複数のデータ ソースでのデータのフィルター

ワークブック内の複数のデータ ソースを操作する際、共通のフィールドを使用してそれらの間のデータを比較しなければならない場合があります。これを行うため、複数のプライマリ データ ソースでデータをフィルターできます。

たとえば、次のダッシュボードはカスタマーの注文数量、平均売上高、平均収益を示しています。3 つのビューがあります。各ビューはプライマリ データ ソースとして異なるデータ ソースを使用し、これらのデータ ソースにすべて共通のフィールドがあります。カスタマー名。また、"Customer Name (カスタマー名)" のビューにもフィルター カードがあります。

これは多くの優れた情報を含む興味深いダッシュボードですが、分析対象の顧客別に、ダッシュボード内のすべてのビューを同時に更新しなければならない場合があります。たとえば、顧客の 1 人である "Aaron Riggs" からの平均売上高、収益、注文数を確認する場合があります。

これを行うため、[カスタマー名] フィールドで 3 つのデータ ソースすべてをフィルターリングできます。

次の手順に従い、複数のデータ ソースでデータをフィルターリングする方法を学習します。

はじめる前に、以下を把握しておく必要があります。

バージョン 10.0 以降、複数のプライマリ データ ソースをまたぐデータをフィルターできるようになりました。セカンダリ データ ソースをまたぐデータのフィルターはできません。現在のTableau Desktop では、ワークシートのセカンダリ データ ソースでのデータのフィルターリングはサポートされていません。

セカンダリ データ ソース全体でデータをフィルターする場合は、次の代替案を検討してください。

  • ブレンドではなく、同じデータ ソース内の表を結合します。詳細については、データの結合(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。

  • 表が異なるデータ ソース内にある場合は、クロスデータベース結合を作成します。詳細については、データの結合(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。

  • プライマリ データ ソースをセカンダリ データ ソースに、セカンダリ データ ソースをプライマリにします。注:これにより、必ずしも最終的なビューに必要な詳細レベルを実現できるとは限りません。

: 大文字と小文字が混合しているデータ文字列が、フィルターで大文字と小文字を区別しないで処理されるようにするには、UPPER() 文字列関数を使用して計算フィールドを作成し、その計算フィールドを使用してフィルターのリレーションシップを作成します。

データ ソース フィルターのその他の FAQ については、Tableau コミュニティの「クロス データ ソース フィルターリングの FAQ」(新しいウィンドウでリンクが開く)フォーラム投稿を参照してください。

データ ソース間の関係を定義する

データ ソース間のリレーションシップを作成する前に、マッピングの対象となるデータ ソース間に共通のフィールドがあることを確認する必要があります。フィールドの名前を各データ ソースで同じにする必要はありませんが、共通のデータを入れる必要があります。

共通のフィールドを特定した後、それらのフィールド間でリレーションシップを作成するか、フィールドを互いにマッピングする必要があります。

フィールドの名前が同じ場合、Tableau はそれらが関連していると自動的に認識します。Tableau で自動作成された既存のリレーションシップを変更するか、次の手順に従って異なるデータ ソース間の 2 つのフィールドで新しいリレーションシップを作成できます。

2 つのデータ ソース間のリレーションシップを定義するには:

  1. [データ] > [リレーションシップの編集] を選択します。

  2. [リレーションシップの編集] ダイアログ ボックスで、次を実行します。

    • [プライマリ データ ソース] のデータ ソース、[セカンダリ データ ソース] のデータ ソースの順に選択します。

    • [カスタム] を選択します。

    • 異なる名前を持つフィールド間のリレーションシップを定義するには、[追加] をクリックします。

    • 既存のリレーションシップを編集するには、右のフィールドを選択して、[編集] をクリックします。

  3. [フィールド マッピングの追加/編集] ダイアログ ボックスで、次の操作を実行し、[OK] をクリックします。

    • [プライマリ データ ソース フィールド] で、フィールドを選択します。

    • [セカンダリ データ ソース フィールド] で、プライマリ データ ソースに選択したフィールドと同様のデータが入ったフィールドを選択します。

    • リレーションシップの編集の詳細については、データのブレンドを参照してください。

      注:リレーションシップを定義した後、データ ソース全体をフィルターするためにブレンドを有効化する必要はありません ([データ] ペインのリンク アイコンをクリックする必要はありません)。

