スケジュールされた更新後のワークブック パフォーマンスの設定

ワークブックの読み込み時間を改善するため、Tableau Server はワークブックに含まれるクエリの結果をキャッシュします。大半のワークブックでは、クエリ結果は Tableau Server 上でユーザーによって最初に表示されたときに計算およびキャッシュされます。ただし、データ抽出に接続しているワークブックの場合、Tableau Server は、対応する抽出が更新タスクを実行したときに、クエリ結果を再計算できます。これによって、ワークブックを最初に表示したときのロード時間が短縮されます。最近表示したワークブックにはこのオプションが既定で選択されています。

重要! 外部クエリのキャッシュのウォームアップは、バージョン 2023.1 で非推奨になります。ワークブックのビューの読み込み時間を改善するには、代わりにサイト上でビューの高速化を許可する必要があります。詳細については、「ビューの高速化」を参照してください。

パフォーマンスへの影響に対する判断

このオプションによってワークブックの初期ロード時間は短縮されますが、クエリが再計算されるため、Tableau Server のロード時間は増大します。Tableau Server のインストール時に既にパフォーマンスが制限されている場合は、このオプションを選択解除するか、ワークブックのキャッシュに必要なしきい値を下げる必要があります。

状況によっては、このオプションを無効にしたリ、しきい値を下げることを考慮することをお勧めします。次に、その理由をいくつか挙げます。

ただし、これはバックグラウンド タスクのパフォーマンスに影響を与えるオプションの 1 つに過ぎません。パフォーマンスの詳細については、パフォーマンスを参照してください。

サーバーでのワークブックのキャッシュ停止

Tableau Server のロード時間を短縮するために、サーバーレベルでスケジュールされた更新の後に実行するワークブックのキャッシュを停止できます。このオプションを選択解除すると、最初にワークブックが表示されるときに Tableau Server でワークブックのクエリ結果がキャッシュされます。

次の tsm configuration set オプションを使用して、スケジュールされた更新後のワークブックのキャッシュを停止します。

backgrounder.externalquerycachewarmup.enabled

tsm set オプションの使用と適用の方法の詳細については、tsm configuration set のオプションを参照してください。

サイトでのワークブックのキャッシュ停止

ワークブックのキャッシュは、個別のサイトのスケジュールされた更新後に停止することもできます。たとえば、サーバーのロード時間が増大し、動きの遅くなったワークブックが多数含まれているサイトがある場合に実行します。

  1. サイトのドロップダウンで、ワークブックのキャッシュを停止するサイトを選択します。

  2. [設定] をクリックします。

  3. [スケジュールされた更新後のワークブック パフォーマンス] セクションで、チェック ボックスをオフにします。

:このオプションは個別のサイトの設定時に使用できますが、表示するにはサーバー管理者パーミッションが必要です。

ワークブックのキャッシュに必要なしきい値の設定

Tableau Server では、スケジュールされた更新のタスクが含まれるワークブック、および最近表示したワークブックの両方のクエリ結果のみが再計算されます。

次の tsm configuration set オプションを使用して、スケジュールされた更新後にキャッシュされるワークブックの数を増減できます。

backgrounder.externalquerycachewarmup.view_threshold

既定では、しきい値は 2.0 に設定されています。しきい値は、ワークブックが過去 7 日間で受信したビューの数を今後 7 日間にスケジュールされている更新の数で割った数と等しくなります。(過去 7 日間にワークブックが表示されていない場合はすぐに表示されない可能性があります。Tableau Server でワークブックのクエリを再計算するためにリソースを使用することはありません)。

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