tsm sites

tsm sites コマンドを使用して、新しいサイトにインポートするために既存のサイトをエクスポートしたり (サイト移行とも呼ばれます)、新しいサイトをインポートすることもできます。unlock コマンドは、エラーでサイトがロック状態になる場合に利用できます。

tsm sites コマンドは、ローカル ファイル ストアを使用して、エクスポート データとインポート データを保持します。マルチノード Tableau クラスタを実行している場合は、データ エンジン プロセスを稼働している Tableau Server で tsm sites コマンドを実行する必要があります。データ エンジン プロセスとそれを必要とするプロセスの詳細については、Tableau Server プロセスを参照してください。

注: Tableau Server のインスタンス間でサイトを移行する場合、移行先サイトは、移行元サイトの Tableau Server のバージョンと同じかそれ以降の Tableau Server のバージョン上にある必要があります。移行元サイトと移行先サイトの両方が、サポートされているバージョンの Tableau Server からのものである必要があります。

サイトを移行するための包括的手順については、サイトのエクスポートまたはインポートを参照してください。

tsm sites export

指定された Tableau Server サイトを .zip ファイルにエクスポートします。ある特定のタイミングでサイトの設定をアーカイブするために、またはサイト移行プロセスの最初のステップを完了するためにサイトをエクスポートできます。

: tsm sites import および tsm sites export コマンドは、エラーが発生した場合に、サイトをロック状態のままにすることができます。サイトをロック解除するには、tsm sites unlock コマンドを使用します。

シノプシス

tsm sites export --site-id <source-siteID> --file <export-file> [options] [global options]

オプション

-f,--file <export-file>

必須。

Tableau Server がサイトの情報すべてを保存するファイルの名前を指定します。

このファイルは TSM の basefilepath.site_export.exports 変数に定義されているディレクトリに生成されます。既定のディレクトリは次のとおりです。

/var/opt/tableau/tableau_server/data/tabsvc/files/siteexports

ファイル パスとその変更方法の詳細については、tsm ファイル パスを参照してください。

-id,--site-id <source-siteID>

必須。

エクスポートしているサイトのサイト ID。サイト ID は、Web ブラウザーでサイトにサインインする際の URL から入手できます。サイト ID をどこで調べるかについての情報は、ソースサイトとターゲットサイトの準備を参照してください。

-ow,--overwrite

オプション。

既に存在する同じ名前のエクスポートを上書きします。

--request-timeout <timeout in seconds>

オプション。

コマンドが終了するまで指定した時間待機します。既定値は 43200 (720 分) です。

tsm sites import

このコマンドは tsm sites export で作成した .zip ファイルを使用してエクスポートされた参照元サイト設定がどのように新しいターゲット サイトにマッピングされるかを示す一連の .csv ファイルを生成します。

既定では .zip ファイルが生成され、次にある siteexports ディレクトリに保存されます。

/var/opt/tableau/tableau_server/data/tabsvc/files/siteexports

このコマンドを使用する前に、.zip ファイルを Tableau がそこにあると期待するディレクトリにコピーしなくてはなりません。この場所は、 TSM basefilepath.site_import.exports 変数に定義されています。既定のインポート ディレクトリは以下です。

/var/opt/tableau/tableau_server/data/tabsvc/files/siteimports

ファイル パスとその変更方法の詳細については、tsm ファイル パスを参照してください。

: tsm sites import および tsm sites export コマンドは、エラーが発生した場合に、サイトをロック状態のままにすることができます。サイトをロック解除するには、tsm sites unlock コマンドを使用します。

シノプシス

tsm sites import --file <export-file.zip> --site-id <target-siteID> [options] [global options]

オプション

-f,--file <export-file.zip>

必須。

tsm sites export プロセスで作成された .zip ファイルの名前であり、インポート ディレクトリにコピーする必要があります。既定のディレクトリは次のとおりです。

/var/opt/tableau/tableau_server/data/tabsvc/files/siteimports

-id,--site-id <target-siteID>

必須。

インポート先の新しいサイト (ターゲット サイト) のサイト ID。サイト ID をどこで調べるかについての情報は、ソースサイトとターゲットサイトの準備を参照してください。

-c,--continue-on-ignorable-errors

オプション。

無視可能なエラーが発生する場合にはサイトのインポートを続行します。これらのエラーは、特定のワークブックまたはデータ ソースのインポートでの問題を示している可能性があります。

-k,--no-verify

オプション。

マッピング ファイルの検証をスキップします。

-m, --override-schedule-mapper <mapping-file.csv>

オプション。

通常のマッピングを名前で上書きするためのスケジュール マッピング ファイル。

--request-timeout <timeout in seconds>

オプション。

コマンドが終了するまで指定した時間待機します。既定値は 7200 (120 分) です。

tsm sites import-verified

新しいサイトにインポートするため、エクスポートされたサイトの .csv マッピングファイルが含まれるディレクトリを指定します。これがサイト移行プロセスの最終ステップです。

シノプシス

tsm sites import-verified --import-job-dir <importjob-directory> --site-id <target-siteID> [options] [global options]

オプション

-id,--site-id <target-siteID>

必須。

インポート先の新しいサイト (ターゲット サイト) のサイト ID。サイト ID をどこで調べるかについての情報は、ソースサイトとターゲットサイトの準備を参照してください。

-w, --import-job-dir <importjob-directory>

必須。

エクスポートされた (参照元) サイトからの .csv ファイルを含む mappings ディレクトリの親。この親ディレクトリの名前には import id および 日時が含まれます。例:

/var/opt/tableau/tableau_server/data/tabsvc/files/siteimports/working/import_ff00_20180102022014457

--request-timeout <timeout in seconds>

オプション。

コマンドが終了するまで指定した時間待機します。既定値は 7200 (120 分) です。

tsm sites unlock

このコマンドはサイトのロック解除に使用します。

オプション

-id,--site-id <target-siteID>

必須。

ロック解除しているサイトのサイト ID。サイト ID をどこで調べるかについての情報は、ソースサイトとターゲットサイトの準備を参照してください。

-d, --desired-state <state to leave unlocked site in>

オプション。

ロック解除後に移るサイトの状態。オプションは "active" と "suspended" です。指定しない場合、既定は "active" です。

例:

tsm sites unlock -id mysite -d suspended

--request-timeout <timeout in seconds>

オプション。

コマンドが終了するまで指定した時間待機します。既定値は 300 (5 分) です。

グローバル オプション

-h, --help

オプション。

コマンドのヘルプを表示します。

-p, --password <password>

アクティブなセッションがない場合は、必要に応じて -u または --username と一緒に使用します。

-u または --username で指定されたユーザーのパスワードを指定します。

パスワードにスペースや特殊文字が含まれる場合、パスワードを引用符で囲みます。

--password 'my password'

-s, --server https://<hostname>:8850

オプション。

Tableau Services Manager で指定したアドレスを使用します。URL は https で始まる必要があります。また、ポート 8850 を含めるとともに、IP アドレスではなくサーバー名を使用します。例: https://<tsm_hostname>:8850。サーバーが指定されていない場合は、仮に https://<localhost | dnsname>:8850 とします。

--trust-admin-controller-cert

オプション。

このフラグは、TSM コントローラーで自己署名証明書を信頼するために使用します。証明書の信頼および CLI 接続の詳細については、TSM クライアントの接続を参照してください。

-u, --username <user>

アクティブなセッションがない場合は、必要に応じて -p または --password と一緒に使用します。

ユーザー アカウントを指定します。このオプションが含まれていない場合は、コマンドがサインインに使用した認証資格情報を使用して実行されています。

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