関係を気軽に使ってみる

新しいデータ モデリング機能を使用すると、リレーションシップを中心に構築された柔軟なデータ ソースを作成できます。

リレーションシップでは、異なるテーブルの共通する列 (フィールド) を調べ、その情報を使用して各テーブルの情報を分析で集めることで、それらのテーブルのデータを組み合わせます。

リレーションシップは結合やユニオンとは異なり、複数のテーブルを 1 つのテーブルに平坦化することなくデータ ソースを形成します。それで、関連するデータ ソースでは、各フィールドの由来がどのテーブルであるかがわかります。つまり、各フィールドでは、そのコンテキスト、すなわち詳細レベルを保持しています。したがって、関連するデータ ソースでは、重複やデータの消失という問題が生じることなく、異なる粒度のテーブルを処理することができます。

関連するデータ ソースでは、結合は初めから設定されていません。すべてのデータをマージするのではなく (また、それぞれの Viz で何を必要としているかにかかわらずすべてのデータを操作する必要があるのではなく)、関連するデータのみが、必要に応じてシートごとに組み合わされます。ドラッグ アンド ドロップすると、Tableau で関連するフィールドとテーブルのリレーションシップが評価されます。これらのリレーションシップを使用し、正しい結合の種類、集計、Null の処理を含むクエリを作成します。

データの組み合わせ方法や、データ ソースのアーティファクトの補正方法を考えるのではなく、データの適合方法やどのような質問の回答を得たいかについて考えることができます。

リレーションシップは、従来のデータの結合方法 (結合、ユニオン、ブレンド) に取って代わるものではありません。むしろ、リレーションシップは複数のソースのデータをまとめる新しい柔軟な方法です。既存の方法も残り、それらは引き続き特定のシナリオで役立ちます。

リレーションシップを使用する

このトピックでは、関連するデータ ソースの構築とそれを使用した分析について取り上げます。手順に従って進めたい場合は、Bookshop データ セットをダウンロード(新しいウィンドウでリンクが開く)することができます。生データで最初から開始するには Bookshop.xlsx を選択し、関連するデータ ソースの構成済みの基本的な内容を使用して開始するには MinimalBookshop.tdsx を選択します。

注: リレーションシップは、Tableau 2020.2 以降でサポートされています。

ビデオ: 移行済みデータ

Tableau 2020.2 以降を使用して以前の Tableau バージョン (2020.1 以前) から既存のワークブックを開くと、[データ ソース] タブに [移行済みデータ] テーブルが表示される場合があります。

このトピックには複数のビデオが埋め込まれています。なお、各ビデオ下部の展開可能セクションには、トランスクリプトをご用意しています。

移行済みデータのビデオ トランスクリプト

ビデオ: テーブルの関連付け

: このビデオで示されている関係を編集するためのインターフェースは、現在のリリースとは少し異なりますが、同じ機能を備えています。

テーブルの関連付けのビデオ トランスクリプト

ビデオ: パフォーマンス オプション

: このビデオで示されている関係を編集するためのインターフェースは、現在のリリースとは少し異なりますが、同じ機能を備えています。

パフォーマンス オプションのビデオ トランスクリプト

詳細については、カーディナリティと参照整合性を参照してください。

例: 書店データ

ここから少し、このデータ ソースを使用して分析を行っていき、データについてお話しします。

データ セットは (架空の) 書籍に関するもので、書籍と版の区別を考慮することが重要です。書籍とは、それ自体がタイトル、著者、ジャンルなどの属性を持つ概念的な作品のことです。また、書籍には版もあり、ISBN で識別される価格や形式 (ハードカバーやペーパーバック) などの属性があります。書籍の版には出版社とページ数が含まれますが、書籍には受賞歴がある場合やシリーズに含まれる場合があります。

MinimalBookshop.tdsx をダウンロードして順に進めていくか、冒険心を持って Bookshop.xlsx から自分でモデルを構築することができます。テーブルを組み合わせると、ID フィールドの多くを非表示にすることができます。

