FIXED 詳細レベル表現
FIXED 詳細レベル表現は、ビュー内のディメンションに関係なく、指定されたディメンションを使用して値を計算します。
次の例は、サンプル - スーパーストア データ ソースを使用して再作成できます。
例 1
以下のビューは、顧客の初回購入日とその後の購入日との間の間隔を示しています。
手順
ここでは、Tableau Desktop が提供するサンプル - スーパーストアデータ ソースを使用して上のビューを作成する方法について説明します。
FIXED 詳細レベル表現と日付の減算の 2 つの計算フィールドを作成します。
名前 式 初回購入日 {FIXED [Customer Name] : MIN([Order Date])} 初回の購入以来の日数 DATETRUNC('day', [Order Date])-DATETRUNC('day', [First Purchase Date]) [データ] ペインの [メジャー] エリアから、[初回購入依頼の日数] を [ディメンション] エリアまでドラッグします。
この計算フィールドには減算操作が含まれているため、結果が数値になります。そのため、Tableau はこのフィールドをメジャー カテゴリーに割り当てます。ただし、ディメンションとして使用することもできます。
[初回の購入以来の日数] を [列] までドラッグします。
[列] の [初回の購入以来の日数] をクリックし、[連続] を選択します。
[行] に [売上] をドラッグします。
[行] の [売上] の集計方法を [SUM] から [AVG] に変更します。
[行] の [売上] に累計の簡易表計算を追加します。
[初回購入日] を [色] までドラッグします。
[色] の YEAR(First Purchase Date) フィールドの [+] ボタンをクリックして、日付階層の次の下位レベルを追加します:QUARTER(First Purchase Date)。
Tableau では、2 つのフィールドが [色] に自動的に配置されませんが、QUARTER(First Purchase Date) フィールドの左のアイコンをクリックして [色] を選択することにより、そうすることができます。
[色の凡例] をビューの左側にある [マーク] カードの下までドラッグします。
この時点で、ビューは次のように見えます。
視覚化により、ビューを操作する際の洞察性が高まります。左側の色の凡例で個別の四半期を選択すると、特定の四半期に購入した顧客が、その後の各四半期にどのように消費を継続しているかが分かります。初期 (2013 年) に購入した顧客は、お金を使う期間が他よりも長いことを考慮に入れたとしても、他よりも高い比率でお金を使う傾向があります。したがって、青い線 (2013 年) は、x 軸上で他の線よりも高い位置まで上昇しています。標準の日付値を y 軸で使用した場合、ビューの作成はより簡単でしたが、線がすべて同じ座標からスタートしないため、取得率が比較しづらくなります。
YEAR(First Purchase Date) または QUARTER(First Purchase Date) を [色] からドラッグして外して、季節または年間の傾向をよりはっきりとさせることもできます。
例 2
次の FIXED 詳細レベル表現は、地域ごとの売上合計を計算します。
{FIXED [Region] : SUM([Sales])}
この、[地域ごとの売上高] という名前の詳細レベルは、その後、[テキスト] に配置され、地域ごとの売上高合計を表します。
ビューの詳細レベルは [地域] プラス [州] ですが、FIXED 詳細レベル表現がビューの詳細レベルを考慮しないので、計算では [地域] ディメンションのみが使用されるので、各地域の個々の州の値は同じになります。その理由については、詳細レベルの式と集計を参照してください。
FIXED の代わりに INCLUDE キーワードが詳細レベル表現で使用されている場合、式の値を決めるにあたって Tableau がビュー ([州]) 内の追加のディメンションを使用して式 ([州]) にディメンションを追加するので、州ごとに値が異なります。結果は次のようになります。