tsm ファイル パス

特定の tsm コマンドで、既定の場所に対してファイルの読み書きを行います。これらの既定の場所は、コマンドごとに定義される basefilepath 構成キーによって決まります。tsm を使用して、このキーの現在の値を表示し、場所を変更することができます。

ファイルの既定の場所

tsm maintenance backuprestoresend-logsziplogs プロセスおよび tsm sites exportsites import プロセスの実行中、Tableau Server はこれらのコマンドが作成および使用するファイル用に既定の場所を使用します。

Tableau Server のバックアップに必要なディスク空き容量の詳細については、バックアップのディスク容量使用率を参照してください。

既定のディレクトリは次のとおりです。

  • tsm maintenance コマンド:

    • backup— バックアップ用の .tsbak ファイルが初期ノードのデータ ディレクトリにある一時的な場所で作成された後、次の場所に保存されます。

      /var/opt/tableau/tableau_server/data/tabsvc/files/backups/

    • restore— 復元プロセスで復元するバックアップ ファイルの場所:

      /var/opt/tableau/tableau_server/data/tabsvc/files/backups/

    • send-logs— ログ送信で送信するログ ファイルの場所:

      /var/opt/tableau/tableau_server/data/tabsvc/files/backups/

    • ziplogs—ziplog ファイルの生成場所:

      /var/opt/tableau/tableau_server/data/tabsvc/files/log-archives

  • tsm sites

    • export—エクスポートする .zip ファイルの生成場所:

      /var/opt/tableau/tableau_server/data/tabsvc/files/siteexports

    • import—インポート プロセス中に Tableau Server がファイルを検索する場所:

      /var/opt/tableau/tableau_server/data/tabsvc/files/siteimports

現在のファイルの場所を取得する

特定のコマンドの現在のファイルの場所を表示するには、tsm configuration get を使用します。

  • tsm maintenance コマンド:

    • backup、restore、send-logs:

      tsm configuration get -k basefilepath.backuprestore

    • ziplogs:

      tsm configuration get -k basefilepath.log_archive

  • tsm sites コマンド:

    • export

      tsm configuration get -k basefilepath.site_export.exports

    • import

      tsm configuration get -k basefilepath.site_import.exports

現在のファイルの場所を変更する

tsm configuration set コマンドを使用して想定するファイルの場所を変更し、basefilepath 変数を更新できます。具体的なベース ファイル パスの詳細については、tsm configuration set のオプションを参照してください。

basefilepath 変数を変更しても、既存のファイルは元のディレクトリから新しいディレクトリに移動しません。既存の backup、restore、log ファイルまたは site export/import ファイルを指定した新しいディレクトリに配置するには、それらのファイルを手動で移動する必要があります。新しい場所の作成と適切なパーミッションの設定を行って、配置されるファイルおよびこれらのファイルが含まれるディレクトリ構造に対する tsm のアクセスを許可する必要があります。パーミッションと tsm の詳細については、TSM におけるファイルとパーミッションを参照してください。バックアップ / 復元のベース ファイル パスを変更する場合は、tsm maintenance validate-backup-basefilepath コマンド (バージョン 2022.1 以降で使用可能) を実行して、パーミッションが正しく設定されていることを確認する必要があります。

tsm maintenance backup コマンドを実行すると、データ ディレクトリ内の一時的な場所でバックアップ ファイルが構成された後、 basefilepath.backuprestore 変数で指定された場所に保存されます。ベース ファイル パスを変更しても、tsm maintenance backup コマンドがバックアップ ファイルを構成する場所には影響しません。

  • tsm maintenance コマンド:

    • backup、restore、または send-logs ディレクトリを変更するには、次のコマンドを実行します。

      tsm configuration set -k basefilepath.backuprestore -v "/new/directory/path"

    • ziplogs ディレクトリを変更するには、次のコマンドを実行します。

      tsm configuration set -k basefilepath.log_archive -v "/new/directory/path"

  • tsm sites コマンド:

    • sites export ディレクトリを変更するには、次のコマンドを実行します。

      tsm configuration set -k basefilepath.site_export.exports -v "/new/directory/path"

    • sites import ディレクトリを変更するには、次のコマンドを実行します。

      tsm configuration set -k basefilepath.site_import.exports -v "/new/directory/path"

ファイルの既定の場所を変更した後に、次の操作を実行する必要があります。

  1. 保留中の変更を適用します。

    tsm pending-changes apply

    保留中の変更にサーバーの再起動が必要な場合は、pending-changes apply コマンドの実行時に、再起動が行われることを知らせるメッセージが表示されます。このメッセージはサーバーが停止していても表示されますが、その場合には再起動は行われません。--ignore-prompt オプションを使用してメッセージが表示されないようにできますが、そのようにしても再起動に関する動作が変わることはありません。変更に再起動が必要ない場合は、メッセージなしで変更が適用されます。詳細については、tsm pending-changes applyを参照してください。

  2. Tableau Server を停止します。

    tsm stop

  3. TSM コントローラーを再起動します (tableau システム アカウントとして)

    sudo su -l tableau -c "systemctl --user restart tabadmincontroller_0.service"

  4. コントローラーが再起動するまで数分間待機します。次のコマンドを指定してコントローラーが再起動したことを確認できます。

    tsm status -v

    このコマンドを実行すると、Tableau Server 管理コントローラーにコントローラーが再起動したことを示す 'running' と表示されます。

  5. Tableau Server を起動します。

    tsm start

 

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