にアップロードします。

  2. VM で Tableau Server インストーラーを実行し、サーバーのインストール プロセスを開始します。インストール プロセスは、他のサーバーでの場合と同じように行われます。詳細については、Tableau Server のインストールと構成を参照してください。

ステップ 5: リモート ブラウザーから Azure VM にアクセスする

Tableau Server をインストールした Azure 仮想マシン (VM) にユーザーがアクセスできることを確認します。

  1. Microsoft Azure ポータルで、VM の [概要] ページに移動します。VM に関連付けられたパブリック IP アドレスをメモします。

  2. (オプション) VM のパブリック ホスト名を指定するには、パブリック IP アドレスをクリックします。

  3. 別の PC (VM ではない) で、ブラウザーを開きます。

  4. ブラウザーで、VM をインストールした Tableau Server の IP アドレスまたは DNS 名を入力します。

    例:

    http://13.64.47.61 または http://tableauonazure.westus.cloudapp.azure.com

  5. インスタンスに接続できない場合は、Microsoft Azure での Tableau Server のトラブルシューティングを参照します。

ステップ 6: データを Azure VM 上の Tableau Server にパブリッシュする

Microsoft Azure 仮想マシン (VM) で Tableau Server が設定された後、組織内のユーザーは VM 上の Tableau Server にワークブックやデータ ソースをパブリッシュすることができます。このプロセスは Tableau Server がオンプレミスでインストールされた場合と同じように機能しますが、ユーザーは VM 上で実行されているサーバーにサインインする必要があります。

ユーザーにパブリッシュを許可する前に、Tableau Server で各ユーザーがパブリッシャー サイト ロール付きで作成されていることと、パブリッシャー パーミッションを持っていることを確認してください。詳細については、Tableau Server へのユーザーの追加を参照してください。

ユーザーがワークブックやデータ ソースを Tableau Server にパブリッシュするには、VM 用に作成された IP アドレス (またはオプションの DNS ホスト名) (たとえば、http://13.64.47.61 または http://tableauonazure.westus.cloudapp.azure.com)、および割り当てられたユーザー名とパスワードを使用してサーバーにサインインする必要があります。詳細については、Tableau ドキュメントで「Tableau Server にワークブックをパブリッシュする方法」(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。

ステップ 7: Microsoft Azure VM のシャットダウンまたは削除時に Tableau Server ライセンスを管理する

Microsoft Azure 仮想マシン (VM) が静的 MAC アドレスまたは静的 VM ID を使用していることを確認します。Microsoft Azure VM が静的 MAC アドレスまたは静的 VM ID を使用していない場合は、インスタンスを停止する前に Tableau Server ライセンス認証を解除する必要があります。そうしないと、Microsoft Azure VM をシャットダウンしたときに Tableau Server がライセンスなしの状態になる可能性があり、その場合は VM の再起動時にライセンスを再認証する必要があります。また、Azure ポータルを使用して VM を停止した場合、ストレージを除くリソースは割り当て解除され、その課金が停止されます。ただし、オペレーティング システムをシャットダウンすることによって VM を停止した場合、リソースは Azure によって割り当て解除されず、引き続き課金が行われます。

VM を削除すると、外部ストレージを含め、すべてのリソースの割り当てが解除されます。VM は必要なくなると削除できます。VM をシャットダウンして削除する前に、必ず Tableau Server のライセンス認証を解除してください。

VM を削除する前に、次のようにします。

  1. VM にサインインします。

  2. Tableau Server のバックアップを作成し、.tsbak ファイルを、VM が使用できなくなった後もアクセスできる別の場所にコピーします。詳細については、Tableau Server の完全なバックアップと復元を実行しますを参照してください。

  3. tsm licenses deactivate(新しいウィンドウでリンクが開く) コマンドを使用して、Tableau Server プロダクト キーのライセンス認証を解除します。これで、VM をシャットダウンして削除できます。