マップの地理的レイヤーを作成する
複数の地理的データのレイヤーをマップに追加する必要がある場合は、[マーク] カードでマーク レイヤーを使用します。マーク レイヤーは、重ね合わせる透明なシートのように動作します。各レイヤーは独立して機能し、独自のマーク タイプやキャプション、色を持つことができます。
注:
- マーク レイヤーは、地理的データでのみ使用できます。
- フィールドはマーク レイヤー間で共有できますが、フィールドに適用するフィルターはすべてのマーク レイヤーに適用されます。
マーク レイヤーを使用してビューを作成する
マップを作成すると、ビューに地理的フィールドを追加するとき、マーク レイヤーを作成するためのオプションを使用できるようになります。
マーク レイヤーを追加する
ビューで最初のマップを作成します。これをベース レイヤーと考えてください。
地理的フィールドをビューにドラッグします。[マーク レイヤーの追加] コントロールがビューの左上隅に表示されます。
[マーク レイヤーの追加] コントロールに地理的フィールドをドロップします。新しいマーク レイヤーが [マーク] カードに追加され、そのレイヤーがビューに表示されます。
例: マーク レイヤーの操作
次の説明では、サンプルのワークブック 「マーク レイヤーの例」を使用します。
[マーク レイヤーの例] ワークブックを開きます。このワークブックでは地理的データ ソースへの接続を使用します。
[近隣の配置] フィールドをビューにドラッグします。これにより、ビューにマップが作成されます。
[マーク] カードの [色] に [近隣名] フィールドドラッグします。
[建物の配置] フィールドをビューにドラッグします。[マーク レイヤーの追加] のドロップ先が、ビューの左上隅に表示されます。
[マーク] カードに [ボストン_建物.建物の配置] と [ボストン_地区.近隣の配置] というラベルの付いた 2 つのレイヤーが含まれています。
次に、他のデータのレイヤーをビューに追加します。[コミュニティ センターの配置] をビューにドラッグします。注: 地理的フィールドを右クリックし、ドロップダウン メニューで [新しいレイヤーに追加] をクリックするショートカットも利用できます。
サンプルのワークブックで、新しいレイヤーをクリックして [マーク] オプションを開き、[コミュニティ センター名] フィールドを [色] にドラッグします。
マークの種類を変更するには、[マークの種類] ドロップダウンをクリックして [形状] を選択します。このレイヤーの [マーク] カードの [形状] フィールドをクリックし、太字の 'X' を選択します。
各レイヤーのマークタイプや色、フォーマットは、個別に設定できます。レイヤーの外観を変更するには、そのレイヤーをクリックして [マーク] カードを展開し、[色] などの [マーク] カードのプロパティのいずれかに地理的フィールドをドラッグします。
レイヤー内のマークの選択を制御する
ビューにレイヤーを追加した後、ユーザーがレイヤーをどのように操作するかを制御できます。1 つのレイヤーでは、単一のマークを選択して、キャプションやテキスト ラベルなどの追加情報を取得するのは簡単です。ただし、複数のレイヤーでは、すべてのレイヤーのすべてのマークを誰でも選択できるようにすることが、最適なユーザー エクスペリエンスになるとは限りません。マーク レイヤーの設定で、ユーザーがレイヤーをどのように操作するかを制御できます。
ユーザーがビュー内のレイヤーを選択する方法を制御するには、2 つの方法があります。
マークの選択を無効にする
[マーク] カードで、レイヤーのドロップダウン矢印をクリックし、[選択を無効にする] を選択します。これにより、ユーザーはビュー内でそのレイヤーからマークを選択できなくなります。
レイヤーを表示しない
レイヤー上のすべてのマークを非表示にするには
[マーク] カードで、レイヤー名の左側にある [レイヤー表示の制御] アイコンをクリックします。
アイコンは、[マーク] カードでレイヤーを選択すると表示され、レイヤーの表示を無効にすると表示されたままになります。
レイヤーを表示するには、アイコンをもう一度クリックします。
レイヤー設定の変更
複数のレイヤーを含むマップを作成した後、レイヤーの順序の変更、レイヤー名の変更、レイヤーの削除、レイヤーの非表示を行うことができます。
レイヤーの順序を変更する
Tableau では、[マーク] カードの順序に基づいてレイヤーを表示しています。リストの上位にあるレイヤーのマークが、リストの下位にあるレイヤーのマークよりも前面に表示されます。レイヤの順序を変更するには、次の操作を行います。