      プライマリ データ ソースとセカンダリ データ ソースの違いの詳細については、データのブレンドを参照してください。

フィルターをビューに追加する

データ ソース間のリレーションシップを定義した後、いずれかのワークシートに移動し、ディメンションを [フィルター] シェルフにドラッグします。次に、ビューにデータを含める、またはデータを除外するよう選択します。データのフィルターリングの詳細については、ビューからのデータのフィルター(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。

オプションのステップ:ビューでフィルター カードを表示します。[フィルター] シェルフのフィールドを右クリックして、[フィルターの表示] を選択します。ビューに表示されるフィールドのフィルター カード。

フィルター カード (以前のクイック フィルター) の詳細については、ビューでインタラクティブ フィルターを表示する(新しいウィンドウでリンクが開く)を参照してください。

フィルターをワークシートに適用する

フィルターを設定した後、関連するデータ ソースを使用するワークブック内のすべてのデータ ソースにそのフィルターを適用するか、選択したワークシートに適用できます。

  • 関連データ ソースを使用するすべてのワークシートにフィルターを適用するには、[フィルター] シェルフのフィールドを右クリックして [ワークシートに適用] > [関連データ ソースを使用するものすべて] を選択します。

  • [カスタマー名] フィールドが、関連データ ソースを使用するすべてのワークシートの [フィルター] シェルフに追加されます。[フィルター] シェルフのフィールドの隣にアイコンが追加され、複数のデータ ソースにフィルターが適用されていること示します。

    任意のワークシートで [フィルター] シェルフのフィールドをポイントすると、そのフィルターのタイプ、そのフィルターのソース フィールド、フィルターが適用される他のシートに関する詳細がわかります。

  • 選択したワークシートにフィルターを適用するには、[フィルター] シェルフのフィールドを右クリックして [ワークシートに適用] > [選択したワークシート] を選択します。

  • [カスタマー名] フィールドが、選択したワークシートの [フィルター] シェルフに追加されます。[フィルター] シェルフのフィールドの隣にアイコンが追加され、選択したワークシートにフィルターが適用されていること示します。

次に、ダッシュボードでビューにフィルターを適用して "Aaron Riggs" に絞り込むと、これらの 3 つのビューがすべて更新され、"Aaron" は 2010 年、2011 年、および 2013 年に注文を行い、平均 3,700 ドルを支払ったことがわかります。これらの注文の平均収益は、1,000 ドルになります。

ソース フィールドとターゲット フィールド

複数のデータ ソースにフィルターを適用するときは、1 つのソース フィールドと 1 つ以上のターゲット フィールドを作成します。それぞれのワークシートの [フィルター] シェルフにソース フィールドとターゲット フィールドの両方が表示されます。

ソース フィールドは、フィルターリングの対象となるフィールドです。

指定したワークシート上のターゲット フィールドは、そのデータ フィールドに関連する別のデータ ソースのフィールドです。そのワークシート上で実際にフィルターリングの対象となるフィールドです。

ソース フィールドにより、ターゲット フィールドから含めるフィールドや除外するデータが決まります。たとえば、プライマリ データ ソースとして 3 つの異なるデータ ソース (A、B、および C) を使用するワークシートが 3 つあるとします。各データ ソースには共通のフィールド (フルーツ) があり、データは次のようになります。

データ ソース A からのフルーツデータ ソース B からのフルーツデータ ソース C からのフルーツ
リンゴリンゴリンゴ
オレンジグレープフルーツグレープフルーツ
バナナオレンジオレンジ
 トマト
  バナナ

データ ソース A からの "フルーツ" フィールドがクロス データ ソース フィルターのソース フィールドの場合、ターゲット フィールドに表示されるデータは、次のようになります。

データ ソース A からのフルーツ - ソース フィールドデータ ソース B からのフルーツ - ターゲット フィールドデータ ソース C からのフルーツ - ターゲット フィールド
リンゴリンゴリンゴ
オレンジオレンジオレンジ
バナナ バナナ

ソース フィールド内のデータと一致しないデータはターゲット フィールドから除外され、ワークシートやフィルター カードには表示されません。

[フィルター] シェルフで、ソース フィールドは アイコン (ソース フィールドが、関連データ ソースを使用するすべてのワークシートに適用される場合) または アイコン (選択したワークシートに適用される場合) で示されます。ターゲット フィールドは、[フィルター] シェルフのフィールドに アイコンで示されます。また、[フィルター] シェルフのフィールドの横に または アイコンが表示されます。

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