ビデオ: 複数のテーブルを操作する

: このビデオで示されている関係を編集するためのインターフェースは、現在のリリースとは少し異なりますが、同じ機能を備えています。

複数のテーブルを操作するのビデオ トランスクリプト

ビデオ: 基本的な計算

基本的な計算のビデオ トランスクリプト

ビデオ: セットとグループ

セットとグループのビデオ トランスクリプト

関連データを分析する

リレーションシップ間や結合間で分析がどのような外観になるかを比較してみましょう。上記で使ったデータ ソースを使わずに、質問 1質問 2 に付属のワークブックをダウンロードすることをお勧めします。データ ソース構成や質問 1 の手順に関する問題に気づく場合には、それらの問題がシナリオの都合上、意図的に含められていることに注意してください。

質問 1: 各書籍にはいくつの版がありますか? 

重要: 質問 1 のビデオは、ベータ版のソフトウェアで録画されたものです。2020.2 のリリース バージョンでは、関連するデータ ソースにエラーを持ち込もうとしても正しく処理します。ビデオの通りに操作すると、ご利用のワークブックでは結果が異なり、リレーションシップの値は正しいものになります。製品を改良し、エラーは教育目的に留めるように努めますのでご理解をお願いします。

これは、両方のデータ ソースでいくらかの基本的な分析を行うことで設定します。それぞれで棒グラフを作成し、タイトルごとに版数を確認します。

関連結合

関連するデータ ソースを使用する:

  1. "Title (タイトル)" を [行] に移動させる
  2. "Edition (Count) (版 (カウント))" を [列] に移動させる
  3. ツールバーの [ラベル] アイコンをクリックし、ラベルをオンにする
  4. ツールバーの [降順に並べ替え] アイコンをクリックする

 

結合データ ソースを使用する:

  1. "Title (タイトル)" を [行] に移動させる
  2. ISBN を [列] に移動する
  3. フィールドを右クリックし、[メジャー] > [カウント] の順に選択する
  4. ツールバーの [ラベル] アイコンをクリックし、ラベルをオンにする
  5. ツールバーの [降順に並べ替え] アイコンをクリックする

[カウント] が結合データの正しい集計でないことはすぐにわかります。また、関連データも何かが正しくありません。データを表示し、何が起きているか、どのように修正するかを見てみましょう。ビデオを視聴し (またはトランスクリプトを読み)、方法を確認してください。

ビデオ: データ検証とデータ モデルの修正

質問 1 のビデオ トランスクリプト

質問 2: シリーズに含まれる書籍の著者では、誰に最も多くの書籍ツアー イベントの経験がありますか?

ビデオ: さまざまな詳細レベルを操作する

質問 2 のビデオ トランスクリプト

それで、データの関連付けを敬遠しないでください。ご自分で確かめてください! Bookshop データをダウンロード(新しいウィンドウでリンクが開く)するか、ご自分のデータを使用することができます。フィルター処理、表計算の使用、さまざまなチャート タイプの構築、パフォーマンス オプションの構成、リレーションシップの作成をできるだけ試してみてください。

関連データを操作する際のヒント

  • あるマークが何を示しているかを確認するため、頻繁に参照元データの表示してください。
  • 結合が必要ない (また、必要になるかもしれない理由がある) 場合は、リレーションシップを使用すると柔軟性が高まります。
  • 一致する値のみを表示しない場合は、[分析] メニュー > [テーブル レイアウト] > [空の行を表示] に移動すると、一致しない値を復元することができます。

関連リソース

次のレベルに行く準備ができたら、リレーションシップで計算を気軽に使ってみるに進んでください。

あるいはこのまま続けて、関係を使用して複雑な分析を行う方法を調べたいでしょうか? 高度なリレーションシップを使ってみるを参照してください。

製品管理チームが発信する関係の技術的基盤の詳細については、Tableau のブログのリレーションシップに関する連載を参照してください。

また、「Tableau が関係を発明した理由(新しいウィンドウでリンクが開く)」など、Action Analytics(新しいウィンドウでリンクが開く) からの関係に関するビデオ ポッドキャストも参照してください。詳細については、ライブラリ(新しいウィンドウでリンクが開く)の [ビデオ ポッドキャスト] をクリックしてください。