1.[マーク] カードでレイヤー名をクリックし、オレンジ色のインジケータ矢印が表示されるまでドラッグします。オレンジ色は、レイヤーの移動先を示しています。
2.新しい順序の位置にそのレイヤーをドロップします。注: レイヤーをドラッグしている途中で移動をキャンセルするには、ビューの別の部分 (オレンジ色のインジケーター矢印が表示されていない場所) にレイヤーをドロップします。
レイヤーの名前を変更する
新しいレイヤーが作成されると、Tableau はテーブル名とフィールド名に基づいて自動的に名前を割り当てます。データ ソースが大きい場合、多くの異なるレイヤーを管理することが困難になる場合があります。各レイヤーの名前をわかりやすい名前に変更すると、容易に管理できるようになります。レイヤーの名前を変更するには、次の操作を行います。
1.[マーク] カードでレイヤー名をクリックし、レイヤー名の右側にあるドロップダウン矢印をクリックします。
2.[名前の変更] を選択し、新しい名前を入力して Enter キーを押します。
レイヤーを削除する
レイヤーが不要になった場合は削除できます。
レイヤーを削除するには、次の操作を行います。
[マーク] カードで、レイヤー名をクリックします。
レイヤー名の右側にあるドロップダウン矢印をクリックして、[削除] を選択します。
ズーム範囲への追加
デフォルトでは、マップに新しいレイヤーを追加すると、Tableau はビュー内のすべてのマークを含めます。マークの縮尺に大きな違いがある場合、たとえば、あるレイヤーが近隣のすべての街灯を表示し、別のレイヤーが全国の電力網を表示する場合、所望の詳細が失われる可能性があります。
これを解決するために、この機能をレイヤーごとに無効にすることができます。レイヤー名のドロップダウン矢印を選択して、[ズーム範囲への追加] の選択をオフにします。
ユーザーがレイヤー コントロールを使用してビューをカスタマイズできるようにする
マップの地理レイヤーにより、高密度で情報が豊富に盛り込まれたビューを作成できるようになりました。ただし、これらのビューでは、レイヤーとマークの数が増えるにつれてナビゲートするのが難しくなる可能性があります。
レイヤー コントロールは、選択するとビュー内で展開されるパネルです。パネルには、すべての地理データ レイヤーが表示されるため、各マーク レイヤーにすばやくアクセスできます。
レイヤー コントロールを使用すると、各レイヤーで操作を非表示または無効にすることができます。また、パブリッシュされたワークブックで作業している場合は、その選択をカスタム ビューとして保存することがきます。
レイヤー コントロールを有効にする
作成者は、ワークブックをパブリッシュする前にレイヤー コントロールを有効にすることができます。
- [マップ] > [マップ オプション] の順に選択してから、[レイヤー コントロール] をオンまたはオフにします
既定では、[レイヤー コントロール] がオンになっているため、ワークブックがパブリッシュされると、ユーザーはパネルにアクセスして、マーク レイヤーを表示または非表示にすることができます。
レイヤー コントロールを使用する
レイヤー コントロールが有効になっている場合、ビューの左上にあるマップ コントロールにレイヤー コントロールアイコンが表示されます。アイコンをクリックすると、パネルが展開され、ビュー内のすべてのマーク レイヤーが表示されます。
レイヤー コントロールはビューの周りを自由にドラッグできますが、ビューが再読み込みされるたびに位置がリセットされます。
パネルの各レイヤーの横には、操作アイコンと表示切替がセットになった 2 つのアイコンがあります。コントロールを使用して行った変更はすべて、マーク レイヤーに反映されます。コントロールの機能を使用してレイヤーを非表示にすると、マーク レイヤー カードでレイヤーを非表示にしたときとまったく同じ状態になります。
操作アイコンを選択すると、そのレイヤーのマークを選択または操作する機能がオフになります。これは、投げ縄選択を行うときにバックグラウンド要素が選択されないようにする場合などに非常に役立ちます。
表示をオフに切り替えると、レイヤーのすべてのマークが非表示になり、オンに切り替えると、レイヤー内のすべてのマークが表示されます。非表示になっているマークも選択から削除されることに注意してください。
レイヤー コントロールを使用したカスタム ビュー
レイヤー コントロールを有効にしてビューをパブリッシュすると、ユーザーがレイヤー コントロールを使用してレイヤーに加えた変更は保持されません。ただし、ユーザーはカスタム ビューの使用(新しいウィンドウでリンクが開く)して、変更をそのまま維持することができます。